河合祥一郎のレビュー一覧

  • 不思議の国のアリス+鏡の国のアリス 2冊合本版

    購入済み

    この一冊で不思議の国も鏡の国も読めるので合本ありがたいです。
    原作の言葉遊びを日本語でしっかり遊んでいてとても良かったです。

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    2020年05月02日
  • 鏡の国のアリス

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    ネタバレ

    不思議の国からたった半年後のお話だけど、アリスに成長が感じられる。子どもにとっての半年は、濃厚で常に新しい刺激に満ちている。
    ‪大人になった私は捉え方も変化して、子ども時代の自由で純粋な自分に容易にアクセスできなくなった。でも本を開けば、永遠の少女はいつもその中に眠っているということを、思い出すことができる。‬

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    2019年09月26日
  • オイディプス王

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    2000年前に紡がれた、これは短編でありつつも緻密でおぞましく、逆転と認知の悲劇的なストーリーです。
    辻褄があっているのか、疑問点を読み返して咀嚼してみたくなります。 
    最大の疑問は使者がオイディプス王に謁見した際、お互いにライオス殺害の現場に居ながらその時の場面について追求せず、それより遥か昔に両足を拘束された子どもについて固執し続けたことと、使者が複数人の犯行と証言したことがうやむやにされたことです。使者が王を殺された現場にいながら王を助けられなかった言い訳で虚偽の報告をしたんでしょうけど、その一点を頼りにしていたオイディプス王なのでキチンと回収されないと読み手としてはしっくりこないです。
    翻訳もギリシャ語を英語に訳したものからの日本語訳とはいえ、かなり原作に配慮しながら訳したものであるとのことで安心しました。
    そもそも我が子を預言者の言いなりに殺してしまおうと思う母が悲劇の元凶ではあるが、フロイトが提唱した、男子には近親相姦の本能があるかもしれない(エディプスコンプレックスの語源とされるのだと思い当たる)恐ろしさとともに深く考えさせられるミステリーでした。

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    2019年07月07日
  • オイディプス王

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    戯曲
    かかった時間50分

    父を殺し、母と交わる運命を追った王オイディプスを描いたギリシャ悲劇の傑作。

    解説によると、アリストテレスはこの作品について、「逆転」と「認知」が見事に描かれていると評したそうである。アポロンの神託を受けて、自分ではない罪びとに憤るオイディプス王が、ライオスが亡くなった状況やテーバイの神託、捨てられた子についてなど、新たなことを知るたびに動揺し、最後には絶望するという物語の運びが、いっそう悲劇的である。

    何より、物語としても、語り方を考えても、抜群に面白い。2400年も前に書かれたものに、異なる言語や媒体であってもアクセスできるって、改めてすごい。

    訳者の方は、音にこだわって日本語にしたらしく、あとがきも興味深かった。

    古典おそるべし。

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    2018年04月30日
  • 新訳 ナルニア国物語 (1)ライオンと魔女と洋服だんす

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    やっぱりこのお話おもしろい。聖書をなぞりすぎているところはあるんだけど、イメージが豊かであざやかな絵が浮かんでくるところがすばらしい。

    つばさ文庫は、大人が読むにはどうしても絵がじゃまになるんだけど、河合さんの訳文はとてもクリアで、淡々としすぎてもおらず、河合訳ならではの語りがあると思う。光文社版よりもむしろ好きかも。また瀬田訳も読んでみよう。

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    2018年03月17日
  • 新訳 リチャード三世

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    池袋にて、舞台リチャード三世を観ての記録。本は未読。

    自分が王になるために、周囲の人間を次々と冷酷無比に殺していく悪人を演じるのは、佐々木蔵之介。彼の見事な演技に心底圧倒された。
    鍛え上げられた肉体、それを駆使した演技と台詞まわし。つい先日までNHKの朝ドラで見ていたシェフと同一人物とは思えないほどで、ここまで魅了されるとは思わなかった。
    また、登場人物に複数の女性がいるにもかかわらず、実際に演じているのはほとんど男性というのも興味深い。何度も出てくる濃厚なキスシーンも当然男同士で、ドキドキした。

    脚本、演出、美術等がルーマニア人という舞台は初めてだったが、一貫して退廃的で淫靡な大人の雰囲気が漂うシェークスピア、期待以上の満足感があった。役者も芸達者な人たちばかり、こういう舞台をもっと観たい。

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    2017年10月25日
  • 新訳 ドリトル先生の郵便局

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    主人公のドリトル先生は、動物と話せる先生。そのドリトル先生が、世界最速のツバメ郵便をはじめちゃいます。世界じゅうの動物から、手紙がたくさんとどいて、先生は大いそがし!動物たちが力を合わせ、おどろきのパワーを見せる一作です。

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    2016年03月08日
  • 新訳 十二夜

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    『お気に召すまま』の流れをくむ、誤解が誤解を呼ぶ喜劇。
    膠着した人間関係の中に、遠い異国の国から突如として流れ着いた不思議なひと。その正体は虚構で作り上げられた、実在するも実在しない逆説的存在。そんなひとの登場によって、イリリアのふたりに新たな風が巻き起こる。
    誤解が誤解を呼び、目まぐるしいまでのことばの渦が沸き起こる。もうこれ以上いったら何もかも壊れて悲劇が訪れる。その瞬間に快刀乱麻、虚構の魔法が解かれてすべて喜びの世界が訪れる。
    たった一瞬で悲劇が回避され、喜劇となる。喜劇と悲劇は同じものの裏表で、その思考から生まれるものなのだと知る。まさにwhat you will ということ。
    解説というよりかは感想では、この十二夜について、キャスティングの難しい劇だと述べていた。見ての通り、この劇を成り立たせているのは、よく似た双子の兄妹という存在だからだ。実際にシェイクスピアが書き上げた当初、この劇がこの通りに上演されたかはわからない。しかし、おそらく、劇団はキャスティングに悩むことなく、劇は行われたものと思われる。
    劇とはそれ自体が虚構である。だから、役者が実際にその役通りの人物かどうかは二の次の話である。たしかに、虚構をより見抜けぬように本物に限り無く似せるということは、観客に夢を与え、それがとけた時の効果は一層強いものとなる。しかし、観客は劇場にわざわざ足を運ぶのである。はじめから、虚構と知って劇を見るのである。したがって、どんなに本物に似せようが、似まいが、役・筋書きが確固たるものとしてあるのなら、関係ないのである。年齢や性別がどうであれ、役が演じられるのであれば、理論上関係ないはずだ。それが、本来の演劇ではないのか。
    役がよく似た双子の兄妹ものであり、筋書きがふたりを取り違えるのであれば、実際に少年のような双子でなくても、そうなってしまうのが演劇の力だ。だからこそ、道化のような存在が常に傍らにいて、警鐘を鳴らしている。映像化でこの劇が失敗するのは、ひとえに役者とそれを役として受け入れぬ、観客の問題であると言える。

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    2015年12月03日
  • 新訳 ドリトル先生のキャラバン

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     「私も動物の言葉が話せたらよかったのに。」と、改めて思いました。私もそんなオペラを見てみたいと思います。

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    2015年09月29日
  • 新訳 リチャード三世

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    勢いのある物語だった。コミカルさを含んだ悪漢劇。
    拍子抜けするような終わり方をするが、爽快な読後感だった。

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    2015年02月06日
  • 新訳 リチャード三世

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    河合祥一郎の訳が良い。版による違いを上手く整理している。内容としては、あくまで演劇を目的としているので、一般小説のようなスぺクタルなシーンはなく、人間中心の心理劇が展開する。複数のリチャード、複数のヘンリー、複数のエドワードが出てくるので、人物一覧と相関図が助けになったが、翻訳ものを読む時にネックとなる同一人物の複数の名称が完全には網羅されてないのでやはり混乱した。

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    2014年11月05日
  • 新訳 ドリトル先生アフリカへ行く

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    子どもの頃大好きだったシリーズ。このシリーズが読みたくて、小学校の図書室に通い詰めた。僕が読んだのは5、6年だったはずだが、まだ小学校1年の息子に、妻が買ってやったらとても喜んで読んでいた。僕がこのくらいの頃には、野口英世とかベートーベンだかの伝記を読み漁っていたはずだけど。新訳が出て、子どもと同じ本が読めるのは素晴らしい。著作権が切れたおかげなのだろう。この本の訳は可もなく不可もなくといったところ。「ライオンの大将(the Leader of the Lions)というような表現はちょっと古臭いかなあとも思ったが。要はライオンたちのリーダーということみたいだから、ただリーダーと訳すか、ボスライオンくらいに訳しておけばよかったのでは。福岡さんが訳した巻もあるようなので、ぜひ読んでみたいところ。そんなに好きなら自分で訳してみると言うのもひとつか。くまのプーさんも子どもに読ませたいが、もうすぐ著作権がきれるらしい(2016年5月まで)。それに合わせてこれも新訳がたくさんでるのだろうから、それまで待とう。石井さんの訳は、もう賞味期限が切れている。

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    2014年08月11日
  • 新訳 かがみの国のアリス

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    キュートなカバーイラスト&挿絵はOKAMA氏が担当。話の流れが親切で分かりやすく 挿絵も多いので、子ども向けアリスとして成功している。絵本感覚でパラパラ読める。

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    2014年05月27日
  • 新訳 ふしぎの国のアリス

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    キュートなカバーイラスト&挿絵はOKAMA氏が担当。話の流れが親切で分かりやすく 挿絵も多いので、子ども向けアリスとして成功している。絵本感覚でパラパラ読める。

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    2014年05月27日
  • 鏡の国のアリス

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    英文を読む際の参照に。
    不思議の国が、即興で作られたのに対して、鏡の国はキャロルによって緻密に作られていることがよくわかる。
    チェスゲームの作りもそうだが、無意識や夢、言語ゲームなど、うまく散りばめられている。
    また、この作品では同時に、移ろう時を懐かしむような寂しさが、まるでそれを押し隠すかのように語られており、あとがきにもあるが、アリスの成長を寂しく見守る作者の影がいたるところに見られ、不思議の国とは違ったものが感じられた。アリスは、やはりこの二作品を合わせることではじめてその魅力が浮かび上がるものなのだと思う。

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    2014年03月14日
  • 新訳 十二夜

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    Dステに備えて読んだため、どうしてもDの子たち変換してしか読めなかったクソでつオタです。
    道化師の一人称がオイラなのと、オリヴィアがお嬢様然としているくせにすごい簡単に落ちちゃうところ、あとアンドルーエイギュチークの頭が悪すぎるところが可愛すぎた。クソでつオタです。

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    2013年07月13日
  • 新訳 ふしぎの国のアリス

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    ・アリスがうさぎを追って「ふしぎの国」に迷い込んでしまいます。ハートの女王様に首を切られそうになってハラハラしたり、からだが伸びたり、縮んだりしたワクワクしておすすめです。

    ・ありえないようなお話で、絵がかわいいのでオススメです。

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    2016年03月09日
  • 新訳 ふしぎの国のアリス

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    ここまではっちゃけた翻訳の不思議の国のアリスは初めてかもしれません。翻訳自体遊び心に富んでいて、韻を踏んだ言葉回り。奇妙なアリス世界にぴったりです。アリスの楽しさ悔しさの活字表現も最高に伝わるものがあります!活字が苦手な人にも容易に場面が読み取れると思います。イラストもかわいくて、小説の挿し絵ながら映画のような臨場感ある構図も素敵です!

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    2012年09月10日
  • 新訳 マクベス

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    いつまでも色褪せない作品。
    シェイクスピアの中でも一番好き。
    韻の踏み方が絶妙。
    独特の作品が醸し出す味が堪らない。

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    2012年08月06日
  • 新訳 かがみの国のアリス

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    ネタバレ

    「ふしぎの国」よりももっと断片的でわかりづらい。
    が、やはり白のナイトとのやりとりがぐっときてしまう。
    okama氏のイラストが増量してお得。

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    2012年11月01日