凪良ゆうのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ信士が『幸せに育った連中が子供のころの楽しかった思い出を語るのと同じ。幸せも不幸せもただの記憶で、思い出す時に嬉しくなるかムカつくかだけの違いだ。』って話す場面がめちゃくちゃよかった。そういう記憶は幸せでも不幸せなものでもいつまで経っても忘れられない。こんなふうに言葉にできる信士のことを静香が、ずっとかっこいい男だって友樹に話してたのは信士のことを愛していたからだからそれが本当によかった。
罪を背負っても隠し通して、最期の日まで大切な人を、自分を守る。善悪なんて綺麗事で自分が納得できるかどうか。無理やり納得させてでも最期の日を迎える人たちの生き抜き方に出会えてよかった。 -
Posted by ブクログ
本屋大賞受賞作の「流浪の月」が周りで頻繁に話題に上がっていた。ミーハーなので同じ作者のこれが借りられたので、読んでみた。
これも人気らしく、次の人が待っています(延滞延長はできません)というので慌てて読みかけの本を後回しにした。
短編集だが、どれも亡くなった画家の鹿野くんと美術教師のうる波さん夫婦の日常に関わった人たちの話で。
鹿野くんは結婚二年目に亡くなっている。家を出てすぐ交通事故にあったのだが、うる波さんにだけ見える姿で戻ってきた。
よく考えられた珍しい設定が大成功で、死んでしまえば人は消滅して深い別離の悲しみに迷い込むが、こんなはなしになると奇妙さを超えたところで癒される、状況を -
Posted by ブクログ
ネタバレ1カ月後に世界が滅びる。
嘘のようなホントのことが登場人物たちに迫ってます。
ひとは死ぬことを悟ったとき、本当の自分と向き合うようになるのかな。と。1カ月後にみんな死ぬので正直、自殺しても何してもそんなに変わりはしないはずなのに、好きな人を守りたい・好きな人の横にいたい・子どもを守りたい・自分らしさを取り戻したい等、心の底から欲していたものに気がつくのかな。
なんとなく、余命宣告が全人類に言われているようなもので、自分も世界は滅びないまでも似たような感情は抱くんなろうな、その時自分は何を欲しているのか、考えされられました。そして、その時のために今ある大切なものを壊さないように、大切と思える