凪良ゆうのレビュー一覧

  • ショートケーキの苺にはさわらないで

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    凪良ゆうさんの過去作を新装版再販の一作。
    舞台は近未来の日本。
    恋愛の枠を拡張し、もはやジェンダーやジェンダーレスをも超えて、恋の相手に“アンドロイド”を設定したBL作品です。

    近未来設定の必要性は、アンドロイドという存在だけでなく、「日本が戦争中である」という背景にもあります。
    その中で、いつもの凪良さんらしい―少しオタク気質の男子たちが、まるで何事もないように大学生活を送っている姿が面白いのです。
    なぜ、わざわざ戦時下という設定なのか。
    読み進めながら首をかしげていたのですが、物語がラストに向かうにつれ、その設定が深く効いてくる。
    この構成力と創造性こそが、凪良ゆうという作家が文芸として

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    2025年10月10日
  • ショートケーキの苺にはさわらないで

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    【2025年125冊目】
    人間と共にアンドロイドが暮らす世界。南里は裏ドールと呼ばれる性交用のアンドロイドに夢を見る普通の大学生。ある日、バイト先の風俗店で売られそうになっている裏ドールに出会い、咄嗟に貯金をはたいて引き取ることに。シンと名付けた裏ドールとの生活がスタートし、徐々に距離も近づいていくが、世間では戦争が苛烈化していて――。ラブ×ファンタジーの新装版。

    凪良ゆうさんの新装版BL第三弾ということで、手に取りました。あらすじに「性交用アンドロイド」とあり、「おお、攻めてるな…」と思いましたが、読み進めていくうちに「ちょっと待って、思ってなかった展開になってきたな?!」と思う事態に。

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    2025年10月10日
  • 滅びの前のシャングリラ

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    1ヶ月後に滅びる世界…なんだか1ヶ月って短いようでけっこう長いよなと、一か月の間生きるのは相当に身体的にも精神的にも考えるだけでしんどくてあまり深く考えたくなかった
    もはや明日世界が滅びますぐらいのほうがいいなと思う

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    2025年10月08日
  • 滅びの前のシャングリラ

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    友樹がぴゅあでかわいくて、ニマニマしながら読んでいたけど、中盤あたりは特にしんどかった。結末も好きだった。
    凪良ゆうは気持ちの描写がとても上手くて、すっと入ってじーーーんと、沁み渡るのが心地よい。

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    2025年10月05日
  • 滅びの前のシャングリラ

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    突拍子もない設定だが没頭して読んだ。
    読みながら、登場する人々の、それぞれの存在の根幹の「成長」を感じた。みんな完璧な人達じゃなくて、弱いところや、客観的に見て首を傾げてしまうような点があるけれども、読んでいるうちに自分の心にぐっと近づいてくるような親密感の高まりを感じるようになった。
    どのように終わるのか気になっていたが、希望と力強い生命力を感じさせる終わり方で良かった。

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    2025年09月19日
  • すみれ荘ファミリア

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    ネタバレ

    ふと、凪良ゆうさんの作品に通底するままらなさを味わいたくなり手に取った一冊。

    すみれ荘の住人たちは、他人より家族に近い立ち位置で、お互いほどよく干渉しながら暮らしている。愛憎うずまく人間模様の中で生まれたそれぞれの罪。最後は兄弟の絆を回復してよかった。

    泣きたい時に泣けない。泣くべき場面で泣けない芥。最近読んだ涙の箱を思い出した。

    凪良さんの作品、読むの何作目だろう、、
    と数えてみると、
    流浪の月→神様のビオトープ→わたしの美しい庭→汝星の如く→すみれ荘ファミリア
    5作目でした。



    次作も楽しみ。

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    2025年09月17日
  • 滅びの前のシャングリラ

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    すぐに買い占めが起こる現代なのだから地球滅亡のような事が知らされたらこういう状況になるように思える。不足や不便、不満が生じると人の本質が見えると改めて思う。離れている家族に会いたくなった作品でした。

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    2025年09月14日
  • わたしの美しい庭

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    凪良ゆうの作品は3作目だけど、この人の書く文章は透明感があって、爽やかだなぁとおもう。きれいな情景や、草木の匂いが鮮やかに表現されてて美しいなーとおもう。
    本当に、屋上の神社とお庭が美しいんだろうなぁ、と思う。

    そしてはっとさせられる言葉も多くて、読んでてじんわり温かくなるね。

    作品はオムニバスで、それぞれの登場人物視点の短編なので読みやすかった。兄の恋人、は読んでてちょっと辛かった。

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    2025年09月12日
  • すみれ荘ファミリア

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    ずっと読みたかった本の割に
    なかなか進まなかった…
    けど話の展開が分かってくると、
    先を進まずにはいられず一気に読めた。

    一悟を取り巻く環境がすごくて
    途中で悲しくなったけど、
    弟と仲良くなれてよかったと安心した
    部分もあった。

    凪良ゆうさんの作品は物語に入るとすごい!
    また読んでみたい☺︎

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    2025年09月11日
  • すみれ荘ファミリア

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    普段ほっこり系ばかり読んでいるから、重い内容でヒェッとなったけど、全体を通しては面白かった〜。
    美寿々と隼人の告白は、胃がムカムカするような不快感があったけど、青子の告白からはぐいぐい惹き込まれた。
    みんながみんな歪んでて、自分が大切で、裏の顔があって、、怖かった〜。
    人の裏の顔(考えてること)なんて分からないし、愛って歪むとこんなにも狂気になるんだなと思わされた。
    親子でも相性があるし、兄弟で親から受ける愛情の差があるのは、悲しいけどそうなのかもしれない。
    短編の「表面張力」も様々な歪んだ愛とそれを知った上でその上をいくほのかの底知れ無さにヒェッとなった。面白かった!

    凪良ゆうさんは人間の

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    2025年09月10日
  • すみれ荘ファミリア

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    愛ってすごく神聖なものと思われている。一面として間違いではないけれど、泥々していたり歪んでいたり。表と裏で単純に言えるものでもなくて、混じり合ってごちゃごちゃなものだから難しいんだろうなあ。
    登場人物もたっていて、何気ない言葉が後々の展開につながっていたりとストーリーとしても面白かった。

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    2025年09月10日
  • 儘ならない彼 美しい彼4

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    いつまでも同じところにはいられない
    手に入れたら失うこともある
    それでも別のなにかを得られると信じて
    進むしかない
    持てる者こそ思慮深くあれ

    お互いを尊重する軸が出来上がって
    今作は清居から平良への健気さが際立つ
    静観するというか死なば諸共派って言うらしい
    理想の先にある現実の愛♡
    清居にしかわからない
    平良の行動をちゃんと理解してるところ
    深い愛を感じずにはいられない

    人を好きになり愛する存在になるまでの軌跡に涙

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    2025年09月09日
  • 滅びの前のシャングリラ

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    当たり前だけど、人それぞれ生きてる環境や状況は様々で大切な人もそれぞれいて、、
    人生最後の瞬間がくる時にその大事なものをより大切に思えたり、守りたいって思ったりしている主人公たちを見て、改めて家族や友人を大切にしたり、感謝を持たないといけないなと感じた。
    言葉では表しにくい気持ちになった。

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    2025年09月07日
  • 滅びの前のシャングリラ

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    ネタバレ

    ★★★★☆星4一ヶ月後小惑星が衝突し、地球は滅びる。
    シャングリラ、江那友樹、17歳、クラスメイトを殺した
    パーフェクトワールド、目力信士、40歳、大物ヤクザを殺した
    エルドラド、江那静香、40歳
    いまわのきわ、山田路子、29歳、恋人を殺した。

    パーフェクトワールドの章を読み始めて、あれ?違う話かな?ヤクザの世界のチンピラにはあまり共感できないなと思ってた。静香の再会シーン、物騒だけど二人らしくてクスッと笑えた。MVPは静香に。
    SOS地球、こちらぼく、緊急事態発生、今すぐ爆発して人類を滅亡させて下さい

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    2025年09月04日
  • 美しい彼(1)

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    小説→ドラマ→漫画の順です。
    購入済みでしたが積読に。
    ドラマも素敵でしたが、原作寄りの展開で良かったです。
    まだ序盤なので清居自身との交流は少ないですが、平良に清居と会えてよかったねと言える漫画です。
    陰気な良さがあります。
    平良の造形がおっきくてボサボサ眉毛なのがいい!

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    2025年09月07日
  • すみれ荘ファミリア

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    凪良ゆうさんの作品を続けて読んでみました。個人的には、神さまのビオトープよりもこちらが、内容に掴みどころがある感じがして好きでした。
    世間から求められるふつうやあるべき姿から逸脱することに焦点があたっているのは同じです。終盤にかけての伏線回収によるテンポ感の良さや、登場人物の恐ろしさが際立っていて中弛みしなかったあたりが読みやすく感じました。
    親だって人間なんだから、真の意味の平等な愛を子どもたちにわけあたえるなんて無理な話ですね。

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    2025年08月31日
  • わたしの美しい庭

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    凪良ゆうさんの本は良い意味で『自分専用の名言集』を読んでるような気分になる。
    自分の考えてる事や悩みが言語化されて物語にされてるから何回も「あ〜」とか、「そうだよなぁ〜」とか情けないか細い声が出てしまう。

    統理の過去を知りたい。

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    2025年08月29日
  • 美しい彼【SS付き電子限定版】

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    清居への恋心というか無条件降伏な平良の想いに
    先が気になり読み進むスピード過去一

    「偉大なる普通」な清居の態度に
    気まぐれ 自己中 優しくないのに
    ただ惹かれる恋は盲目で
    すれ違いまくりのネガティヴ俺さま
    もどかしくてたまらない

    なぜか懐かしい恋愛観と新しい多幸感が同時にきた

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    2025年08月22日
  • わたしの美しい庭

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    縁切り神社のあるマンションに関する人びとの物語。みんな、生きる中で何かしらの葛藤や悩みがあるが、縁切り神社に住む人々が助けて、克服していく。
    美しいし、生きる勇気を与えてくれる本です。

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    2025年08月14日
  • すみれ荘ファミリア

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    前半は割と淡々と。後半の展開がとにかくおもしろい。
    人間の見えない本質部分や生々しさが言語化されるとズキズキ痛い。凪良ゆうの描き方やなあ。

    「ウェーイ」!!!!のシーンがとにかく好き。インスタでキラキラ見栄を張るのは言霊と同じ。脳を騙すって悪くない。悲しくても苦しくても楽しいって笑うのは悪くない!!!

    愛情は身勝手なもの。
    何で愛情を注いでやってるのに ってやってあげた気になるんやろう。それ、誰に頼まれたん???
    自分が求める愛の形で貰わなければ満たされないのも身勝手。

    日々のイライラが募って日々事件が起きる。
    見過ごせるイライラは流す、そうやって現代人は人間関係を上手く紡いでいくものだ

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    2025年08月11日