凪良ゆうのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最初は男女の恋愛系の物語なんかなって思いながら読始めて、だんだん櫂とアキミが母親達から縛られてそれでもそれを離して生きていくという選択ができない2人にとても胸が締め付けられた。半分読んでもずっと胸が苦しい展開ばかりで、櫂が漫画家として大成功しながらそんな自分が調子乗っているとも気づかずただアキミと会って話していも上の空でアキミはこんなにつまんなかったかと思ってしまうところで、環境も変わり、今までの優遇や扱いも変わると性格も変わってしまうのだと思い知らされた。そんな櫂にアキミは覚悟を決めて別れると言えないところで、でもアキミには櫂だけが自分を理解してくれる人で、アキミもそれをわかっていながらもそ
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Posted by ブクログ
他者から理解されないのってほんとに辛いよね。
そして理解してもらいたいのに中々上手く伝えられないんだよね。勝手に理解したつもりで先手を打たれると、どんどん逃げ場がなくなる。
"分かってもらいたいなら、察せよスタンスはやめて言葉にしろ''
そんなことは分かってる。でも上手く言葉にできない。これを読めばそんな人が抱える辛さを少しは想像できるんじゃないかな。
解説にある通り、作中では更紗は普通とは何か、と問題提起していた。自分の普通に当てはまらない人に普通を押し付けるのは刃物になり、暴力になる場合もある。
でも更紗の押し付ける普通は文にとっては心地良かった。普通の共有っ -
Posted by ブクログ
凪良ゆうさんの対談集
町田そのこさん、山本文緒さん、榎田尤利さん、ヤマシタトモコさんといった同業者(小説家、BL作家など)との対談が多く収録されている。
クリエーター同士の気やすさからか、小説そのものよりも、普段あまり触れられない製作の裏側のお話しが割と明け透けに語られているように思う。
出版社からの執筆依頼の話(出版社毎にカラーが出る)だったり、時代によって移り変わるテーマだったり、BL特有の約束事だったりと興味深い話も多く、実際、僕の「読書メモ」と「気になったフレーズ」欄も情報満杯なのですが、それを書いてしまうとかなりのネタバレになるので控えます。
「対談」の中では凪良さんが自分の作品 -
Posted by ブクログ
読み始めてすぐに思い出した。あーそうだった、この人の日本語の使い方があまり好きじゃないんだった、と。『神さまのビオトープ』と『すみれ荘ファミリア』を読んだときから、他の作家の作品では感じない、誤用とも取れる言葉の選択と過不足があって、そこがちと引っかかって読みづらいなぁと思っていました。
でも凪良ゆうさんは2度も本屋大賞を受賞しており、新刊が出れば書店の売り場が一面その色に染まり、「大好き」と言う人が多くいる一方、誹謗中傷に近いような激しい酷評も目にするので、じゃ自分はどうなんだろうという興味から読んでみておるわけでございます。なのでなるべく文章の引っかかりを気にしないように、内容を汲みとる -
Posted by ブクログ
あらすじをよく読んでなかったので、序盤の設定に「え、幽霊いるの?」となりました。それでも単なるファンタジーなお話にならないのが、凪良ゆうさんの作品らしさだなと引き込まれた。
『わたしは幸せだけれど、この幸せは理解されにくい形をしている。多くの人たちは異質なものを、受け入れないし、幸せすら定型にはめたがる。…「結婚しないの?」「子供はまだ?」…「女なのにいつまで仕事をするの」…自分の常識からはみ出す人に、心配という大義名分で気軽に引っ掻き傷をつける人がいる。言ったほうには悪意がないから余計にタチが悪い。-植物性ロミオ-』
登場した人物たちは、この先の人生で実際には出会わない稀有な存在かもしれ