凪良ゆうのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「もうなにもできることはないのに、それでもあと十五日ばかりの間、あたしたちは呼吸をし、食事をし、排泄しなくてはいけない。ただ死ぬために」
「そして遠からず訪れる最期のときまで、ただ、命を謳うのだ。」
これらは私が心を動かされた言葉です。
地球が滅びる小説を初めて読みましたが、生きる希望を失った人たちによる混乱と無秩序化とした日本が単なる小説の世界だけには思えず、別の形でいつか日本も混沌状態を迎えるのではないかと考えさせられた。私たちは避けられない死を間際にしたとき、最期まで周りに希望を与えられる人でいられるのか。それとも精神崩壊するのか。 -
Posted by ブクログ
事故で死んだはずの夫が当たり前のように縁側にいて、妻のうるはに話しかけてきた。
当たり前だがうるは以外の人間に夫の鹿野は見えていない。しかしそこから始まる奇妙な夫婦生活。
うるはと幽霊である鹿野くんの日常を主軸に、うるはの周りにいる人物たちの物語が描かれている。
鹿野くんの後輩の男の子とその彼女
うるはが家庭教師を頼まれた家の男の子とロボット
ロリコン男と小4の女の子
学校内一美少女と美大を目指すストーカー青年
ご近所に住む素敵な老夫婦
どれも普通とは違う形の愛情が描かれている。
それはときに歪んでいて、誰からも受け入れられないものだったり。
神さまのビオトープというタイトルと表紙から穏や -
Posted by ブクログ
この本を読む直前に流浪の月を読んでいたから話がごちゃっとなりそうだった
物語のベースが似ていると思った
大人でもできてないのに小学生にわかりっこない
最後にまとめられていたのがすっきりした
違いを認め合うそれができないなら黙って通り過ぎる
確かにそう心に決めておけば少しは生きやすく感じるはず
男女が一緒にいるとカップルかな夫婦かな?いや兄妹?父娘?とか見た目だけで色々妄想して決めつけて話を進めてくる人がいるけど失礼になることもあるし自分自身嫌な気持ちになったことがあるから関係性に名前をつけれるのは本人たちだけで周りがとやかく言うのは余計なこと自分も他人にしないように気をつけよう