凪良ゆうのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ心が救われた。
『汝、星の如く』を読み、息ができなくなるほど久しぶりに号泣しました。続編とも言える『星を編む』では何が描かれるのか、やるせない気持ちを消化するために本作を購入しましたが、正解でした。
「春に翔ぶ」では、北原先生の明かされなかった秘話に触れ、最初から最後まで北原先生らしい人柄にますます惹かれました。人のために尽くす両親のため散々な目に遭ってきた北原先生。でも、読者からすれば北原先生は十分すぎるほど人のために尽くしている方で……。何だかんだ言いつつ子なんだなと感じました。
「星を編む」では、やっと、やっと尚人くんと櫂くんが報われた気がして、でも遅すぎて。世間が、遅すぎて。世間の -
Posted by ブクログ
⭐︎4.5
「汝、星のごとく」の続編。
登場人物其々のその後の
ストーリーが綴られている。
何ともやるせ無い気持ちになった
前作とは打って変わって
本作は読み進めれば進むほど
希望が湧いてくるような感覚に。
前作が重過ぎた内容だっただけに、
本作で救われたような読後感。
心地よい余韻が残った。
前作で好印象だった北原先生の
人となりを読み取ることができ、
お茶目な一面も持ち合わせていて、
そこがまた微笑ましい。
瞳子さんの発した
「いかに自分らしく生きたか、
最後に残るのはそれだけよ」
という言葉が心に響き、
著者が伝えたかったことは、
この一文に集約されている
ような気もした。
私 -
Posted by ブクログ
正直読み進めるのが辛かった。
「普通」を押し付けてくる世間に苦しむ展開、真実とは違う事実に苦しむ展開が延々と続く。
人間は無意識に「普通」という意識を持っている。枠から外れるものには名前を付けてラベリングするだけ。事象の細部まで逐一把握しようとは試みない。
文と更紗の出来事は誘拐事件、ストックホルム症候群だとラベリングされる。更紗は真実とは違う勝手な同情に苛まれる。何度否定しても理解はされない。それは「普通」という枠を超えた理解できない事象であり、そのために都合よくラベリングされたものだから。
店長とのシーンは印象的だった。店長は必死に更紗を救い出そうとした。しかし、それは「普通」という -
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ネタバレいじめの描写が苦手なのもあり、想像してたより重たい出だしに、序盤で1度離脱しそうになった。
章ごとに視点が変わるのも入り込みにくい原因で、日を空けてゆっくり読んでいた。
2章の途中で信士の忘れられない女が友樹の母と発覚。繋がりが分かってそこから一気に面白くなった。凪良ゆうさんを信じてここまで読み続けて本当によかった。
信士はどうしようもない人間だけど、なぜか憎めない。だけど、静が逃げた理由もわかる。
蕎麦屋の店主が無慈悲に殺されたりや養子の親が電話1本してこなかったり、やるせない気持ちになるエピソードも沢山あった。だけど、章ごとの主人公4人が本当に大切なものに気付いて最期を一緒に過ごせ -
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気づいたら読み終わってました。
凪良ゆうさんの作品は全部、読んでると時間を忘れてしまいます。
朝井リョウの「正欲」を読み終えたばかりでしたが、何か通ずるものがありました。世間からみた「事実」と、当事者のみが知っている「真実」
真実でなくても、罪を犯していなくても、ネットに一度出てしまった情報は凄まじく広がり、生涯自分を付き纏うのだと。そんな恐ろしさをどちらの作品も教えてくれます。
現代を生きるにあたって、このリマインドはすごく大事だなあと思います。
自分が当事者になるかもしれないという危機感と共に、自分が受け取る情報にも気を遣わなければならない。
また、「優しさ」を受け止められない更紗ちゃ -
Posted by ブクログ
少し変わった両親の元に生まれて、美しいものと自由を知る更紗の日常は、ある日失われた。父が消え、母が消え。
伯母の家に引き取られて絶望していた9歳の彼女を救ったのは、人と繋がれない19歳の青年、文(ふみ)だった。
更紗と文の生活は穏やかで、お互いに足りないものを与え合う幸福な日々に見えた。しかしそれは内側にいる2人にしか分からないもので、外側から見れば被害少女とロリコン男だ。「ふみいいぃ!ふみいいぃ!!」と叫びながら引き離され、成長した更紗の回想から物語は始まる。
凪良ゆう、初めて読んだけど止まらなかった。
まずは「綺麗だな」と思った。美味しい料理や、カラフルな飲み物、オールドバカラのグラス