凪良ゆうのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレすごく好きな作品。
幼少期の更紗と文の関係性がすごく好きだった。
更紗に居場所をくれた文と、文の心を無意識に絆していく更紗。周りから見たら誘拐犯と被害者、けれど文と更紗の関係はそんなのじゃない、愛というのかわからないし説明は難しい、ちょっぴり歪だけど暖かい関係性がすごく好きだった。文の冷めてるようで暖かいような性格もすごく好き。
特に印象に残った言葉は
「彼が本当に悪だったのかどうかは彼と彼女にしか分からない」という一文で、深く共感したし、いろんな憶測が飛び交う今を生きる人たちに届いてほしい言葉だと思った。
また「たくさん幸せになってね」という何気ないセリフがすごく素敵だと思った。
いろんな出 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『汝、星の如く』の続編にあたる一冊で、3章構成の物語。
“情けは人のためならず”という言葉が静かに流れ続け、人に尽くすことの意味や「自分らしく生きることはわがままなのか?」という問いを何度も考えさせられる。
草介と菜々は、生まれも育ちも全く違うのに、どこか同じ痛みを抱えている。
環境に縛られ、形の決まった“幸せ”に合わせようとして苦しくなる。その中で、二人が少しずつ自分の輪郭を取り戻していく過程が、胸に刺さる。
恋愛における「慈愛と独占欲は共存する」というフレーズもとても印象的。
綺麗ごとだけじゃない感情の揺れを、そっと撫でるように書き留めていく作者の筆致がすごく好き。
それぞれの人生が -
Posted by ブクログ
ネタバレシャングリラって、ユートピアのことなんだって。
小惑星衝突はやっぱり避けられました、みたいなオチになると思ったけど
ちゃんと滅びるみたい。
確実に自分の人生が終わるその日に向かって
どう生きるか、というのが書かれていておもしろかったです。
腐敗していく社会や人もいるんだけど、
目力、ZUKA、江那くん、藤森さん、LOCOはシャングリラの中で過ごせたのかな。
LOCOが恋人を殺しちゃうのは寂しかったけど。
1つ1つのエピソードはもちろんおもしろいんだけど、
それらがつながって1つのエピソードになった時に、おもしろさが倍増した。
滅亡という最悪のことなのに、全員が自分を取り戻し、生 -
Posted by ブクログ
○本のタイトル『ショートケーキの苺にはさわらないで』
○著者名 凪良 ゆう(なぎら ゆう)
○イラスト 丸山ハシシ
○出版社 徳間書店・キャラ文庫
○ジャンル BL小説(SF要素が含まれている)
○入手方法 新品購入
◯どんな本?
アンドロイドとの切ない愛情や友情が描かれた心温まるBL小説。
予想を超えた感動的なストーリー展開が、私たち読者を魅了します。
切ない恋愛物語が好きな方や、アンドロイドや近未来の設定に興味がある方に特におすすめ!
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(主な登場人物の特徴)
○南里輝(なんりてる)
・主人公で14歳からの物語
・顔は悪くないが特別男前ではない