凪良ゆうのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恋愛小説だが、自分には、人生の取捨選択をすることの大事さを教えられた本だった。
人生は何かを選ぶときには、反対の事柄を捨てる諦めるということをしないといけない。
この本では、主人公の2人が、遠距離恋愛やすれ違いを通じて、事ある事に選択を狭まれることがある。
おそらく私や読者は主人公とは違う選択を選ぶこともあるだろう。
ただ、それぞれ違った選択をすると思うが、どれも誤りとは言い切れない。
むしろ、選択したことを自信を持って、人生を歩んでいく、物事を考えていく重要性を、この本からはメッセージとして付けつけられた気がする。
私は、この本を通じて、「自分の人生は自分で決める。」を教訓として、好きなこと -
Posted by ブクログ
こんな悲しくない涙が出るんだと
そして背中を押してくれる言葉が散りばめられてると感じた
途中までは好きじゃない人との関係が多くなかなか物語を好きになれない自分がいた
ぶれない自分がいて 過去とを向き合う今があり 幸せで不自由な選択が不思議な想いにさせた。昼と夜の間の星が一日の終わりを惜しむのか夜の訪れを待つ者なのか、人がどう思おうと関係ないのだと
こんな境遇じゃないから言えることかもしれない ヤングケアラーの言葉があることじたいなんかなぁて思ったりした。結局は誰のせいでもなく自分の人生で自分の色なのだと言うこと。この物語で楽観的に親が違ってればと勘違いで可哀想な感想を抱く人が現れないことを祈る -
Posted by ブクログ
ネタバレ『汝、星のごとく』の続編。
サブキャラクターの短編と、暁海と北原先生のその後。
・春に翔ぶ
北原先生の過去話。絶対にしんどいであろう方に進んでしまう明日見さんが痛々しくて辛くなる。でも、明日見さんが前作で語られていた通りの人で、素敵な主人公だった。
・星を編む
植木さんと二階堂さんの話。
仕事人間には刺さるところの多い作品だった。植木さん、大分ギリギリだった気がするけど、許されて良かった。
・波を渡る
暁海と北原先生のエンディング後の話。
暁海が櫂に対するものとは違う形の愛情をゆっくりと先生に抱いていく物語。二人が喧嘩するシーンがなんとなくすごく好き。
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初のプロローグが、全て読み終えてエピローグとして読む時に見え方が変わっていた。とても愛しい家族の形に見えた。
北原先生と結ちゃんと瞳子さんが好きでした。自分の大事なものを守るには、切り捨てなきゃいけないものがあって、大事であればあるほど潔く切り捨てなければならない時があるのだと思う。
あまりにも不幸が降りかかっていて、あんまり好みのストーリーではないけど(不幸にすればある程度お涙頂戴できちゃうから)それでも「愛」をテーマにした美しい話だった。
また多様性についても考えさせれた。(朝井リョウの「正欲」を読んだ時の感覚に近い)正しさはは違う視点から見れば悪だし、その逆も然り。 -
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事実と真実は違う。頭ではわかっているつもりではあるけど、他者との関わりの中で、高度に情報化された社会の中で、どれだけそれをわかった上で過ごせているか。2人だけの真実、本当にそうだったんだと言われたとしても、他者からしたらこれは確かになかなか受け入れがたいよなぁ。
更紗のバイト先の店長の最後の言葉、物語の中では結局分かり合えないことを表した一幕みたいな感じ(少なくとも更紗本人には刺さらなかった)だったけど、個人的には良い指摘だったのではないかなぁと。最終的に文と更紗の2人だけでなく、梨花という、外の世界との関わりによって救われたところもあると思うから。外にも救いは多少あるかもよ、と、勝手に少しの -
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知らない間に〝こうしてはだめ〟という固定概念が私自身をいくつか覆ってた事に気が付いた。こういう思考を抱くなんて当たり前から逸脱していると。心で想うことはなんだって自由なのに。普通ってなんだろう。誰から見た、何から得た普通なのだろう。例えば世界のはじまりが本作の一部であるロボットとの戯れなら、それがこの世の普通と成り行き、人と人が恋に落ちる事は異常となるのだろうか。人と揃わない事が世界から除外されるなら、そんな世界はこっちから願い下げだとおもいました。誰かに認められなくたって、わたしとあなた、あなたとあなた、それぞれが想いあって、それでいいんだよ。
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小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。
百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。
三人が住むマンションの屋上。そこには小さな神社があり、統理が管理をしている。
地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。
悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――
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大好きな凪良ゆうさ