谷川俊太郎のレビュー一覧

  • 終わりなき対話 ―やさしさを教えてほしい―

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    お互いがファン同士の2人の対話。
    二人ともシャイなので、本当の気持ちを読み取りづらかったのが少し残念だった。意外だったのは、似ている詩があったこと。谷川の詩は透明感があって、中島の歌詞は心をえぐるような印象だったけど、反対のものがあったのが印象に残った。

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    2025年10月29日
  • 魂にメスはいらない ユング心理学講義

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    ユング心理学を河合隼雄と谷川俊太郎の対談形式で語る1冊。個人的には箱庭療法と夢診断の章が興味深かった。見えない心理を可視化・言語化する面白さもありつつ、さすがにこじつけだなと突っ込みながら読み進めた。

    人は分かり合えないという持論を持っているが、分かろうとすることが何よりも大切。河合隼雄さんも「ミイラ取りがミイラになる」という言葉を使っていた。心理学はあくまでツールで、あとはどこまで向かい合えるかなのだろう。

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    2025年10月11日
  • 空の青さをみつめていると 谷川俊太郎詩集I

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    本当に難しく理解し難い内容だった。
    けどただ一つ、作者の思想が私の想像を遥かに超えたおり、私に見えていないものが見えていることだけはわかった。

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    2025年10月05日
  • 終わりなき対話 ―やさしさを教えてほしい―

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    BSテレ東の「あの本、読みました?」の中で、谷川俊太郎さんの特集が取り上げられているのを見て、本作を手に取った。

    本作の中で、谷川さんの語る、中島さんの楽曲「うらみ・ます」への考察はとても興味深い。この曲を聴いたことのある人ならば、谷川さんと一緒にその深みへと嵌ってしまう感覚になるだろう。

    中島さんの詞と、谷川さんの詩を、交互に声に出して読んでみると実に気持ちがいい。言葉のもつ力が直接身体に伝わってくる。中島さんの方はメロディが浮かんでくるものがあるのは当然だが、谷川さんの方もなんだか歌のように聴こえてくるから不思議だ。

    二人の42年前の対談では、お互いに独特な世界観を持っているからか、

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    2025年10月01日
  • さよならは仮のことば―谷川俊太郎詩集―(新潮文庫)

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    初めて詩集というものを読んでみた。
    短いフレーズなのに、情景や心情が浮かぶのが面白い。日本語って美しいな〜。
    最初は難解だと思って読んでいたけど、気づけば夢中で読んでた。10代で自分の中で哲学を持っているの凄いなあと思ったけど、父親が哲学者と知って納得。

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    2025年09月12日
  • 詩人なんて呼ばれて(新潮文庫)

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    思っていたのと違った。 
    でもそれは、谷川さんの「ことばあそび」的な柔らかいイメージで読んだからだと思う。 
     
    谷川さんの詩の一面しか知らずにいたんだなぁと思いました。 
    もっとどろどろして、世俗的で、商業的な部分もあったんだなぁと。 
    でもそれもいいんだとしっくり。 
    若い頃は受け入れられなかったのかもだけど
    「浮世離れ」したものだけが美しいわけではない...と思いました。 
     
    地に足ついた宇宙人。なのかな?

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    2025年09月04日
  • マザー・グース1

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    欧米文化を理解するために
    これが元なのかと思うような歌がいくつかあり、知っていると知らないでは他の欧米作品の理解度が変わってくると感じた
    原文と解説もあり満足、どのように韻を踏んでいるかわかる
    イラストが可愛い

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    2025年09月02日
  • ありがとう

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    綺麗な絵、壮大な詩。私の命が空や花や宇宙と繋がっているんだと感じさせてくれる。読んでいて癒される。大人向けかも。(生後4ヶ月)

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    2025年08月23日
  • せんそうしない

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    ネタバレ

    動物同士で戦争はしない、植物同士でも戦争はしない、子どもも戦争しない。
    じゃあ戦争するのは何と何なんだ?戦争するのは何でなんだ?したらどうなるんだ?
    と、静かに問う絵本。

    明るく楽しそうに笑って走り回る子ども達の絵のように、何気ない日常がずっと続くように、戦争しない!と大人が決めなければならない。

    戦争を知るきっかけ本として子どもにも良いのかもしれないが、1つ気になったのは…
    「じぶんの くにを まもる ため じぶんの こども まもる ため」というところ。
    確かにそれは実際に戦闘する兵士には当てはまるかもしれないし、精神的な面でいえば国民全員がどこかしらで感じるのかもしれないけれど、戦争を

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    2025年08月13日
  • 行先は未定です

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    過去の作品には好きなものがいくつかあるが、この本はいかにも追悼本ぽいまとめられかたであまり自分の好みではなかった

    P9 人間として 社会に参加した せわしない「時間」は 悠久の自然の「時」に 無条件降伏する(「いのち」より)

    P47 名を除いても 人間は残る 人間を除いても 思想は残る 思想を除いても 盲目のいのちは残る いのちは死ぬのをいやがって いのちはわけのわからぬことをわめき いのちは決して除かれることはない いのちの名はただひとつ 名なしのごんべえ(除名)

    P80 どんな不機嫌な表情にもまして ほほえみこそが怖しい秘密をかくしている それがそんなにも優しく見えるのは 嘘をつくよ

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    2025年08月09日
  • 100万分の1回のねこ

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    有名作家たちが絵本「100万回生きたねこ」をオマージュして紡ぐ短編集。

    我が子に読み聞かせようと久しぶりにこの絵本を開いてみると、生きること死ぬこと、愛…
    ずいぶん哲学的な絵本だった。

    名作絵本のエッセンスを受け取った作家たち独自の視点で描かれる短編集だなんて、パワーの総量がとんでもない。
    お気に入りは、江國香織さんかな。町田康の相変わらず意味不明な世界観も好きでした。

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    2025年08月08日
  • 谷川俊太郎詩集 たったいま

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    作品によって一人称が変わるのだが、なぜこの詩にこの一人称を選んだのだろうという疑問が残る。例えば「ひとり」という詩。鬱々とした状況にある(おそらく若い女性)が、両親からの慰めや励ましを疎んでひとりになりたいと思い詰める作品だが、なぜ設定を若い女性にしたのだろうか。それから「捨てたい」という作品も。

    男性が女性に代弁させる場合、または逆の場合も、そこには何かしらの意図や思い入れがあると思う。特に男性作者の場合、どの媒体でもそうだが、若い女性に代弁させようとする傾向がある。そこにはある種の憧れや願望、あるいは偏見が含まれているように感じる。

    話は変わるが、「春に」が谷川俊太郎の作詞だったことを

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    2025年07月25日
  • 終わりなき対話 ―やさしさを教えてほしい―

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    1990年の対談と(中島みゆきの若い感じの受け答えが初々しい)42年を経ての2022年の対談が載っている。
    この時谷川俊太郎は90歳を超えていたんだね。足だけが弱っていたみたいで。つくづく足は第二の心臓だなと思う。
    巻末のお互いへの33の質問が面白かった。
    経験してないのでわかりません。とかの答えが割とあって(谷川氏が)そこを想像で答えて欲しいねんけどなと思ってしまった。

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    2025年07月25日
  • ひとりひとり

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    やっぱりちひろさんの優しくて色も穏やかな絵が好き

    谷川さんのふと思う「ひとり」という言葉から出てくる詩がちひろさんの絵とマッチしていて読みやすい

    ひとりが好きでひとりでいても笑えるし困らないこともある。気も使わず自分のペースで行ける。
    それでも聞いて欲しかったり、力を借りたり、心が迷ってしまったりなどのとき、もうひとりでもいるとやっぱりいいね。

    生まれてこの世を去るまで、たったひとりぼっちはないしそれだと寂しいけど、ひとりひとりの心の豊かさは違っても違う明日を見つけまたひとりの今日が始まるね。

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    2025年07月18日
  • ベージュ(新潮文庫)

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    詩集というものはふだん手にとらないのだけど、子どもが学校の国語の授業で詩を書いているというので親しみたくて購入。

    短い言葉にぎゅっと意味が詰まってる感じのする独特の世界。
    その分余白が大きいから、意味をとろうとすると、そこには面白さも難しさもある。

    「黒はこの世からの出口」とか、死者に対して「もう傷つけることができない」と表現したりとか、、、
    自分が生きてても辿りつかない感性を分けてもらっている感覚。

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    2025年07月16日
  • 夜のミッキー・マウス

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    ◼️谷川俊太郎「夜のミッキーマウス」

    タイトルに惹かれて。思ったより生の人間感が強い。

    前に初めて読んだ詩集の書評でも書いたが、実は谷川俊太郎の詩はあまり読んだことがなかった。今回タイトルに惹かれて読んで、けっこう生の人間味が出ているなと。

    「夜のミッキーマウス」「朝のドナルド・ダック」「詩に吠えかかるプルートー」「百三歳になったアトム」

    がキャラクターの詩で真実のねずみに戻ったミッキーはホーチーミンへ、ドナルドは手前のアヒルに語りかけるような微笑ましいテイストで、プルートーはなんか社会に出た者にある心の闇のような感覚で、アトムは魂を探してジェット噴射する。

    以降の収録作品は人間的な

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    2025年07月01日
  • その世とこの世

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    谷川さんがブレイディさんの手紙に応えていないという指摘を第三者から受けていたのはちょっと笑った。

    あと人間は体があるから飢えや貧困が発生して苦しい、体を無くしてデータ化することで争いを無くししあわせになれるという考え方が英国の若者の間で流行っているとのことで、かなり極端で宗教っぽいな…と驚きました。

    音楽を聴いている時など、自分がこの世から少し離れた感覚になるのを「その世」と表現している。
    「あの」「この」は英訳できないけど「その」はできない(あのと同じthatになるか、別の表現になる)。

    日本語の複雑さ、寛容さ…言葉について考えさせられました。
    普段詩に触れることが無いのでよい感覚を味

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    2025年05月16日
  • つまらない日も楽しくなるスヌーピー

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    今までにも様々なまとめ方で、何度も読んでいるスヌーピーと仲間達のコミック。何度読んでも、ただただ可愛い。いつも、最初なんとか頑張って英語で読んでみて、その後で日本語訳を読むのだか、結局谷川俊太郎さんの翻訳のリズム感が好きで、日本語のみで楽しんでしまう。

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    2025年05月12日
  • 背中を押してくれるスヌーピーのことば SNOOPY 心の免疫力を高めるPEANUTSシリーズ(1)

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    内容は最初の 30% くらいは人物紹介が中心。
    その後はストーリーを通して超ライトな心の持ち方のアドバイス的な感じです。

    スヌーピーは個人的に英語に触れる目的でも楽しい本です。

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    2025年05月02日
  • 終わりなき対話 ―やさしさを教えてほしい―

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    昨年亡くなった日本随一の詩人、谷川俊太郎と北海道の産んだ稀代の歌姫、中島みゆきの対話集。どちらも好きだったので即買い。42年の時を経ての対談という座組にビックリ。それぞれへの一問一答も面白かった。
    「茄子の呪いあげ」ってなんだろう?

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    2025年04月30日