【感想・ネタバレ】ぺのレビュー

あらすじ

「ペ」は「ペ」であり、「ペ」いがいのなにものでもない。が、それにしても「ペ」とはなにか? 液体、気分? 女、男? 哲学、心象? 食べ物、道具? 天使、野兎? 「ペ」と遭遇したことはありますか? 「ペ」と話したことはありますか? ……卓抜なアイディアと詩人の言葉が拓く小宇宙。「花の掟」「墜ちた男」「エデンの園」「緑色の蝶」など、意外な展開と絶妙の結末がしかけられた、23編のショートショート集。

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Posted by ブクログ

まさかのショートショート集。詩集じゃない谷川俊太郎さんが新鮮。

詩人だけあって、言葉を面白く使っているのです。

何かよくわからない「ぺ」の説明から始まり、花という死体、高所恐怖症の詩人の恐怖、電子計算機への信頼、愛し合う老夫婦、etc

星新一に引けを取らない奇抜さと、何処か詩的な言葉のセンスがたまらなく好き。

詩集はあまり読まないという人にも手にとって欲しい。

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2014年02月24日

Posted by ブクログ

読んだきっかけ:古本屋でみかけて。谷川俊太郎さんがショートショートを書いているとは知りませんでした。

かかった時間:12/11-12/22(12日くらい)

内容:
・ぺ
・花の掟
・レダ
・墜ちた男
・テルのお話の話
・探偵電子計算機
・押入れの中
・離乳食
・裁くのは誰
・ある神学
・最後の夕やけ
・baby dolls
・リンゴのある風景
・ブレーキ
・エデンの園
・二十一世紀の教養
・眠れ我が子よ
・フィレモンとパウキス
・窓の中
・長いメキシコ風の頸飾り
・緑色の蝶
・りんご
・テレビ台本 りんご

詩人…ですよね。
やはり、イメージ的であったり哲学的であったりする感じの作品が多く、中にはオチの意味が分からないものも…。
でも、同じ「分からない」でも、「さっぱりわけが分からない」というものと、「余韻を感じて不思議な後味」のものがありました。

(好きなもの)
・探偵電子計算機
・最後の夕やけ

(わからない…)
・レダ
・bagy dolls
・緑色の蝶

(不思議な後味)
・裁くのは誰
・リンゴのある風景
・長いメキシコ風の頸飾り
・りんご

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2013年03月31日

Posted by ブクログ

大半が60年代前半に書かれたというショートショート集。谷川さんといえば詩だけど、星新一みたいなSF風のものや、死のイメージを匂わせるスリリングなものなど、豊かな発想で楽しく読めた。

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2011年04月08日

Posted by ブクログ

最近友人が薦めてくれた本1

私には難しく感じた話と、凄く面白い話両方ありました。
墜ちた男・テルのお話の話・離乳食・フィレモンとバウキス
が好きです。

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2010年09月07日

Posted by ブクログ

再読。スキャンのテストのつもりで手にとったのだが、存外面白かった。谷川の詩に似て、艶かしい話が多い。

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2011年05月31日

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