深町秋生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ*躊躇なく被疑者を殴り、同僚を飼いならし、ヤクザと手を結ぶ――その美貌からは想像できない手法で犯人を挙げ続けてきた八神が外国人技能実習生の犯罪に直面。企業から使い捨ての扱いを受けるベトナム人らが暴力団の金を奪ったのだ。だが八神は刑事の道に迷い、監察から厳しいマークを受けてもいた。刑事生命の危機を越え、事件の闇を暴けるのか?*
前作の3部でシリーズ終了と勝手に思っていたら、続編が出ていました。サプライズ⭐︎
今作は、これまで積み上げてきた人間関係が大きく変わりそうな展開に、心理的ヤキモキが止まらずドキドキしっぱなし。
そしてお馴染みのあの方が…!
割と好きなキャラだったので、瑛子同様衝撃が大き過ぎました。
色々と一旦終了したっぽいので、次作がどう出るか楽しみではありますが。 -
Posted by ブクログ
月村了衛、深町秋生、鳴神響一、吉村英梨、葉真中顕、伊兼源太郎、松嶋智左『警官の標 警察小説アンソロジー』朝日文庫。
7人の作家による7編全てが書籍初収録となる贅沢な警察小説アンソロジー。
自分は、7人の作家全て最低1作は読んでいる。月村了衛と深町秋生、葉真中顕は文庫化作品は全て読破している。吉村英梨と松嶋智左も文庫化作品はほぼ読んでいるが、最近は取捨選択しながらという感じだ。鳴神響一と伊兼源太郎は文庫化作品を1作読んで肌に合わないと感じてからは読んでいない。
月村了衛の『ありふれた災厄』と深町秋生の『破談屋』が取り分け面白かった。
月村了衛『ありふれた災厄』。★★★★★
本短編の冒頭を読んで驚いた。ついにシネコンの映画もネット予約の時代となったのか。この短編に登場する警察も酷いと思ったのだが、落選した元国会議員で元国家公安委員長の梶田義昭も余程酷い。政治家や元政治家と警察ほど横柄な人間は居ない。コミカルでアイロニーの効いた面白い短編だった。
ネット予約した映画の上映時間に遅れそうになった元国家公安委員長の梶田義昭は、若い警官に職務質問を受ける。
深町秋生『破談屋』。★★★★★
主人公の山形訛りが良い味を出している。警察官が結婚する際の身辺調査は徹底していると耳にする。ゴリゴリの警察小説ではないが、ミスリードを誘う捻りも効いた面白いプロットになっている。
『破談屋』と呼ばれる警務部巡査部長の葛尾静佳は、結婚前のエリート警部補の身辺調査を命じられる。静佳が部下と共に結婚相手となる看護師のアパートを張り込むとあり得ない人物が現れる。
鳴神響一『鬼火』。★★★
冒頭に描かれたスロバキアで起きた日本人のトラブルと日本で起きた事件とがつながる瞬間には、なるほどと思った。しかし、タイトルの『鬼火』は取って付けたような感があり、事件の真相も余りに短絡的なようにも思う。
階段の踊り場で見つかった男性の遺体を巡り、互いを犯人だと告発し合う2人の男性が現れる。
吉川英梨『罪は光に手を伸ばす』。★★★★
警察学校シリーズを手掛ける吉川英梨による警察学校物の短編。警察学校の実務修習生の宮武エミが実習先で名推理を展開するところが面白い。恐らく続きがあるのだろうと匂わせる辺りも巧い。
警察学校の実務修習中の宮武エミは、実習先の八王子署でソロキャンプを楽しむ女性を狙った殺人事件の捜査に関わることになる。
葉真中顕『不適切な行い』。★★★★
葉真中顕らしい、物事の二面性を巧く描いた短編。そういう結末になるのかと驚いた。
無惨な遺体となって見付かった女性は警察に被害届を提出していたことが明らかになる。刑事課係長の佐原は、部下の無責任な判断が殺人事件を引き起こしたと推測する。
伊兼源太郎『いつかの山下公園』。★★★
警察小説にも色々あるが、同僚との出世争いにフォーカスした短編は珍しい。
刑事課の三枝は、同僚でライバルの谷澤が若い女とホテルで密会しているところを目撃する。
松嶋智左『同期の紅葉』。★★★
警察署内部で起きた窃盗事件の顛末を描いた短編。純粋な警察小説ではない。
同期の有子と唯美が所属する白堂警察署の金庫から、特殊詐欺事件で押収された一千万円でが盗まれる。
本体価格900円
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Posted by ブクログ
ネタバレドッグ・メーカーの続編。主人公の黒滝誠治、その上司の相馬警視や白幡部長、井筒は今作ももちろん登場して個性を光らせている。深町秋生さんの作品はシリーズ化していて、映画やドラマになっている物も多いのでこちらも映像化しても面白そう。
前作、ドッグ・メーカーと呼ばれている黒滝の手口を読んだ時のインパクトに比べると今作は控えめ。(ドッグ・メーカーとは情報提供者に仕立てる為にあの手この手で弱みを握って、首輪をつける事)
合鍵を作って家に侵入したり、不倫現場を押さえたり、警察がそこまでやるの?な描写はなかった。
言動は激しくても正義の味方になりかわったように思えるのは白幡の犬と化してしまったからだろうか…
とはいえ今作も面白く、白幡の裏切りの展開や最後の締め方も良かった。次作があるのか、ないのか。次作をにおわせる締め方ではあるけど、個人的には続きは読者の想像に任せるのがいいなと思った。
『ヘルドッグス』シリーズも3部作でストーリーを完結させるより、みなまで語らず1冊目で終えてほしかったな。面白いには面白いが。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中盤から鳥肌が立つほど面白くてあっという間に読み切った。ドッグメーカー・黒滝が『果てなき渇き』の主人公と分からなくなる瞬間があって、鎖を繋ぐまでの過程は非道だが真実究明に対しては真っ直ぐでクソ野郎でなくて良かった笑。
それぞれのキャラがしっかりしているので魅力的に映る。最初は警視・相馬の女性という所には違和感はあったが信念は誰よりも熱くて自己犠牲も強くてキャリア組でのし上がったのは理解できた。
終盤に相馬が攫われて、「はいはい、クッパにピーチ姫を攫われて助けに行く構図ね…」と一瞬冷めた感じもあったが何のその、そこからがまた面白かった。次作を匂わせる心地良いもやもや感を残し、いい終わり方でした。
ちらほら下ネタ的なワードが出てくる意図は不明 笑。中でも相馬が上司の吹越の禿げた頭をそびえ立つアレに感じたのはどうかと思う…