深町秋生のレビュー一覧

  • アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III

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    シリーズものの3作目。スピード感ある展開は変わらぬ一方、1作目から大きく張られていた伏線を回収するに至るプロットも手が込んでいて読み応え十分。大団円を迎えて完結するかと思いきや、次作の可能性を多分に残した結末で幕を閉じる。

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    2023年07月02日
  • アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子II

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    シリーズものの2作目。映像的な描写でスピード感ある展開が心地よい。各人物の背景等、掘り下げられるところも軽く触れる程度に留めており、その分深みが足りないとも言えるが、本作はその方が良いのかもしれない。シリーズ最大の謎は次回作に持ち越し。

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    2023年06月25日
  • アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子

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    シリーズものの1作目。とにかくスピード感のあるストーリー展開で飽きさせない。その分、各キャラクターの掘り下げは控えめだが、後に続く伏線もしっかりと張られているようで、次作以降の期待感が高まる。

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    2023年06月04日
  • バッドカンパニー

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    めちゃくちゃ加減が面白い。
    中途半端だと白けるし、長編にするとこのテンションは続かずにどこか内面に切り込むようなウエットな章が入ってトーンダウンしがちなので、短編集にピッタリの内容だと思う。
    特に野宮女史には変に優しくなったり過去の屈託を見せたりせず、このまま油断できない金の亡者的スタンスを維持して欲しいな。

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    2023年05月22日
  • 探偵は女手ひとつ~シングルマザー探偵の事件日誌~

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    単純に面白かった!主人公、訛ってるけど、めちゃカッコいい。ただシングルマザー感は全くない。明け方に帰ったりしてるし、夜も子ども放置かな。子どもと関わっているシーンがあまりなくて、ママ業している姿が描写されておらず、シングルマザーの視点があまりなかったかなあ。それがちょっと残念だけど、主人公めちゃカッコいいし、事件も人間くささがあったり、すごく面白かった。続編読みます。

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    2023年04月26日
  • 探偵は女手ひとつ~シングルマザー探偵の事件日誌~

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    元刑事で探偵の椎名留美。シングルマザーで、探偵というより便利屋のような依頼が多い。著者の他の作品の暴力満載の探偵小説かと思っていたけれど、イメージとは違う探偵と、地方都市が抱える高齢化や格差の問題と犯罪を絡めて進んでいく。とにかく椎名留美の造形が良くてあまり読んだことのない探偵小説になっている。舞台が山形なんだけど、山形弁がとてもいい味を出していて人との距離が近く感じられるのもいい。続編も読みたくなる一冊。

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    2023年04月08日
  • 探偵は女手ひとつ~シングルマザー探偵の事件日誌~

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    ネタバレ

    初読みの作家さん。「女手ひとつ」「シングルマザー探偵」とタイトルにあるので、ママさん探偵が活躍するイメージでしたが、元刑事・椎名留美を主人公としたハードボイルド小説でした。
    山形市が舞台なので言葉はみんな山形弁。最初は取っつきにくいと思ったけれど、全然そんなことなく、留美がカッコいいし面白かったー。
    さくらんぼの収穫や雪かきなど普通の仕事の依頼もあり、行方不明になった子の捜査やストーカー被害の依頼もあり、何でもこなす留美だが「真実」を追求するという考えはずっと変わらない。
    警官時代に知り合った、というか手を焼かされた畑中逸平もいい相方。
    娘の知愛ちゃんの出番はあまりなかったので、続編があるなら

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    2023年03月19日
  • インジョーカー 組織犯罪対策課 八神瑛子

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    深町明生さんの「八神瑛子」シリーズです。「アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子」で、夫の死亡の真相と警察組織に巣食う暗部を暴き出しましたが、再び新たな事件の闇を暴くべく活躍する物語です。話の展開のスピードはそのままに一気に読んでしまいました。

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    2023年03月18日
  • ブラッディ・ファミリー―警視庁人事一課監察係 黒滝誠治―(新潮文庫)

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    警視庁人事一課監察係・黒滝誠治シリーズ。

    「ドッグ・メーカー」の続編。シリーズ化されたら良いな、と思っていたので嬉しい。黒滝自身、えげつないところがあるけど、前作よりはまともな正義感が出てきてダークさよりもヒーロー感が増しているような。まぁ、相手が同情の欠片すら湧かないような連中だからかな。今作はとりあえず白幡の狸っぷりが圧倒的で、展開がどう転んでいくか最後まで予測がつかない。面白かったデス。

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    2023年02月27日
  • 煉獄の獅子たち

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    登場人物のそれぞれが救いが無い、骨太で悲しいストーリーなのだが、素晴らしいエンターテイメント作品になっている。
    これも映像でみたい。

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    2023年01月10日
  • 天国の修羅たち

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    このシリーズの最終章。今回はページ数も少なくあっという間に読み終わった。
    新しい登場人物の真里亜を主人公として進む本作。

    途中には「いい奴だと思ってたのにー!!」となるこのシリーズお馴染みの裏切り者が登場したり、地獄の犬たちで出てきたあのキャラこのキャラが勢揃い。
    終始興奮しっ放しで最後までバーっと読みきってしまった。

    どんなに正義があっても、悪には悪なりの報いがあるという事を思い知らされるストーリー。

    登場人物が多くて誰かまとめて欲しいと思いながら、またシリーズを全て読み返したい。

    リアルすぎず、フィクションすぎず、でも明らかにフィクション。

    で、あってほしいと思わせる作品でした。

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    2023年01月03日
  • 煉獄の獅子たち

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    ヘルドッグスの過去の話。
    前作が好きだったので、色々と話が繋がっていくのが読んでいて楽しい。
    「いや、さすがにそれは無いだろう」と感じるところも多々あるが細かい事は気にしない。
    勝一のイメージが前作では最悪だったが、今作を読んで男気のあるいい男なんだな、と思った。
    暴力のプロ達による戦闘描写は手に汗握る。
    山形訛りの刑事の我妻の話も悲しかった。彼と彼女には幸せになって欲しかった。チェンソーマンのレゼ編を彷彿とさせた。
    少々長い小説ではあるけど、最後まで楽しく読めました。

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    2023年01月01日
  • アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子

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    躊躇なく被疑者を殴り、同僚に低利で金を貸し付けて飼いならし、暴力団や中国マフィアとも平気で手を結ぶ。警視庁上野署組織犯罪対策課の美人刑事・八神瑛子は夫を亡くして以来、その美貌からは想像もつかない手法で数々の事件を解決し、警視総監賞や方面本部賞を何度も受けている。そんな瑛子が管轄する区域で広域指定暴力団・印旗会の組長の娘が刺殺された。瑛子は、悪徳刑事の排除を目論む上野警察署署長・富永昌弘から監視される中で、独自に捜査を始める。
    だが、その矢先、手口が同じで、被害者の容姿も似た刺殺事件が、富永らキャリア警官から不審の眼で睨まれながらも、なりふり構わず連続殺人事件の真相に迫ろうとする瑛子。
    その胸中

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    2022年12月13日
  • ヘルドッグス 地獄の犬たち【電子書籍限定!書き下ろし短編収録】

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    いきなり情け容赦無い「暴力」恐怖さえ覚える、しっかりとした手応えを感じながら読み始める、いつも暴力団と警察の闘争となると、それぞれの組織や上下関係を理解するのに時間がかかる。進んでいく中で「誰だったか?」案外悩まされる、著書においても複雑な人間関係、組織の力関係は重く感じながら進んでいくが、しかし次々と迫り来る圧倒的な「暴力」の破壊力にただ驚く、目を覆いたくなるような描写が画像でなくて小説だから伝わる事もある、読みながら手に汗握るシーンが多数出てくる、しかし個人的には越えてはならないラインは守られ読後は安心感さえ感じる所もあり、後半一気読みしてしまう緊張感は、ある意味素晴らしいシリーズ化も納得

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    2022年11月24日
  • ヘルドッグス 地獄の犬たち【電子書籍限定!書き下ろし短編収録】

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    読み応えのあるノワール小説。
    後半に差し掛かり残りページが少なくなると、もっと読みたくなり終わるのが惜しくなった。
    なので後半をもっと書き込んで、もっと長いストーリーにして欲しかった。
    いい意味で。

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    2022年10月30日
  • ヘルドッグス 地獄の犬たち【電子書籍限定!書き下ろし短編収録】

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    映画の影響で読み出したが、内容がかなり違う。
    しかし、…原作で語りたい内容が映画に詰まっててどちらも良かった。

    兼高大好きな室岡も良いし、
    兼高を口説いている十朱もいい。
    やるかやられるかのギリギリの男達の関係が良い。

    ラストシーンを岡田くんで再現してくれてると更に良かったのになぁ〜と思う今日この頃。

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    2022年10月27日
  • ヘルドッグス 地獄の犬たち【電子書籍限定!書き下ろし短編収録】

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     映画を見て、息つく間もない展開で激しい格闘の連続だった。その抗争に複雑に絡む果たし合い。ただ、バイオレンスなだけではないストーリーと感じて原作に興味を持った。
     映画とは異なる部分が幾つもあったが、書籍だから、映像だからと感じる要素があってのことだと解釈した。むしろ違うストーリーに触れられて新鮮さがあった。
     本の方について触れる。と、言いつつ映画と比較してしまうが、映像では脇役だった人が後半に暴れまくっている感じでした。主役からすると釈然としないノルマを次々と強いられて、自身を超える狂気に唖然としながら役務をこなす様はむしろ真っ当と感じてしまう読者側の自分も何か変か?と現実に戻されて忙しが

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    2022年10月24日
  • 天国の修羅たち

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    『ヘルドッグス』シリーズの完結を迎える3作目。
    短いながらも無駄のない削ぎ落とされたプロットで、物語の結末を迎えるには過不足なくこれで良かったかな、と。
    久々に日本のノワール小説を読んだが、このシリーズはとても面白かった。

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    2022年10月18日
  • 煉獄の獅子たち

    nao

    購入済み

    地獄の犬たちから読んだ方がよい

    前日譚なので、前作から読んだ方が色々面白いと思う。
    私は特に最後にとてもびっくりさせられ(えっ、じゃあ前作のあの時のアレはアレなんだ!)、もう一度前作を読み返してしまった。
    ヤクザと変わらない事までやってた警察のエースがそんな事で心折れちゃうんだ、ダメじゃんという感じだったが、最後のオドロキに全部持っていかれました。

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    2022年10月09日
  • ヘルドッグス 地獄の犬たち【電子書籍限定!書き下ろし短編収録】

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    映画を先に観て、原作も気になったので読んだ。
    映画と原作では幹のプロットの部分は基本的に同じだが、映画のほうは原田眞人作品らしい脚色が施されており、そこは深町秋生原作にはない要素であり、個人的には映画はそこに惹かれた。
    小説のほうは映画には描かれていない部分やディティール面、心理描写の部分はやはり映画より厚い。
    これは映画と小説、どちらが優れているとかそういう話ではなくて、近いところもあれば離れているところもある。
    自分は映画からハマった口だが、小説も全然違った物語が展開されるので、これはこれで楽しめた。

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    2022年10月08日