あらすじ
山形市で探偵業を営む椎名留美は、元刑事にして小学生の娘を持つシングルマザー。パチンコ店の並び代行や繁忙期の農家の手伝いなど、仕事の多くは便利屋としてのものだ。そんなある日、元上司の警察署長から、さくらんぼ窃盗犯を突き止めてほしいと頼まれるのだが……。(「紅い宝石」) まったく新しいタイプのヒロインが胸のすく活躍を見せる連作ミステリー!
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順番がわかっておらず、先に続編「探偵は田園をゆく」を読んでしまったが、本作も傑作。帰省の新幹線で一気読みしてしまった。感想は「探偵は田園をゆく」と変わらずだが、特に「碧い育成」は中でも傑作。プロットも展開も完璧。このキャラと設定で3作目も是非お願いしたい。
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深町秋生と方言って 全く意外な組み合わせなんだけど 山形弁なのに なんでこんなカッコいいのー?
さすが深町秋生。
仕事の中身だって 探偵というより便利屋さんの範疇のものが多くて 日常でありそうな話も多いのに キレっきれ。
続編読みたい。期待してます。
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深町秋生『探偵は女手ひとつ シングルマザー探偵の事件日誌』光文社文庫。
山形弁を華麗に操る元刑事でシングルマザーの女探偵を主人公にした連作短編ハードボイルド。いずれの短編も斬れ味鋭く、全く厭きることがなく、最後まで楽しめた。
『紅い宝石』『昏い追跡』『白い崩壊』『碧い育成』『黒い夜会』『苦い制裁』の6編を収録。
山形市で探偵業を営む主人公の椎名留美は、探偵業だけでは小学生の娘とはまともに暮らせないので、パチンコ屋の並び代行にさくらんぼの収穫の手伝い、デリヘルの送迎など便利屋も営む日々を送るが……
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山形弁が
より頼もしくなる留美
表紙の雰囲気などからは別の意味で裏切られる
探偵というより便利屋でありヤクザやチンピラなど厄介な連中が、そこを留美と助手?逸平が!
アクションコミックのよう!
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事件簿でした。
ハードボイルド小説でした。
どの話もこじんまりとした地方ではありそうな話ばかりで、登場人物みんな山形弁やし。
でも、そこが生活感や、地方の閉塞みたいなのが生々しく感じ取られた理由なんだろうなぁと。
続編あるなら読んでみたいです。
1話1話話しもいい塩梅の長さで往復の通勤電車の中で1話読み終わるペースで読めました。
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想像以上にアングラな世界観。
山形弁がとにかく新鮮!
瑠美さんがクールでスマート、盛りすぎてないキャラ設定でかなり格好良い。
シングルマザーという紹介から入るものの娘はほぼ全く出番なしで、かつて世話を焼いた不良少年が相棒なのが結構アツかった!最高の組み合わせだと思います!
続編もすぐ読みたい!
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バリバリの山形弁を話す元警官の女探偵が主人公の短編集。
田舎ならではのエピソードが面白いし、元ヤンの相棒?や元上司、暴力団との連携に加えて結構小道具も充実しているし、実はかなりハードボイルドな内容で面白い。
さいきん第二作が上梓されたようなので文庫化を楽しみに待とう。
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単純に面白かった!主人公、訛ってるけど、めちゃカッコいい。ただシングルマザー感は全くない。明け方に帰ったりしてるし、夜も子ども放置かな。子どもと関わっているシーンがあまりなくて、ママ業している姿が描写されておらず、シングルマザーの視点があまりなかったかなあ。それがちょっと残念だけど、主人公めちゃカッコいいし、事件も人間くささがあったり、すごく面白かった。続編読みます。
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元刑事で探偵の椎名留美。シングルマザーで、探偵というより便利屋のような依頼が多い。著者の他の作品の暴力満載の探偵小説かと思っていたけれど、イメージとは違う探偵と、地方都市が抱える高齢化や格差の問題と犯罪を絡めて進んでいく。とにかく椎名留美の造形が良くてあまり読んだことのない探偵小説になっている。舞台が山形なんだけど、山形弁がとてもいい味を出していて人との距離が近く感じられるのもいい。続編も読みたくなる一冊。
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初読みの作家さん。「女手ひとつ」「シングルマザー探偵」とタイトルにあるので、ママさん探偵が活躍するイメージでしたが、元刑事・椎名留美を主人公としたハードボイルド小説でした。
山形市が舞台なので言葉はみんな山形弁。最初は取っつきにくいと思ったけれど、全然そんなことなく、留美がカッコいいし面白かったー。
さくらんぼの収穫や雪かきなど普通の仕事の依頼もあり、行方不明になった子の捜査やストーカー被害の依頼もあり、何でもこなす留美だが「真実」を追求するという考えはずっと変わらない。
警官時代に知り合った、というか手を焼かされた畑中逸平もいい相方。
娘の知愛ちゃんの出番はあまりなかったので、続編があるなら母親としての留美も見てみたいです。
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山形で探偵業営むシングルマザーの探偵椎名留海が主人公の短編集。
探偵と名乗っているがパチンコ屋の並び代行農家の手伝いなどといった仕事もしているのでほぼ便利屋ではある。
登場人物全員山形弁で話が進んでいくのが面白い。
チンピラ、ヤクザ相手に果敢に立ち向かって行く姿は勇ましいがバイオレンス描写は皆無。
脇役の仲間も元ヤクザだったり、チーマーのリーダーと独特。
ただシングルマザー探偵と謳っているが親子描写がほとんどなかったのでシングルマザー探偵でなくてもいいのではと思った。
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山形の地方都市に住むシングルマザー探偵、椎名瑠美のハードボイルド探偵譚。
更生した元ヤン・逸平とのコンビはさながらスペンサーとホークを彷彿とさせる。
格差に打ちのめされた地方都市で、人々はへばりつくように日々を懸命に生きている。その中をかいくぐり事件を解決する瑠美の活躍は、一見地味だが正義と真実を追い求める真摯なものだ。続刊を期待。
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山形弁で展開される女性探偵短編集。主人公の椎名を立てる脇役が魅力的で(とくに逸平)、色んな事件を解決していく様は読み応え十分でした。山形・東根・上山・米沢・高畠に土地勘がある人はより楽しめると思います!
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いやはや留美の山形弁には参ったず。舞台になっている地方に生きている自分には、本文に出てくる場所がリアルに分かって面白かった。んでも、わっがい人はこだいなまてねど思うげんと。他県の人は理解できるかなぁ。
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この作家さんが好きで、ハードボイルドのシリーズものも色々読んでいたけれど…
何と!とうとう主役がシングルマザーの探偵!しかも会話はすべて山形弁かいっ!とツッコミを入れたくなる短編集。ほのぼの系?と思いきや、
ドキドキハラハラは変わらず。楽しませて頂きました。次作も読みます。
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シングルマザーだ元警官で探偵の椎名留美。警官時代の知識も活かして探偵として優秀だけど仕事の中心は便利屋。そりゃいつもいつも不倫調査とか転がってないよね。山形弁で交わされる会話、のどかな雰囲気かと思えばヤクザ(本人はカタギというが)が出てきて命の危機もあり。留美の弟分?の逸平もいいキャラしてる。これは続くのかな?
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タイトルが探偵は女手ひとつ、颯爽とした都会的な女性をイメージして読み始めたら冒頭から山形弁オンリーの会話で意表をつかれた。
内容は普通に楽しめた。
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王道探偵モノでありながら「あるエッセンス」を入れる事で他との差別化がされた良い作品。
本作は短編集となっており、
探偵で主人公の椎名留美が様々な事件の依頼を受けて解決をしていくものとなっている。
他の探偵モノと一線を画すポイントは、舞台が山形であるという点がある。
主人公の留美含め登場する人物全員との会話が「強い訛りの東北弁」で行われるのである。
「おう、留美ちゃん。おはようさん。えらい天気だなっす」
「ホントだず。ついてねえべ。」
たったこれだけの要素によって作品全体の印象がとてもマイルドになり、人物にも愛着がわく。
事件自体はふざけたものでも無いにもかかわらず、会話するだけでこれほどホッコリさせてしまうという方言の力に驚かされた作品だった。
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山形県が舞台という事で興味が湧いたため読んだ。
山形出身の自分からすると、情景が目に浮かび、あそこの場所はどこがモデルなのか、くらいまでわかる。
ただ、山形に縁もゆかりもない人が読んだとしたら、正直話にはあまりインパクトが無いしとにかく地味。
しかし自分はその地味さがまた良いと思った。
特に雪下ろしやさくらんぼ泥棒などの題材、地方ヤンキー特有の行動などが山形あるあるで面白い。
個人的にお気に入りのキャラは元不良の逸平。
留美とのコンビはやり取りが軽快だし、なんだかんだお互いが信頼し合っていて読んでて気持ちよかった。
山形に一度でも訪れた事がある人は読んでみると楽しいと思う。
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シングルマザーの椎名留美は元警察官で今は探偵事務所を営んでいる。しかし依頼される仕事は雪下ろしや農作業の手伝い、デリヘル嬢の送迎など便利屋もどきのものばかり。それでも時折元の仕事の関係で人探しや身元調査などの仕事も入ってくるが、それはなかなかハードなものだった。
女探偵のハードボイルドもので、クールな留美がカッコいい。その上舞台が山形で、登場人物の会話が全て山形弁なのが新鮮。続編あったら読みたい。
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シングルマザー探偵という表紙のタイトルに惹かれて選書。山形弁に違和感があったものの中盤に入るくらいには慣れてすんなりとはいってきた。山形の情景が思い浮かびながら事件が起こり解決するまで一気に読めた。留美はタフで寝るヒマあるんかい、と心配になる。娘とのやりとりがあまりないのが残念。
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身も蓋もないかもしれないか、ハードボイルドって短編には向かない形式ではないか?以前から漠然と感じていたんだけど、数多くの関係者にインタビューをして事件の背景を浮き彫りにしていく過程をきちんと描くには少なくとも中編程度のボリュームが必要にならない?短編でやろうとすると、適当に1人か2人にインタビューしたら天才的な探偵には即座に真相がわかった!的な展開になりがちじゃない?本作の方言や田舎町のやるせないよどんだ空気、地方特有の人間関係の濃密さをテコに謎に迫る面白さ、というのがとても魅力的だったので、短編集であることがもったいなく感じた。警察小説だと、国家権力を背景にした強制捜査ができるから、短編のボリュームで事件が解決することにも説得力が出やすいよね。
シングルマザーの私立探偵を描き切れているとは思わないけど、娘がとてもかわいい。この設定で長編を描いて欲しい。
Posted by ブクログ
2020/08/24
探偵は女手ひとつ
シングルマザー探偵の事件日誌
深町秋生さん
元刑事さんのシングルマザーの探偵さん。
短編集。
サクサク読めた。
いつもしっかり解決する。
おもしろかった。
お子様の話があまりほとんど出てこなかった。
そこが、残念でした。