あらすじ
経歴不詳の美人社長・野宮が率いる人材派遣会社『NAS』。社員は元警官や元自衛官の屈強な男たち。ヤクザの用心棒、国際テロリストの捕獲、裏カジノに潜入……法律やコンプライアンスなんてどこ吹く風。金さえ積まれれば、どんな汚れ仕事も引き受ける。野宮に弱みを握られている元自衛官の社員・有道は、今日もムチャぶりに耐えながら大暴れ! スリリングなアクション満載の連作短編。
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Posted by ブクログ
4.3/5.0
ハリウッドアクション映画並みのド派手なアクションが文面から伝わってくる。
漫画『パイナップルARMY』と内容の類似点が多い気がした。
ハードボイルドアクションの中で野宮の小悪魔的な魅力がいいスパイスになってる。
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警備や人材教育、要人警護から――直接戦闘、何でも引き受ける人材派遣会社『NAS』。お金を愛する美人社長野宮は、今日もまたとんでもない仕事を持ってきた。元自衛官の有働は彼女に振り回されるまま、生死をかけた大暴れをすることになる…。
とっても面白いです。腕っぷしが強くて情に脆い有働、野宮の忠実な部下である柴という対比もさることながら、彼らを平然とあごで使う野宮綾子が清々しい。各話の最後に放つ野宮の台詞は、なんともスカッとする素敵な響きをもっていました。
予定調和というのはその通りですが、この手の作品は結末を分かったうえで、そこまでの過程を楽しんで読むものかと。絶対に正義が勝つヒーローものと同じです。ゆえに安心して読めましたし、ここから「どうやって勝つんだろう!?」と、そこが気になっていきました。
作中に出てくるたくさんの銃の知識は、知っている方が読んだら面白いんだろうなあと。知らなくても楽しめますが、アクション映画やミリタリーものが好きな方は、よりお話に入り込めると思いますよ。
一本一本のお話は短くてライトですし、前述のとおり安心して読めますので、空き時間にぱらっと開くのにおすすめします。スリルを切り抜ける戦士たちと、彼らを率いる謎の社長は、もうちょっと追いかけてみたくなりますね。
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深町節全開のストーリー。悪党と悪党がドンパチやりあうクライムノベルの怪作。犯罪の手口などは裏社会でも実際あり得るよな?と思わせる描写。深町節の入門書として面白さはダントツ。是非深町節に触れてみよう!
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面白かった!
軽ハードボイルド好きの私は、このキャラたまらん!
長編、読みたくなりますなぁ。
野宮も良いけど、野宮に犬扱いされちゃう有道がいい!
柴といい、有道といい、良いキャラが揃ってる。
ぜひ、続編か長編で又、暴れて欲しいなぁ。
チームワークも闘い方もスマートだし、笑いありだし、いい女と男が揃ってるし♪
この一冊で終わらせるのは勿体ない!
(現在、続編あり。) こういうキャラが好きなので熱くなりましたm(__)m
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長男が読みたいと言うので購入。
先に読ませて貰ったらおもろい!
どんどん読める。強いのに情に弱い
そして優しいところもある。
こんな強くて優しい男には憧れる♪
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ヘルドッグスのような「情念」はなかったけれど、サクッと読めて楽しめる、休みの日に難しいことを考えずにちょっとだけアウトローな物語を読みたいな〜という時(そういうことがどれくらいあるかは、知らんけど)には良い。
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めちゃくちゃ加減が面白い。
中途半端だと白けるし、長編にするとこのテンションは続かずにどこか内面に切り込むようなウエットな章が入ってトーンダウンしがちなので、短編集にピッタリの内容だと思う。
特に野宮女史には変に優しくなったり過去の屈託を見せたりせず、このまま油断できない金の亡者的スタンスを維持して欲しいな。
Posted by ブクログ
経歴不詳の美人社長・野宮が率いる人材派遣会社『NAS』。社員は元警官や元自衛官の屈強な男たち。ヤクザの用心棒、国際テロリストの捕獲、裏カジノに潜入…法律やコンプライアンスなんてどこ吹く風。金さえ積まれれば、どんな汚れ仕事も引き受ける。野宮に弱みを握られている元自衛官の社員・有道は、今日もムチャぶりに耐えながら大暴れ!
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金さえ積まれればどんな汚れ仕事も引き受ける人材派遣会社「NAS」。
元自衛官の有道に、元公安警官の柴、、、いずれも屈強な派遣社員たちを束ねるのは、美人女社長・野宮綾子。誰よりも一番恐ろしいのがこの女社長、というのがまず面白いところ。その悪魔っぷりが可愛い、どころかエグ過ぎて、短編の長さでトントンと話が進んでいくのが楽しんで読むのにちょうどいい具合だった。有道ら派遣社員も皆、キャラが立っていて魅力的なので、今後、是非シリーズ化していってほしい。
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弱みを握られ野宮に頭が上がらない元自衛官の有道が、野宮からの無茶振り案件を命からがらな体でこなしていくという話の構成(時に、それが野宮へ密やかに想いを寄せる元公安の芝の場合もある)は実にコミカルで読み易い。
このコミカルさの根底にある「予定調和」な部分が最初からある程度透けて見えてしまうところもあったけど、それはもうこの手の短編小説の宿命として割り切るしかないかな。
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金に汚いが辣腕の美人社長が経営する、なんでもござれのブラック警備会社の社員が奮闘するお仕事小説。面白いのでシリーズ化して欲しい。でも、実写化はかんべん。
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この作者も好きな作家の1人。この作者の小説は最初からフィクションと割り切って読むようにしているのだが、純粋に面白い。
この『バッドカンパニー』も、そんなわけないだろ?(笑)と思いながらも読むペースが速い速い。
物語は、野宮なる美女が経営する人材派遣会社『NAS』がどんな依頼にも応えるというもの。もちろん、普通の会社であるはずもなく、ヤクザの用心棒やら国際テロリストの捕獲などのナンデモアリの会社。7つの短編からなる作品集である。
野宮の元で働く腕自慢の元自衛官の有道。腕よりも頭脳派の元警官の柴。それぞれが各章で暴れまくるのだが、全てが痛快な物語となっている。実は経営者の野宮が一番のツワモノだったりするのが物語をさらに面白いものとしている。
しかし、やはり短編でなく長編で読みたいってことで、☆4つ。
Posted by ブクログ
読みやすい。
簡単でわかりやすくドンパチがある
健康的なエンターテイメント小説。
一気に読めました。
短編の集合なので、一話一話に深みがないのが残念です。
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感想
これ系の主人公は危ないけど、絶対死なないんだよな。
最終話は危ない中にちょっとコメディ要素もあった。
あらすじ
経歴不詳の野宮は、元軍人や警官を雇って民間軍事会社をやっている。元自衛官の有道は、野宮から振られる危険な仕事に挑んでいく。
ヤクザのアガリをさらう中国人マフィア、テロリストの確保、銃の扱いを訓練する女子大生の教官、仲間を殺した犯人を追う、金払いが悪い政治家を懲らしめる、暴力団に潜入する捜査員の護衛。
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連作短編7篇
なんでもありの人材派遣会社「NAS」傭兵真っ青の汚れ仕事.一癖も二癖もあるやり手の女社長野宮,野宮に借金し借りのある有道など印象的な人物たちに引き込まれていく.
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PMC(民間軍事会社)に限りなく近い人材派遣会社から各案件に送り込まれるスタッフもとい傭兵が活躍する痛快活劇。
著者の『完全自殺マニュアル』、『果てしなき渇き』では度肝を抜かれたが、この情念作家とも呼べる深町氏。月村了衛氏に通じる世界観をお持ちで。
本作は単なる暴力小説ではなく、活劇ですね。ただ、深町氏が描く暴力小説も諸々の意味で衝撃を受けるので好みだが。ヤクザものや、警察もののドンパチより、より規模が大きい。スカっとします。
さ、次作を読もう。
Posted by ブクログ
表向きは人材派遣会社の看板を掲げながら、元軍人や警官を契約先に送り込む実質的には民間軍事会社である【NAS】が舞台の連作短編集。ヤクザの用心棒や国際テロリスト捕獲など、とても舞台が日本とは思えないドンパチ満載の痛快ノワールコメディ作品。ここまで限られた題材なのに、収録作品全七編共にバリエーションに富むのは感嘆を禁じ得ない。それでも数作品は同様のプロットになってしまうのは致し方ないか。社長・野宮×社員・有道の掛け合いも楽しい。人間味に溢れた有道のキャラクターは特に魅力的で、続編「オーバーキル」も俄然楽しみ。
Posted by ブクログ
本屋で平積みになっていたので手に取ってみました。オンナ社長は大分イカレてますがまあ他人事と思ってみてる分には面白そうな人だなぁ。
ウドウさんは養育費だけでそんな借金があるのか?と思ったら結構な大暴れした尻ぬぐいの借金だった。確かにアレは一生頭が上がらないだろうな、ウン。柴さんも良いキャラだし、社長はアレだし楽しく読みました。
それにしても極道にテロリストに喧嘩売るってやっぱり社長色々とおかしい(笑)続巻もあるみたいなので読んでみようかな。
Posted by ブクログ
けっこう好み。まだまだ謎が多い。次回が楽しみ。
あらすじ(背表紙より)
経歴不詳の美人社長・野宮が率いる人材派遣会社『NAS』。社員は元警官や元自衛官の屈強な男たち。ヤクザの用心棒、国際テロリストの捕獲、裏カジノに潜入…法律やコンプライアンスなんてどこ吹く風。金さえ積まれれば、どんな汚れ仕事も引き受ける。野宮に弱みを握られている元自衛官の社員・有道は、今日もムチャぶりに耐えながら大暴れ!興奮必至のアクションシーン満載のいきなり文庫。
Posted by ブクログ
アクションものの連作短編。
どの作品が最初にやったのかという議論はあるけれど、登場人物が類型的すぎる印象がありました。
どっかのマンガで読んだような……、って感じ。
楽しいことは楽しかったけれど、ちょっとした残念感が残ってしまいました。
Posted by ブクログ
ストロベリーナイトほどえぐくなく、
ダイナーほどアウトローでなく、
傭兵代理店ほど大規模でなく、
グラスホッパーほど前向きではない、といったところ
Posted by ブクログ
こういう話が好きな人は、面白い!というと思う。私は飽きてしまっていたので、そこまでのめり込めなかった。短編集というのもなぁ。長編だったら面白いのになあと思いました。
Posted by ブクログ
民間のスパイ組織的な感じですかねー
顧客は公的組織から反社会的組織まで
ありとあらゆる非合法の危ないお仕事を請け負っております
部下の男たちはある事情を抱えていて、女性社長にしっかりと手綱を握られているわけなんだけど
それだけではなくて、憎まれ口をたたきながらも尊敬の念も持っているんです
彼らの活躍を描いた短編集
今まで読んできた作品を考えると
『ジョーカー・ゲーム』柳 広司 と『 影の中の影』月村 了衛を足してニで割った感じ
深町作品の中ではすごくあっさり目でスラッと読めますよ~
Posted by ブクログ
設定が良く面白かった。日本版PMC的な人材派遣会社を舞台としたアクション作品。
3人の人物を中心としていて、それぞれ個性が立っているので飽きずに読める。
連作集なので壮大さは欠けるがシリーズ化を期待したい作品。
社長のドSっぷりと表現が面白い。
Posted by ブクログ
ピカレスク連作短編集。
謎の美人社長の野宮が率いる過激な人材派遣会社・ノミヤ・オールウェイズ・セキュリティ・ヒューマンサービスの社員が引き受ける過激な仕事の数々が描かれる。彼らが引き受ける仕事はヤクザの用心棒にテロリストの捕獲と非合法で危険なものばかり。
7編の連作短編が収録されており、最初の4作までは面白かったが、同じような風合いの短編が続き、後半は食傷気味になった。
『レット・イット・ブリード』『デッド・オア・アライブ』『チープスリル』『ファミリーアフェア』『ダメージ・インク』『イーヴル・ウーマン』『ランブリン・ギャンブリン・マン』の7編を収録。