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Posted by ブクログ
深町秋生『ブラッディ・ファミリー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治』新潮文庫。
警察の身内でさえも飼い犬に仕立て上げるドッグ・メーカーと恐れられる黒滝誠治を主人公にしたハードな警察小説シリーズの第2弾。
今回もまた警察組織の腐敗と対決することになる黒滝。最後の最後まで、読み応えがある作品だった。
有能な若手女性刑事・波木愛純が飛び降り自殺する。警察は内務調査の結果、ただの自殺として処理する。
しかし、警務部長の白幡一登から再調査の指示を受けた黒滝誠治が強引な方法で警察関係者が隠蔽していた波木の遺書を手に入れる。遺書によると波木は上司の伊豆倉陽一にクスリを盛られ、レイプされていたことが浮かび上がる。陽一の父親、伊豆倉知憲は警察庁長官の座を約束されたエリートだったのだ。
黒滝は上司の相馬美貴と共に危険を省みずに正義のために警察組織に牙を剥く。
警察に限らず組織というのは上に行けば行く程に権力が集中し、その権力を己れの本来の力だと勘違いするところから組織の腐敗は始まる。権力というのは下に命令するだけと勘違いし、自ら汗をかいて働くことを止め、責任を果たさないようになる。権力は肩書きのオマケに過ぎないのに、下に仕事を垂れ流すのが仕事と勘違いするのだ。日本社会ではよくある話。
本体価格710円
★★★★★
Posted by ブクログ
感想
これ系の警察の上層部は暗い部分がある小説をよく目にするが本当だったら怖いなぁ。
官僚は足の引っ張り合いばかり!?真面目に働いてる人は報われないのかな。
あらすじ
ドッグ・メーカーこと黒滝と相馬美貴は警察庁の監察官だ。数ヶ月前に波木巡査が自殺した。その原因は、同僚の伊豆倉による強姦だ。波木は強姦を訴えたが、警察庁次官を父に持つ伊豆倉は素知らぬ顔で同僚も見て見ぬフリ。それに絶望し、自殺した。
美貴は上司の白幡からの命令でその事実を追う。伊豆倉陽一を追うと派手な金遣いが明らかになり、医師の弟にタカっていることがわかる。
その後、陽一が入れ上げているホステスを尾行し、彼女が中国のスパイと会っていたことが分かる。そこには陽一が所属している公安の外事二課がはっており、黒滝たちは外事二課とことを構えることになる。黒滝は二課が放った右翼を退け、ホステスを助ける。
白幡は、美貴と一緒に伊豆倉次長と公安の永守と対峙する。白幡は伊豆倉と出世を土産に手打ちしようとする。永守の指令で右翼が動き、黒滝とホステスを襲撃するが、失敗する。黒滝は、永守が確保している陽一の在り方を聞き出し、助けに入る。
伊豆倉親子は警察を去るが、お咎めなしだった。
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