あらすじ
関東最大の暴力団・東鞘会の跡目争いは熾烈を極めていた。現会長の実子・氏家勝一は、子分の織内に台頭著しい会長代理の暗殺を命じる。一方、ヤクザを憎む警視庁の我妻は東鞘会壊滅に乗り出していた……。
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*関東最大の暴力団・東鞘会の跡目争いは熾烈を極めていた。現会長の実子・氏家勝一は、子分の織内に台頭著しい会長代理の暗殺を命じる。一方、ヤクザを憎む警視庁の我妻は東鞘会壊滅に乗り出していた……。映画原作「ヘルドッグス」続編! 警察小説を超えた、慟哭の人間ドラマ*
ヘルドックスの続編というか前日譚。
前作の濃厚過ぎる世界観に惹き込まれて即座に手を出しましたが、今作も負けず劣らず濃ゆい!ギラギラ!完全にノックアウトです。
特に、我妻の純情と朴訥な方言が微笑ましくも哀しくて悶絶でした。
そして勝一よ…!
前作では利用されただけの負け犬の印象でしたが、そう来たか!思いもよらぬ展開に心底驚愕。
これはもう一度ヘルドックスに戻らねば!
いやその前に完結編が先か⁉︎
早く読みたいけど読み終わりたくない、そんな作品に出会ってしまって大興奮です。
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『ヘルドッグス』を読み終えて、続編があり三部作であると知った。あらすじは読まずに『煉獄の獅子たち』を読み始めた為、主人公が兼高ではなく我妻という警察官視点で語られるストーリーにあれ?っと拍子抜けした。決意を固めた兼高がどうなっていくかを期待していたのに…
また、前作で登場し死んだはずの人物が生きていたり、時系列がおかしい。なんだこれ?
そこで初めてストーリー展開が分からない程度に薄目であらすじを読む…続編でありながらも前日譚、なんだそりゃ?!
前日譚はいわゆるストーリー0的な後付けなイメージで、人気が出たから裏話を書くついでに出したんでしょ?と購入した事を後悔した。前作の面白さに水を差すようなストーリーだったら残念だから。
先に結論を言うと、前作の良さを損なう心配は全くなかった。我妻と織内がどう出会って前作に繋がっていくのか、ヤクザ組織の分裂・抗争の沿革、地獄の描き方がとても良い。
結末は誰が予想できただろうか?前作でも漫画でもさらっと描かれていたあいつが…まさかまさか…
合わせて購入した三作目も続けて読みます。面白すぎて前作の小説も漫画も読み返したいと思いました。
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「ヘルドックス」シリーズの2作品目。
前回の続きかと思っていたが、時系列では前作「ヘルドックス」の前日譚にあたる。
前作同様、出てくる人物が非道で外道でバイオレンスのオンパレード。だが奥深さがあり凄く面白い作品だった。
「ヘルドックス」同様、複雑に周到された罠や策略やら陰謀がはりめぐらされている。
「ヘルドックス」と今作品をセットで考えて捉えてみると全体の流れが全てが府に落ちてくる。
特に阿内、勝一の前作で影になっていた部分が明らかになってきて、なるほどと納得、解釈する事ができた。
そして勝一の実体がそんなだったとは。
前作では想像もしない展開で自分の創見の上を行く内容だった。
次作「天国の修羅たち」も期待。
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関東最大の暴力団・東鞘会の跡目争いは熾烈を極めていた。現会長の実子・氏家勝一は、子分の織内に台頭著しい会長代理の暗殺を命じる。一方、ヤクザを憎む警視庁の我妻は東鞘会壊滅に乗り出していた……。
前作『ヘルズ・ドッグ』の前日譚に当たる今作。前作以上に業が深い登場人物ばっかりであった。煉獄の獅子と題名にあるように、己の信念や正義を貫くために、生きていく彼らや彼女ら、輝いているが、その輝きが失われたり霞んだりする瞬間に死んでいく様は鮮やかであった。
前作に出てこない人や、死亡が伝えられていた登場人物たちも、壮絶な死に方をしており読み応えがあった。ソトクの我妻への対応は苛烈ではあったが、脇が甘い警察官というところでは、仕方ないところもあったのか。
玲緒奈が中国からの産業スパイであったところが1番予想外ではあった。彼女だけはこの作品の救いであって欲しかった、というのもあったのに。
また、前作の氏家正勝が、織内が成り代わった姿であったというのも驚いた。ただ、阿内と繋がっている描写が度々あったので、この過程があったからこその前作なのか、と繋がりの深さにも驚いた。
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著書(前日譚)からヘルドッグスへの繋がり方が良かった。「なるほど」と唸る奇抜な発想、展開には驚かされヘルドッグスを再読したくなる。ハラハラドキドキが勝るとも劣らない(ヘルドッグス)どちらかと言うと個人的には著書の方が好みの展開であった。個性豊かな登場人物それぞれの物語(ストーリー)もしつかり描かれ、感情移入というより客観的に臨場感(暴力・陰謀・裏切・緊張等)を堪能し物語に夢中となる。後半ここで終わらないで欲しい、もっとこの物語を読んでいたいという気持ちでいっぱいになる。読後別の本を読むつもりでいたが、即書店へと走り「天国の修羅たち」購入 読み始める。
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最近なかなか出会わなかった、今どきの感じがないガチガチの昭和のような極道物。
もう、警察も信じられなくなるような汚く暴力的な内容だけれども展開の速さと裏切りの連続で最後の最後まで面白かった。
既刊のヘルドックスの前日譚らしいが、読んだ割に全然記憶にない。この本を読んでも記憶が蘇らない・・・。
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深町秋生『煉獄の獅子たち』角川文庫。
映画原作『ヘルドッグス 地獄の犬たち』の続編。
深町秋生の最高傑作と言うべき前作『ヘルドッグス 地獄の犬たち』を踏襲する余りにも過激でハードなピカレスク小説。最初は我妻刑事の山形弁が作品の雰囲気を少し弛緩させているように感じたが、慣れてくると寧ろヤバいくらいのリアリティを感じる。
跡目争いに揺れる関東最大の暴力団・東鞘会。現会長の実子である氏家勝一と会長代理の神津太一とが新会長の椅子を争い、対立する。次第に激化していく抗争と報復。氏家勝一は神津太一を暗殺するが、何故か風向きは変わらず、代わって神津組の十朱義孝が新会長の座に付く。
一方でヤクザを激しく憎む警視庁の我妻刑事は東鞘会壊滅に乗り出すが、同じ警察の組織犯罪対策特別捜査隊から横槍が入る。山形弁丸出しの我妻刑事に初めこそがっかりするのだが、次第に正義の強面刑事ぶりを見せる。
そして、前作で元警視庁の潜入捜査官で警察組織に見切りを付けてヤクザに寝返った是安総こと十朱義孝が本作でも再び……
本体価格880円
★★★★★
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日頃からホッコリとしめしめな小説読んでると、メンタマぶっ飛びます。ヤクザと警察のホンマもん大闘争劇、イカつすぎて怖い。あまりにも外道。色々とやるせなく胸が締め付けられる…織内ぃ〜。。
でもみんな地獄でも元気にやっててほしい。
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ヘルドッグス映画→ヘルドッグス原作と見て、シリーズ2作目の本作を読んだ。
前作で話にだけ出てきた人物や戦いが描かれている。
前作を読んでいれば、十朱が本作で死なないことも、その正体も分かっている。なので、十朱に関する驚きはほぼない。
本作の2人の主人公、我妻と織内がどう交差するのかが注目。
我妻の結末は「まあそうなるよな」といった印象。前作に出てきてないし。
織内の結末には大変驚いた。前作を読んだ人ならみんな驚くはず。
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地獄の犬たちにはまったので3部作と聞いてさっそくこちらも読んでみた。
時系列としては、前作より前の出来事。
今回も騙し合いまくり、なかなかスリリングな展開。
我妻の方言がなんだかよかった。
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感想
救いようのない騙し合いの連続で物語を読んでいると、何が善で何が悪なのか?暴力団と警察の境目がどんどん分からなくなってくる。
こうやって、ヘルドックスに繋がって行ったんだなぁ。
あらすじ
関東最大の暴力団である東鞘会は会長の氏家必勝が東南アジアへの進出を果たして勢力を拡大していた。必勝の死により、会長代理の神津と息子の勝一で組が割れる。
勝一は、関西の華岡組と組んで神津を暗殺するも、東鞘会は十朱をトップとして三羽烏体制で、乱れがみられなかった。
組対四課の我妻は、神津組を追い詰めるべく捜査をする。その過程で、借金で嵌められた玲於奈という女を救う。警察内のゴタゴタに巻き込まれながらも、捜査を続ける。東鞘会のトップである十朱が、警察官で潜入捜査を行っている事実を知る。その後、玲於奈との日々に満足していた我妻だったが、身内から玲於奈がスパイであることを告げられ、愕然とする。
ジリ貧の和鞘連合は、織内がなんとしてでも十朱を討つ機会を狙っていた。喜納と織内は、警察の木羽と阿南、我妻と組んで十朱の抹殺作戦に動く。しかし、十朱に裏をかかれて返り討ちに合う。生き残った織内は、勝一のもとに行き、勝一が十朱に情報を流していたことを知る。怖気付いて引退を選ぼうとした勝一を暗殺し、自分が勝一に成り変わることを誓う。
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ヘルドッグスシリーズ第二作目で『地獄の犬たち』の前日譚に当たる。
兼高が出てこないので物語に入り込めるか心配だったが、それは杞憂だった。また新たな魅力的なキャラクターが登場して、読者を極道の世界に引き摺り込んでいく。
ヤクザを憎む危ういマル暴・我妻の最期、すごく悲しかった。もう一人の主人公、ヤクザの織内も悲しい道を歩んでおり、この似たもの同士の二人が死ぬところは見たくないとさえ思った。二人それぞれの地獄を見て追っていて、知らず知らずのうちに情が移ってきてしまう。
闇を抱えた・抱えさせられた人々の絶望は計り知れないけれど、暴力でしか解決できない世界もあるのだろうと思う。
誰が一番怖いのか、考えたけれど阿内だろうか。この人も後に引けなくなっていて、これが一作目に繋がっていくのだと思うと感慨深い。また一作目を読み直したくなってくるし、三作目も期待して読もうと思う。
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ヘルドッグスの過去の話。
前作が好きだったので、色々と話が繋がっていくのが読んでいて楽しい。
「いや、さすがにそれは無いだろう」と感じるところも多々あるが細かい事は気にしない。
勝一のイメージが前作では最悪だったが、今作を読んで男気のあるいい男なんだな、と思った。
暴力のプロ達による戦闘描写は手に汗握る。
山形訛りの刑事の我妻の話も悲しかった。彼と彼女には幸せになって欲しかった。チェンソーマンのレゼ編を彷彿とさせた。
少々長い小説ではあるけど、最後まで楽しく読めました。
地獄の犬たちから読んだ方がよい
前日譚なので、前作から読んだ方が色々面白いと思う。
私は特に最後にとてもびっくりさせられ(えっ、じゃあ前作のあの時のアレはアレなんだ!)、もう一度前作を読み返してしまった。
ヤクザと変わらない事までやってた警察のエースがそんな事で心折れちゃうんだ、ダメじゃんという感じだったが、最後のオドロキに全部持っていかれました。
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地獄の犬たちの続編にして前日譚。これからヘルドッグスを観る人たちは合わせて読んでいた方がいいかもしれない。阿井がなぜあそこまで十朱に固執したのかもよくわかる。あの氏家勝一の本当の正体をわかる。
Posted by ブクログ
東鞘会の若手織内とマル暴我妻の2人の視点から別々に語られる物語。
ヤクザ組織を潰したい警察側と生き残り成り上がるヤクザ側のコンゲーム。
また警察はマル暴と公安系の内部抗争、東鞘会は親分志望後の後継を争う内部抗争も展開。
お互いに弱点、弱み(人質など)を握ろうとするがその弱みを振り切った方が勝つのは、現実世界でも共通するところか。
2人の主人公が共闘する終盤は、思ったよりあっさりしていた。
結末もスッキリはしない。
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『ヘルドッグス』の続編。時系列では本作の方が先になる。警視庁組対四課の刑事・我妻と和鞘連合のヤクザ・織内の二人が主人公。我妻はヤクザのもとで働かされていた玲緒奈を助け、やがて恋仲に。しかし実は玲緒奈は、、、一方の織内は義兄と姉を手にかけてしまう。裏切りに次ぐ裏切り。警察とヤクザ、どつちにも正義はあるのか?
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03月-11。3.5点。
ヘルドッグス第二弾。第一弾の前日譚。会長氏家必勝の息子勝一と、その片腕織内とマル暴刑事我妻を中心に物語が進む。相変わらずグロい描写はあるものの、ストーリーはしっかりしている。
ラストは衝撃。第一弾へとつながる重要な展開だった。
Posted by ブクログ
5代目会長・氏家必勝の死去により、東鞘会の後継争いは、東鞘会会長代理・神津と決定し、氏家必勝の実子・氏家勝一は対抗勢力・和鞘連合を結成する。
勝一は、子分・織内に神津の暗殺を命じ、東蛸会と和鞘連合の争いは、激しさを増していく。
一方、警視庁は東蛸会、和鞘連合の壊滅のために動いていた。
ヘルドックスの前日譚。
兼高の登場がなく、ちょっとがっかり。
阿内が十朱抹殺にあれほどまでに執念を燃やした理由がわかった気がするが。
勝一は結局、警視庁に利用されただけだったのか。
和解を進めようとしていたのに…
ヘルドックスでの勝一がほんとうは…
警視庁組特隊に東蛸会と和鞘連合が踊らされていた。
組対4課・我妻も…
最後は十朱に裏をかかれ、木羽は命を落とすことになるが。
十朱が東蛸会7代目となる訳が見えた気がする。