あらすじ
東京のやくざ組織・東鞘会に所属する兼高昭吾は、弟分の室岡と沖縄に飛び、ターゲットの喜納修三を殺害した。その夜、一人になった兼高は激しく嘔吐する。実は兼高は警視庁組対部に所属する潜入捜査官だったのだ。後継者問題をめぐり、東鞘会では血で血を洗う抗争が続いており、喜納殺害はその一環だった。兼高の最終任務は東鞘会会長である十朱の殺害。十朱は警視庁を揺るがす、ある“秘密”を握っていた。ボディガード役に抜擢された兼高は、身分が明かされた瞬間に死が迫る中、十朱への接近を図るが……。
電子書籍版限定、書き下ろし短編を収録!
※本書は2017年9月1日に配信を開始した単行本「地獄の犬たち【電子書籍限定!書き下ろし短編収録】」をレーベル変更した作品です。
(内容に変更はありませんのでご注意ください)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
暴力的な描写が多く苦手な場面も有りました。
物語としては面白く、久々に没入できました。
登場人物がみんな魅力的で、最後は、、、
もっと読んでいたいと思いました。
Posted by ブクログ
*東京のやくざ組織・東鞘会に所属する兼高昭吾は、弟分の室岡と沖縄に飛び、ターゲットの喜納修三を殺害した。その夜、一人になった兼高は激しく嘔吐する。実は兼高は警視庁組対部に所属する潜入捜査官だったのだ。後継者問題をめぐり、東鞘会では血で血を洗う抗争が続いており、喜納殺害はその一環だった。兼高の最終任務は東鞘会会長である十朱の殺害。十朱は警視庁を揺るがす、ある“秘密”を握っていた。ボディガード役に抜擢された兼高は、身分が明かされた瞬間に死が迫る中、十朱への接近を図るが……*
めちゃめちゃ面白かったー!
バオレンス度はかなりハードですが、ストーリー展開が文句なしに素晴らしく、あっという間に惹き込まれます。
登場人物それぞれの個性もとても豊かに描かれていて、一人一人が本当に魅力的。
とにかく全てが熱い。濃厚。目が離せない。
続編、一向も早く読みたいです。
Posted by ブクログ
すごく面白かった。この本に出会えて良かった。
警察の人間がヤクザ組織に入ってなんやかんやする話だが、最初は極道となっても元は警察官なので一線は超えないかと思っていたら全くそんなことはなく、殺し屋として活躍する潜入捜査官の兼高を主人公とした物語。
兼高が組の人間に本当の身分がバレてしまわないか、そもそも実はすでにバレているのではないか、このまま兼高は心まで極道になってしまうのではないかとか考えながら読まされていたので常に緊張感があった。物語自体も意外な展開の連続で全くだれることがなかった。
Posted by ブクログ
最近、精神的な不安定さから読書から遠ざかってしまってる中で出会った一冊。ヤクザ物という刺激が強すぎて受け入れられないと思いきやあっという間に読み切った笑。
某漫画サイトでヘルドッグスの漫画版を何気なく読んだ。数話を読んでヤクザの残虐さを知った。タッチに迫力があり、面白くて圧倒された。待てば0円…続きが待てない笑。
さぞ人気のある有名な漫画なんだろうと検索すると、まず岡田准一・坂口健太郎の映画が表示された。あらすじを読んで、ヤクザの世界への潜入捜査と知る…漫画の数話読んだだけだと警察官というのはまだ明かされてなかった為、ストーリーに違和感を感じた。純粋なヤクザの話ではないのか?あれ、別の作品?残虐な殺しをするのが警察官のはずがない汗。
毎日待って0円でチマチマ漫画を読み進める。容赦なく、レンチで殴り殺す。全身に入った見事なまでの刺青。やはり警察官のはずがない。
しかし、さらに読み進めると殺しを終えた後に嘔吐する姿が描かれている。警察官である事、潜入捜査をしている理由…ストーリーが展開されるにつれてチマチマ待てない気持ちと原作があるなら深く読んでみたい思い。漫画で先を知ってしまうのがもったいない衝動に駆られ、原作を読み始めた。
序盤から終盤まで全く気が抜けない展開。兼高と室岡のコンビは殺しは残酷であるが、2人の掛け合いは信頼している兄弟そのもの。室岡は無邪気で空気が読めないから十朱会長の前でも周りが肝を冷やす事ばかり言う笑。憎めないキャラ。
極道の方が人情があって、上の為に盾となり命を落とす。十朱が寝返ったように兼高の心が揺れ動くのは分かる気がする。
続編が2冊あり、読み切ったと同時に迷わず購入したが届くのがやっぱり待てない笑。待つくらいならネットで買わなきゃよかった…後悔。
Posted by ブクログ
久し振りの本格派の極道物の作品。
主人公は関東最大のヤクザ組織の内部に潜り込んだ警察官、兼高。
映画「インファナルアフェア」を彷彿させる物語でとても面白い作品だった。
グロすぎる描写や悲痛が伝わってくる場面や状況が凄く多く、読んでいるだけなのに自分まで呻き声をあげそうになる。
途轍もない殺人や拷問が繰り広げられ、そのバイオレンスが凄すぎる。
この作品の凄い所は警察もヤクザも両方を外道として描いている所。どちらか一方からの作品は数多く読んできたが、両者が外道で非道な作品はあまりないのでは?と思う。それを圧倒的なバイオレンスで描ききっている。
主人公兼高のどの道も外道になっていくその過程もとても苦しくて奥深い。
正義がなんなのか?その正体も正義の形をしてない物ばかり。どの道も精神的には地獄への道。サブタイトルの「地獄の犬たち」ピッタリと当てはまる。
兼高が極道組織内の人情味溢れる結束力の方に惹かれていくのも分かる気がした。現に同じ潜入捜査官だった十朱が七代目会長になったのも頷ける。
兼高も十朱の道を歩むのだろうと思っていた。
だが彼は最終的に両者を敵に回すという人生の選択をとる。彼なりの後悔、反省、そして新たな正義が生まれたからだろうと推測。
凄く収まりのあるラストだと感じた。
Posted by ブクログ
東京のやくざ組織・東鞘会に所属する兼高昭吾は、弟分の室岡と沖縄に飛び、ターゲットの喜納修三を殺害した。その夜、一人になった兼高は激しく嘔吐する。実は兼高は警視庁組対部に所属する潜入捜査官だったのだ。後継者問題をめぐり、東鞘会では血で血を洗う抗争が続いており、喜納殺害はその一環だった。兼高の最終任務は東鞘会会長である十朱の殺害。十朱は警視庁を揺るがす、ある“秘密”を握っていた。ボディガード役に抜擢された兼高は、身分が明かされた瞬間に死が迫る中、十朱への接近を図るが……。
ターゲットである十朱の秘密。それは、彼自身も潜入捜査官であったことだった。開始早々に語られるその真相に続きの展開がどうなるのかがとても楽しみになった。
警察官を志し、刑事になったはずなのに命ぜられたのは殺人を厭わない暴力団への潜入捜査。果たして彼の行為は罪になのだろうか。
阿内や十朱の企みの中、兼高は警察官に戻ることを決意する。親兄弟分を裏切るとともに、十朱からの誘いも断る。そして、自分が潜入捜査官であったことにもケリをつける決心をして物語が終わるところが良かった。
Posted by ブクログ
最初からアクションがあるなど終始ハラハラしっぱなしでした。すごく面白かったですが、グロい描写もあるので、なかなかオススメしにくい作品ではあります
Posted by ブクログ
ヤクザへ潜入した捜査官の葛藤。
最後は辛くて読んでられなかった。
香川照之さん、西島秀俊さん主演の映画「ダブルフェイス」(知ってる人いると嬉しい)を彷彿とさせる。任侠、裏切り、怒涛の暴力に読んでいる手が汗ばんでくる。
しかし、この本で心奪われるのは、細部まで作り込まれた世界観と、愁い、人情の心理描写。なんとも切なくてかっこいい。
初めてアウトローな小説を読んでみたが、なぜだろう悪にに心洗われた。
あ、今調べたらすでに映画化されてたみたい。岡田准一さん主演。めっちゃええやん。
Posted by ブクログ
映画に興味を持ったところ原作があることを知り、手に入れた本。
読書で動悸がしたのは初めてだったと思う。
心臓に悪い映画を見ているよう。
500ページ超の長編だが、先が気になってがんがんページを捲っていたらあっという間。
別世界をリアルに感じられて、小説にのめり込みたい自分にはぴったりだった。
Posted by ブクログ
映画に比べて。
潜入捜査官としての出月の苦悩がよく描かれている。
あと、原作では阿内の存在感が強い。映画では兼高、室岡、十朱の3人にあえて焦点を集めていたんだと思う。
Posted by ブクログ
インファナルアフェアぽい作品
ヤクザ組織に潜入している警察官が任務遂行のため、悩み、闘い、苦悩していく姿を描く。
面白かった
続編に期待
Posted by ブクログ
人のおすすめ本を読もうキャンペーン
久々のバイオレンス小説。
ヤクザものを読むと高校生の頃を思い出して楽しくなりました。
中盤から展開が怒涛ですね。
Posted by ブクログ
潜入捜査モノの皮を被ったバイオレンス・コメディ。
冒頭からエンディングまで間断なく主人公の身に降りかかる不幸がいちいち超ド級過ぎて途中から笑ってしまった。どんだけ胃腸薬や睡眠薬あっても足りないですね、この職場。
Posted by ブクログ
暴力団への潜入捜査の物語といって思い出すのが、以前西島秀俊が暴力団に潜入した確か「ダブルフェイス」というタイトルのドラマである。ハラハラ、ドキドキしながら観ていた。
ヘルドックスもそのドラマに負けず劣らず、読み進めれば進めるほど作品の世界に引き込まれてハラハラ、ドキドキだった。
あらためて警察官が暴力団に潜入捜査をするなんて事が現実にあるのだろうか…と思った。
Posted by ブクログ
いきなり情け容赦無い「暴力」恐怖さえ覚える、しっかりとした手応えを感じながら読み始める、いつも暴力団と警察の闘争となると、それぞれの組織や上下関係を理解するのに時間がかかる。進んでいく中で「誰だったか?」案外悩まされる、著書においても複雑な人間関係、組織の力関係は重く感じながら進んでいくが、しかし次々と迫り来る圧倒的な「暴力」の破壊力にただ驚く、目を覆いたくなるような描写が画像でなくて小説だから伝わる事もある、読みながら手に汗握るシーンが多数出てくる、しかし個人的には越えてはならないラインは守られ読後は安心感さえ感じる所もあり、後半一気読みしてしまう緊張感は、ある意味素晴らしいシリーズ化も納得出来た。
Posted by ブクログ
読み応えのあるノワール小説。
後半に差し掛かり残りページが少なくなると、もっと読みたくなり終わるのが惜しくなった。
なので後半をもっと書き込んで、もっと長いストーリーにして欲しかった。
いい意味で。
Posted by ブクログ
映画の影響で読み出したが、内容がかなり違う。
しかし、…原作で語りたい内容が映画に詰まっててどちらも良かった。
兼高大好きな室岡も良いし、
兼高を口説いている十朱もいい。
やるかやられるかのギリギリの男達の関係が良い。
ラストシーンを岡田くんで再現してくれてると更に良かったのになぁ〜と思う今日この頃。
Posted by ブクログ
映画を見て、息つく間もない展開で激しい格闘の連続だった。その抗争に複雑に絡む果たし合い。ただ、バイオレンスなだけではないストーリーと感じて原作に興味を持った。
映画とは異なる部分が幾つもあったが、書籍だから、映像だからと感じる要素があってのことだと解釈した。むしろ違うストーリーに触れられて新鮮さがあった。
本の方について触れる。と、言いつつ映画と比較してしまうが、映像では脇役だった人が後半に暴れまくっている感じでした。主役からすると釈然としないノルマを次々と強いられて、自身を超える狂気に唖然としながら役務をこなす様はむしろ真っ当と感じてしまう読者側の自分も何か変か?と現実に戻されて忙しがった。
登場する人たちの、各々の葛藤に幾つも触れられる作品でした。
Posted by ブクログ
映画を先に観て、原作も気になったので読んだ。
映画と原作では幹のプロットの部分は基本的に同じだが、映画のほうは原田眞人作品らしい脚色が施されており、そこは深町秋生原作にはない要素であり、個人的には映画はそこに惹かれた。
小説のほうは映画には描かれていない部分やディティール面、心理描写の部分はやはり映画より厚い。
これは映画と小説、どちらが優れているとかそういう話ではなくて、近いところもあれば離れているところもある。
自分は映画からハマった口だが、小説も全然違った物語が展開されるので、これはこれで楽しめた。
Posted by ブクログ
ヘルドッグス
ただただ、兼高に比べたら俺の仕事なんて大した事ないな!って思って仕事を頑張れるようになった。
今現実で仕事が大変だと感じてる人には別な意味でバイブルとなるかもしれない。
途中から、誰が事実を知っているのかどうかについてヒヤヒヤしっぱなし。
暴力描写も中々えげつない。
しかし、警察がヤクザ組織にスパイとして潜入してヤクザになるという話はよくできていると思った。
そして、こんなにも暴力だらけの作品があののどかな山形県で書かれてるというのも、山形出身の自分は少し面白く感じてしまう。
とにかく、次の話が楽しみだ!
Posted by ブクログ
ある警察官が顔を変え、刺青を入れて、関東最大の暴力団に潜入する。ただ潜入するだけでなく、えげつない殺人を繰り返して、幹部にのしあがっていく。確かに規格外の警察小説だった。550ページ、残虐なシーンも多かったが、面白かった。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
「警察官の俺に、人が殺せるのか?」関東最大の暴力団・東鞘会の若頭補佐・兼高昭吾は、抗争相手を潜伏先の沖縄で殺害した。だが兼高はその夜、ホテルで懊悩する。彼は密命を帯びた警視庁組対部の潜入捜査官だったのだ。折しも東鞘会では後継をめぐる抗争の末、七代目会長に就任した十朱が台頭していた。警視庁を揺るがす“秘密”を握る十朱に、兼高は死と隣り合わせの接近を図るが…。規格外の警察小説にして注目の代表作。
Posted by ブクログ
警察がヤクザ組織に潜入し、殺し屋としてのし上がりながら使命を果たそうとする話。
反社会的勢力と認定されている昔ながらの組織より無茶をする人たちがいる令和の時代より昭和の終わり頃の匂いがするところが少し現実とはズレていますが、緊張感があって一気に読むことができました。
Posted by ブクログ
03月-10。3.5点。
暴力団へ潜入し捜査する主人公、最終目標は会長の持っている秘密。会長の正体は。。
面白い。残虐な描写が多いが、それに耐えられれば、一気読み出来ると思う。濃厚な物語だった。