深町秋生のレビュー一覧

  • ダブル

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    ネタバレ

    20代前半にやたら嵌った大藪春彦、30台後半に嵌った馳星周、チョーユンファの映画、タランティーノ作品…そんな王道アウトローアクションの系譜を忠実にたどる小説。

    もうこんな生々しいの食傷や…と思っていたが、スピード感あふれる展開と、それを支える文章で読ませてくれる。あまり深いことを考えずに読むのにぴったり。

    破たんしている箇所も絶対あるはず、何度か「え?おかしない?」と思うこともあったが、そういうのは「置いといてぇ」精神で流していけば、読み終わった後に「あぁオモロかった」と気持ち良くページを閉じれる。

    暴力を娯楽にしていいのは、フィクションエンタメの世界だけ。この作品はその娯楽を存分に味あ

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    2019年03月26日
  • アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III

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    うっうっうー。なんと壮絶なクライマックス。富永署長^_^最後に男気見せましたねぇ。次も楽しみですが、八神さんここまで行き着いてこの先どうなるのかなぁ。

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    2019年03月07日
  • 卑怯者の流儀

    購入済み

    素敵な作品ですね

    読了即記入しています。
    何だろう・・・警察小説なんだけれど、警察小説を書こうとして書いたというよりは、ハードボイルド小説を書きたくて舞台を警察にして、主人公に刑事を使った結果、警察小説になった、という気がしています。・・うまく表現出来ません!
    主人公には、一見ダメ刑事の米沢。作品中に 男前 という表現が数カ所で使われてますが、ある事件があって、米沢刑事が男前になり、ハードボイルドが出来上がったのだと思います。もともとハードボイルドになる資質が米沢刑事にはあったのでしょうけれど・・・
    とても共感出来る大好きな作品です。

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    2019年01月20日
  • バッドカンパニー

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    面白かった!

    軽ハードボイルド好きの私は、このキャラたまらん!

    長編、読みたくなりますなぁ。

    野宮も良いけど、野宮に犬扱いされちゃう有道がいい!

    柴といい、有道といい、良いキャラが揃ってる。

    ぜひ、続編か長編で又、暴れて欲しいなぁ。

    チームワークも闘い方もスマートだし、笑いありだし、いい女と男が揃ってるし♪

    この一冊で終わらせるのは勿体ない!
    (現在、続編あり。) こういうキャラが好きなので熱くなりましたm(__)m

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    2019年01月20日
  • オーバーキル バッドカンパニー2

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    ずーっと積んでて楽しみにとっておいた♪新しいメンバーも加わり、相変わらずの凄腕集団。バッドカンパニーのレビューでも書いたと思うけど、ぜひぜひ長編でお会いしたい!このシリーズの(2作しかないけど)表紙をインテリアにしてるので次が楽しみです。

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    2019年01月20日
  • 探偵は女手ひとつ~シングルマザー探偵の事件日誌~

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    深町秋生『探偵は女手ひとつ シングルマザー探偵の事件日誌』光文社文庫。

    山形弁を華麗に操る元刑事でシングルマザーの女探偵を主人公にした連作短編ハードボイルド。いずれの短編も斬れ味鋭く、全く厭きることがなく、最後まで楽しめた。

    『紅い宝石』『昏い追跡』『白い崩壊』『碧い育成』『黒い夜会』『苦い制裁』の6編を収録。

    山形市で探偵業を営む主人公の椎名留美は、探偵業だけでは小学生の娘とはまともに暮らせないので、パチンコ屋の並び代行にさくらんぼの収穫の手伝い、デリヘルの送迎など便利屋も営む日々を送るが……

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    2019年01月14日
  • ドッグ・メーカー―警視庁人事一課監察係 黒滝誠治―(新潮文庫)

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    最初はまるでヒール役かと思われた黒滝が 話が進むにつれ 実はそうでもないことがわかったり。
    どこかで折れてしまうのかと思われた美貴が 信念を貫き通したり。
    黒滝のいい相棒と思われた羽場が 実はいつのまにかヒールになってたり。
    ほんとに味方なのか最後まで判断つかなかった白幡も。
    どの方向に話が進むのか ハラハラして 一気に読ませる。
    白幡が回してきた井筒だけど なんかこの人だけは一貫して信頼できると思えた。山形弁の威力かなぁ。方言ってなぜかいい人に見せる。でも こんなやり手がただのいい人なわけないか…笑。

    今回久しぶりに手にした深町秋生の3作品は それぞれほんと面白くて どれも一気読みさせる。

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    2018年02月12日
  • 死は望むところ

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    主人公と思われる人に感情移入しかかると あっさり殺されちゃう。あれ?と思うことの連続。ほんと思い切りよく ばっさり殺るねぇ 笑。バトンリレーのように 主人公?が変わっていく。最初はそれに慣れなくて なんかリズム狂う〜と思ったけど 途中からはそれも面白いに変わる。
    それにしても 超人としか思えないひと多数 笑。

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    2018年02月05日
  • 新装版 果てしなき渇き(上)

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    行方不明になった娘を探す元刑事の主人公が遭遇する、地獄のような惨劇を描いたミステリー。冒頭のあまりにもショッキングな殺人描写から、ストーリーが進むにつれ際限なく血と死と暴力がエスカレートし、嫌悪とも興奮ともつかぬ異様なトリップ状態へ誘われていく。下巻でどんな結末が待ち受けているのか、想像がまったくつかない。

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    2018年01月08日
  • 新装版 果てしなき渇き(下)

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    好き嫌い・良し悪し・巧拙、はては倫理すらも超え、ただ「凄い」としか表すことができない大傑作小説。読んでる途中、何度も「もう嫌だ」「勘弁してくれ」「気持ち悪い」と拒絶反応が起きたのに、なぜか頁をめくる手が止まらず、終盤で明かされる、残虐極まる真実に言葉を失った。この読後感は、しばらく悪夢のように私の脳を支配することだろう。いやはやなんとも、凄まじいものを読んでしまった。

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    2018年01月08日
  • ドッグ・メーカー―警視庁人事一課監察係 黒滝誠治―(新潮文庫)

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    なかなかの迫力もの、黒滝の追求と、上司の美貴コンビがさえる。警視庁のトップの派閥争いと、警官の堕落の責任のなすり合い。どろどろの中でどう立ち回るか。これは結構一気に読めてしまう。良かった。

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    2017年10月26日
  • 死は望むところ

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    深町秋生『死は望むところ』実業之日本社文庫。

    血まみれの暗黒警察小説。武装犯罪組織と警察組織との血で血を洗う闘いが、これでもかと描かれる。誰が主人公なのかもはや解らず、誰が生き残るのかも全く解らない。

    神奈川県南足柄市の山中で敏腕女刑事らが武装犯罪組織・栄グループに襲撃され、命を落とす。警視庁特捜隊は栄グループに復讐すべく、襲撃者たちを追うが…

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    2017年10月09日
  • アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III

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    読み終わった直後は全身鳥肌が立ってしまった。これだけの警察の汚らしい部分を見せつけられながらも、このスッキリとした読後感はなんだ。

    この章を持って、八神の夫が亡くなった真相がわかります。やはりと言うか、なんとなくそうくるだろうなと思っていた通りの展開。
    前作で戦った圧倒的な破壊力を持った敵ではないが、今回はゾクゾクとさせるような敵が相手となる。これはこれで怖かった。

    それにしても最後は爽快。あれだけいがみ合っていた富永との関係も微笑ましい。
    続編を期待したい。

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    2017年06月16日
  • 猫に知られるなかれ

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    敗戦後の日本を舞台にしたスパイアクション小説。単なるスパイアクションというよりも、敗戦により周囲から手のひらを反され、辛酸を舐めざるを得なかった日本人の悲哀をスパイたちの眼を通して描いた作品だった。

    杉江松恋が『間違いなく著者の最高傑作』と称賛しているが、これには少し異論がある。深町秋生には他にも本作に勝るとも劣らない作品は数々あるのだ。しかし、様々な史実と創作とが融合したストーリーの本作がかなり面白いということには全く異論はない。

    戦時中、香港憲兵隊でスパイ狩りを行っていた永倉一馬はその恵まれた肉体を武器に池袋でヤクザの用心棒を務めていた。そんな永倉を陸軍中野学校出身の藤江忠吾が秘密機関

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    2016年10月21日
  • バッドカンパニー

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    長男が読みたいと言うので購入。
    先に読ませて貰ったらおもろい!
    どんどん読める。強いのに情に弱い
    そして優しいところもある。
    こんな強くて優しい男には憧れる♪

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    2016年09月30日
  • ダブル

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    ハードなエンタメw 内容、かなりバイオレンスだけど、こういうのは、まぁ平気。現実では、絶~~対、ちょびっとでも関わりたくない人たちですがww ハラハラ、ドキドキ、ワクワク、心臓に悪いー!と思いつつ、どんどん読めちゃう!おもしろかったです!!

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    2015年03月13日
  • 新装版 果てしなき渇き(下)

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    この小説、出てくる車の車種が全て明示されている。また、地理感をだすためか、国道16号線、17号線が頻繁に利用されている。主人公の愛車はカローラなのだが、プリウスと軽の時代に個人向けの車として、ちょっとどんな人が乗るのかイメージしずらくなってきてますね。

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    2014年07月06日
  • 新装版 果てしなき渇き(上)

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    深町先生のブログは好きで以前から読んでいました。確か昭和ノスタルジーブームの只中、昭和日本の野蛮さ未開さを著していて、腑に落ちていたと思います。そして、今に至るまで小説は一作も未見。
    映画化されると聞いて、やっとデビュー作を手にとった次第。だって、ハードボイルド小説なんて読まないもん。
    読んでる間は、本当に時間を忘れます。電車の中で読んでると、知らぬ間に降りる駅にたどり着いていて慌てることもしばしば。
    内容はひたすら悲惨で、地獄めぐりの様相を呈しています。スタートから救いが見えないのですが、終わりまでひたすら事態は悪化の一途を辿り、妙なドライブ感がでています。

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    2014年07月06日
  • アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III

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    自殺とされた夫の死の真相にいよいよ決着がつくシリーズ第三弾これで悪徳刑事の八神瑛子に会えなくなるのかと少し寂しいという
    思いは束の間、のっけからハード。
    前回の手がかりから同僚の刑事を手なずけ情報を得た瑛子に
    襲い掛かる闇、不死身の瑛子ももうダメかと息を飲み
    先を読むのが怖くなるほど。

    真相に近づけば近づくほど真相はきな臭い方向に
    そうくるかぁ〜と読み手にも負荷がかかります
    瑛子はどう決着をつけるのか、命を賭けて闘った瑛子に残るものは・・

    シリーズを通して登場する人物たちも色褪せることなく
    いい味を出しています特に瑛子と敵対していた署長、富永の
    たくましさと以外な一面が見えてとても人間くさ

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    2017年09月20日
  • アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子II

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    警視庁上野署組織犯罪対策課の美人刑事八神瑛子シリーズ第2弾です。
    都内でメキシコ産の覚せい剤が出回り瑛子も売人の検挙に追われていたころ、瑛子が癒着している関東の暴力団(千波組)から、メキシコの麻薬組織を裏切った男を守って欲しいという依頼が入る
    安価なメキシコ産の麻薬を自分たちのシマから排除したい千波組、夫の死の真相の為に千波組の依頼を受ける瑛子
    しかし今回の敵は強敵
    メキシコから送り込まれたのは暗殺を専門とするグラニソ
    世界最大の麻薬組織の進出、関西と関東の暴力団の暗闇新興の不良集団も加わり、瑛子が生き残れるのか・・という状態しかし瑛子の強さは前回にもましてバイオレンスだった。
    組織を裏切った

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    2017年09月20日