深町秋生のレビュー一覧

  • 卑怯者の流儀

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    “ライトな読み心地”な方の深町作品。
    個性豊かな登場人物にテンポの良い展開。
    話しも面白くスッキリの読後感に敬服。

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    2018年02月13日
  • アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子II

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    数年ぶりにようやく2巻を読みましたが、相変わらず、ドライでハードボイルドな雰囲気が溜まらない。
    クレイジージャーニーで、丸山ゴンザレス氏がメキシコの麻薬ビジネスについて取材していたのが印象に残っているせいか、妙に生々しくグラニソの凶行を感じられた。
    メキシコの麻薬カルテルというから、壮大なスケールの話になるかと思ったけど、一冊にテンポよくまとまってるので、サクサク読めました。次巻がラストみたいなので、次巻はあまり真を開けずに読もうと思う。

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    2018年02月06日
  • 卑怯者の流儀

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    深町秋生『卑怯者の流儀』徳間文庫。

    一本筋の通った悪徳刑事・米沢英利を主人公にした連作アウトロー小説。デビュー作から既に完成された感があり、常に高い水準の作品を書いている深町秋生であるが、本作もまた安定感のあり、作品を堪能出来た。

    『野良犬たちの嗜み』『悪党の段取り』『はぐれ者たちの成熟』『秘めたる者らの殺気』『策略家の踊り』『生き残りの騙り』の6編を収録。

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    2018年01月12日
  • ドッグ・メーカー―警視庁人事一課監察係 黒滝誠治―(新潮文庫)

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    さすが深町秋生、今回も読ませてくれました。
    深町作品に登場する刑事はやることは犯罪スレスレ(いや、犯罪か(笑))でも気骨があり、思わず応援してしまいます。

    今回は、ドッグ・メーカーと呼ばれる男、黒滝が上司の命を受け暗躍します。
    ドッグ・メーカーとは、警察やヤクザたちを自分のエス(犬)にし、様々な情報を得ること。そして、数多くの事件を解決してきました。

    ある悪徳警官を追っていたある監察官が、何者かにより滅多刺しにされ殺された。その捜査を引き続き黒滝が請け負った。
    悪徳警官の部下を飼い慣らし、妻を犬にし、不正を暴き真相に近づきかけた黒滝の前に様々な壁が立ちはだかり

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    2017年12月28日
  • ドッグ・メーカー―警視庁人事一課監察係 黒滝誠治―(新潮文庫)

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    これは面白かった。やり口がかなり汚いので人によっては嫌悪感を持つかも知れない。それでも、非情な手段を用いながらも巨悪を許さないとする正義感を感じるので、不思議と清々しさも感じます。
    それなりにボリュームのある小説ですが、冒頭から緊張感が途切れないので、結構一気に読めます。

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    2017年12月14日
  • アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子II

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    警視庁上野署の八神瑛子。容姿端麗ながら暴力も癒着も躊躇わない激裂な捜査で犯人を挙げてきた。そんな彼女に、中米の麻薬組織に狙われる男を守ってくれ、という依頼が入る。男を追うのは残虐な手口で世界中の要人や警官を葬ってきた暗殺者。危険すぎる刺客と瑛子はたった一人で闘いを始める…。爆風を巻き起こす、炎熱の警察小説シリーズ第二弾。

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    2017年12月08日
  • アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    自殺とされた夫の死の真相に迫る警視庁上野署の八神。警察による証拠改ざんの疑いが増す中、執念で掴んだ手がかりは、新宿署の五條の存在だった。権威と暴力で闇社会を支配する五條に、八神は命を賭した闘いを仕掛ける。硝煙の彼方に追い求めた真実は見えるのか?美しくも危険すぎる女刑事が疾走する警察小説シリーズ、壮絶なクライマックスへ。

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    2017年12月08日
  • 死は望むところ

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    アブノーマルでインモラルなアウトローたちがひたすら殺しまくるアクション小説。個人的にはものすごく好きで、チョー楽しい。
    さすがに描写力がしっかりしているので、荒唐無稽でも全く気にならずに楽しめる。

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    2017年11月23日
  • アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III

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    これで完結か~。 ラストはその先に繋げそうな感じで、どうせならとことん行って欲しかったな。 弁慶さん登場ぐらいから面白くなってきたが、すでに終盤 そこからスピード上げて一気に決着まで。 結局、署長はイイ奴だった。

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    2017年11月02日
  • ドッグ・メーカー―警視庁人事一課監察係 黒滝誠治―(新潮文庫)

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    文庫だと思って甘く見てたら600ページ越えの大作だった。冒頭からいきなり引き込ませる展開でこれまで読んだ監察モノとは一線を画していた。対決相手と見られたものが比較的あっさり消え、実質的に裏で仕切っていた者も消され良い意味で裏切られた感がある。実行犯も逃げ真の黒幕も現れなかったので続編に期待したい。

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    2017年10月21日
  • ドッグ・メーカー―警視庁人事一課監察係 黒滝誠治―(新潮文庫)

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    登場人物のキャラクターが、みな立っている。
    生き生きしていて、映像が頭に浮かぶ。
    ストーリーも巧み。何かが見えてきそうになると予期せぬ次の展開が。
    緊迫感が続き、ドキドキしながら読み進められる。
    黒滝誠治と相馬美貴の名コンビ、続編期待。

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    2017年10月29日
  • バッドカンパニー

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    金さえ積まれればどんな汚れ仕事も引き受ける人材派遣会社「NAS」。

    元自衛官の有道に、元公安警官の柴、、、いずれも屈強な派遣社員たちを束ねるのは、美人女社長・野宮綾子。誰よりも一番恐ろしいのがこの女社長、というのがまず面白いところ。その悪魔っぷりが可愛い、どころかエグ過ぎて、短編の長さでトントンと話が進んでいくのが楽しんで読むのにちょうどいい具合だった。有道ら派遣社員も皆、キャラが立っていて魅力的なので、今後、是非シリーズ化していってほしい。

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    2017年08月31日
  • ドッグ・メーカー―警視庁人事一課監察係 黒滝誠治―(新潮文庫)

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    深町秋生『ドッグ・メーカー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治』新潮文庫。


    警察の身内でさえも飼い犬に仕立て上げるドッグ・メーカーと恐れられる黒滝誠治を主人公にした、かなりハードな警察小説。深町秋生らしい警察小説であり、なかなか面白い。

    腐敗し切った警察組織の中で非合法な手段も辞さず、徹底的に正義を追求する黒滝のアウトローぶりが良い。

    凄腕刑事の黒滝は左遷され、煮え湯を飲まされた揚げ句に人事一課に引き上げられる。赤坂署の悪徳刑事を内偵中に何者かに殺害された同僚の背後に一体何があったのか、黒滝は身内にも疑いの眼を向け、単身危険な場所に足を踏み入れる…

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    2017年08月10日
  • アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子II

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    おぉ、1より確実にパワーアップしています。魔薬組織に依頼された凄腕の殺し屋が組織を裏切った男を始末しにやって来る。そして、男と共に行動する八神が殺し屋と対峙するわけだが、前作よりもアクションシーンが多く、ドキドキ感もハンパない。深町作品はやっぱりこうでなくちゃ!と思える内容。
    殺し屋や殺し屋を匿う愚連隊は間違いなく悪者なのだが、その生い立ちを知ると彼らもスゴく人間臭く、なりたくてなったわけではないと思うとなんだか切なくなる。そして2人の関係もいい感じ。
    今作は登場人物が全員魅力的で、次作では会えないと思うと少し残念な気もした。

    何はともあれ、いよいよ八神が真相を突き止めるで

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    2017年06月14日
  • アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III

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    4.0 八神瑛子シリーズの完結編。お気に入りシリーズが終わってしまうのは残念です。今回も一気読み。期待通りの面白さでした。

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    2017年04月26日
  • アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子II

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    八神瑛子 二話目。 話の軸の人物が限られてくるので感情移入しやすく、前回より主人公になりきれた感があった。 無茶するが、情だったりに流される所もあって面白かった。

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    2017年02月22日
  • バッドカンパニー

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    弱みを握られ野宮に頭が上がらない元自衛官の有道が、野宮からの無茶振り案件を命からがらな体でこなしていくという話の構成(時に、それが野宮へ密やかに想いを寄せる元公安の芝の場合もある)は実にコミカルで読み易い。

    このコミカルさの根底にある「予定調和」な部分が最初からある程度透けて見えてしまうところもあったけど、それはもうこの手の短編小説の宿命として割り切るしかないかな。

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    2017年01月18日
  • バッドカンパニー

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    金に汚いが辣腕の美人社長が経営する、なんでもござれのブラック警備会社の社員が奮闘するお仕事小説。面白いのでシリーズ化して欲しい。でも、実写化はかんべん。

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    2016年08月29日
  • バッドカンパニー

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    この作者も好きな作家の1人。この作者の小説は最初からフィクションと割り切って読むようにしているのだが、純粋に面白い。
    この『バッドカンパニー』も、そんなわけないだろ?(笑)と思いながらも読むペースが速い速い。
    物語は、野宮なる美女が経営する人材派遣会社『NAS』がどんな依頼にも応えるというもの。もちろん、普通の会社であるはずもなく、ヤクザの用心棒やら国際テロリストの捕獲などのナンデモアリの会社。7つの短編からなる作品集である。
    野宮の元で働く腕自慢の元自衛官の有道。腕よりも頭脳派の元警官の柴。それぞれが各章で暴れまくるのだが、全てが痛快な物語となっている。実は経営者の野宮が一

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    2016年08月07日
  • アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子II

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    ネタバレ

    八神瑛子シリーズの2作目。前作にもその趣は感じたが、本作では完全にクライム・アクションかノワールのノリ。死んだ夫の謎を追う瑛子は手掛かりを得るために受けた依頼はメキシコの麻薬カルテルから送り込まれた殺し屋の捜索という若干ご都合主義的な展開になっている。刑事小説やミステリ的な要素は薄いが、その分、バイオレンスは過剰に配分されており、進行もスピーディで飽きさせない。こいつにどうやって勝つんだというラスト・バトルで益体もない方法で迎え討ったのはグッド。自らの目的に一歩近付いた瑛子。完結作に次作に期待。

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    2016年06月05日