深町秋生のレビュー一覧

  • 探偵は女手ひとつ~シングルマザー探偵の事件日誌~

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    シングルマザー探偵は元巡査部長で、元の職場を利用できるだけの最低限の正義を守ろうとしている
    現実はデリヘル運転手や一日店長も余儀なくされる悲しみもある
    要するに何でも屋=便利屋というわけで、農家の手伝い、除雪サービス、浮気調査・・・この世界が山形弁丸出しの地方都市感覚満載で描かれる

    とは言っても、悪をかぎ分ける嗅覚は鋭く、どこを調べると裏が取れるか知り尽くしている感のストーリーは小気味良く、ハードボイルドに分類するkitanoであった

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    2019年02月02日
  • 猫に知られるなかれ

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    面白かったー!藤江と永倉の関係性がとてもいい。
    ちょうど、天子蒙塵を読んだあとだったから戦時の情勢も頭にあって読みやすかったな。

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    2019年01月20日
  • オーバーキル バッドカンパニー2

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    私の中で勝手に【大人向けライトノベル】と呼んでいるシリーズ第二作。今作も良い意味で頭を使わず、サクッと軽快に楽しめたが、やはりこの設定で短編エピソードとなると、展開のバリエーションは限定されるのか、各話共に前作の二番煎じな印象は拭えず、少々パワーダウンの感は否めない。後半で野宮社長の秘密が明かされるものの、想定範囲内といったところか。柴の元上司・桐原は中々イカしたキャラクターだったのだが、そろそろ有道&柴以外のメンバー(特に妙教官!)の活躍も見たいところ。次回は華岡組との全面戦争を長編で読んでみたいなあ。

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    2018年12月19日
  • アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III

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    シリーズ完結。しかし、どうも書き急ぎ過ぎている気が。もう二三本引っ張ってもよかったんじゃないかなあと思った。

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    2018年12月04日
  • オーバーキル バッドカンパニー2

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    シリーズ第2作。短編集なのでサクッと読めた。野宮の非情で人を食ったようなとこはM男にはたまらないだろう。有道の単細胞だが情にもろいとこが対称的で憎めない。長編でも読んでみたいかな。

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    2018年11月18日
  • デッドクルージング

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    復讐劇詰め込みすぎ。
    話の長さの割に、各キャラクターの背景説明が多くて、話にメリハリが無くなってしまったのでは?
    「この人誰だっけ?」と主要人物を把握しきれないまま、読み終わってしまった。

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    2018年11月18日
  • ダウン・バイ・ロー

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    田舎の人間関係が非常によく書けているが、展開に無理があり、響子の心情描写にも納得いかない。今ひとつ。

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    2018年11月03日
  • アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III

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    夫の殺害のカラクリがわかりやすくスケールが今ひとつでちょっと肩透かしをくらった感じ。次作が出たようなので、どんなモチベーションで活躍するか楽しみ。

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    2018年10月29日
  • アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子II

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    警察官であることに気にしなければ、スピード感のある現代の勧善懲悪ものとして結構楽しめる。次作で夫の死亡原因が明らかに?

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    2018年10月27日
  • ドッグ・メーカー―警視庁人事一課監察係 黒滝誠治―(新潮文庫)

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    警察を調べる警察として非人道的に闘う黒滝の持つ猛毒。重量感はあるけれど滑らかな文章で負担にならない。冷たい炎を思わせる黒滝の嗜好的振舞いも冷徹で嫌悪感に傾かない。その分、入り込むというよりはやんわりとした受け取りになったけれど、苛烈なキャリア上司の美貴の危機はしっかり痛くてひやひやして引き込まれた。

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    2018年10月16日
  • アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III

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    アウトシリーズ三作目、完結。
    自殺されたとされる夫の真相に迫る。警察庁の殿上人の証拠改竄の嫌疑濃厚。一課、二課、三課、全てを巻込み、権威と暴力の渦巻く闇。
    正義。あまりにも空虚なその言葉が胸を突く。
    終わってしまうにはもったいない。
    最後の最後まで、失速することなく駆け抜ける警察小説。久しぶりにシリーズもので、だれない作品でした。

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    2018年10月07日
  • アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子II

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    アウトシリーズ二作目。
    マル暴ものを超えて、もはやアメリカアクションムービーばりの展開に。シリーズ一作目を凌駕する展開とスピード感。
    モデルになってるのは山口、極東、稲川、少し前、一世風靡した関東連合などを随所に散りばめ、メキシコマフィアに殺し屋と。
    警察ものではあるが、なんだかハードボイルド臭が色濃いシリーズになってきた。
    良作であるだけに、次作で失走しないことを期待したい。

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    2018年10月06日
  • オーバーキル バッドカンパニー2

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    バッドカンパニー2作目。相変わらずのアクション満載。でも、このシリーズは他の深町作品に比べ、かなり軽いテイスト。
    短編なので物足りないような気もするが、これぐらいがちょうどいいのかも知れない。

    今回も野宮のメチャクチャな司令に振り回される有道と柴。この2人の物語が交互に繰り広げられるが、今回から新たにメンバーに加わった美桜も活躍する。美桜は、1作目に相手として登場した女子大生だ。
    さて、今回はミステリアスな社長、野宮の素性が明かされる。その素性を知ってもなお、ミステリアスで魅力的な野宮。これからも周りを振り回して欲しい。

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    2018年09月25日
  • バッドカンパニー

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    表向きは人材派遣会社の看板を掲げながら、元軍人や警官を契約先に送り込む実質的には民間軍事会社である【NAS】が舞台の連作短編集。ヤクザの用心棒や国際テロリスト捕獲など、とても舞台が日本とは思えないドンパチ満載の痛快ノワールコメディ作品。ここまで限られた題材なのに、収録作品全七編共にバリエーションに富むのは感嘆を禁じ得ない。それでも数作品は同様のプロットになってしまうのは致し方ないか。社長・野宮×社員・有道の掛け合いも楽しい。人間味に溢れた有道のキャラクターは特に魅力的で、続編「オーバーキル」も俄然楽しみ。

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    2018年07月12日
  • バッドカンパニー

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    本屋で平積みになっていたので手に取ってみました。オンナ社長は大分イカレてますがまあ他人事と思ってみてる分には面白そうな人だなぁ。

    ウドウさんは養育費だけでそんな借金があるのか?と思ったら結構な大暴れした尻ぬぐいの借金だった。確かにアレは一生頭が上がらないだろうな、ウン。柴さんも良いキャラだし、社長はアレだし楽しく読みました。
    それにしても極道にテロリストに喧嘩売るってやっぱり社長色々とおかしい(笑)続巻もあるみたいなので読んでみようかな。

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    2018年07月10日
  • バッドカンパニー

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    けっこう好み。まだまだ謎が多い。次回が楽しみ。
    あらすじ(背表紙より)
    経歴不詳の美人社長・野宮が率いる人材派遣会社『NAS』。社員は元警官や元自衛官の屈強な男たち。ヤクザの用心棒、国際テロリストの捕獲、裏カジノに潜入…法律やコンプライアンスなんてどこ吹く風。金さえ積まれれば、どんな汚れ仕事も引き受ける。野宮に弱みを握られている元自衛官の社員・有道は、今日もムチャぶりに耐えながら大暴れ!興奮必至のアクションシーン満載のいきなり文庫。

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    2018年07月01日
  • アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III

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    八神瑛子の旦那が追っていた事件の真相が明らかとなるシリーズ完結編。
    最終巻にしてはちょっと盛り上がりに欠ける展開でしたが、本当に怖いのは、躊躇なく人を壊せる人というのを地で行く五條が敵役として魅力的だった。
    叶うなら、もうひとつ別の事件を絡ませて、もっと瑛子と五條がバチバチにやりあうところを見たかったです。

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    2018年12月05日
  • オーバーキル バッドカンパニー2

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    バッドカンパニーの続編。
    引き続き、ライトに読めるアクション作品。
    新しいキャラクターも登場したけど、絡みが少なくちょっと残念。
    次も楽しみな作品。

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    2018年06月05日
  • オーバーキル バッドカンパニー2

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    深町秋生『オーバーキル バッドカンパニー2』集英社文庫。

    ピカレスク・シリーズ第2弾。今回も連作形式で6作を収録。

    謎の美人社長の野宮が率いる過激な人材派遣会社・ノミヤ・オールウェイズ・セキュリティ・ヒューマンサービスの社員が引き受ける過激な仕事の数々……

    前作とテイストは変わらず、進化も深化も感じられない。深町秋生作品の中では下位にランクするかな。

    『ホワイトラビット』『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』『クロスロード・ブルース』『ノーシェルター』『ブラック・マジック・ウーマン』『バーサス』の6編を収録。

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    2018年05月19日
  • ドッグ・メーカー―警視庁人事一課監察係 黒滝誠治―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    【229冊目】知り合いから、面白いからと言って貸された本。主人公がどうやって情報提供者を獲得していくのか、その手法がハードボイルドだから、普通の推理小説にしか慣れていない人にはこれが新鮮かもしれない(実際他の方の感想にはそうしたものも見られた。)。が、そこで引き込まれるほど自分も素人ではない笑。
     前半は説明的な部分も多く、事態も一定のペースをもって推移していくだけだったものの、キーマンが自殺してしまう後半からはテンポも良く、楽しんで読むことができた。
     警察内部って、こんなに派閥とか内部抗争でドロドロしてるんだろうか……

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    2018年04月29日