深町秋生のレビュー一覧
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ネタバレ深町秋生先生のヤクザもの。
ハードボイルド系はたまらない。
王一族の妾の子として、産まれた隆次。
あなたは王一族の子なの、亡き母の遺言を頼りに単身で東京に乗り込む。最初はバカにされ、一族の者とは認められなかったものの、王一族と昵懇であった岡谷(ヤクザ)の若頭近藤(隆次同様王一族の者。妾の子として冷遇)というヤクザに拾われ、腕っぷしの強さや王一族への異常なまでの忠誠心をかわれ、岡谷の舎弟となり、ヤクザとして、そして王一族の血を受け継ぐものとして周りに徐々に認められていく。
昭和、平成、令和への時代の変遷とともに、ヤクザの在り方も変わっていく世の中で、隆次は自分は王家の血を継いでおらず、実父が岡谷であることを知りながらも、同様に王一族の血を繋いでいない甥(長兄である王エイキの子、実際にはエイキの子ではない。隆次にとっては甥。)に復讐を果たし、王一族の守護者として最後まで生き抜く。
多様化が叫ばれている現代において、血に固執した話を描くのはちょっと意外。
甥が裏切っていたことは意外性があったし、ハードボイルドはすきだが、可もなく不可もなくという感じ。 -
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離婚した妻から連絡があり、娘が失踪したことを知る元刑事。
調べていくうちに、美人で優等生だと思っていた娘の裏の顔が垣間見えてくる…という話。
主人公が役所広司さん。娘役が小松菜奈ちゃんで映画化されている。
YouTubeのオススメで映画の予告編が流れてきて心を掴まれ、原作を読むことにした。
今のところ「イカれてんなぁ」というのが感想。
警察を辞めた事情には同情の余地があるっちゃあるけど、そもそも刑事時代に押収品の横領を何件もしているようで、警察大丈夫か?と思った…。
別れた妻や娘に対する想いも普通じゃない。こんなヤツとなんで結婚したんだ?とそこから疑問。
深町秋生さんのデビュー作ということらしいけれど、デビューからこれ出してくるのすごっ…
惹き込まれる話であるのは確か。
後編早目に読まなきゃ。 -
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「ヘルドッグス」シリーズの最終作。
「煉獄の獅子たち」はプロローグでしたが、「天国の修羅たち」はエピローグでした。
ヤクザにも物怖じしない、恐れ知らずの老ジャーナリストが殺害された事件を担当する警視庁捜査一課の神野真里亜が主人公。
過去2作品はヤクザに焦点が当たっていたのに対して、今作は警察官に焦点が当たっていたもののの、警察内部のドロドロが多く、ややジメッとしたせいか、やや刺激が足りない印象を受けてしまいました。
とはいえ、序盤にとある謎が解明されるところからグッと引き込まれて、最後は綺麗な終わりを迎えることとなり、シリーズの幕をしっかり閉じてくれる作品でした。 -
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あれほど好きだった作品がとうとう完結してしまった。『ヘルドッグス 地獄の犬たち』から『煉獄の獅子たち』へと、これでもかと暴力を描いた作品たちの完結編『天国の獅子たち』。
『地獄の犬たち』で暴力団組織に潜って様々な犯罪に手を染めた出月梧郎が帰ってきた!ただし、今回の主人公は20代の女刑事、神野真理亜だ。兼高ファイルの真偽を追求しようとするも、様々な壁が立ちはだかる。上司もバディも信用できない真理亜。殺し屋たちからの襲撃から逃れた真理亜に救いの手を差し伸べたのは・・・。
今回もかなりのアクションで楽しませてくれたが、やはり『地獄の犬たち』を超えるハラハラドキドキ感は味わえなかった。でも、清々しいラストに救われる思いがした。 -
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警官をテーマに、七人の作家が競演する書き下ろし警察短編集
「上級国民」葉真中顕
葉真中さんらしい、人間の陰をえぐる短編。
現代社会の問題を踏まえながら、「下級国民」の強かでしなやかな生息を描きます。
「許されざる者」中山七里
刑事犬養隼人シリーズのスピンオフ的短編。
コロナ禍の東京オリンピックを背景に、不祥事の数々を折り込みます。
「Vに捧げる行進」呉勝浩
あのコロナ禍当初の、息苦しい近隣・職場・日本、そして世界。
「死を捨て街に出る」その衝動を描きます。
「クローゼット」深町秋生
性的嗜好を隠して生きる“クローゼット”。
レイプ事件の被害者と加害者、それぞれの告白を前に、刑事は自らのクローゼットを開ける。
ちょっと良いです。
「見えない刃」下村敦史
セカンドレイプという“見えない刃”。
いまやSNSを通して可視化されることも多い。
罪を犯す者が悪い―その単純な正義の奥に、
視線を向ける側の“無自覚な責任”を要求。
「シスター・レイ」長浦京
フランスから訳あり離婚で帰国した玲。なぜ彼女は「シスター・レイ」と呼ばれるようになったのか『プリンシパル』を想起させる、心身ともに強い女性が魅せる、痛快な成敗劇。
「聖」 柚月裕子
母子家庭の定時高校生の少年は、父を憎んでいる。彼の報復の方法は、ひとりの警官との出会いによって変化していく。
アンソロジーも悪くないです。
書き下ろしですよ(๑˃̵ᴗ˂̵)
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深町秋生『探偵は田園をゆく シングルマザー探偵の事件日誌』光文社文庫。
山形弁丸出しの女性私立探偵が活躍するシリーズ第2弾。
山形弁ハードボイルド小説という新たなジャンルか。東北地方で生まれた自分には山形弁には違和感は無いのだが、都会の方々には馴染めないかも知れない。
元刑事でシングルマザーの私立探偵、椎名留美に舞い込んだ人捜しの依頼というオーソドックスなテーマであるが、如何せん結末が物足りない。巨悪をコテンパンに叩きのめしてこそのシングルマザー探偵なのに。それと、留美が東京に調査に行くという中弛みの原因になった描写は必要だったのだろうか。
山形で10歳になる娘と2人暮らしをしながら私立探偵を続ける椎名留美は、本業の依頼が少なく、糊口を凌ぐために仕方無くデリヘルのドライバーを行っていた。
ある日、人気デリ嬢をラブホテルに送り届けると中年男性が斧でホテルの1室の扉を破壊し、暴れている場面に遭遇する。留美はデリ嬢とホテル従業員の中年女性の協力で男性を確保し、警察に引き渡す。しかし、人気デリ嬢の予約が吹っ飛び、留美はデリヘル経営者から解雇される。
次の仕事を探していた留美にラブホテル従業員の中年女性から行方不明になった息子の捜索を依頼される。地元のコミュニティFMで働いていた息子は先輩や友人などから借金を重ね、風俗遊びにのめり込んだ挙げ句に失踪したようだ。
留美は、失踪した息子の部屋に残された物から地域に密着した活動で知名度を上げ、市議会議員選挙への出馬が噂される女性に辿り着く。
本体価格860円
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感想
今回は瑛子がそんなに大きな捜査でもないところからゴタゴタに巻き込まれていく。
最初のシリーズの時ほどの迫力はちょっとなかったか。
あらすじ
八神瑛子シリーズ。夫の死の真相を暴き、大物の警察官OBを死に追いやったが、その後も違法捜査スレスレのことをやっていた。
そんな八神を利用して、警視庁の長官官房長にのし上がった能代だったが、自分の派閥から八神を起点として追い落としを狙っているものがいるとして上野署の署長の富永に忠告する。
瑛子は、公安の主席監察官の加冶屋に狙われていた。瑛子は千波組のエスの甲斐から、組長の交代に伴ってエスを辞めると言われる。瑛子は英麗の願いでベトナム人の女の行方を追っていると、ファンというベトナム人に辿り着く。
ファンは中国人の蔡や呂とヤクザを狙った強盗をしていた。今度は千波組を狙い、強盗に入る。そこで甲斐が命を落とす。同じ頃、呂のアジトは千波組の若頭の数佐組に襲われていた。瑛子は甲斐が亡くなったことにショックを受けるが、気を取り直して捜査を再開する。
数佐組と呂たちが争う中に瑛子は飛び込み、数佐を逮捕する。全ての絵図は組長の有嶋が描いたものだった。