あらすじ
第3回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した衝撃作。新装版の下巻です。元刑事の藤島が、失踪した娘・加奈子を追う現在のストーリーと、加奈子に恋をした少年・瀬岡の三年前のストーリーが交錯する、暗き情念の暗黒小説。探れば探るほどに、深くなっていく「加奈子」という謎。果たして彼女は天使なのか、悪魔なのか。ひとりの少女をめぐる、男たちの狂気のゆくえは? そして用意された、驚愕の結末とは——?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
好き嫌い・良し悪し・巧拙、はては倫理すらも超え、ただ「凄い」としか表すことができない大傑作小説。読んでる途中、何度も「もう嫌だ」「勘弁してくれ」「気持ち悪い」と拒絶反応が起きたのに、なぜか頁をめくる手が止まらず、終盤で明かされる、残虐極まる真実に言葉を失った。この読後感は、しばらく悪夢のように私の脳を支配することだろう。いやはやなんとも、凄まじいものを読んでしまった。
Posted by ブクログ
この小説、出てくる車の車種が全て明示されている。また、地理感をだすためか、国道16号線、17号線が頻繁に利用されている。主人公の愛車はカローラなのだが、プリウスと軽の時代に個人向けの車として、ちょっとどんな人が乗るのかイメージしずらくなってきてますね。