深町秋生のレビュー一覧
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*関東最大の暴力団・東鞘会の跡目争いは熾烈を極めていた。現会長の実子・氏家勝一は、子分の織内に台頭著しい会長代理の暗殺を命じる。一方、ヤクザを憎む警視庁の我妻は東鞘会壊滅に乗り出していた……。映画原作「ヘルドッグス」続編! 警察小説を超えた、慟哭の人間ドラマ*
ヘルドックスの続編というか前日譚。
前作の濃厚過ぎる世界観に惹き込まれて即座に手を出しましたが、今作も負けず劣らず濃ゆい!ギラギラ!完全にノックアウトです。
特に、我妻の純情と朴訥な方言が微笑ましくも哀しくて悶絶でした。
そして勝一よ…!
前作では利用されただけの負け犬の印象でしたが、そう来たか!思いもよらぬ展開に心底驚愕。
これは -
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*東京のやくざ組織・東鞘会に所属する兼高昭吾は、弟分の室岡と沖縄に飛び、ターゲットの喜納修三を殺害した。その夜、一人になった兼高は激しく嘔吐する。実は兼高は警視庁組対部に所属する潜入捜査官だったのだ。後継者問題をめぐり、東鞘会では血で血を洗う抗争が続いており、喜納殺害はその一環だった。兼高の最終任務は東鞘会会長である十朱の殺害。十朱は警視庁を揺るがす、ある“秘密”を握っていた。ボディガード役に抜擢された兼高は、身分が明かされた瞬間に死が迫る中、十朱への接近を図るが……*
めちゃめちゃ面白かったー!
バオレンス度はかなりハードですが、ストーリー展開が文句なしに素晴らしく、あっという間に惹き込ま -
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キャラがよい!善悪入り混じったキャラクターたちがそれぞれ魅力的…。特に黒滝は40代の男性キャラで見目が良いわけでもなさそう、そして悪いこともできるアクの強さだが、決して「悪徳」ではない。あくまで「猟犬」としての研ぎ澄まされたキャラクターがひどく魅力的でした。
相馬美貴はブラッディ・ファミリーのほうがよかったかなー。正直、「美人」でキャリアで…って米倉涼子が演じそうなよくあるキャラだとわかって残念。モッサイ女性キャリアでガリ勉だけど正義感にギラギラしてて汚い手段も覚えてく…みたいなほうが女性キャラとしては際立つんじゃないか。ちょっと萎えた瞬間でした
深夜、武蔵村山。警視庁人事一課監察係の黒滝誠 -
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ネタバレ『ヘルドッグス』を読み終えて、続編があり三部作であると知った。あらすじは読まずに『煉獄の獅子たち』を読み始めた為、主人公が兼高ではなく我妻という警察官視点で語られるストーリーにあれ?っと拍子抜けした。決意を固めた兼高がどうなっていくかを期待していたのに…
また、前作で登場し死んだはずの人物が生きていたり、時系列がおかしい。なんだこれ?
そこで初めてストーリー展開が分からない程度に薄目であらすじを読む…続編でありながらも前日譚、なんだそりゃ?!
前日譚はいわゆるストーリー0的な後付けなイメージで、人気が出たから裏話を書くついでに出したんでしょ?と購入した事を後悔した。前作の面白さに水を差すよ