佐野洋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
たまにこういう勘繰りたくなる本がある
おじさんはとにかく大事な傘を濡らしたくない
だから雨が降ってもささない
あめがふったらぴっちゃんちゃん
と心地好い言葉の調でお子さんも楽しく読める
さて、大人の時間だ
大事な傘、いいだろう。では傘を持ち外に出るのはどんな時か?
曇天や元々雨の日、または雨予報だろう
そう、おじさんは雨により使うだろうから持ち出している
にも関わらず使用しないのだ
ああ、おじさんよ
あなたの亡くなった妻の愛用だったのだろうか
ああ、おじさんよ
父親が大事にしていた傘だったのだろうか
ああ、おじさんよ
初めての子供にプレゼントした記念の傘が今では所有者がいなくなったのだろうか
ああ、おじさんよ
初めての給料で買ったのだろうか
ああ、おじさんよ
婚約者と待ち合わせ、見つけて手を振ったところ脇見運転に彼女は飛ばされ、転がった傘を今も持ち、あの時の雨の日を彼女と待ち続けているのだろうか
あ?そんな話でないだろって?
ええやん、別に 懐が深い作品ってことで
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Posted by ブクログ
思いがけず、先日亡くなられた谷川俊太郎さんが登場してびっくりした。絵がそっくりだった。
他のシリーズよりは比較的ライトだった。
子育てについてと、老いることについてが心に響いた。
◯私は胃を痛めたり、身をよじって泣いたりする必要があったのだろうか。太っ腹に、どーんとおおらかに笑っていても、子供は子供の流儀を見つけていったのではないだろうか。
◯(暴力をふるっていた教師がいた。水に流して一緒に酒を飲むものもいれば、絶対に許さないと感じ、絶対に部下に暴力を振るわないと誓っている人もいる)
同じ行為が受け手によって全く違う意味を持つのだ。こだわり続けることで、自分を作る人もいれば、流すことで生き続ける人もいる。
私たちは教師によって育てられたのではない。
自分で生きてきたのだ。それぞれの力で。それぞれの魂を持って。 -
Posted by ブクログ
佐野洋子さん、絵本と打って変わってガサツなイメージに変わった。でも自分に正直で素直な人なんだと思う。幼少期は貧しい時代で苦労したんだろうな。料理してる場面が多い。淡々と他愛もない日々の日記を描いてるんだけど、泣けたのが、お母様との会話の部分。佐野洋子さん自身が癌で亡くなってることがわかってるので「天国はどこにあるんだろうね」「すぐ近くにあるんじゃない?」という突如として出てくる会話に、カフェで読んでた私は泣いた。思い出しても泣けた。死について考えた。私も母が死んだら、同じところに行くんだからと死ぬのが怖く無くなるだろうか。人間ってそうやって生きて順番に死んでいくんだな、と考えた。佐野洋子さんの他のエッセイも読んでみたいと思った。なんだかわからないけど、ありがとうと言いたい気分になった。