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「私の一生の中で大連の昭和20年8月15日より青い空はない。生徒の前に先生が一列に並んでいた、異様な空気だった」、中国で迎えた終戦の記憶から極貧の美大生時代まで。夫婦の恐るべき実像から何の役にも立たないとわかっているけれど読まずにいられない本の話まで。「卵、産んじゃった」などの単行本未収録作を新たに加えた、愛と笑いがたっぷり詰まった極上エッセイ集。
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Posted by ブクログ 2013年03月17日
彼女と同じように『黒い心』を持った人であれば、どの一話からも深い感銘を受けるだろう。私の母も良く『百万回生きた猫』を朗読し、涙を流していた。そんな彼女も母からの愛に飢えていた。素直になれない人の素直な気持ちを代弁してくれるのだから、文章でも偉大な作家だったのだな。
Posted by ブクログ 2012年11月07日
読んだことあるものもあったけれど、これでそろそろもう佐野さんの文章が読めないと思うと悲しい。長嶋有のあとがきも良かった。
Posted by ブクログ 2020年10月15日
角田光代さんの本で触れられていたので読んでみた。角田さんが言うようにすごかった。本音のオンパレード。ずばずばと書かれていて、思わず笑ってしまう。でもご本人はただ思ったことを書いただけ、というお茶目さもあって憎めない。ほかのエッセイも読んでみようと思う。
Posted by ブクログ 2014年02月22日
飾らない文章が良かった。 絵本で書いていることをエッセイでひけらかしたり解説や説明をしたりしないところが素敵。
Posted by ブクログ 2023年02月26日
この前読んだエッセイが面白かったのでまた。 切り口の小気味良さ。 年齢と世代とのギャップは勿論感じながらも、それを文章にじゃんと表してくれているのが面白く、また有難い。 フラットさとユニークさは、嫌味がなくて気持ちいい。
Posted by ブクログ 2013年02月15日
著者は馬鹿が付くくらい正直者で、信じられないくらい善良で、謙虚過ぎるくらい謙虚なのだ。更に明晰で冷静。何冊か読んできて、漸く著者に惹かれる理由と著者の文章の魅力に気付いた。ご存命の内に気付きたかった。
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佐野洋子
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