神も仏もありませぬ

神も仏もありませぬ

660円 (税込)

3pt

呆けてしまった母の姿に、分からないからこその呆然とした実存そのものの不安と恐怖を感じ、癌になった愛猫フネの、生き物の宿命である死をそのまま受け入れている目にひるみ、その静寂さの前に恥じる。生きるって何だろう。北軽井沢の春に、腹の底から踊り狂うように嬉しくなり、土に暮らす友と語りあう。いつ死んでもいい、でも今日でなくていい。

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神も仏もありませぬ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    絵本「百万回生きた猫」の作者。面白いな〜。いいな〜。直接的で、はっきりしていて、さばっとしている。いいエッセーを読みました。

    0
    2018年10月20日

    Posted by ブクログ

    この本に出てくる農家のアライさん夫婦の話が好きだ。泰然自若としていて、おごることなく自然と向き合い暮らしている。どんな時も慌てず、騒がず「そうだノウ」とのんびり構えている。
    ミツバチを飼っているフルヤさんはキリストと同じ顔と体をしている。神様みたいに静かな人で、大切なはちみつを佐野さんにタダでくれた

    0
    2011年09月08日

    Posted by ブクログ

    「100万回〜」の絵本で有名な佐野さん。

    初めて読んだエッセイがこれ。
    面白かった。なんか辛口で。

    そして確かこの本で、長嶋有さんのことを知った。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    「百万回生きたねこ」の作者。
    自分は何も変わってないと思うのに、時間は容赦ないんですね。
    「ふつうがえらい」もおすすめ。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    『神も仏もありませぬ』(筑摩書房)を読む。この佐野洋子さん、なんだかとっても面白い人。御歳65歳。鏡に映ったご自分の容姿にぎょっとしたり 過激な言葉を宣ってみたりと とても正直で、且つかわいらしいの。どんな女性なんだろう。豪快で繊細。文章も個性的で、所々 『_・)ぷっ』って笑える。ユーモアがあるんだ

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    最終章まできて、泣きそうになった。仕方ないよね、仕方ないよね、と繰り返される言葉が強くて、でも脆い。生きるって、老いるって、こういうことなのか。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    なんて風通しのいい方だったのだろうと思う。裏表どころか前も後ろも横もなく、全方位ただ佐野洋子そのものであるというような。当時60代の著者、もう人生降りて死に向かって緩やかに下降していきたいと書きつつ(そして心底思っていたのであろうことはわかる)それでも花や山や人に心を寄せながら西軽井沢で過ごす日々が

    0
    2015年06月27日

    Posted by ブクログ

     画家で、「100万回生きたねこ」の作者としても知られる佐野洋子さんの63歳から65歳の頃に書かれたエッセイ。

     63歳の佐野さんが88歳の痴呆の母親に年を尋ねたら「そうねェー四歳くらいかしら」佐野さん自身が衝撃を受けながらも同時に可笑しさが込み上げて来る様子が手に取るようにわかる。

     佐野さん

    0
    2013年05月04日

    Posted by ブクログ

    絵本の『100万回生きたねこ』の作者のエッセイ。
    どんな人があの『ねこ』を書いたのかしらと、
    興味がわいて読んでみました。

    あのねこは・・・作者そのもの?
    男性でも女性でも
    ここまでスッパリと物事を言いきれる作家に初めて会いました。

    この著書は、山村で暮らす自分の生活をもとに、
    幼いころの思い出

    0
    2017年11月09日

    Posted by ブクログ

     ”そして、私は不機嫌なまま65歳になった。”
     ”7歳も40歳も今でも同じでただ私が驚いている”
    と。
    老いや物忘れの日常を、構えなく綴る。
    時々深刻で時々さびしかったりもするけれど、ほとんどあっけらかんと可笑しい。
    たぶんそうなんだろうな。


    ”金の心配をしながら、90まで生きたらどうしよう、

    0
    2011年06月23日

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