佐野洋子のレビュー一覧

  • シズコさん(新潮文庫)

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    痴呆は確かに介護する側にとっては大きな負担ではある。
    痴呆を認識力や記憶力の低下と捉えたとして、その人の生き様や歴史は変わらないし、大きな足跡なのだと思う。
    そう理解できれば、接し方が少しは変わるのかも。

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    2018年07月29日
  • ヨーコさんの“言葉”

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    Eテレで『100万回生きた猫』で有名な佐野洋子さんのエッセイを、北村裕花さんの絵と上村典子さんの語りで5分の番組にしている。
    その番組を書籍化したもの。

    ヨーコさんの言葉にはいちいち納得。
    昔やっていた『美容整形の実験番組』に感じたもやもや感は
    「手術後はあいまいな同じような顔になる。ああ、世界は平らになる。デコボコがあってこそこの世と思うのである。気に食わん」
    という気持ちも確かにあったし、
    戦中の雰囲気の中「淡谷のり子さんのぎんぎらぎんのあの化粧と、どっ派手な洋服で、ちゃらちゃらしてそれで押し通したと言われて」いるまさに‘命がけ’の勇気には賛同と尊敬を覚える。

    エッセイのひとつひとつが

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    2018年03月16日
  • シズコさん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    小説なのか自伝なのかよくわからないけど、おそらく佐野洋子さんご自身の話なんだろう。母を嫌いだったと断言する娘。母と娘の間には多かれ少なかれ何かしらのしこりがあるものだと思う。全く無い人いるのかな?彼女の場合はしこりは小さくはない。その気持ちをつらつらと、それはもう開けっぴろげに、乱暴にも思える言葉で書きなぐる(勿論計算された構成なんだろう)。それでも「嫌い」の裏に説明できない想いと絆がたしかにあって、目頭が熱くなることしばしば。私も母の布団に潜り込みたい。ぷつりぷつりと途切れるような言葉が心地よくて好き。

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    2018年01月23日
  • シズコさん(新潮文庫)

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    ネタバレ

     佐野さん自身と母親との関係を描いた生々しいエッセイ。呆けた現在の母と、苦しみを与えた過去の母を行ったり来たりするような構成が、その切実さをいや増している。

     終戦後、5人の子を抱えて中国から引き揚げ、その後3人の子を亡くした母。さらに夫(佐野さんの父)も亡くなり、女手一つ、完璧な家事と仕事で4人の子供を大学まで行かせた母。一方、ヒステリックで子どもに虐待の様なこともし、見栄と自尊心をこじらせていた母。どちらも同じ母で、すべてを嫌いになれなかったからこそ、佐野さんはさんざん苦しめられたんだろうなと思う。

     問題を起こす家族は、物理的に離れること、これが一番なんだと思う。親を捨てたという思い

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    2018年01月03日
  • 役にたたない日々

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    「いつまでも前向きで」
    「いつも異性にときめいているべき」

    現実を修飾ばかりしてあらゆることから逃げようとするくだらない世の中に対し、佐野さんは真っ向から向き合って行く。生きるとはこういうことだと気づく。こんな風に強くありたい。

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    2017年12月20日
  • ヨーコさんの“言葉” わけがわからん

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    人間が月に降り立ったことを喜べない人もいるんだと知って、価値観は多様だと改めて思いました。人類の進歩は、誰もが望んでいることだと信じてやまなかった自分をまだまだ視野が狭いと思い知りました。

    そして、『月は昔を思い出すためにある』
    すごく素敵な言葉で、月が出るのを心待ちにしました。読んだ日の月は、三日月がクスクス笑っているように感じました。

    『死ぬとわかるのは自由の獲得』
    死ぬとわかった時、ジタバタしないように生きているつもりですが、いざそうなった時にどんな自分でいるんだろうと思いました。
    こんな風に割り切って残りの人生を楽しむ程、今を生きているのか考えさせられました。わかっているようで忘れ

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    2017年11月26日
  • 役にたたない日々

    購入済み

    役に立たない日々

    佐野さんが、年をとって 日々生活して行くという事、頭の中で思って 感じた事、病気になる事、死ぬと言う事の 単純な明解な答など、いつものように普段使いの言葉と表現で、
    ストレートに描いてくれている。
    くすっとして うんうんとうなずいて そうだったのかもと 感心して 私は私の前を歩いて
    くれた佐野さんがいるから 年をとって行く事にあまり不安が無くなった。
    でも すぐ忘れちゃうから 何度でも読み返したい本。
    佐野さんの本のなかでも 現在進行形で役に立つ特にオススメの名作!

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    2017年04月13日
  • ヨーコさんの“言葉” それが何ぼのことだ

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    文は佐野洋子(1938~2010 享年72)さん、絵は北村裕花(1983~)さんの「ヨーコさんの言葉 それが何ぼのことだ」、2016.4発行です。ヨーコさんの歯に衣着せぬエッセイ、2014年から、Eテレ、日曜、8:55AM~9AM、放映中ですね!

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    2016年11月13日
  • ふつうがえらい(新潮文庫)

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    さすが 猫エッセイ多い

    自分の感じたものをストレートに表現した文章。毒はないので、共感しながら読める

    「暇な人って人相がいい」
    「人間五十過ぎると恥ずかしいことが許される」
    「エッセイというのは世間話」

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    2016年11月07日
  • ヨーコさんの“言葉”

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    ダックスを飼っている人が
    まったくおんなじことを。笑

    偶然その方にこの本をお貸ししたら、お手紙にそのことが書いてあって、そういえばそんなことおっしゃっていたなと思い出した訳なのですが。

    ぬきんでて才能のある子
    特別に才能のない子
    そして凡庸と凡庸と凡庸と

    けれど不思議なことに、
    運動会で大人の涙腺をくすぐるのは
    凡庸の競い合う姿
    凡庸が凡庸と
    鼻の先ひとつで
    ゴールを奪いあう姿に
    誰の子とも知れなくても
    こみあげてくる

    圧倒ではなく
    凡庸に

    凡庸が
    世界を盛り上げる

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    2016年10月23日
  • ヨーコさんの“言葉”

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    ネタバレ

    没後もこうやって新刊が出てくれるのはほんとに嬉しい。
    絵もいい。(絵・北村裕花)
    佐野洋子の絵、ほくろもちゃんとあって似てる~。

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    2016年01月06日
  • ヨーコさんの“言葉”

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    「ヨーコさんの言葉」、佐野洋子(文)、北村裕花(絵)、2015.8.4発行です。この本は・・・、佐野洋子さんを描いた「絵本」でしょうか~!佐野語録(人生哲学)の9つが北村さんのユーモア溢れる絵とともに物語になっています。佐野洋子さん、天国で微笑んでらっしゃると思います(^-^)
    「ヨーコさんの言葉」(2015.8)、「それが何ぼのことだ」(2016.4)、「わけがわからん」(2017.1)、佐野洋子さんの箴言も3冊発刊されています。Eテレ日曜の8:55AMからの5分間も続いてますね!何とも言えない「味わい」がありますね(^-^)

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    2017年03月15日
  • ヨーコさんの“言葉”

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    佐野洋子さんの感性好きです
    凛としてて
    ご自分で言われるほど強くなくて
    でもやっぱり強い
    そうだよねえ、うんうん
    なんて言いながら読みました
    イラストもいいです
    ≪ 凡人の 中であがいて 歳をとる ≫

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    2015年11月12日
  • ヨーコさんの“言葉”

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    ネタバレ

    絵本のような本。ヨーコさんの言葉にイラストがとってもあっています。
    彼女の人柄が好きです。正直な人間性がよく出ています。
    嫌いなものは嫌いと大きな声では言えない感じ、よくわかります。亡くなってとても残念です。

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    2015年10月28日
  • 右の心臓

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    佐野さんが大陸から引き揚げてきたあと、こども時代のお話です。それも、徹底的にこどもの視点から世界を見て、こどもの素直さや、運命の残酷さまで描ききるという、希有な作品です。
    決して楽しいばかりではないお話ですが、忘れられない物語です。

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    2015年10月25日
  • ヨーコさんの“言葉”

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    Eテレの番組が絵本になったそうだか、なんというか佐野洋子さんの文章がまずよいのだけど、北村裕花さんという人の絵がチカラを加えていて、グッとくるのでした。

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    2015年08月24日
  • シズコさん(新潮文庫)

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    佐野洋子さんの、母親に捧げる懺悔の書…そういうふうに思えた。
    老いた母を老人ホームに入れた事を「金で母を捨てた」と、愛情の無い自分という物を嘆き続ける。
    自分を可愛がってくれなかったという記憶を語り、いつのまにか家事に堪能だった母の賛美に変り、叔母の方が気が合った、と書きながら、しかし叔母は家族を愛していたが、家族だけが大事で社会性がなかった、母はその点違う、と、母を見直す。
    その書き様は、あざなえる2色の縄のごとし。
    複雑な思いがそのまま表れている。

    猛烈だった母は、ボケて、だんだんと優しいおばあちゃんになって行った。
    最後には赦し合い、見送った後しばらくして、佐野さんも旅立たれた。
    ご本

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    2015年07月01日
  • 神も仏もありませぬ

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    なんて風通しのいい方だったのだろうと思う。裏表どころか前も後ろも横もなく、全方位ただ佐野洋子そのものであるというような。当時60代の著者、もう人生降りて死に向かって緩やかに下降していきたいと書きつつ(そして心底思っていたのであろうことはわかる)それでも花や山や人に心を寄せながら西軽井沢で過ごす日々が描かれている。山荘というシチュエーションもあるかもしれないけれど、佐野さんと武田百合子さんにどこか似通った部分を見る。媚びないウソ言わない感じたままを口にする、というあたり。
    長嶋有さんが登場してちょっとびっくり。そういえば表紙、佐野さんだったなぁと思い出した。
    飼い猫の死について書いた一編が心に残

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    2015年06月27日
  • ふつうがえらい(新潮文庫)

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    読み進むにつれてシンクロ率が上がった。
    書かれているのは、普通の事、日常の事、常識的な事だと思う。
    けれど、やはり書いている人は普通ではないな、芸術家だな、と思わせる。

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    2014年12月07日
  • 役にたたない日々

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    有名な絵本『100万回生きたねこ』の作家によるエッセイ。『100万回生きたねこ』の絵本とは違ったどぎつく、ストレートな物言いと人間観察眼には、最初戸惑いを隠せないが、読み進めるとそれがある種軽快な深みを持った観察眼であることに気づき、癖になる。2010年に逝去されたのは、何とも残念・・・。

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    2014年10月10日