佐野洋子のレビュー一覧

  • 100万回生きたねこ

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    ネタバレ

    100万回も生まれ変わり、無くなるたびに人々に悲しまれた……そんな色んな人生を生きた猫が野良猫に生まれ変わる。野良猫になってから自分の人生を生き、最愛のパートナーに出会う。そして、最愛のパートナーと満たされる日々を送る。しかし、その楽しい日々にも終わりが来る…最愛のパートナーを看取るという初めての悲しみ。彼は100万回も泣いた。そして、彼も眠りにつくんだった。

    何故彼がこれ以上生き返らなかったのか、答えが具体的に書いてないため、考えさせられます。初めて自分の選んだ人生だからかな、最愛のパートナーと一緒にいたいと願ったからかな…真相は分からない。また、本を閉じた先にある裏表紙の最愛のパートナー

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    2025年11月24日
  • 死ぬ気まんまん

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    エッセー
    死ぬ気まんまん
    知らなかった

    対談
    x 平井達夫(医師)

    全く信仰心のない著者のみた、人が神(仏)に出会う描写は美しかった
    ..........
    私はその時頭のうしろからすっと何かが入ってきたようにわかった。
    「わかった、あなた、もう救われていたんだよ。仏様が救ったのは、体じゃなかったんだよ。魂が救われていたんだよ。だから、あなたは、苦しんだり不安じゃなかったんだよ。普通にしていられたんだよ」
    神も仏も信じていない私が言っていた。
    彼女は私のベッドの上のあかりのほうを見ていた。彼女は丸い黒い瞳をしていた。
    「あーそうか」
    彼女が言った。

    その時、その黒い瞳が、さーっと茶色に透明

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    2025年10月22日
  • 100万回生きたねこ

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    読み聞かせ(高学年)ゆっくり読んで10分。
    死生観のある内容でもあるので、休み明けや朝時間にはちょっと重くておすすめしないかも。
    佐野洋子さんが谷川俊太郎さんの奥さんだったと知ってビックリ。
    大人になってから読むとまた違った受け取り方があり、名書と言われる訳がわかる。

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    2025年09月10日
  • 私の猫たち許してほしい

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    25.5.3の日経新聞で北川悦吏子さんが紹介していたので手に取った。北川さん、ありがとう。「その文章に憧れる」で紹介が締めくくってあった。正におっしゃる通りで読んでて心地よく、いつでもスマホで読み返せる様にあちこち丸コピーしたくなった。「その文体はあまりにすっきりしてて、媚びてなくて涼やかだった」北川さんの表現も素晴らしい、共感。
    そして思ったこともない発想、そんなこと考えたこともなかったということによる気づき、読んでてホント楽しかった。
    「時を見た人はいないのに、ときという名前をどうして人はつけることができたのだろう。」
    「時は金なりということばを、私は好きではない。」

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    2025年05月31日
  • おじさんのかさ

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    ネタバレ

    5y0m
    博物館にて。幼少期に読んでもらった記憶があるが、タイトルだけを覚えていた。子供に読み聞かせ。
    大切な傘を使いたくないおじさん。楽しそうに傘を使うこどもたちをみて、何と傘を開いてしまう。傘をさす喜びを見つけられて良かった。

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    2025年05月28日
  • 100万回生きたねこ

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    生きていくことの、本質だと思います。この本をプロポーズで貰うことが夢だったけれど、叶わずじまいで二児の子育て中です。どんな冒険をするより、あなたと家庭を築き過ごす幸せを。

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    2025年03月30日
  • 100万回生きたねこ

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    読み始めるまえ、表紙のしましま模様の猫からストーリーを予想。どうも囚人服みたいに見えるから、きっと何度生き返っても悪さをしてそのたびに罰せられるんだけど、最後の100万回目で改心するのかな?

    と当たりをつけていざ表紙をめくったら、ぜんぜん囚人(囚猫?)の話じゃなかった。いい意味で期待は裏切られ、絵も、日本語の語感もとても素敵な、絵本のお手本といえるような話。

    自分がいま何回目なのかはわからないけど、そのつど「だいきらい」にうんざりするのではなく、どうせならたった1回の「だいすき」を見つけてみたいなぁと思った。

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    2025年03月15日
  • 新版 わたし クリスマスツリー

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    切ない話運びはまさに大人向けの絵本。
    ただ、絵がとても魅力的でストーリーも難しくは無いので、子供に読んでも良いと思う。
    大人っぽい、切ない話が好きな子にはウケそう。

    佐野洋子さん特有の読後感はちょっと悲しいような寂しいような、そんな感覚


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    2025年03月12日
  • 100万回生きたねこ

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    大人になって読むと泣けて泣けてしかたない。繰り返される展開がぷちっと切れる時に儚さを感じるからだろうか。

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    2025年03月11日
  • ヨーコさんの“言葉” わけがわからん

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    ヨーコさんの"言葉”シリーズの中で、本作が一番響いた。佐野洋子さんの考え方、生き方、好きだなぁと改めて思う。

    男女の老後について

    ◯他者との関係をもっと地をさらけ出して恥を捨てて言葉によって持った方が良いと、私は思うのよ。


    真二つの結婚 
    ◯結婚というものに対して、イメージを生きる人と現実を生きる人の2種類がいる

    夫婦というもの
    ◯夫婦はわけがわからんのがいいのである。夫婦に科学は不必要である。世の中に科学が入り込む隙のないものがまだある事は実に頼もしい。

    余命宣告を受けて
    ◯死ぬとわかるのは、自由の獲得と同じだと思う。

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    2025年03月02日
  • 100万回生きたねこ

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    死んだり生きたりするのが面白かったです。この本は大好きです。でも、僕にはちょっと難しかったです。ひなと18冊目。

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    2025年02月22日
  • 死ぬ気まんまん

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    佐野洋子さんには 
    ほんとうに 励まされる。
    生きていることへの 
    全肯定を してもらっている気がする。
    佐野洋子さんは 
    最期の最後まで 
    佐野洋子さんでありました。

    巻末に掲載されている
    関川夏央さんの佐野さんの思い出
    「『旅先』の人」が素晴らしい

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    2025年02月06日
  • 作家と猫

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    作家さん方が各々書かれた猫についてのエッセイ、漫画などを集めた本。
    様々な猫論(?)が読めて面白かった。

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    2025年01月19日
  • 新版 わたし クリスマスツリー

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    綺麗な街でクリスマスツリーになるのを夢見る
    もみの木と森の仲間たちのものがたり。

    憧れの自分にはなれなかったけれど、
    自分らしい「何者か」にはなれる。

    ちょっぴりせつなくて、愛おしいものがたり。

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    2025年01月10日
  • 100万回生きたねこ

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    ネタバレ

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    ねこは100万回生まれ変わった
    ねこは飼い主が大嫌いだった

    飼い主はねこが死んでたくさん泣いた
    ねこはいつも先に死ぬからそれを知らない

    だから死ぬのなんかへっちゃら
    誰かのために生きることなんてうんざり

    やっと野良の自由なねこになって
    自分のことが大好きになった

    やがて自分よりも大切なネコと出会い
    小ネコもたくさんできた
    愛すべき存在ができた

    大切なネコが死んだ
    ねこは100万回泣いた

    そしてねこは死んだ
    二度と生き返らなかった

    - - - - - - - -

    愛を与える側になって
    初めて
    その愛を失った時の痛みを知る

    大切なものができた

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    2024年11月01日
  • 100万回生きたねこ

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    すごくすごく久しぶりの絵本。子ども達が幼い頃は毎夜読んでいたのに…絵本いいですね。
    短いお話の中にたくさん詰まっていて。
    100万回生きたねこ、最後に生ききれて本当によかった。お店なのに思わずホロリです。

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    2024年10月30日
  • でもいいの

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    どこのうちも 娘や息子を育てるの 大変だなあ!
    でも うまくいかないみたいだけど なんとかなってる。 それをあったかい気持ちで見ている。
    お母さんが病気のアンジェリカさんはたいへんだなあ!
    でもそんな部屋に 人呼んじゃうんだね。
    孤独なんだね。
    できの悪い子がなんとかなってる話し
    読んでてホッとしますねえ。
    うちの孫もなんとかなるといいなあ!
    スカートはけって歩きなさい の先生は わたしが高校生だった時の先生にそっくりです。
    あの時代にいた先生なんですね。
    どんなお話しを書いても 自分の目でちゃんと見てるところが偉い!
    いい本でした。

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    2024年09月28日
  • 100万回生きたねこ

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    内容をすっかり忘れていて新鮮な気持ちで読めた。白いねこに出会ってからの日々が幸せそうで、最後の”ねこは もう. けっして 生きかえりませんでした。”の悲しさを纏うはずの一文が全く悲しくない意味で捉えられるのが凄い。嫌いな人と長く一緒にいるよりも、短くても好きな人と一緒に過ごせることが至高だ。

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    2024年09月27日
  • 100万回生きたねこ

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    2024/09/03
    ねこが100万回泣いたのが初めてだったのはびっくりしました。
    白いねこは、うつくしかった。

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    2024年09月03日
  • 問題があります

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    ネタバレ

    絵本の作者としか知らず、なんとなくエッセイが読みたくなって買った1冊。
    とんでもなく面白くて、なぜこの人のエッセイを今まで知らなかったのだろうと後悔した。
    戦中、戦後、高度経済成長期を経ていくなかの記憶が、些細な1部なのだろうが佐野洋子さんが書くと一粒のちいさな宝石みたいに輝いている。いや、恐らく佐野さんは日常から宝石を発掘するのが上手い人なんだろうなと思う。

    特に月の話が好きだ。人類が月へ行ったことへの憤り方も笑ってしまうほど面白いのだが、月は過去を思い出すものだ、というのに付随する彼女の月があった日々の記憶の数々はまるで同じ光景を見ているかのように染み入ってくる。
    と思えば、最後の話では

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    2024年08月28日