佐野洋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ふんだ、ふんだ。
小さい子にこのお話の深い部分は伝わるんだろうか。
ふんだ。
私はいばりんぼうじゃないけど、たまには言ってもいいじゃないか。
ふんだ。
…でも本当に見習うべきは王様よね。
ぺこぺこしているけど、『平和』というものを理解している。
だからお妃さまも大臣も食べられる魚までもが「ふんだ」と言いつつも王さまに従うんだろうな。
大砲をぺこぺこして避けちゃうなんて素晴らしくない?
兵隊だけじゃなくお城も木も草もみんなぺこぺこしちゃって被害はひとつもない。
攻めてきた方だって、玉を使い果たして疲れ果てただけで怪我すらしてない。
で、一緒にご飯食べて帰っていく。
王さま素晴らしい!
そもそも攻めてこないのが一番だけどさ、攻め込まれた時にこんな風に被害を出さずに丸く納められるって素晴らしい王さまだと思うわ!
でも最後にひとつだけ…
顔が濃すぎる!!!
特に動物系。
見れば見るほど面白い。 -
Posted by ブクログ
『嘘ばっか』
こちらは再読。
作者は『100万回生きたねこ』でお馴染みの
佐野洋子さん。
「嘘ばっか」は…
二十六編のお伽話のパロディです。
一編一編がとても短く
サックサク読めちゃいます。
ただ…内容は決して夢いっぱいでもなく
「きれいごと」もないもんだから…
只々、感じ入ってしまいます。
生意気言っちゃうと…
感動は全くないです【一度読んだだけでは】
お伽話のように何度も時間をかけて読むと
ジワリジワリきます✨
それぞれの登場人物の一人称視点で語られるんだけど…
浦島太郎は乙姫様、親指姫は父親だったりで
このお話はいったい誰目線?
って迷子になっちゃうときもあるの。
「ブレーメンの音楽隊」はロバ目線。
「わたしは長いこと、ほんとうのろばのように働いた。おまけに、わたしは、正真正銘のろばだった」って、ろばなんかーい!!
ただ、わたしの『すげーな ポイント』は
作者 佐野洋子さんのあとがきです✨
弟は、浦島太郎の話をするとかならず泣いた。泣くのがわかっていたから、私なんか、面白がって何度でも泣かした。
泣かしたいから「ムカシ、ムカシ、ウラシマタロウが……」と言うのである。嫌がって逃げる弟に、全部話をしていたのでは間に合わないので、「タマテバコをアケルトー」で弟をふんづかまえ「アットイウマニィー」で弟はボロボロ泣くのである。
…って、やばいでしょ。
そんな、ちょっぴり毒を持っている佐野さんの
パロディ…毒の入り方がいい塩梅☆
「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」
「つるの恩がえし」「ブレーメンの音楽隊」
あぁ…後、「ラプンツェル」もよかった♡
まだまだ たくさん あるよ
みなさんも ためして みてね ( ◠‿◠ )❤️
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Posted by ブクログ
佐野さんにはあまり大切に思っていなかった友達がいたそうだ。見栄っ張りで嘘つきで、派手好きで、かっこばかりつけるバカな奴と思っていた。
その友達が入院してお見舞いに行った時、その友達の大切さに初めて気がついたという。
◯この人は、私の馬鹿なところ、だめなところ、嫌なところ、くだらないところを引き受けてくれていたのだ。
この人がいなかったら、私の嫌なところ、くだらないところは行き場を失って、私の中に溢れかえって生きてはいけなかったのだ。
立派な尊敬に値する友人だけを持っていたら、私はなんと貧しい土に生きている生き物だっただろう。 二人で過ごしたおびただしい無駄な時の流れ、その無駄を吸い上げて、私たちは生きてきた。
良い人ぶらず、自分が友達をバカな奴と思っていたことも隠さず書き、そして、自分のダメなところも見据えて、無駄と思えることに、実はとても意味があったのだと気づく。対象をよく観察して考えて素直に感じて、本当に素敵な方だと改めて思う。
レベルの低い人と付き合うべきではない…とかもっともらしく言っている人や本をたまに見かけるけれど、真に人間味に溢れ、世の中をよくみている佐野さんのような人は、そんなこと言わないんだよな、と合点が入った。
あー、佐野洋子さんと話してみたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレNHKの番組に、「ヨーコさんの言葉」というものが2014年辺りにあったらしい。その書籍版。
北村裕花さんの絵がたくさん描かれていて、それに佐野洋子さんのエッジの効いた言葉が添えられている。
やはりこの方はただものではない。なんでもないような言葉が、心の奥深くまで染み込んで揺さぶってくる。少ない言葉でとめどなく襲ってくる。
佐野洋子さん、大好きだなぁと改めて思う。
特に好きだったところを少し…
◯愛は身近にいるものを
いつくしむところから生れて、
それは実に
不公平なえこひいきで、
美意識すら変えるものなのだ。
〈個人主義のベルリンの老人たちを見て〉
◯いかに長い歴史と習慣が
個に徹することをたたき込んでも
孤独は孤独なのだった
(略)
切っても切れない血縁のしがらみの中で泣き、怒り、疲れている日本人は
しかし、その血縁の中で自分を生かしてきた。
今急激に日本は変化しつつある。
(略)
「人に迷惑をかけない、かけられない」という戦後日本のモラルを再検討すべきではないか。