佐野洋子のレビュー一覧

  • でもいいの

    Posted by ブクログ

    "「もうわかんなくなっちゃった。子供に申し訳ないって思うのがいけないんだって。堂々としていなさいって。堂々となんかできないわ。きっと私の事憎んでいるのね」"(p.31)

    "いろんな大人のなり方がある。という事に私達は何年かがかりで納得するようになった。教育を受ける事と成長するという事が別なことだという事もわかりかけて来た。"(p.33)



    "ここのうちは夕ごはんの時、誰もお父さんをこわがったりはしないのだ。
    変な家だなぁ、でも変な家の方がいいなあと私は思った。"(p.76)

    0
    2020年12月28日
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん

    Posted by ブクログ

    同じような内容からスタートしても、対談相手によって全然内容が変わってくるのはおもしろい!
    願わくばリリーフランキーさんとの続編読みたかった!

    0
    2020年12月10日
  • 死ぬ気まんまん

    Posted by ブクログ

    感想作成中

    癌で余命宣告をされた後の日常を書いたエッセイ「死ぬ気まんまん」。主治医との対談。身体の痛みに耐えかねて入院したホスピスの体験を書いたエッセイ「知らなかった」。関川夏央が寄せた文章「旅先の人ー佐野洋子の思い出」の4編が収められている。
    痛みこそ恐れたが、死を突きつけられても恬淡としているように見える著者であったが、無念な気持ちは抱えていたようではある。関川夏央が引用している「神も仏もありませぬ」の中に、住んでいた北軽井沢の山の春を、佐野さんは次のように書いている。

    【引用】
    ここの春はいっぺんにやってくる。山が笑いをこらえている様に少しづつふくらんで来て、茶色かった山が、うす紅が

    0
    2020年10月29日
  • 問題があります

    Posted by ブクログ

    角田光代さんの本で触れられていたので読んでみた。角田さんが言うようにすごかった。本音のオンパレード。ずばずばと書かれていて、思わず笑ってしまう。でもご本人はただ思ったことを書いただけ、というお茶目さもあって憎めない。ほかのエッセイも読んでみようと思う。

    0
    2020年10月15日
  • シズコさん(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    義母の介護中に読みました。佐野さんの実母との関係は、恐ろしいほど共感することばかりですいすい読めました。この先来るであろう実母との時間を思いながら。義母との介護生活はほんとにいい時間だっただけに、わだかまりのある実母との関係を、未提出の宿題のように思い出していました。

    0
    2020年10月14日
  • 死ぬ気まんまん

    Posted by ブクログ

    佐野洋子轻快又洒脱的文笔,说着妄想是老年人的特权啊这样的话实在是太可爱了。家训是比起钱生命更重要,但自己却是一个钱不重要命也不重要的人。可可爱爱的老太太,绘本们古灵精怪随笔集更有趣了。

    0
    2020年08月23日
  • 私はそうは思わない

    Posted by ブクログ

    まえがき のかわりの自問自答 のなかの、  捨てられないものがありますか という問に、愛する男に捨てられても、人を愛したいという気持ちを捨てることは出来ないと思います。世界中の誰一人私を愛してくれなくても、誰かを愛したいという気持ちだけは(あー、これボン悩ってものですか)執念深く毒ガスの様にブツブツわいて来る様な気がします。 という答えを読み、強い、強すぎる、と思いました。

    0
    2020年07月19日
  • 友だちは無駄である

    Posted by ブクログ

    背表紙を見て思わず店頭でくすっと笑ってしまった。内容は「友達はいらない」ではなく、「だからこそ友達はいる」というものだった。語弊あるな。笑。インタビュー形式でありながら、最後まで聞き手の名前ははっきりと明かされない。なんとなく、あのひとだろうなあと思いながら読み、あのひとだった。

    口が悪くて、情が深くて、、理由はよくわかんないんだけど、なんだかすらすら読めた。

    0
    2020年07月07日
  • 私はそうは思わない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1996年の本ですが。

    ---ネタばれ---
    それにしてもテレビはどうにかならないものか。ガキのごきげんばかりとって、あれ見ていると誰でも大人になりそこなう。('83)
    ---ここまで---

    ある種の現実が、歯切れよく綴られている。
    ときには「?」な部分もあるけれど、女性の現実はこういうものか、と思ったり思わなかったり。

    物事をあれこれ考えて迷宮に入りがちな方におすすめ。

    払ってもいい金額:700円

    0
    2020年02月16日
  • ヨーコさんの“言葉” わけがわからん

    Posted by ブクログ

    谷川俊太郎さんの奥さんと初めて知った。

    花を生けるためにある手、生活のイメージ。
    目の付け所にびっくりさせられる。

    0
    2019年11月16日
  • ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうする

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    エッセイ。漫画。Eテレ。シリーズ。第5弾。
    印象的なものばかり。
    最後の友達との話、突き刺さる……。

    0
    2019年06月02日
  • ふつうがえらい(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    絵本作家佐野洋子さんのエッセイ

    人生を振り返りつつ、日常に疑問を投げかける。
    人間の性を俯瞰したような言葉を経験則から面白く言語化して、毒づいている。
    人間の性を毒づきながらはた、と自分もそうだと気付いたり。
    ほんわかするようなタッチだけど的を射ている。
    すごーく考え方や生き方について、学ばせてもらったような気がする。
    ゆるーく人生について学べたかな。

    0
    2019年05月30日
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん

    Posted by ブクログ

    「臓器移植してまで助けるのは貧困や飢餓でバタバタ死んでいる子供たちへの差別ではないのか」資本主義への危険な問いかけ。『100万回生きたねこ』は「さいご猫が死んでかわいそう」ぐらいが子供の感想だがどんなに多く転生を繰り返しても“死を受容する”一回しか人生はない“時間の有限”をさりげなく示すストーリー。自ら体現して「余命2年とわかってジャガーを買った」佐野洋子さん。西原理恵子も夫の死に直面。愛するものがいるということは生き甲斐だが、失って嘆き悲しむ対象があることでもある。リリー・フランキーは母のことを書いて…

    0
    2022年05月29日
  • ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうする

    Posted by ブクログ

    おもしろい。かわいい。

    一行に対して、一つの絵というのは、斬新なのではないか。そうでもないのか。こういい絵本いいね。

    前に、たまたまテレビをつけたら、この番組がやっていた。それの書籍化みたいね。

    0
    2018年10月20日
  • ほんとのこと言えば? 佐野洋子対談集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もうね、好きな人ばっか。対談相手が。
    小沢昭一から始まって、大竹しのぶ、山田詠美、おすぎ、
    岸田今日子、元だんなの谷川俊太郎、などなど。
    特におすぎとは本音と毒舌で面白かった。
    山田詠美が男の人と別れるのって、相手が死ぬか刑務所にはいるか、強制送還されるかっていう発言は新鮮だったわ。

    0
    2018年10月05日
  • ヨーコさんの“言葉”

    Posted by ブクログ

    ぜんぜんむずかしい言葉や文章ではないんだけど、とても内容は深かったです。そーだそーだ、となんども賛同しました。

    0
    2018年09月12日
  • シズコさん(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    痴呆は確かに介護する側にとっては大きな負担ではある。
    痴呆を認識力や記憶力の低下と捉えたとして、その人の生き様や歴史は変わらないし、大きな足跡なのだと思う。
    そう理解できれば、接し方が少しは変わるのかも。

    0
    2018年07月29日
  • ヨーコさんの“言葉”

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    Eテレで『100万回生きた猫』で有名な佐野洋子さんのエッセイを、北村裕花さんの絵と上村典子さんの語りで5分の番組にしている。
    その番組を書籍化したもの。

    ヨーコさんの言葉にはいちいち納得。
    昔やっていた『美容整形の実験番組』に感じたもやもや感は
    「手術後はあいまいな同じような顔になる。ああ、世界は平らになる。デコボコがあってこそこの世と思うのである。気に食わん」
    という気持ちも確かにあったし、
    戦中の雰囲気の中「淡谷のり子さんのぎんぎらぎんのあの化粧と、どっ派手な洋服で、ちゃらちゃらしてそれで押し通したと言われて」いるまさに‘命がけ’の勇気には賛同と尊敬を覚える。

    エッセイのひとつひとつが

    0
    2018年03月16日
  • シズコさん(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小説なのか自伝なのかよくわからないけど、おそらく佐野洋子さんご自身の話なんだろう。母を嫌いだったと断言する娘。母と娘の間には多かれ少なかれ何かしらのしこりがあるものだと思う。全く無い人いるのかな?彼女の場合はしこりは小さくはない。その気持ちをつらつらと、それはもう開けっぴろげに、乱暴にも思える言葉で書きなぐる(勿論計算された構成なんだろう)。それでも「嫌い」の裏に説明できない想いと絆がたしかにあって、目頭が熱くなることしばしば。私も母の布団に潜り込みたい。ぷつりぷつりと途切れるような言葉が心地よくて好き。

    0
    2018年01月23日
  • シズコさん(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     佐野さん自身と母親との関係を描いた生々しいエッセイ。呆けた現在の母と、苦しみを与えた過去の母を行ったり来たりするような構成が、その切実さをいや増している。

     終戦後、5人の子を抱えて中国から引き揚げ、その後3人の子を亡くした母。さらに夫(佐野さんの父)も亡くなり、女手一つ、完璧な家事と仕事で4人の子供を大学まで行かせた母。一方、ヒステリックで子どもに虐待の様なこともし、見栄と自尊心をこじらせていた母。どちらも同じ母で、すべてを嫌いになれなかったからこそ、佐野さんはさんざん苦しめられたんだろうなと思う。

     問題を起こす家族は、物理的に離れること、これが一番なんだと思う。親を捨てたという思い

    0
    2018年01月03日