佐野洋子のレビュー一覧

  • 友だちは無駄である
    背表紙を見て思わず店頭でくすっと笑ってしまった。内容は「友達はいらない」ではなく、「だからこそ友達はいる」というものだった。語弊あるな。笑。インタビュー形式でありながら、最後まで聞き手の名前ははっきりと明かされない。なんとなく、あのひとだろうなあと思いながら読み、あのひとだった。

    口が悪くて、情が...続きを読む
  • 私はそうは思わない
    1996年の本ですが。

    ---ネタばれ---
    それにしてもテレビはどうにかならないものか。ガキのごきげんばかりとって、あれ見ていると誰でも大人になりそこなう。('83)
    ---ここまで---

    ある種の現実が、歯切れよく綴られている。
    ときには「?」な部分もあるけれど、女性の現実はこういうものか、...続きを読む
  • ヨーコさんの“言葉” わけがわからん
    谷川俊太郎さんの奥さんと初めて知った。

    花を生けるためにある手、生活のイメージ。
    目の付け所にびっくりさせられる。
  • ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうする
    エッセイ。漫画。Eテレ。シリーズ。第5弾。
    印象的なものばかり。
    最後の友達との話、突き刺さる……。
  • ふつうがえらい(新潮文庫)
    絵本作家佐野洋子さんのエッセイ

    人生を振り返りつつ、日常に疑問を投げかける。
    人間の性を俯瞰したような言葉を経験則から面白く言語化して、毒づいている。
    人間の性を毒づきながらはた、と自分もそうだと気付いたり。
    ほんわかするようなタッチだけど的を射ている。
    すごーく考え方や生き方について、学ばせても...続きを読む
  • おじさんのかさ
    やたら傘を大事にするおじさん。
    でもね、けちけちしてちゃ、楽しくない。
    雨の良さ、傘のよさ、人生の歓び。
    読み聞かせに丁度良い感じ。
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん
    「臓器移植してまで助けるのは貧困や飢餓でバタバタ死んでいる子供たちへの差別ではないのか」資本主義への危険な問いかけ。『100万回生きたねこ』は「さいご猫が死んでかわいそう」ぐらいが子供の感想だがどんなに多く転生を繰り返しても“死を受容する”一回しか人生はない“時間の有限”をさりげなく示すストーリー。...続きを読む
  • ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうする
    おもしろい。かわいい。

    一行に対して、一つの絵というのは、斬新なのではないか。そうでもないのか。こういい絵本いいね。

    前に、たまたまテレビをつけたら、この番組がやっていた。それの書籍化みたいね。
  • ほんとのこと言えば? 佐野洋子対談集
    もうね、好きな人ばっか。対談相手が。
    小沢昭一から始まって、大竹しのぶ、山田詠美、おすぎ、
    岸田今日子、元だんなの谷川俊太郎、などなど。
    特におすぎとは本音と毒舌で面白かった。
    山田詠美が男の人と別れるのって、相手が死ぬか刑務所にはいるか、強制送還されるかっていう発言は新鮮だったわ。
  • おじさんのかさ
    梅雨の時期、秋雨の時期に読みたい絵本。自分の傘を大切にしすぎて、雨でも使わないおじさんのお話し。

    かたくなに傘をささないおじさんの周りで起こる小さな出来事。雨の楽しさが、リズムの良い文章とともに伝わってきます。ただ楽しいだけではなく最後にはジーンとしてしまう。良い絵本ならではの温かい何かが胸に残る...続きを読む
  • ヨーコさんの“言葉”
    ぜんぜんむずかしい言葉や文章ではないんだけど、とても内容は深かったです。そーだそーだ、となんども賛同しました。
  • ヨーコさんの“言葉”
    ぜんぜんむずかしい言葉や文章ではないんだけど、とても内容は深かったです。そーだそーだ、となんども賛同しました。
  • シズコさん(新潮文庫)
    痴呆は確かに介護する側にとっては大きな負担ではある。
    痴呆を認識力や記憶力の低下と捉えたとして、その人の生き様や歴史は変わらないし、大きな足跡なのだと思う。
    そう理解できれば、接し方が少しは変わるのかも。
  • おじさんのかさ
    絵が素敵です。
    特におじさんのかさと帽子とコートの濃紺の色がいいです。おじさん、きっと帽子とコートも好きで、最初は眺めていただけだったかも。
  • ヨーコさんの“言葉”
    Eテレで『100万回生きた猫』で有名な佐野洋子さんのエッセイを、北村裕花さんの絵と上村典子さんの語りで5分の番組にしている。
    その番組を書籍化したもの。

    ヨーコさんの言葉にはいちいち納得。
    昔やっていた『美容整形の実験番組』に感じたもやもや感は
    「手術後はあいまいな同じような顔になる。ああ、世界は...続きを読む
  • ヨーコさんの“言葉”
    Eテレで『100万回生きた猫』で有名な佐野洋子さんのエッセイを、北村裕花さんの絵と上村典子さんの語りで5分の番組にしている。
    その番組を書籍化したもの。

    ヨーコさんの言葉にはいちいち納得。
    昔やっていた『美容整形の実験番組』に感じたもやもや感は
    「手術後はあいまいな同じような顔になる。ああ、世界は...続きを読む
  • シズコさん(新潮文庫)
    小説なのか自伝なのかよくわからないけど、おそらく佐野洋子さんご自身の話なんだろう。母を嫌いだったと断言する娘。母と娘の間には多かれ少なかれ何かしらのしこりがあるものだと思う。全く無い人いるのかな?彼女の場合はしこりは小さくはない。その気持ちをつらつらと、それはもう開けっぴろげに、乱暴にも思える言葉で...続きを読む
  • シズコさん(新潮文庫)
     佐野さん自身と母親との関係を描いた生々しいエッセイ。呆けた現在の母と、苦しみを与えた過去の母を行ったり来たりするような構成が、その切実さをいや増している。

     終戦後、5人の子を抱えて中国から引き揚げ、その後3人の子を亡くした母。さらに夫(佐野さんの父)も亡くなり、女手一つ、完璧な家事と仕事で4人...続きを読む
  • 役にたたない日々
    「いつまでも前向きで」
    「いつも異性にときめいているべき」

    現実を修飾ばかりしてあらゆることから逃げようとするくだらない世の中に対し、佐野さんは真っ向から向き合って行く。生きるとはこういうことだと気づく。こんな風に強くありたい。
  • ヨーコさんの“言葉” わけがわからん
    人間が月に降り立ったことを喜べない人もいるんだと知って、価値観は多様だと改めて思いました。人類の進歩は、誰もが望んでいることだと信じてやまなかった自分をまだまだ視野が狭いと思い知りました。

    そして、『月は昔を思い出すためにある』
    すごく素敵な言葉で、月が出るのを心待ちにしました。読んだ日の月は、三...続きを読む