佐野洋子のレビュー一覧
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相変わらず素敵な佐野さんだけども、
なんだか本としてのまとまりがないなあと思ってたら、
「バラけたものを一しょくたにするので本としてのまとまりは全然ないものばかりである」
「恥ずかしい恥ずかしい」
と書いている。別にこの本のことをだけ指しているのではないのだろうけど。
河合隼雄さん、太宰治、装丁に触...続きを読むPosted by ブクログ -
幼児期に、わたしは「100万回生きた猫」を読んだ。正確には大人に読んでもらった。いっちょまえに主題を分かった気でいるような子どもだった。愛の意味なんか知らない癖によぅ!
20年くらいたって、愛の意味なんてまだまだ分からない私は、「100万回~」の著者である佐野洋子さんのエッセイを読んでいる。佐野洋...続きを読むPosted by ブクログ -
晩年の、もう余命を宣告されてからの対談集。
怒りを作品に昇華させる、西原さんと佐野さん。(とリリーさん)
先輩後輩の間柄だからなのか、初対面の対談だからか、
落ち着いたお話に終わって。おのおのの考え方紹介になっている。
佐野さんを懐かしむ、追悼本としての一冊。Posted by ブクログ -
「ふつうがえらい」で佐野洋子という人にびっくりし、「役にたたない日々」で冷静に自分の狂気を見つめる狂気を見た気がし、この本でやっと刺激物じゃないものとして読めた気がする。比較的落ち着いて感じる。解説はおすぎさん。Posted by ブクログ
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相変わらずバッサバッサと辛らつに的確に面白く世の中を斬っていらっしゃる。
笑ったり、しんみりしたり。
母に貸したら、私以上に気に入ってました。Posted by ブクログ -
なんというか、あまり考え事をしたくないとき、緩~い気分でいたいとき、そんなときにぴったりの本。絵本作家・佐野洋子さんのエッセー集。というよりも、「ふつうのおばちゃんの戯わ言集」といった方が、しっくりくる(失礼ながら)。思い出やら日々の雑感やら、とにかく思ったことをありのままに書いている。だからおもし...続きを読むPosted by ブクログ
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病院での待ち時間に読んだ。前から読みたかったのに、癌で亡くなった後になってしまった。時代に決定的に揺さぶられてきた家族の歴史。登場人物たちの、個性豊かな生きざまは、リアルに過ぎて。
たくましいと言っていいほどの母が病院で次第にあくが抜けていくみたいに描かれているところは、死に向かい流れる時間の、ある...続きを読むPosted by ブクログ -
恋について、子どもについて、
説得されてしまった気分。
でも、これが自分の母でも、恋人の母でも、
どっちもちょっと嫌だな、とは思った。
近くにいないので、ステキと言っていられる。Posted by ブクログ -
絵本『百万回生きたねこ』は、日本の『はらぺこ青虫』だと思ってきたし、これからもそのつもりだ。
でもこのエッセーを読んで、佐野洋子は相当ずるいと思った。
けなしてもけなしても、それがこの人を喜ばしてしまいそうな気がして厄介である。Posted by ブクログ -
短編で構成されている。特に『読書の原点』が好きかな。自分がわかる本とわからない本があってもそれを素晴らしいといい。私は、自分が読んでも良くわからないと、自分の脳みその薄さが嫌になるのだが、この言い切りがすごくいい。人生も、少しずつわかって来た時、やはりわからないという事が分かって、謙虚になれるという...続きを読むPosted by ブクログ