佐野洋子のレビュー一覧

  • ヨーコさんの“言葉”
    頷くことたびたび。ほのぼのする中にも自分は子育てちゃんとできたのか?考えることしばしば。まあ、間違ってても、もう遅いけど(^_^;)
  • 嘘ばっか 新釈・世界おとぎ話
    面白かったです。日本のも海外のも入り混じった世界の御伽噺を自由なアレンジで。
    野心的なシンデレラ、自身の外見は醜いけど世界の美しさを感じられる白雪姫、ダンヒルのライターを携帯している「カチカチ山」のうさぎ。こぶとり爺さんの婆さんは爺さんのこぶを愛していて、花咲か爺さんの婆さんは正直者の爺さんをとんま...続きを読む
  • おじさんのかさ
    娘のために借りたけどもう知ってる本とのことで娘は読まず。私も前に保育絵で読んだけどまた読んでみたら、こんなはなしだったっけ。と懐かしくなった。
    傘を使わないほど大事にしてるおじさんってかわいいな。
  • ふつうがえらい(新潮文庫)
    切れ味のいい文章。冒頭の「ふふふ、痛いのよー」がまず強烈。子供嫌いの著者が、出産した瞬間から自分の子供が愛しくてしかたなくなる。圧倒的なリアリティ。
    「それよりも不気味だったのは、スッポンと生まれた瞬間に、オギャーという泣き声と共に、おー赤ちゃん、私のかわいい赤ちゃんという気持ちが、爆発したことであ...続きを読む
  • 100万回生きたねこ
    死を恐れないことを自慢する生(意識のベクトルが内向き=自分が一番)への執着を捨て、100万回泣くほど外聞構わず愛する白猫と生き、白猫が死んだら自分も一緒に死ぬという道(意識のベクトルが外向き=白猫が一番)を選んだネコの話。ネコがもう生き返ることがなかったということは、白猫が死んだままということだろう...続きを読む
  • 作家と猫
    猫飼いならうんうんと頷けるような日常を、作家ならではの感性と文体で表現した一冊。

    途中、猫をいじめる(愛ゆえにとあるが…)描写があるので、苦手な方はご注意を。
  • シズコさん(新潮文庫)
    ぽんぽんとリズム良い文章に、赤裸々でありながらユーモラスな優しさも感じ、あっという間に読み終えた。
    時代背景もあるだろうが、厳しい母との葛藤、互いに素直になれない哀しみ、家族の情、生きる厳しさなど、印象深い。
    そして、呆けた母への思いの変化が熱をもって綴られ、美しい。

    『 母が私との関係を高校の担...続きを読む
  • 作家と猫
    三谷幸喜さんの「おっしー」の話しは、新聞で泣かされ、又、泣かされました。

    猫は、ずるいから。
    猫は、知ってるから。
    人間が猫に勝てないことを。
    そんな人が多いことが実感できる本です。


  • おじさんのかさ
    教科書にも採用された絵本です。

    とってもとっても立派なおじさんのかさ。
    雨で濡れたりしたら大変!
    立派な傘を大切にしたい気持ちと、傘をさしたらどうなるのか知りたい気持ちとの間で揺れるおじさんの心。

    「ポンポロロン」「ピッチャンチャン」
    の雨音が軽快な心に残る絵本です。
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん
    佐野洋子の対談集。本書の発行は2011年2月。佐野さんが亡くなられたのが2010年11月なので、佐野さんの死後の発行であり、人生の最晩年の対談。対談の相手は、西原理恵子とリリー・フランキー。佐野さんを含め、3人ともが武蔵野美術大学、いわゆる「むさび」のご出身。リリー・フランキーとの対談では、佐野さん...続きを読む
  • 作家と猫
    ネコあるあるが、作家の極上の言葉で表現され「うんうん」うなずいてばかり。こんな事も気づかれていたか!って、当然でしょう、長いネコと人間の歴史から見れば。「大勢集まって騒ぐより、ひとりコツコツ。ネコのわがままが好きで、だから自分もわがままなのだろうと思う」マルのオヤジ。
  • おじさんのかさ
    3歳2ヶ月。絵が暗めなのと少し文章が長いページがあるので、時々集中が途切れてしまう。良い絵本だと思うので、もう少し大きくなったらまた読んでみたい。
  • 死ぬ気まんまん
     著者はもう10年以上前になくなっている。「100万回生きたねこ」の著者としても有名。しかし私は谷川俊太郎の元妻として少し興味があった。
     快活な面白い人柄。こういう勢いで死ねたら楽かなと思った。
  • でもいいの
    "「もうわかんなくなっちゃった。子供に申し訳ないって思うのがいけないんだって。堂々としていなさいって。堂々となんかできないわ。きっと私の事憎んでいるのね」"(p.31)

    "いろんな大人のなり方がある。という事に私達は何年かがかりで納得するようになった。教育を受ける事と成長するという事が別なことだと...続きを読む
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん
    同じような内容からスタートしても、対談相手によって全然内容が変わってくるのはおもしろい!
    願わくばリリーフランキーさんとの続編読みたかった!
  • 死ぬ気まんまん
    感想作成中

    癌で余命宣告をされた後の日常を書いたエッセイ「死ぬ気まんまん」。主治医との対談。身体の痛みに耐えかねて入院したホスピスの体験を書いたエッセイ「知らなかった」。関川夏央が寄せた文章「旅先の人ー佐野洋子の思い出」の4編が収められている。
    痛みこそ恐れたが、死を突きつけられても恬淡としている...続きを読む
  • 問題があります
    角田光代さんの本で触れられていたので読んでみた。角田さんが言うようにすごかった。本音のオンパレード。ずばずばと書かれていて、思わず笑ってしまう。でもご本人はただ思ったことを書いただけ、というお茶目さもあって憎めない。ほかのエッセイも読んでみようと思う。
  • シズコさん(新潮文庫)
    義母の介護中に読みました。佐野さんの実母との関係は、恐ろしいほど共感することばかりですいすい読めました。この先来るであろう実母との時間を思いながら。義母との介護生活はほんとにいい時間だっただけに、わだかまりのある実母との関係を、未提出の宿題のように思い出していました。
  • 死ぬ気まんまん
    佐野洋子轻快又洒脱的文笔,说着妄想是老年人的特权啊这样的话实在是太可爱了。家训是比起钱生命更重要,但自己却是一个钱不重要命也不重要的人。可可爱爱的老太太,绘本们古灵精怪随笔集更有趣了。
  • 私はそうは思わない
    まえがき のかわりの自問自答 のなかの、  捨てられないものがありますか という問に、愛する男に捨てられても、人を愛したいという気持ちを捨てることは出来ないと思います。世界中の誰一人私を愛してくれなくても、誰かを愛したいという気持ちだけは(あー、これボン悩ってものですか)執念深く毒ガスの様にブツブツ...続きを読む