佐野洋子のレビュー一覧

  • ヨーコさんの“言葉”

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    ビビッドな黄色いカバーが書店で一際目立っていた本。『百万回生きたねこ』で有名な佐野洋子さんが著者だ。いつも、佐野洋子さんと小川洋子さんを混同してしまうのだが、小川洋子さんは『妊娠カレンダー』や『博士の愛した数式』を書かれた方です(←当たり前)。

    買おうか買うまいか手にしてから悩むが、最初の『才能ってものね』を読んでクスリ。絵は北村裕花さんという絵本作家の方が描いているのだが、この絵も佐野さんのことばにピッタリあっている。買うのを決めました。

    どの話しもクスッとしながらも、鋭い視点に感心させられる。世の中、ビジネスモデルとかコンプライアンスとかグローバル化とか、何かこっちの方向にいかねば! 

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    2016年01月11日
  • 役にたたない日々

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    中年から老年に女の通っていく道が書かれている。韓流の理由が初めてわかった。一見こんなにダメダメでもいいのだ。

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    2015年12月16日
  • ヨーコさんの“言葉”

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    友達からプレゼントしてもらった本。「100万回生きたねこ」の著者佐野洋子さんの言葉。

    その1 才能ってものね
    その3 ハハハ、勝手じゃん
    その7 腹が立っている時は・・・・・

    がお気に入り。読む時によって思うこともまた変わるだろうな。

    挿絵も素敵すぎる。北村裕花さん。味があるねぇ。

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    2015年11月05日
  • おじさんのかさ

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    立派な傘を持っているおじさんが、子供達の歌をきっかけに、ついに傘を開いて、雨の楽しさに目覚めるお話

    自分の傘を大事にするあまりに、傘をささないおじさんの徹底ぶりが可笑しい。
    そこから、傘をひらくまでの展開が、また素晴らしく、雨の日が楽しくなる一冊。

    3歳 6月 5分

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    2015年04月28日
  • 死ぬ気まんまん

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    佐野さんのエッセイを読んでいると、渇を入れられた気がします。
    「…自分が死んで自分の世界は死んだとしても、宇宙が
    消滅するわけではない。そうガタガタ騒ぐな…」
    なんともすっきりした死生観でした。
    でも…、見送る方はやっぱり寂しいですよね。

    余命宣告されたのに、二年経ってもまだ死なない!
    主治医から、「佐野さん、まだ死にませんよ」と言われ、
    「えー!お金使っちゃいましたよ。どうしてくれるんですか」
    なんて、くってかかる佐野さん。
    切実なのかなんなのか、クスッと笑ってしまいます。

    後半のエッセー「そうだったのか」は、ガンを宣告される前、
    神経症を患った頃のものです。
    ガンよりも、痛々しさが伝わ

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    2014年07月04日
  • 私の猫たち許してほしい

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    そのままの私で、そのままの世界を生き、
    そのままの言葉を紡ぐことが、
    どうしてこんなにもむつかしく、
    切なく、愛おしいものなのか。

    様々な形で愛し、
    愛されたかったひとりの少女がここにいる。

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    2014年05月30日
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん

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    特に前半の最強ガールズトークがよかった。かっこよ過ぎる。少し前まで凄いと思える人は大抵男だったけど、憧れられる女性っているんよね。そういう女性に出会うと身近な女性をみるみかたが変わっていく拡がっていく。折に触れて読み返そう。

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    2013年11月03日
  • ふつうがえらい(新潮文庫)

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    抱腹絶倒なエッセイ。
    どんなこともざっくばらんに話せる女友達と会話している気分になりました。これ好きだわー。

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    2013年09月19日
  • 私はそうは思わない

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    力のあるエッセイでした! やっぱし戦争を経験した世代の人の書く本というのは…戦後とか知らない人が書いた本よりかはるかにパワーに溢れている…そんな感慨を抱かざるを得ない本でしたね。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    著者のエッセイはこれまでも何冊か読んでいますけれども、いくつか重複している話がありますね。まあ、いいですけれども…

    エッセイについての感想って難しいんですけれども、なんというか…物質的に豊かになっていく日本。その中で生きる日本人の精神の変質というか…そういうものをかなり危惧されておられましたね、著者は。そして、著者が危惧した通り、現代日本は沈没に向かっているかのような…そんな社会情勢だと

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    2013年05月25日
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん

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    ネタバレ

    佐野洋子 対、西原理恵子とリリーフランキーの対話。
    皆さんドラマチックな人生歩んでいるけど、地に足がしっかりついている考え方で、好きでした。

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    2013年06月12日
  • 役にたたない日々

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    これほどまでに自分をさらけ出せる大人に、自分は慣れるだろうか。/生きた時代が違いすぎる。そりゃー価値観も違うよね。

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    2013年04月09日
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん

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    佐野洋子さんの最後にされた対談。西原理恵子とリリー・フランキーは武蔵野美術大学出身で佐野さんの後輩に当たります。
    三人の力強い生き方を見ているとスカッとします。
    「生きることは、死ぬまでの暇つぶし」とは佐野さんらしい言葉だと思いました。

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    2013年03月25日
  • 問題があります

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    彼女と同じように『黒い心』を持った人であれば、どの一話からも深い感銘を受けるだろう。私の母も良く『百万回生きた猫』を朗読し、涙を流していた。そんな彼女も母からの愛に飢えていた。素直になれない人の素直な気持ちを代弁してくれるのだから、文章でも偉大な作家だったのだな。

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    2013年03月17日
  • ふつうがえらい(新潮文庫)

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    100万回~
    を世に送り出した絵本作家のエッセイ。
    本人に会ったことがあるわけでは、ないけど。
    歯切れもよく、さっぱりした感じの人柄なのかな
    と感じました。とても良質のエッセイです。

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    2012年11月21日
  • 問題があります

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    読んだことあるものもあったけれど、これでそろそろもう佐野さんの文章が読めないと思うと悲しい。長嶋有のあとがきも良かった。

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    2012年11月07日
  • あれも嫌いこれも好き

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    佐野洋子の作品は、一貫して手厳しい。
    こちらが甘ったれた気持ちでページをめくると、べたべたするないとピシャリと突っぱねられる。
    優しい言葉なんかかけてくれない。そこがいい。
    自分をよく見せたい、と思ってると思われるのが恥ずかしい、と自意識がこんがらがり、無駄に気位の高い女性作家は多く、妙に捌けた文章のエッセイはなんだかスカスカしていて味気ない。
    佐野洋子は傲慢に自意識を貫く。言い切った口調で文章を綴る。
    とにかく歯が立たないくらい堅い、優しくない文章なのに、何度もページを開いて叩きのめされに行ってしまうから不思議だ。

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    2012年11月06日
  • 私の猫たち許してほしい

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    鋭い視点で人間の醜い部分を突きつけながらも、それを否定するのではなくて愛おしく見つめるエッセイ集。自分で「こんなことは考えちゃいけない」と蓋をして考えないようにしていることも、ここでは露呈されるしそれが決して悪いことではないと思わせてくれる。ハッとする言葉、やり取りに驚きの連続。

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    2012年04月27日
  • 役にたたない日々

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    とても面白かった。
    「100万回生きたねこ」の作者。
    食べ物がおいしそうで、まずそうで、韓流の描写が秀逸。笑えます。
    最後は少し切なくなりました。

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    2012年03月14日
  • 役にたたない日々

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    本当に面白いエッセイ。

    佐野さんが、自分の頭でしっかりと物事を考えて生活しているのがよく伝わって来ました。
    でも、頭で考えてから行動するのではなく、やってしまったことを後になってから考えています。そして、その自覚なしの向こう見ずな行動の仕方が、読んでいて気持ちがよかったです。

    自分の周りを見回して、テレビや映画越しに社会を見渡して、あるいは過去を振り返って発するコメントは、誰にも気遣っていない直球な意見で、周りの意見に振り回されずにここまでまっすぐに物事を見つめて考えられるのは、本当にすごいなと思いました。

    この本を執筆している間もなかなかしんどそうな生活を送っていらしたと思うのに、その

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    2012年02月28日
  • ふつうがえらい(新潮文庫)

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    「100万回生きた猫」の作者のエッセイ。面白かった!しゃべってるような軽妙洒脱な文章、歯切れのいい言葉。シニカルとも毒舌とも違う。この人のものの見方考え方、私にはすごく腑に落ちた。あぁ亡くなっていなければお話してみたい(無理だけど)。読んでいくうちに、100万回生きた猫に込められた思いが見えてきた気がした。1篇が3~5ページほどで、すぐ読めるので、持ち歩いてちょっとした時間つぶしに最適。ほかのエッセイも読むこと決定。

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    2012年02月01日