佐野洋子のレビュー一覧
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そのままの私で、そのままの世界を生き、
そのままの言葉を紡ぐことが、
どうしてこんなにもむつかしく、
切なく、愛おしいものなのか。
様々な形で愛し、
愛されたかったひとりの少女がここにいる。Posted by ブクログ -
彼氏・彼女が事故やら病気やらで死んじゃってお涙頂戴な作品は腐るほどあるけど、例えばうまく難を逃れて結婚できたとしてもその二人は決して現実では幸せになれねぇよ。本著は家族っていう社会の構成単位として一番小さく歴史も長いものの欠点やら、愛情やらを教えてくれる良い本。合う合わないはあると思うけど、こういう...続きを読むPosted by ブクログ
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特に前半の最強ガールズトークがよかった。かっこよ過ぎる。少し前まで凄いと思える人は大抵男だったけど、憧れられる女性っているんよね。そういう女性に出会うと身近な女性をみるみかたが変わっていく拡がっていく。折に触れて読み返そう。Posted by ブクログ
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佐野洋子 対、西原理恵子とリリーフランキーの対話。
皆さんドラマチックな人生歩んでいるけど、地に足がしっかりついている考え方で、好きでした。Posted by ブクログ -
佐野洋子さんの最後にされた対談。西原理恵子とリリー・フランキーは武蔵野美術大学出身で佐野さんの後輩に当たります。
三人の力強い生き方を見ているとスカッとします。
「生きることは、死ぬまでの暇つぶし」とは佐野さんらしい言葉だと思いました。Posted by ブクログ -
100万回~
を世に送り出した絵本作家のエッセイ。
本人に会ったことがあるわけでは、ないけど。
歯切れもよく、さっぱりした感じの人柄なのかな
と感じました。とても良質のエッセイです。Posted by ブクログ -
佐野洋子の作品は、一貫して手厳しい。
こちらが甘ったれた気持ちでページをめくると、べたべたするないとピシャリと突っぱねられる。
優しい言葉なんかかけてくれない。そこがいい。
自分をよく見せたい、と思ってると思われるのが恥ずかしい、と自意識がこんがらがり、無駄に気位の高い女性作家は多く、妙に捌けた文章...続きを読むPosted by ブクログ -
鋭い視点で人間の醜い部分を突きつけながらも、それを否定するのではなくて愛おしく見つめるエッセイ集。自分で「こんなことは考えちゃいけない」と蓋をして考えないようにしていることも、ここでは露呈されるしそれが決して悪いことではないと思わせてくれる。ハッとする言葉、やり取りに驚きの連続。Posted by ブクログ
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「100万回生きた猫」の作者のエッセイ。面白かった!しゃべってるような軽妙洒脱な文章、歯切れのいい言葉。シニカルとも毒舌とも違う。この人のものの見方考え方、私にはすごく腑に落ちた。あぁ亡くなっていなければお話してみたい(無理だけど)。読んでいくうちに、100万回生きた猫に込められた思いが見えてきた気...続きを読むPosted by ブクログ