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「私は気分転換などしない。気分転換する必要はない程陽気で幸せな人なのではない。ほとんど常にかぎりなく滅入っている。おまけに体が怠けもので、気だけせわしなく忙しいので、ごろりと横になって先から先へと心配ばかりしていて体安まって心休まる時がない。趣味もないしお酒ものまず歌もうたわない。」だけど佐野洋子は自分のいいたいことはきちんといい、きちんと怒るのである。人間の基本を守っているのである。
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Posted by ブクログ
力のあるエッセイでした! やっぱし戦争を経験した世代の人の書く本というのは…戦後とか知らない人が書いた本よりかはるかにパワーに溢れている…そんな感慨を抱かざるを得ない本でしたね。 ヽ(・ω・)/ズコー 著者のエッセイはこれまでも何冊か読んでいますけれども、いくつか重複している話がありますね。ま...続きを読むあ、いいですけれども… エッセイについての感想って難しいんですけれども、なんというか…物質的に豊かになっていく日本。その中で生きる日本人の精神の変質というか…そういうものをかなり危惧されておられましたね、著者は。そして、著者が危惧した通り、現代日本は沈没に向かっているかのような…そんな社会情勢だと思うのは僕だけでせうか…。著者の先見の明には、してやられた感じが拭えませんね、僕などは。今後、日本はどうなっていくのでせう…そんな不安な気持ちにさせられた著書でありました。おしまい。 ヽ(・ω・)/ズコー
かっこよいエッセイ。 かっこつけない・こびない・良い人ぶらない、とはこういうことか。 美意識あればこそ。こんな大人になりたいものだ。
2024.8.3 戦前生まれで大陸から帰ってきている、というのはこういう事なのかもしれない。 異物の凸凹をそのままに捉えて解釈しないというか、自然なのである。 人智の範疇の外側みたいなものへの認知を身近なところから感じるし、それを理解出来る範囲のものへ矮小化しない感じがする。 そこに美しさを感じる。
まえがき のかわりの自問自答 のなかの、 捨てられないものがありますか という問に、愛する男に捨てられても、人を愛したいという気持ちを捨てることは出来ないと思います。世界中の誰一人私を愛してくれなくても、誰かを愛したいという気持ちだけは(あー、これボン悩ってものですか)執念深く毒ガスの様にブツブツ...続きを読むわいて来る様な気がします。 という答えを読み、強い、強すぎる、と思いました。
「100万回生きたねこ」を描いた人。 私が小学校2年生の時に、母が「よい絵本だ」と聞いて私に買ってくれた。 私は読んでみたけど、別に良い絵本だとは思わなかった。 よい絵本がなんだかよく分からないし。 愛とか死はもちろん「猫が死んでかわいそう」とかも思わなかった。 みんな猫が死んで悲しんでるのに、猫...続きを読むは悲しまないで、なんだか猫に怒ったらいいのか、猫が死んだことをやたらに悲しむおばあさんや海賊に怒ったらいいのか、気持ちの持って行き場がよく分からなかった。 だから、何も感じていないような気持ちになった。 白い猫に死なれて、オス猫が生き返らなかったことはすごく当たり前のことのようにも思えた。 大きくなって、いわゆるサブカルっぽい友達が「100万回生きたねこ」やばい!と言い出したので、そうか、あの本はやばい(良い)本なのかとか、なんとか。思うようになっていた。 佐野洋子さんのことは「100万回生きたねこ」でしか知らない。 勝手にすみれ色のおばちゃんを想像していた。 柔らかい、でも人生を透徹した鋭い目を持っている人。 でも、この本読んだら全然違った! 鋭い目じゃなくて、鋭い心を持ってた。 決して柔らかくなんかなかった。 このエッセイを読んで、佐野洋子さんが幼かった私を諭そうとして「100万回生きたねこ」を描いたのでないことはよくわかった。 まだ子どもだったときの私には佐野さんの動揺が伝わっていたのかもしれない。 死んじゃうって…(オロオロ…) 死んじゃうと悲しいって…(オロオロオロオロ…) 佐野さんはそんな風にして自分の心伸びやかいっぱいに絵本を作ってたのではないか。 心伸びやかは決して、健康なことではない。 人が感じることには不健全なこともたくさんあるからだ。 でも、それが人だろ。 私が驚いたのは、佐野さんがあまりにもたくさんの子ども時代の記憶を抱えていることである。 私は、きっとエッセイを書けと言われても、こんなにたくさんの子ども時代を引っ張りだせない気がする。 愚鈍に生きていたのかもしれない。 でも、佐野さんが言うように、子どもの頃の私は毎日懸命だったな。 自分でも知らないことだったけど。 「100万回生きたねこ」に今の私が初めてであっていたら、 「何かを感じなくてはいけない」ことに必死になったかもしれない。(良い本だって言われてるのを知ってるから) 子どものときに初めて出会えて、漫然と感じるだけの感じ方で良かったと思う。 あの頃、出会えて良かった。 それがたぶん私の精一杯の感受性だったのだから。それでいいのだ。
佐野洋子のエッセイは、ファンは多いと思う。 なぜだろう? きちんと、物事に向き合うという姿勢が感じられるからかもしれない。 斜に構えることなく、開き直るところは、しっかり開き直ったり、 感じたことをストレートに表現したり。 そのあたりが共感を生んでいるのかもしれない。 彼女が遺してくれたものに感...続きを読む謝です。
題名からしてもう、生きる力をもらえる感じ。 女の20代以降は変化ばかりで、でも気を遣わなきゃいけないのは変わらなくて、苦しくなってしまうのだけど、 私は私でいいんだと、作者のエッセイを読んで、軸を持ち直す感じ。
『私はそうは思わない』と言うのはなかなか難しい。 言えば角が立つし、そういう自分に確固たる自信もない。 気持ちなんてすぐ変わっちゃうかもしれないじゃん。 でも『私はそうは思わない』の蓄積がその人を形取り個性を浮かび上がらせる。 毒のない人にはリアリティを感じない。 毒こそその人、と思えば罵詈...続きを読む雑言も楽しい。 殺菌しすぎの世の中で泥遊びする楽しさを佐野洋子の中に見いだす。
古典の入口として貸して頂いた のがこの本でした。 ーーーーーー ✾私はそうは思わない ✾佐野洋子 ✾筑摩書房 ーーーーーー 私の知識のなさと、 古典への苦手感は半端ではない。 さて、まずそうっと開いてみる。 ーーーーーー なぜか居心地の悪さを感じる。 居たたまれなさというか、落ち着かな...続きを読むさというか。 タイムスリップしたような気持ちになる。 知らない場所、知らない人。知らない時間軸。 歴史と言うには新しすぎて、 今の時代と言うには昔すぎる。 これがきっと初めてだから 慣れないからこんな気持ちになるのだろうなぁ。 読書でもこんな気持ちになることを初めて知った。 ーーーーーー 佐野洋子さんは 『100万回生きたねこ』の著者さん。 それさえ知らぬまま本を開いたから、 まっさらな状態。 なんとなく、 折り目を正さなきゃいけない感じを感じていた。 ーーーーーー この本の中身はエッセイだから、 子供の頃の話、家族の話、考えなど、 飾らず、ざっくばらんに話してくれる。 最初の自己紹介的質問の応答はとても興味深く、 集中して読んでいた。 そして気さくな方だということがわかって 肩の力が抜けて読んでいくことができた。 ーーーーーー 本を読んだ後次の本として、 100分de名著の谷川俊太郎特集を開いたところ、 佐野洋子と結婚、離婚の言葉が書いてある。 びっくりした。これこそセレンディピティ。 同じ世代の人でしかも夫婦だったんだ。びっくり。 ーーーーーー そんな情報を知ってから読んでいたら、 また印象も違ったんだろうなぁ、なんて思いながら、 これはこれでよかった。と、 初めての読書を終えたのでした。
かの有名な「100万回生きたねこ」の方のエッセイ、でしょうか。いやあ、面白かったです。この方の「俺は猫だぜ」という絵本があるのですがそれも非常に好きな絵本です。 前、この方の「右の心臓」というお兄さんのお話を読んだことがあったのですがその時この人は何でこんなに昔の子供のころの感情をきちんと覚えて...続きを読むいるのだろう、とびっくりした思い出があります。子供の頃の生々しい、非常に泥臭い記憶と感情。すごいなあ、と思うのです。 それにしてもメロンの話はおもしろかった… 自分はメロンはあまり好きではないのですが気分はすごく良く分かるのです。
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佐野洋子
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