佐野洋子のレビュー一覧

  • 私の猫たち許してほしい

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    大人になると、周りのことを自分なりに理解して、なんとなくそんなものだと思うことが多くなっていくんだと思う。そうしないと、自分の中で処理できないものが溢れてしまって、穏やかに過ごすことができない。でも、そのような感覚を大切にして、生きるためにはどうしたらいいのかなー。

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    2012年01月01日
  • 役にたたない日々

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    読んでてすがすがしいです。自由奔放で羨ましい。論理的ではないかもしれないけど。他人の日記をちょくちょく覗き見してるような快感を得られます。同時に罪悪感を感じないは、佐野さんの快活な文体からでしょうか。少しずつ読んでいます。

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    2011年11月06日
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん

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    やっぱり素敵だ、佐野さん。癌でもうあちこち身体がガタガタだったと思うけど、タバコをプカ~っと。宵越しの金は持たない、好きなものは好き。そんな生きざまがカッコ良いです。西原さん、リリーさんと言うインパクトの強い方々との対談の中でも、佐野さんの個性がキラリ。親、配偶者、子供の話が中心で、三人とも愛情深い方々。

    改めて、佐野さんのご冥福をお祈りいたします。

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    2011年11月03日
  • 神も仏もありませぬ

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    この本に出てくる農家のアライさん夫婦の話が好きだ。泰然自若としていて、おごることなく自然と向き合い暮らしている。どんな時も慌てず、騒がず「そうだノウ」とのんびり構えている。
    ミツバチを飼っているフルヤさんはキリストと同じ顔と体をしている。神様みたいに静かな人で、大切なはちみつを佐野さんにタダでくれた。栗の花と野の花のはちみつ・・舐めたらうっとりするほど美味しかったと言う。水あめを混ぜた市販品を食べている全国の人たちに向かって「あっははは」と笑いたくなるほど、それは素晴らしかったそうだ。

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    2011年09月08日
  • 役にたたない日々

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    面白かったー。
    佐野洋子はやっぱり晩年のやつがより面白いし、深い。
    書いてくれて有難う、と本当に思いました。
    泣いたり、笑ったり。これからももっと読みたかった。
    かっこいいおばあさんだったよ。

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    2011年08月29日
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん

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    今年お亡くなりになった佐野洋子さんの武蔵美の後輩である西原さんとリリーさんのそれぞれの対談集。

    佐野さんの潔い生き方が淡々と語られているので、この時が闘病中だったなんて感じる事なく読みました。
    西原さんは『金に執着する人生』で、佐野さんは『金が煩わしい』と考えるけど、お二人には何故か共通項があるように思えるのが不思議。
    リリーさんと佐野さんの、今は亡きそれぞれの母親に対する思いとかふれ合い方などから男性目線&女性目線での母親の見方をみたような気がしました。
    それにつけてもリリーさんのお母さんは可愛いと(リリーさんがかわいがっていたと)いつも感じます。

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    2011年08月05日
  • 役にたたない日々

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    ネタバレ

    佐野洋子のエッセイ。韓流にはまり、麻雀を覚え、老いを自覚し、癌が完治してなくても、淡々と生き抜くエッセイ。すごくかっこいい一文があったので、転載。「私は今、何の義務もない。子供は育ちあがり、母も2年前に死んだ。どうしてもやりたい仕事があって死にきれないと思うほど、私は仕事が好きではない。(余命)2年と云われたら十数年私を苦しめていたウツ病がほとんど消えた。人間は神秘だ。 
    人生が急に充実してきた。毎日がとても楽しくて仕方がない。死ぬとわかるのは自由の獲得と同じだと思う。」
    こうもすがすがしく生きたいけど生きられるかどうか、私自身、疑問だ。
    でもこんな感じで私も死期を迎えたいなぁ。

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    2011年07月19日
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん

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    ネタバレ

    同じ武蔵野美大出身の3人が会話をしている対談集。2007年が西原理恵子、2009年がリリー・フランキーだ。
    西原とは同じキーワードがあったみたいで、二人で対談ではなく、会話を楽しんでいるようだった。「息子をニートにしない、娘を売春婦にしない」という子育てのスローガンに佐野洋子は「負けたわー」といっているが、この二人の会話のスケールは相当なものだと思う笑
    2度目の結婚について、細かく触れているのも面白い。完全に失敗だったといっている佐野洋子が潔いなー、と思った。それでも18年つきあっていたのは単純にすごいと思う。谷川俊太郎の奥さんとかぶっている時期とか自分の結婚時期とかいろいろ重なっていると思う

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    2011年07月10日
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん

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    やっぱり佐野洋子さんはすごい人だ。
    「そんなに命に執着することが意味のある事だとは思わないの」
    ここまできっぱり言い切れるのは、佐野さんだからこその気がする。
    私も同じように思うんだけど、修羅場も知らないから大きな声で言えない。
    言えないけど思う。
    生き物はいつかは必ず死ぬ。人もまた同じ。

    西原理恵子さんとの対談と、リリー・フランキーさんとの対談は、男女の違いが期せずして浮かび上がっていて面白かった。
    リリーさんとの対談が途中で途絶えてしまったのが残念だ。そのテーマが「エロス」だったというのだから、ほんとに惜しい。
    でもまあ、佐野さんは予定終了して人生の幕を引いたわけで、残念だと思うのは残っ

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    2011年06月21日
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん

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    武蔵美学閥のお三方。結構、いろんな人を輩出しているのね。龍さんはちょっと異色かも、だって、佐野さんとの対談がはずまないような気がするので。勝手な想像だけれどね。佐野さんと西原さんの話を読んでいると、自分の周りのことがとっても瑣末なことに思えてきて、たいしたことないじゃん、そんな風に思えてしまうから不思議だ。

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    2011年06月14日
  • 役にたたない日々

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    生きていくことの生々しさとか醜さとかが嫌というほど、書かれているのに、佐野洋子の文章は不思議と清々しい。

    ガンが転移して、余命2年と聞いた途端に、治療を止めて、ジャガーを買って「最後に乗る車がジャガーかよ、運がいいよナァ」って、のたまうところなんて、たまらなく格好イイ。

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    2011年06月05日
  • 役にたたない日々

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    佐野さんのエッセイ、2冊目です。この本が、最後の本になってしまいました。

    韓流ドラマにはまったり、天下国家を相手に怒ったり、心の赴くままの言葉が面白いです。

    生きる上での、いらない鎧をすっぱり脱ぎ捨て、身軽に今を受け入れている強さを感じます。

    呆けたお母さんのベットに一緒に寝て、ぽつぽつかわす会話に、思わず涙がこぼれます。
    確執のあったお母さんと、ここまで通じあえたんですね。

    ぼこぼこのイングリッシュグリーンのジャガーを乗りまわしていた佐野さん、きっとかっこよかったでしょう。

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    2011年04月08日
  • ふつうがえらい(新潮文庫)

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    一編ずつのまとまりが良い短編集。親子のあり方、恋愛と結婚、美術についてなど話題が豊富。
    先鋭的なフェミニズムからは少し距離を置きつつ、昭和当時のジェンダー的な事などに問題提起をしてます。全く押し付けがましくないのが素晴らしい。

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    2011年01月07日
  • 役にたたない日々

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    佐野洋子さんがいつものごとく、まったく取り繕わずに思ったこと感じたことを日々綴ったエッセイ。読むほどに、一行一行毛穴から言いたいことがすすすすすすぅっとしみ込んでくるような感じで、快感。潔いことこの上なし。何度でも読み返したいと思う。とても面白かったです。心からご冥福をお祈りいたします。

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    2010年12月13日
  • 友だちは無駄である

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    この本は、友達は無駄ものだと言っている本です。この本では、友人はお金になるわけではなく、社会的地位向上に役立つものでもない。すぐには役立ちそうもないし、何に使ったらよいのかもわからない。能率や成績や進歩にも直接かかわらない。そういう意味で無駄である。友達なんていなくてもいいけれど、ともに持つ無駄な時間にこそ意味がある。と書いてあります。僕も、この本をよみ書いてあることに納得してしまいました。確かに友達が多くいてもお金はてに入らないし、自分にとってどういうメリットがあるのかもわからないけど、友達と過ごす楽しい時間には、ものすごく価値があると思いました。ぜひ、読んでください。

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    2009年11月12日
  • あれも嫌いこれも好き

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    絵本作家のおかしくて笑える〜どこか果敢で独特な味わいのあるエッセイ集。
    2000年発行。
    引き揚げ者なので、重箱が欲しかったのだが、葵の紋の入った豪華な重箱を古道具屋で見つけ、結局買わずに逃げ帰った思い出とか。
    森茉莉に憧れて怖い物見たさのように遠巻きにしている感覚とか。
    太宰治は身体に応える、とか。

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    2009年10月07日
  • 私はそうは思わない

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    かっこよいエッセイ。
    かっこつけない・こびない・良い人ぶらない、とはこういうことか。
    美意識あればこそ。こんな大人になりたいものだ。

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    2009年10月04日
  • 神も仏もありませぬ

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    「100万回〜」の絵本で有名な佐野さん。

    初めて読んだエッセイがこれ。
    面白かった。なんか辛口で。

    そして確かこの本で、長嶋有さんのことを知った。

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    2009年10月04日
  • 神も仏もありませぬ

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    「百万回生きたねこ」の作者。
    自分は何も変わってないと思うのに、時間は容赦ないんですね。
    「ふつうがえらい」もおすすめ。

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    2009年10月04日
  • ふつうがえらい(新潮文庫)

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    「神も仏もありませぬ」と合わせてどうぞ。私くらいの年齢になると、ただ笑っているだけでなく身につまされることも多く、これからの自分についても考えさせられます。

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    2009年10月04日