佐野洋子のレビュー一覧

  • 私の猫たち許してほしい
    大人になると、周りのことを自分なりに理解して、なんとなくそんなものだと思うことが多くなっていくんだと思う。そうしないと、自分の中で処理できないものが溢れてしまって、穏やかに過ごすことができない。でも、そのような感覚を大切にして、生きるためにはどうしたらいいのかなー。
  • 役にたたない日々
    読んでてすがすがしいです。自由奔放で羨ましい。論理的ではないかもしれないけど。他人の日記をちょくちょく覗き見してるような快感を得られます。同時に罪悪感を感じないは、佐野さんの快活な文体からでしょうか。少しずつ読んでいます。
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん
    やっぱり素敵だ、佐野さん。癌でもうあちこち身体がガタガタだったと思うけど、タバコをプカ~っと。宵越しの金は持たない、好きなものは好き。そんな生きざまがカッコ良いです。西原さん、リリーさんと言うインパクトの強い方々との対談の中でも、佐野さんの個性がキラリ。親、配偶者、子供の話が中心で、三人とも愛情深い...続きを読む
  • 神も仏もありませぬ
    この本に出てくる農家のアライさん夫婦の話が好きだ。泰然自若としていて、おごることなく自然と向き合い暮らしている。どんな時も慌てず、騒がず「そうだノウ」とのんびり構えている。
    ミツバチを飼っているフルヤさんはキリストと同じ顔と体をしている。神様みたいに静かな人で、大切なはちみつを佐野さんにタダでくれた...続きを読む
  • 役にたたない日々
    面白かったー。
    佐野洋子はやっぱり晩年のやつがより面白いし、深い。
    書いてくれて有難う、と本当に思いました。
    泣いたり、笑ったり。これからももっと読みたかった。
    かっこいいおばあさんだったよ。
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん
    今年お亡くなりになった佐野洋子さんの武蔵美の後輩である西原さんとリリーさんのそれぞれの対談集。

    佐野さんの潔い生き方が淡々と語られているので、この時が闘病中だったなんて感じる事なく読みました。
    西原さんは『金に執着する人生』で、佐野さんは『金が煩わしい』と考えるけど、お二人には何故か共通項があるよ...続きを読む
  • 役にたたない日々
    佐野洋子のエッセイ。韓流にはまり、麻雀を覚え、老いを自覚し、癌が完治してなくても、淡々と生き抜くエッセイ。すごくかっこいい一文があったので、転載。「私は今、何の義務もない。子供は育ちあがり、母も2年前に死んだ。どうしてもやりたい仕事があって死にきれないと思うほど、私は仕事が好きではない。(余命)2年...続きを読む
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん
    同じ武蔵野美大出身の3人が会話をしている対談集。2007年が西原理恵子、2009年がリリー・フランキーだ。
    西原とは同じキーワードがあったみたいで、二人で対談ではなく、会話を楽しんでいるようだった。「息子をニートにしない、娘を売春婦にしない」という子育てのスローガンに佐野洋子は「負けたわー」といって...続きを読む
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん
    やっぱり佐野洋子さんはすごい人だ。
    「そんなに命に執着することが意味のある事だとは思わないの」
    ここまできっぱり言い切れるのは、佐野さんだからこその気がする。
    私も同じように思うんだけど、修羅場も知らないから大きな声で言えない。
    言えないけど思う。
    生き物はいつかは必ず死ぬ。人もまた同じ。

    西原理...続きを読む
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん
    武蔵美学閥のお三方。結構、いろんな人を輩出しているのね。龍さんはちょっと異色かも、だって、佐野さんとの対談がはずまないような気がするので。勝手な想像だけれどね。佐野さんと西原さんの話を読んでいると、自分の周りのことがとっても瑣末なことに思えてきて、たいしたことないじゃん、そんな風に思えてしまうから不...続きを読む
  • 役にたたない日々
    生きていくことの生々しさとか醜さとかが嫌というほど、書かれているのに、佐野洋子の文章は不思議と清々しい。

    ガンが転移して、余命2年と聞いた途端に、治療を止めて、ジャガーを買って「最後に乗る車がジャガーかよ、運がいいよナァ」って、のたまうところなんて、たまらなく格好イイ。
  • 役にたたない日々
    佐野さんのエッセイ、2冊目です。この本が、最後の本になってしまいました。

    韓流ドラマにはまったり、天下国家を相手に怒ったり、心の赴くままの言葉が面白いです。

    生きる上での、いらない鎧をすっぱり脱ぎ捨て、身軽に今を受け入れている強さを感じます。

    呆けたお母さんのベットに一緒に寝て、ぽつぽつかわす...続きを読む
  • 役にたたない日々
    面白かった!朝、面倒くさい!と言ってのけるお婆さんに私はなりたい。ちょこちょこ荻窪を思わせる記載があるのも個人的に好き。
  • ふつうがえらい(新潮文庫)
    一編ずつのまとまりが良い短編集。親子のあり方、恋愛と結婚、美術についてなど話題が豊富。
    先鋭的なフェミニズムからは少し距離を置きつつ、昭和当時のジェンダー的な事などに問題提起をしてます。全く押し付けがましくないのが素晴らしい。
  • 役にたたない日々
    佐野洋子さんがいつものごとく、まったく取り繕わずに思ったこと感じたことを日々綴ったエッセイ。読むほどに、一行一行毛穴から言いたいことがすすすすすすぅっとしみ込んでくるような感じで、快感。潔いことこの上なし。何度でも読み返したいと思う。とても面白かったです。心からご冥福をお祈りいたします。
  • 友だちは無駄である
    この本は、友達は無駄ものだと言っている本です。この本では、友人はお金になるわけではなく、社会的地位向上に役立つものでもない。すぐには役立ちそうもないし、何に使ったらよいのかもわからない。能率や成績や進歩にも直接かかわらない。そういう意味で無駄である。友達なんていなくてもいいけれど、ともに持つ無駄な時...続きを読む
  • がんばりません(新潮文庫)
    年末からお正月にかけてパソコンの前に座ってなかったので、
    本いくつか読んだんだけれどレビュー書けませんでした
    まぁ2週間前に読んだやつ今から書こうっていっても無理なお話なので、
    今日からまた気を取り直してレビュー書きます

    小さい頃ボロボロになるまで読んだ絵本「100万回生きた猫」の作者、佐...続きを読む
  • あれも嫌いこれも好き
    絵本作家のおかしくて笑える〜どこか果敢で独特な味わいのあるエッセイ集。
    2000年発行。
    引き揚げ者なので、重箱が欲しかったのだが、葵の紋の入った豪華な重箱を古道具屋で見つけ、結局買わずに逃げ帰った思い出とか。
    森茉莉に憧れて怖い物見たさのように遠巻きにしている感覚とか。
    太宰治は身体に応える、とか...続きを読む
  • 私はそうは思わない
    かっこよいエッセイ。
    かっこつけない・こびない・良い人ぶらない、とはこういうことか。
    美意識あればこそ。こんな大人になりたいものだ。
  • 神も仏もありませぬ
    「100万回〜」の絵本で有名な佐野さん。

    初めて読んだエッセイがこれ。
    面白かった。なんか辛口で。

    そして確かこの本で、長嶋有さんのことを知った。