佐野洋子のレビュー一覧
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けっきょくと言ったら変だけど、なんだかんだで佐野さんはお母さんのことを尊敬していて愛していたんだなと思った。
親を愛していてその自覚がある
親を愛していてその自覚がない
親を愛していなくてその自覚がある
親を愛していなくてその自覚がない
時期によって一様ではない。佐野さんは3つ目から1つ目に変化した、ならすと2つ目の感じが多かったのかな、と思った。
同じ親を持つ姉妹でも親への愛情表現は異なるものだなと思った。
自分は父に対しても母に対しても、尊敬していてその自覚がある。幸せなことだと思う。呆けても尊敬は変わらない気がするけど、どんなことを感じるか想像がつかない。呆けた姿を自分も含め他人に -
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175ページ
1300円
5月18日〜5月18日
人には誰でも得手不得手があること、男と女の違い、幼い頃に選ばなかったバッグにいまだに未練が残っていること、夫婦の不思議、乳ガンと診断されてからの充実した日々などが描かれている。
最後の2008年冬に描かれている自身のガンについての話が衝撃だった。乳ガンで、寝たきりで韓流ドラマを見ていたら、あごが外れたって所でフッと笑ってしまった。骨に再発し、余命2年死ぬまで1000万円か
かると言われ、『ラッキー』という言葉にびっくり。『年金がないから、90まで生きたらどうしようとセコセコ貯金をしていた』とか、すぐにジャガーの車を買ったり、やり残した仕事は -
Posted by ブクログ
ネタバレ175ページ
1300円
6月1日〜6月1日
失恋した友人が泣きつかれた後にはとことん食べた話。息子の家庭教師の話。息子を叱るために家をでたけど、母を見すかしている6歳の息子の話。母のことを思い出す話。下宿人の芹沢くんの話。親切にすることの話。もの忘れがひどくなってきた話。大切に思っていない友達の話。
最初の話の友達と、最後の話の友達が同一人物とわかった時には、なんだか嬉しかった。大切に思っていないなんてタイトルをつけながらも大切にしていることが伝わってきて、ほっこりした気持ちになった。テレビが壊れたと思ったら、電話をリモコンと間違えて使っていたり、人にもらったものを誰にもらったかわからな -
Posted by ブクログ
ネタバレ児童向けと思うことなかれ。
ただ良かったとか、悲しいとか、嬉しいなどと言う、簡単な言葉で言い表せない、余韻の残る絵本だった。
わずか10分で味わえるのも、絵本の良いところかも。
王さま、船乗り、サーカス、どろぼう、ひとりぼっちのおばあさん、小さな女の子 と言うご主人に飼われていたねこだが、ご主人が大嫌い。そして飼われている中で死んでしまい、ご主人は大泣きする。
しかしねこは復活する。
あるとき、ねこはご主人のいない野良猫だった。
自尊心の高いねこは、言い寄る雌ねこに見向きもしなかったが、関心を示さない美しい白ねこがいて、逆に一緒にいて欲しいと告白する。
やがて子どもたちが産まれ、育ち、旅立 -
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病気や痛みを抱えてる佐野洋子さん
すごく平常心で書いている
私ももうすぐ70なのに もっと上の時代の人の
なんか時代劇に出てくる武士のような
腹の座った 死の受け入れ方をしている。
病気の友だちが
すごくおとこまえな先生
と言って 頑張って行ってみたら ホスピスだった。
180センチもある男前のドクターは80歳だった。
でも ホスピスの看護師さんは 患者さんが死んだ時 泣いてもいいんだそうだ。
普通の病院では 泣いてはいけないらしい。
亭主はいないけど しっかりものの息子さんがいるのが 頼もしい。
わたしも親を4人看取って 去年は犬と猫を3匹看取って 自分の番も遠くない
と思って読みました。
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能登半島での地震、羽田空港での航空機の衝突、新年早々に想像もしえない出来事や訃報が立て続けに起こった、この3日間。
テレビを消し、妻と共に、この本を読みました。小さい頃に誰もが一度は手にするであろうこの本。
改めて読んでみると、とても奥深く、心に残る内容です。
百万回生きる猫。猫が死ぬたび、その都度飼い主は悲しむけれど、猫自身は何度も生き返るからか、どこか達観しているような様子。
そんな猫がある日出会う「白い猫」。
白い猫との出会いによって、百万回生きたこの猫は、愛、喜び、悲しみを知り、本当の意味で生きていくことが出来たのだと、思います。
改めて生きる、ということを考えさせられまし -
Posted by ブクログ
佐野洋子さんのクリスマス絵本です。
年とった木がいった。
「木というものは、しっかり根をひろげて、たおれるまでそこに いるものだ」
「わたしは きれいな町で クリスマスツリーになるの」
おかを こえて、野原を つっきって、もみの木は 走った。
でも 雪がふってきて もみの木は 町にはいけず もときた道をもどっていきました。
雪がふりやみ
「なかないで」
赤い つる草は、そうっと もみの木をなでて、からみついた。
りすは、金色の どんぐりの実を もみの木にわけてやった。
小鳥たちは、
「ここで たまごを うませてね」といった。
いちばん 大きな星が、もみの木の てっぺんで かがやいた。