佐野洋子のレビュー一覧

  • 100万回生きたねこ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    愛さなければ、喪失の痛みも感じ得ない。
    悲しみの源泉は愛である。
    その痛みは命をなめ取るように削り去っていく。

    王さまも、船のりも、手品つかいも、どろぼうも、おばあさんも、子どもも、ねこを愛したがゆえに一日じゅうないた。
    白いねこの死は、100万回生きたねこにとって初めての愛の喪失で、これまで1回もなかなかったねこが100万回もないて、ねこの「一生」ぶんをないて、涙が尽きてはじめて「命」も尽きたのだろうかと思う。

    ねこにとって一番苦しかったのはこの生だったが、一番幸せだったのもこの生だった。
    実りのある生というのは、何かを愛した生なんだろう。
    愛するのは未来の傷を背負うこと。それでも何かを愛してみたいと思える、すてきな作品。

    0
    2026年02月24日
  • 100万回生きたねこ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    幼い頃に、読み聞かせられていた本。

    あの頃は、どうして読み手の人が悲しそうに読むのか、よくわかってなかった。

    時を越えて、改めて自分で読んでみて。

    王さまも、船乗りも、どろぼうも、おばあちゃんも、こどもも大嫌いなとらねこ。
    でも、みんなはねこがすき。
    ねこが死ぬと、みんな悲しむ。
    100万回目で、自分の人生を謳歌するねこ。
    はじめて、自分以外のものを好きになったねこ。

    生きる意味ってなんなのか、すごく考えられる作品なんだって、時を越えて感じました。

    0
    2026年02月22日
  • 100万回生きたねこ

    Posted by ブクログ

    『100万回生きたねこ』では、猫には、飼い猫としてだけじゃなくて、子を産み育てる幸せもあるんだなと気づかされた。

    0
    2026年02月20日
  • 100万回生きたねこ

    Posted by ブクログ

    私はなぜか、疲れたときにこの本を読みたくなります。とっても切ないお話なのに…。今を大切にしたいと思える素敵な1冊です。

    0
    2026年02月19日
  • 100万回生きたねこ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    幸せな人生を歩めなければ生き返る。
    心の底から幸せな人生をおくれた時に、生き返る事が出来なくなる。

    多分、そう簡単には生き返ることは出来ないんだから、後悔しない幸せな人生を送ることの大切さを教える本なのかな?

    0
    2025年12月19日
  • 私の猫たち許してほしい

    Posted by ブクログ

    25.5.3の日経新聞で北川悦吏子さんが紹介していたので手に取った。北川さん、ありがとう。「その文章に憧れる」で紹介が締めくくってあった。正におっしゃる通りで読んでて心地よく、いつでもスマホで読み返せる様にあちこち丸コピーしたくなった。「その文体はあまりにすっきりしてて、媚びてなくて涼やかだった」北川さんの表現も素晴らしい、共感。
    そして思ったこともない発想、そんなこと考えたこともなかったということによる気づき、読んでてホント楽しかった。
    「時を見た人はいないのに、ときという名前をどうして人はつけることができたのだろう。」
    「時は金なりということばを、私は好きではない。」

    0
    2025年05月31日
  • おじさんのかさ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    5y0m
    博物館にて。幼少期に読んでもらった記憶があるが、タイトルだけを覚えていた。子供に読み聞かせ。
    大切な傘を使いたくないおじさん。楽しそうに傘を使うこどもたちをみて、何と傘を開いてしまう。傘をさす喜びを見つけられて良かった。

    0
    2025年05月28日
  • 新版 わたし クリスマスツリー

    Posted by ブクログ

    切ない話運びはまさに大人向けの絵本。
    ただ、絵がとても魅力的でストーリーも難しくは無いので、子供に読んでも良いと思う。
    大人っぽい、切ない話が好きな子にはウケそう。

    佐野洋子さん特有の読後感はちょっと悲しいような寂しいような、そんな感覚


    0
    2025年03月12日
  • ヨーコさんの“言葉” わけがわからん

    Posted by ブクログ

    ヨーコさんの"言葉”シリーズの中で、本作が一番響いた。佐野洋子さんの考え方、生き方、好きだなぁと改めて思う。

    男女の老後について

    ◯他者との関係をもっと地をさらけ出して恥を捨てて言葉によって持った方が良いと、私は思うのよ。


    真二つの結婚 
    ◯結婚というものに対して、イメージを生きる人と現実を生きる人の2種類がいる

    夫婦というもの
    ◯夫婦はわけがわからんのがいいのである。夫婦に科学は不必要である。世の中に科学が入り込む隙のないものがまだある事は実に頼もしい。

    余命宣告を受けて
    ◯死ぬとわかるのは、自由の獲得と同じだと思う。

    0
    2025年03月02日
  • 作家と猫

    Posted by ブクログ

    作家さん方が各々書かれた猫についてのエッセイ、漫画などを集めた本。
    様々な猫論(?)が読めて面白かった。

    0
    2025年01月19日
  • 新版 わたし クリスマスツリー

    Posted by ブクログ

    綺麗な街でクリスマスツリーになるのを夢見る
    もみの木と森の仲間たちのものがたり。

    憧れの自分にはなれなかったけれど、
    自分らしい「何者か」にはなれる。

    ちょっぴりせつなくて、愛おしいものがたり。

    0
    2025年01月10日
  • でもいいの

    Posted by ブクログ

    どこのうちも 娘や息子を育てるの 大変だなあ!
    でも うまくいかないみたいだけど なんとかなってる。 それをあったかい気持ちで見ている。
    お母さんが病気のアンジェリカさんはたいへんだなあ!
    でもそんな部屋に 人呼んじゃうんだね。
    孤独なんだね。
    できの悪い子がなんとかなってる話し
    読んでてホッとしますねえ。
    うちの孫もなんとかなるといいなあ!
    スカートはけって歩きなさい の先生は わたしが高校生だった時の先生にそっくりです。
    あの時代にいた先生なんですね。
    どんなお話しを書いても 自分の目でちゃんと見てるところが偉い!
    いい本でした。

    0
    2024年09月28日
  • 問題があります

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    絵本の作者としか知らず、なんとなくエッセイが読みたくなって買った1冊。
    とんでもなく面白くて、なぜこの人のエッセイを今まで知らなかったのだろうと後悔した。
    戦中、戦後、高度経済成長期を経ていくなかの記憶が、些細な1部なのだろうが佐野洋子さんが書くと一粒のちいさな宝石みたいに輝いている。いや、恐らく佐野さんは日常から宝石を発掘するのが上手い人なんだろうなと思う。

    特に月の話が好きだ。人類が月へ行ったことへの憤り方も笑ってしまうほど面白いのだが、月は過去を思い出すものだ、というのに付随する彼女の月があった日々の記憶の数々はまるで同じ光景を見ているかのように染み入ってくる。
    と思えば、最後の話ではなぜか延々と大便の話で、立派な便のときはそれで「あいうえお」を全て書こうとした話なんかもあり、なんでこんな面白い人を知らずに過ごしていたのか悔しくなる。
    後半のご病気のときの便については、あまりの状態に心配になるのだが、やけに詳細な描写に読んでる方も脱力するというか、笑いそうになりなんだか口がモニョモニョしてしまう。
    他のエッセイも読みたくて、今からもう楽しみ。

    0
    2024年08月28日
  • おじさんのかさ

    Posted by ブクログ

    子供時代に読んだ記憶があり、懐かしくて読んでみました。
    大好きにお気入りのものは、よく使うか、大事にしすぎて使えないかのどちらかになってしまう気がしますが、そんな気持ちをとても楽しくかわいい絵本になっています。

    0
    2024年08月12日
  • シズコさん(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    けっきょくと言ったら変だけど、なんだかんだで佐野さんはお母さんのことを尊敬していて愛していたんだなと思った。

    親を愛していてその自覚がある
    親を愛していてその自覚がない
    親を愛していなくてその自覚がある
    親を愛していなくてその自覚がない

    時期によって一様ではない。佐野さんは3つ目から1つ目に変化した、ならすと2つ目の感じが多かったのかな、と思った。
    同じ親を持つ姉妹でも親への愛情表現は異なるものだなと思った。

    自分は父に対しても母に対しても、尊敬していてその自覚がある。幸せなことだと思う。呆けても尊敬は変わらない気がするけど、どんなことを感じるか想像がつかない。呆けた姿を自分も含め他人に見せたくないだろうなというのは想像できる。

    親から子に対してもいろんなパターンがあるとも思った。けど、子を愛さない親っているのかな、というのは思う。虐待したり殺してしまう親も、どんなに歪んでいても何らか心の奥底には子を想う心があるのではないか、そうでないことはなかなか信じられないなぁと思った。

    それと、佐野さんのお母さんからしてみたら、子を亡くす経験を三回もされている。そういう時代だったとしても、並大抵のことではない。
    自分には三人の娘がいる。どの子が死んじゃうことも考えられない。受け入れられない。
    けど、万が一死んでしまったら、受け入れて無理やり前を向いて生きていくしかない。残った子に対しても、死んだ子に対しても、父はいつも前向きに生きていた と思われたい、と思った。

    0
    2024年06月27日
  • 友だちは無駄である

    Posted by ブクログ

    「友だちは無駄」というタイトルに驚きつつ、友だちの価値について深く考えさせられた。友だちが何かの目的のために存在するのではなく、ただ友だちであることが大切だと。一見無駄に思えるこの考え方。
    友だちは目的や価値判断を超え、ただそこにいることに意味がある。「無駄」という言葉が友だちの純粋な価値を示していると感じました。

    0
    2024年06月23日
  • おじさんのかさ

    Posted by ブクログ

    シンプルなので年齢問わず楽しめるし、読後感が爽やか。
    何より奥さんがおじさんのことを理解して受け入れているのがとてもいい。

    0
    2024年06月18日
  • ヨーコさんの“言葉” わけがわからん

    Posted by ブクログ

    175ページ
    1300円
    5月18日〜5月18日

    人には誰でも得手不得手があること、男と女の違い、幼い頃に選ばなかったバッグにいまだに未練が残っていること、夫婦の不思議、乳ガンと診断されてからの充実した日々などが描かれている。

    最後の2008年冬に描かれている自身のガンについての話が衝撃だった。乳ガンで、寝たきりで韓流ドラマを見ていたら、あごが外れたって所でフッと笑ってしまった。骨に再発し、余命2年死ぬまで1000万円か
    かると言われ、『ラッキー』という言葉にびっくり。『年金がないから、90まで生きたらどうしようとセコセコ貯金をしていた』とか、すぐにジャガーの車を買ったり、やり残した仕事はなかったり、2年と言われたらウツ病が消えたり、人生が充実したという。死ぬとわかるのは自由の獲得だとも。『私は死ぬのは平気だけど、親しい友達には絶対死んでほしくない』という言葉に、あ一わかる、と思った。『死の意味は自分の死ではなく他人の死なのだ』にも激しく共感した。

    0
    2024年04月09日
  • ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうする

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    175ページ
    1300円
    6月1日〜6月1日

    失恋した友人が泣きつかれた後にはとことん食べた話。息子の家庭教師の話。息子を叱るために家をでたけど、母を見すかしている6歳の息子の話。母のことを思い出す話。下宿人の芹沢くんの話。親切にすることの話。もの忘れがひどくなってきた話。大切に思っていない友達の話。

    最初の話の友達と、最後の話の友達が同一人物とわかった時には、なんだか嬉しかった。大切に思っていないなんてタイトルをつけながらも大切にしていることが伝わってきて、ほっこりした気持ちになった。テレビが壊れたと思ったら、電話をリモコンと間違えて使っていたり、人にもらったものを誰にもらったかわからなくなり、本人にあげてしまっていたりと、クスリと笑ってしまうようなところは、ちょっと悲しいけどおもしろかった。猫の話は一つもないのに、扉絵や所々に登場するその姿に癒やされる。

    0
    2024年04月04日
  • 作家と猫

    Posted by ブクログ

    猫好きな人は変わった人が多いですよね。
    まさにその通り。
    私は伊丹十三の話がとても好きでした。
    皆さんはどんなタイプの猫好きですか?

    0
    2024年03月21日