佐野洋子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
新聞のコラム欄を読んでいて、ふと目に止まり、行きつけの本屋に出かけた。まず目についたのが「100万回生きたネコ」でも、本当に読みたいと思ったのは、こちらのエッセイの方だった。勢いでお取り寄せして、一気読みしてしまった。
読み終えて、何だったのかよく分からなかったが、心がホッと一息ついた気がした。
私は、このところ、突然脚が痛くなり、杖なしで歩くのが難しくなる事がある。病院で薬を処方してもらい、薬を飲んで二、三日もすればすっかり痛みは取れてスタスタ歩けるようになるのだけど、そんな時、思うのは、私も充分生きたから、死に一歩近づいたのだなぁと言う事だ。無意識のうちに、「死」が頭の中に棲みついて -
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
ガンが転移し余命二年を宣告されながらも、煙草を吸い、ジャガーを購入し、ジュリーにときめく。そんな日常生活や、一風変わった友人たち、幼い頃の思い出などが、著者ならではの視点で語られる(表題エッセー「死ぬ気まんまん」)。併せて主治医との対談や、関川夏央氏による「『旅先』の人」などを収録。著者の思いがいっぱいに詰まった魅力的なエッセー集
*****
佐野洋子のエッセイを読むのは初めて。
「100万回生きたねこ」を読んだ余波、というか「混乱」といった表現が近いと思うのだけれど、佐野洋子という人物に興味を惹かれて読んでみた。
本書は彼女にとって最後のエッセイ「死ぬ気まんまん」 -
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
100万年も しなない ねこが いました。
100万回も しんで,100万回も 生きたのです。
りっぱな とらねこでした。
100万人の 人が, そのねこを かわいがり, 100万人の 人が, そのねこが しんだとき なきました。
ねこは, 1回も なきませんでした。
読むたびにちがう気持ちになる、りっぱなとらねこの、ふしぎな物語。
*****
有名な絵本なので、存在は知っていたのだけれど、いままで読んでこなかった。なんとなく読む気になれなかった、というのが正直なところ。今回、ちょっと訳があって読んでみることにした。
実は、多くの方がレビューで書いているよ -
Posted by ブクログ
最近読んだ記事に、会社の人間関係に友情が必要か?友情が業務効率に影響するのか?といったものがあった。その記事を読んだこともあるが、最近ことに友人とはなんぞやと考える機会が増えた。自身の友人関係が短くても10年以上、長い場合は30年以上の付き合いになる人もいる。またこの長い友人については、自分本当にこの人のこと好きだなぁ、としみじみ思う感情を自身で確認できるような感覚を持つようになった時に、この本を手に取った。内容は共感の連続だった。友情は恋愛とほとんど同じ、女同士だから愛してるとかはないけど、友達になっていく過程と恋人になっていく過程は同じと言うところは、タイムリーに強く同感するものがあった。
-
Posted by ブクログ
友だちとは何か。
いい影響を与えてくれる人、尊敬できる人を友達にしたがりがちだし、そういうことを勧める言葉も見かけるけど、駄目なお互いをそのまま曝け出せること、無駄だと思える時間を共に過ごすことが大切なこと、相手をお互いに評価せず、そこに居るってことが大事なのかなと思わされた。
一緒にいるのが無駄と思っていたような友達が、実は自分にとってとても大切な存在だった、ということが書いてあった。長く付き合っていくとそういうこともあるのかもしれない。
あとがきにこの本の大事なことが凝縮されてる。
そして自分にはさらけだせる友だちがいないということにも気付かされた。友達ってなんなんだろ。 -
Posted by ブクログ
100万回も飼い主を変え、誰のことも好きにならずに死ぬことを繰り返したねこ。彼が初めて「自分自身の生」を謳歌し、自らを誇らしく思う姿は、誰かの期待に応えるだけの人生に疲れた大人の胸に深く刺さります。
高慢だったねこが白ねこを愛し、寄り添い、そして失う。その悲しみを知ることで初めて、彼は100万回のループから抜け出します。「愛する人を失うのは辛いけれど、誰も愛さない人生よりはずっといい」という、残酷で美しいメッセージが描かれています。
最後、ねこはもう二度と生き返りません。それは絶望ではなく、「満足して命を全うした」という究極のハッピーエンドです。「どう死ぬかは、どう生きたかである」という哲