佐野洋子のレビュー一覧
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『神も仏もありませぬ』(筑摩書房)を読む。この佐野洋子さん、なんだかとっても面白い人。御歳65歳。鏡に映ったご自分の容姿にぎょっとしたり 過激な言葉を宣ってみたりと とても正直で、且つかわいらしいの。どんな女性なんだろう。豪快で繊細。文章も個性的で、所々 『_・)ぷっ』って笑える。ユーモアがあるんだね。
絵本『百万回生きたねこ』(有名なんでしょ?)を描いた絵本作家さん。この『神も仏も・・』は彼女のエッセイ集だ。
佐野さんは、生きていることにいくつになっても慣れきっていないところが素敵なんだよね。。冗談みたいなこと言いながらも、生きていくことに対して本当に謙虚。そして 歳とったなどとおっ -
Posted by ブクログ
100万回も飼い主を変え、誰のことも好きにならずに死ぬことを繰り返したねこ。彼が初めて「自分自身の生」を謳歌し、自らを誇らしく思う姿は、誰かの期待に応えるだけの人生に疲れた大人の胸に深く刺さります。
高慢だったねこが白ねこを愛し、寄り添い、そして失う。その悲しみを知ることで初めて、彼は100万回のループから抜け出します。「愛する人を失うのは辛いけれど、誰も愛さない人生よりはずっといい」という、残酷で美しいメッセージが描かれています。
最後、ねこはもう二度と生き返りません。それは絶望ではなく、「満足して命を全うした」という究極のハッピーエンドです。「どう死ぬかは、どう生きたかである」という哲 -
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内容をうろ覚えになった頃、また読み返してみる本。
生意気そうで自慢する自分好きな猫、それでもほんとうにほんとうに大切な存在に出会えたときは、素の自分が顔を出し愛情を注ぐ。
大切な存在とのそばにいられる安心感ともう会うことの出来ない喪失感、温かさも受け応えも伝わらなくなる寂しさが動かなくなるまで涙した猫の様子がうかがえる。
大切なものを失って本当の自分、優しさ、愛…がわかってくる。
涙って正直だけど、悲しみに向き合うときはまだその現実を受け止めきれてなく、あとから後から実感してくる。
猫にとってこれまで何度も生と死を繰り返したのは、ほんとうに大切な存在に出逢うまでの試練の道のりだったのかな。 -
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ふんだ、ふんだ。
小さい子にこのお話の深い部分は伝わるんだろうか。
ふんだ。
私はいばりんぼうじゃないけど、たまには言ってもいいじゃないか。
ふんだ。
…でも本当に見習うべきは王様よね。
ぺこぺこしているけど、『平和』というものを理解している。
だからお妃さまも大臣も食べられる魚までもが「ふんだ」と言いつつも王さまに従うんだろうな。
大砲をぺこぺこして避けちゃうなんて素晴らしくない?
兵隊だけじゃなくお城も木も草もみんなぺこぺこしちゃって被害はひとつもない。
攻めてきた方だって、玉を使い果たして疲れ果てただけで怪我すらしてない。
で、一緒にご飯食べて帰っていく。
王さま素晴らしい!
そもそ -
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『嘘ばっか』
こちらは再読。
作者は『100万回生きたねこ』でお馴染みの
佐野洋子さん。
「嘘ばっか」は…
二十六編のお伽話のパロディです。
一編一編がとても短く
サックサク読めちゃいます。
ただ…内容は決して夢いっぱいでもなく
「きれいごと」もないもんだから…
只々、感じ入ってしまいます。
生意気言っちゃうと…
感動は全くないです【一度読んだだけでは】
お伽話のように何度も時間をかけて読むと
ジワリジワリきます✨
それぞれの登場人物の一人称視点で語られるんだけど…
浦島太郎は乙姫様、親指姫は父親だったりで
このお話はいったい誰目線?
って迷子になっちゃうときもあるの。