佐野洋子のレビュー一覧
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2〜3ページずつの短いエッセイがたくさん入ってる本。どこを読んでも面白かった。そうそうそうそう!という感じ。
たいていの場合、あちこちにお差しさわりがあったりとか、そういうつもりはないけど無造作に選んだ言葉で人の気分を害してしまったりとか、はたまたどう言葉を選んでも表現をこねくり回しても 「アタシあんた嫌い」 ということがバレてしまうから言えないとか、、、いろいろ気にして結局なんのこっちゃ、みたいなもやもやしたような寝言のようなことしか言えなかったりしますが、この本はそんなことお構いなしに、言いたいことをスパー!っと言ってのけるの連続で、本当に気持ちがスカー!っとしました。 -
Posted by ブクログ
『神も仏もありませぬ』(筑摩書房)を読む。この佐野洋子さん、なんだかとっても面白い人。御歳65歳。鏡に映ったご自分の容姿にぎょっとしたり 過激な言葉を宣ってみたりと とても正直で、且つかわいらしいの。どんな女性なんだろう。豪快で繊細。文章も個性的で、所々 『_・)ぷっ』って笑える。ユーモアがあるんだね。
絵本『百万回生きたねこ』(有名なんでしょ?)を描いた絵本作家さん。この『神も仏も・・』は彼女のエッセイ集だ。
佐野さんは、生きていることにいくつになっても慣れきっていないところが素敵なんだよね。。冗談みたいなこと言いながらも、生きていくことに対して本当に謙虚。そして 歳とったなどとおっ -
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最近読んだ記事に、会社の人間関係に友情が必要か?友情が業務効率に影響するのか?といったものがあった。その記事を読んだこともあるが、最近ことに友人とはなんぞやと考える機会が増えた。自身の友人関係が短くても10年以上、長い場合は30年以上の付き合いになる人もいる。またこの長い友人については、自分本当にこの人のこと好きだなぁ、としみじみ思う感情を自身で確認できるような感覚を持つようになった時に、この本を手に取った。内容は共感の連続だった。友情は恋愛とほとんど同じ、女同士だから愛してるとかはないけど、友達になっていく過程と恋人になっていく過程は同じと言うところは、タイムリーに強く同感するものがあった。
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友だちとは何か。
いい影響を与えてくれる人、尊敬できる人を友達にしたがりがちだし、そういうことを勧める言葉も見かけるけど、駄目なお互いをそのまま曝け出せること、無駄だと思える時間を共に過ごすことが大切なこと、相手をお互いに評価せず、そこに居るってことが大事なのかなと思わされた。
一緒にいるのが無駄と思っていたような友達が、実は自分にとってとても大切な存在だった、ということが書いてあった。長く付き合っていくとそういうこともあるのかもしれない。
あとがきにこの本の大事なことが凝縮されてる。
そして自分にはさらけだせる友だちがいないということにも気付かされた。友達ってなんなんだろ。 -
Posted by ブクログ
100万回も飼い主を変え、誰のことも好きにならずに死ぬことを繰り返したねこ。彼が初めて「自分自身の生」を謳歌し、自らを誇らしく思う姿は、誰かの期待に応えるだけの人生に疲れた大人の胸に深く刺さります。
高慢だったねこが白ねこを愛し、寄り添い、そして失う。その悲しみを知ることで初めて、彼は100万回のループから抜け出します。「愛する人を失うのは辛いけれど、誰も愛さない人生よりはずっといい」という、残酷で美しいメッセージが描かれています。
最後、ねこはもう二度と生き返りません。それは絶望ではなく、「満足して命を全うした」という究極のハッピーエンドです。「どう死ぬかは、どう生きたかである」という哲 -
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Posted by ブクログ
内容をうろ覚えになった頃、また読み返してみる本。
生意気そうで自慢する自分好きな猫、それでもほんとうにほんとうに大切な存在に出会えたときは、素の自分が顔を出し愛情を注ぐ。
大切な存在とのそばにいられる安心感ともう会うことの出来ない喪失感、温かさも受け応えも伝わらなくなる寂しさが動かなくなるまで涙した猫の様子がうかがえる。
大切なものを失って本当の自分、優しさ、愛…がわかってくる。
涙って正直だけど、悲しみに向き合うときはまだその現実を受け止めきれてなく、あとから後から実感してくる。
猫にとってこれまで何度も生と死を繰り返したのは、ほんとうに大切な存在に出逢うまでの試練の道のりだったのかな。