あらすじ
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このとらねこ一代記が、何を風刺しているかなどと考えなくても、すごいバイタリティーをもって生き、かつ死んだ話をおもしろいと思ってみればよいと思う。上級から大人まで開いてみて、それぞれに受けとめられるふしぎなストーリーでもある。飼い主へのつながりが無視され、前半と後半が途切れているようで、みていくとつながってくるふしぎな構成である。――日本経済新聞「こどもの本」書評より
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Posted by ブクログ
100万回も生まれ変わり、無くなるたびに人々に悲しまれた……そんな色んな人生を生きた猫が野良猫に生まれ変わる。野良猫になってから自分の人生を生き、最愛のパートナーに出会う。そして、最愛のパートナーと満たされる日々を送る。しかし、その楽しい日々にも終わりが来る…最愛のパートナーを看取るという初めての悲しみ。彼は100万回も泣いた。そして、彼も眠りにつくんだった。
何故彼がこれ以上生き返らなかったのか、答えが具体的に書いてないため、考えさせられます。初めて自分の選んだ人生だからかな、最愛のパートナーと一緒にいたいと願ったからかな…真相は分からない。また、本を閉じた先にある裏表紙の最愛のパートナーと並ぶ絵にはグッときます。きっと2匹で天国に行けたのかな、、それとも彼の最後に思い浮かべたことかな、、、
子供の頃に読んだことがあって、話は覚えていないが、印象に残っていたから再び手をとった。小さい頃とは違った感じがして、とても良かった。また、いつか読み返したい
Posted by ブクログ
読み聞かせ(高学年)ゆっくり読んで10分。
死生観のある内容でもあるので、休み明けや朝時間にはちょっと重くておすすめしないかも。
佐野洋子さんが谷川俊太郎さんの奥さんだったと知ってビックリ。
大人になってから読むとまた違った受け取り方があり、名書と言われる訳がわかる。
Posted by ブクログ
生きていくことの、本質だと思います。この本をプロポーズで貰うことが夢だったけれど、叶わずじまいで二児の子育て中です。どんな冒険をするより、あなたと家庭を築き過ごす幸せを。
Posted by ブクログ
読み始めるまえ、表紙のしましま模様の猫からストーリーを予想。どうも囚人服みたいに見えるから、きっと何度生き返っても悪さをしてそのたびに罰せられるんだけど、最後の100万回目で改心するのかな?
と当たりをつけていざ表紙をめくったら、ぜんぜん囚人(囚猫?)の話じゃなかった。いい意味で期待は裏切られ、絵も、日本語の語感もとても素敵な、絵本のお手本といえるような話。
自分がいま何回目なのかはわからないけど、そのつど「だいきらい」にうんざりするのではなく、どうせならたった1回の「だいすき」を見つけてみたいなぁと思った。
Posted by ブクログ
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ねこは100万回生まれ変わった
ねこは飼い主が大嫌いだった
飼い主はねこが死んでたくさん泣いた
ねこはいつも先に死ぬからそれを知らない
だから死ぬのなんかへっちゃら
誰かのために生きることなんてうんざり
やっと野良の自由なねこになって
自分のことが大好きになった
やがて自分よりも大切なネコと出会い
小ネコもたくさんできた
愛すべき存在ができた
大切なネコが死んだ
ねこは100万回泣いた
そしてねこは死んだ
二度と生き返らなかった
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愛を与える側になって
初めて
その愛を失った時の痛みを知る
大切なものができた時人は弱くなる?
悲しみを味わえるのは愛を知った人だけ?
そんなことを考えた
課題図書だそう
Posted by ブクログ
すごくすごく久しぶりの絵本。子ども達が幼い頃は毎夜読んでいたのに…絵本いいですね。
短いお話の中にたくさん詰まっていて。
100万回生きたねこ、最後に生ききれて本当によかった。お店なのに思わずホロリです。
Posted by ブクログ
内容をすっかり忘れていて新鮮な気持ちで読めた。白いねこに出会ってからの日々が幸せそうで、最後の”ねこは もう. けっして 生きかえりませんでした。”の悲しさを纏うはずの一文が全く悲しくない意味で捉えられるのが凄い。嫌いな人と長く一緒にいるよりも、短くても好きな人と一緒に過ごせることが至高だ。
Posted by ブクログ
「あるトラねこがいた。そのねこは好きでもない色んな飼い主達に飼われながら100万回死に、生き返って100万回生きた。ねこは死ぬのが怖くなかった。...」
カウボーイビバップで初めてこの物語を知りました。
読み聞かせの度に、胸が詰まって涙をこらえるのに必死です。子供は('_'?)となってます。
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内容はぐっときますが、3歳児にはまだ,早かったようで、最後まで読んだものの絵を見て怖いと言っていました。
大人は、ぐっとくるものがあります。夫とこよ内容を話し合ってるときも思い出すと涙が出てきます。
Posted by ブクログ
100万回行きたねこという話しは、最初いつも一人の大きな猫と、白くてきれいな小さい猫が一緒に暮らすお話です。
先に白くて小さな猫が死んでしまい大きな猫はたくさん泣いている様子を絵で見て、わたしもかなしくなってきました。
するとそのあと時が経って大きな猫もなくなってしまいました。大きな猫は100万回生き返ったので私も100万回生き返れるようになってみたいと思いました。
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100万回亡くなっても、1回も泣かなかったねこが、のらねこになった時に出会った白ネコに惹かれ、他を自分以上に愛すことを知り、大切な存在を失い、初めて涙を流す。
泣かなかった時代は自分が大好きで、飼い主である存在は嫌いだった。しかし、白ネコに出会うことで、主人公のねこが初めて自分から他にアピールをする。
自分が他へ視点を向けて主体的に動いたとき、心は通うのではないか。
白ネコちゃんの凛とした感じも素敵で、のらねこちゃん幸せになってよかった。
人生の本質を少ないページの絵本で表現している名作である。
Posted by ブクログ
児童向けと思うことなかれ。
ただ良かったとか、悲しいとか、嬉しいなどと言う、簡単な言葉で言い表せない、余韻の残る絵本だった。
わずか10分で味わえるのも、絵本の良いところかも。
王さま、船乗り、サーカス、どろぼう、ひとりぼっちのおばあさん、小さな女の子 と言うご主人に飼われていたねこだが、ご主人が大嫌い。そして飼われている中で死んでしまい、ご主人は大泣きする。
しかしねこは復活する。
あるとき、ねこはご主人のいない野良猫だった。
自尊心の高いねこは、言い寄る雌ねこに見向きもしなかったが、関心を示さない美しい白ねこがいて、逆に一緒にいて欲しいと告白する。
やがて子どもたちが産まれ、育ち、旅立つ。
ねこは幸せを感じ、白ねことの時間が永遠に続くことを願う。
しかし、ある日……
佐野洋子さんが、絵も描く多才な方だったんですね。
そして夫は谷川俊太郎さんだったと言うのは、驚きでした。
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能登半島での地震、羽田空港での航空機の衝突、新年早々に想像もしえない出来事や訃報が立て続けに起こった、この3日間。
テレビを消し、妻と共に、この本を読みました。小さい頃に誰もが一度は手にするであろうこの本。
改めて読んでみると、とても奥深く、心に残る内容です。
百万回生きる猫。猫が死ぬたび、その都度飼い主は悲しむけれど、猫自身は何度も生き返るからか、どこか達観しているような様子。
そんな猫がある日出会う「白い猫」。
白い猫との出会いによって、百万回生きたこの猫は、愛、喜び、悲しみを知り、本当の意味で生きていくことが出来たのだと、思います。
改めて生きる、ということを考えさせられました。
2024年が全ての人にとって素晴らしい年になるよう、心から願います。
Posted by ブクログ
野良猫になり、白猫と出会ったことでやっと孤独感から解放されたようにみえた。
愛する猫と出会い、心が満たされた人生だったからこそ、最後は生き返らなかったのかなと感じた。
子どもにすすめられて読みました
美しくて悲しくて静かで、いつまでもこころの深いところをギュっとさせる物語です。
なぜかショックを受けて、涙が止まらなくなりますよw
子どもにすすめられたとおり、一度は読んでみるべき作品、でした。
よんでねヾ(*´(エ)`*)人@(*´●`*)@ノ
Posted by ブクログ
かなりのロングセラー作品。
とても愛情深い一冊です。
百万回人生を繰り返してきた猫が人生の大切なことに気づく。
多くの人に読んでもらいたい本です。
Posted by ブクログ
内容をうろ覚えになった頃、また読み返してみる本。
生意気そうで自慢する自分好きな猫、それでもほんとうにほんとうに大切な存在に出会えたときは、素の自分が顔を出し愛情を注ぐ。
大切な存在とのそばにいられる安心感ともう会うことの出来ない喪失感、温かさも受け応えも伝わらなくなる寂しさが動かなくなるまで涙した猫の様子がうかがえる。
大切なものを失って本当の自分、優しさ、愛…がわかってくる。
涙って正直だけど、悲しみに向き合うときはまだその現実を受け止めきれてなく、あとから後から実感してくる。
猫にとってこれまで何度も生と死を繰り返したのは、ほんとうに大切な存在に出逢うまでの試練の道のりだったのかな。。
簡単に扱えない生きることと死ぬこと。
やっぱり深いのかも…この物語。
Posted by ブクログ
何もかもが嫌いな、ねこ。好きなのは自分だけ。
だけど皆んなは自分を愛してくれた。
ある日、大切な人がでた。
そして、その人が死んだ時、はじめて泣いた。
ねこ。
Posted by ブクログ
100万年死なないねこがいました
100万回も死んで、100万回も生きたのです
ねこは色んな人に飼われていました
ねこはその人たちがキライでした
飼い主たちはねこが死んだとき泣きました
ねこは1回も泣きませんでした
あるとき、ねこは野良猫でした
ねこは自分が一番好きでした
ねこは大層立派だったので、他のねこたちが寄ってきました
しかし、白い猫だけはやってきません
ねこは白い猫が気になり始めました
読み聞かせ時間は8分くらいです
Posted by ブクログ
ねこはいろんなところで生きてました。あるときは王さまのねこで戦争に。あるときは、船乗りに。あるときはサーカスに。どろぼうもおばあさんもこどもも好きではなかった。何回でも死ぬのも平気だった。でも、白いねこに出会って、家族になって、白いねこが死んだら、悲しくて泣きました。
感情がなかった、生きているのに死んだも同然のねこが、家族を持てたことで、人生(猫生?)が輝いたお話だった。そばにいる身近な人を大切にしたいなと思った。
メッセージを考えたくなる
深く考えずにストーリーを楽しむだけでも良いという紹介がされていましたが、それでも哲学的な物語のように感じられて、「作者はこういったことを伝えたいのかもしれない」という思考に飛ぶことがありました。
主人公のねこはゴールに辿り着くまでに、長い生を送ったなと思いました。
Posted by ブクログ
まず1977年に発行された絵本であることに驚き。
私が手にしたのは中古で、2004年のもの。
すでに、かれこれ20年前に印刷された代物である。
この100万回生きたねこは、100万回手に取られた絵本かもしれないなと空想する。
一方で内容は…、
一度読んだだけでは何も引っかからず。
大人になった私の無機質な心では、何も感じられなくなってしまったのだろうか。
理由はよくわからないけど、話題の絵本、長く読み継がれている絵本なので、子どもに読み聞かせしてみたいと思う。
子どもの純粋無垢な心で読むと、どんな印象になるのだろう。それを知るのが楽しみ。
とにかく、ちょっと変わった絵本である、と思う。
子ども向け?の絵本だと思うが、あの手この手で主人公のねこを殺してしまう。
ラストもちょっぴり悲しいエンディング。