佐野洋子のレビュー一覧

  • 神も仏もありませぬ

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    面白かった。佐野さんは少し前までは絵本「100万回生きた猫」の作家で、この間「シズコさん」を読んだ時には絵本作家とはまったく別の顔を見せられて衝撃を受け、今回はとっても自由に生きる一人の魅力的な人間だった。老いてますます元気になんて言わないところがいい。もう引退したい、くらいに思っているところがとてもいい。いい人ぶらないしきれいごとじゃない本音も書いている。長生きしてボケることを恐れている。そうかー、そうだよなー、そうなるのかもしれないなーと、何度も思いました。

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    2011年07月16日
  • 友だちは無駄である

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    表題についつい惹かれて手にとってしまった本。

    著者の佐野さんのとっても自分の心に正直な雰囲気が伝わってきますね~。
    友達ってものは、お互いの利害とか、そういったものとは全く違うところに存在するもんなんだと、改めて日ごろの自分の人付き合いについて再考する機会となりました。

    ちなみに、対話の相手が谷川俊太郎さんで、読み進めるうちに、谷川さんの可笑しさもちょっと伝わってきたのが印象深かったです。

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    2010年04月07日
  • 神も仏もありませぬ

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    ちょうど「ジャージの二人」とこちらを同時に読んでいて・・・
    長嶋有&父が登場したのが、なんだかうれしかった。

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    2010年03月23日
  • 友だちは無駄である

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    友情って何?
    友達って本当に必要?

    「友だちは無駄」と言い切った大胆なタイトルの裏に隠された、繊細で柔らかい佐野さんの子供時代。

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    2009年11月02日
  • ふつうがえらい(新潮文庫)

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    母の本棚から拝借。

    「ふふふ、痛いのよー」は響いた。
    子供好きな人が出産の素晴らしさなんか説いたって、
    子供が別に好きじゃない人たちにはちっとも響かない。
    だけど、子供好きなわけではない彼女が書いているので、
    とても響いた。
    いつかは子供が欲しいなぁーって、思わされた。

    その他、
    「彼女の魅力」では、「感情がむらなく一定」であることの重要性に気づかされ、

    「タフで優しければ」では、「目標とする女性像だわぁ」とうっとりし(笑)、

    「愛する能力」では、「恋愛は無法地帯」にナットクさせられました。



    最初は「ふつうがえらい」っていうタイトルがちょっと好きになれませんでした。
    向上心のない人たちの開き直りっていうか、
    頑張れない人たちの負け惜しみっていうか、
    結局「普通止まり」な人たちの傷のなめ合いか、
    そんな風にうつったから。

    でも、全然違う
    あたしの解釈が間違っていました
    あたしは上手に言葉にすることはできないけれど、
    巻末で河合隼雄氏がちゃんと私が感じたことを言葉にしてまとめてくれています
    さすが心理学者
    いいこと書いてます

    んーやっぱり佐野洋子好きだなぁ
    次は「シズコさん」読みたい

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    2009年10月04日
  • 友だちは無駄である

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    佐野洋子さんのエッセイは、何を読んでも、何回読んでも面白い。しかも今回は、谷川俊太郎さんとのインタビューが中心。面白くない訳がない。
    「友だちは、無駄である。」
    「でも、無駄なことが、どんなに大切か。」
    彼女のメッセージが、胸に響いてくる。
    中高生向けに企画された本らしいが、大人にだって、充分に面白い。だって、私を含め、それを忘れてしまっている(判っていても、ついつい、余計なことを言ってしまう)大人は、結構、たくさんいるもの。
    中高生向きということで、いつもより毒気が少なかったので、★を1つ減らしてみました。

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    2009年10月04日
  • 友だちは無駄である

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     中高生向けのちくまプリマー新書からの文庫落ち。インタヴュー形式で、佐野洋子の「友だち論」が詳細に語られる。封印したはずの過去の自分の感情が激しく揺さぶられて、非常に困った(苦笑)。 思春期になった息子らに、ぜひとも読ませたい。思春期の子供によって「親は敵」だから。親の言葉よりも深く心に染みて響いて、友だちとの仲に思い迷うことがあったら、この本が救いとなりそうだ。 佐野さん…なんて素敵な女性なんだ。ぽわ〜ん(*^^*)。

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    2011年09月07日
  • 友だちは無駄である

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    本のタイトルが気になり手に取ったが、読んでみると、内容はむしろタイトルとは逆に感じられた。前半は少しだるく感じたものの、後半からはスイスイと読み進めることができた。

    私自身、子どもの頃の記憶はかなり薄れているのだが、佐野さんは幼少期の出来事を随分細かく覚えているのだな、という印象を受けた。引き揚げ者である佐野さんが小学校低学年の頃に敗戦を迎え、世の中が大きく揺れ動く時代の中で経験したことが、その後の記憶や人との関わり方の土台になっているのだろうか。

    「友だちというものは無駄な時をともについやすものなのだ。」

    また、

    「昔すごく仲よくても、属する世界がだんだんちがって、やがて決定的に別世界の人になっちゃう人もたくさんいるのね。」

    という言葉には、「あー、そうだな」と痛感させられた。

    そして読み終えてふと感じたのは、今の時代、タイパやコスパを優先する価値観が広く浸透しているが、「無駄な時をともについやす」機会そのものが減っているのではないか、ということだった。

    私自身、本筋とは関係のない話が入ってくると、面倒だからさっさと本題を終わらせたいと思ってしまうことがある。けれど、友だちと過ごす時間というのは、本来そういう本筋から外れた無駄な時間も含めて、その人との関係をつくっていくものなのかもしれない。

    そう考えると、今は「無駄な時間」を意識的につくらなければ得られないものになっているのだろう。

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    2026年09月08日
  • 死ぬ気まんまん 新装版

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    本書のなかには、死と死にどう向き合うかが書かれている。ただ、死が身近にあり、接してきた著者だからこその内容がほとんど。読んでそのまま誰でも同じようになれるわけでもないし、その為のハウツー本でもない。それでも、目標や学びはある。死を必要以上に恐れず、著者のように迎えられるようになりたい。

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    2026年08月31日
  • 100万回生きたねこ

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    虎猫はどうして100万回も生き返るのか、白い猫が死んでしまうと、どうして虎猫も生き返らなくなったのか。解釈の余地がある物語で、小1の子供にはちょっと難しかったようです。読み聞かせている親は掛け値なしに面白いと思いました。

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    2026年07月22日
  • ヨーコさんの“言葉” わけがわからん

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    義母に勧められ、楽しく読み終えた。
    初めてエッセイを読んだがとても魅力的な人だ。

    2010年に永眠されたとの事、するとこれはその少し前に書かれたエッセイかと思うが、なるほどそれなら頷ける。ちょっと今の感覚とは違うところがあるように思う。
    夫婦の関係について書かれているものが案外多く、まるで人は結婚するのが当たり前のようでそこに少し違和感があった。でも周りが夫婦だらけな環境ならばそうだよねと理解はしている。
    「わけがわからん」以前に他人の夫婦関係の在り方に興味がないせいだけかも知れないが。

    息子の嫌なところが自分と似ていると気付く件は面白かった。
    何故なら勧めてきた義母とその息子(夫)が正にそれだからだ。……私にこの本を勧めてきた意図はそこか?

    それはともかく、余命宣告を受けた時の「ラッキー」という感覚は素敵だった。
    抗がん剤治療の辛さはあえて軽い表現にし、身体が楽な時の幸福な時間を全面に出してくれているので尚そう思える。
    余命宣告を「お金の算段を付けられる」という感覚に置き換えられる心の強さは何とも頼もしいし、確かにその通りと膝を打つ。
    大前提として、そう思える様な人生を送って来たというのが重要なのだが。
    老後のお金、たっぷり持ちたいよなぁ…

    あ、そうそう。
    お葬式で息子が棺桶にかじりついて泣く、っていうのは残念ながら無いんじゃないかな(笑)
    似たもの親子なら多分。

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    2026年06月27日
  • 私はそうは思わない

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    古典の入口として貸して頂いた
    のがこの本でした。

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    ✾私はそうは思わない
    ✾佐野洋子
    ✾筑摩書房

    ーーーーーー

    私の知識のなさと、
    古典への苦手感は半端ではない。

    さて、まずそうっと開いてみる。

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    なぜか居心地の悪さを感じる。
    居たたまれなさというか、落ち着かなさというか。

    タイムスリップしたような気持ちになる。
    知らない場所、知らない人。知らない時間軸。

    歴史と言うには新しすぎて、
    今の時代と言うには昔すぎる。

    これがきっと初めてだから
    慣れないからこんな気持ちになるのだろうなぁ。

    読書でもこんな気持ちになることを初めて知った。

    ーーーーーー

    佐野洋子さんは
    『100万回生きたねこ』の著者さん。

    それさえ知らぬまま本を開いたから、
    まっさらな状態。

    なんとなく、
    折り目を正さなきゃいけない感じを感じていた。

    ーーーーーー

    この本の中身はエッセイだから、
    子供の頃の話、家族の話、考えなど、
    飾らず、ざっくばらんに話してくれる。
    最初の自己紹介的質問の応答はとても興味深く、
    集中して読んでいた。

    そして気さくな方だということがわかって
    肩の力が抜けて読んでいくことができた。

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    本を読んだ後次の本として、
    100分de名著の谷川俊太郎特集を開いたところ、
    佐野洋子と結婚、離婚の言葉が書いてある。

    びっくりした。これこそセレンディピティ。

    同じ世代の人でしかも夫婦だったんだ。びっくり。

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    そんな情報を知ってから読んでいたら、
    また印象も違ったんだろうなぁ、なんて思いながら、

    これはこれでよかった。と、
    初めての読書を終えたのでした。


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    2026年06月22日
  • 作家と猫

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    ネタバレ

    松田青子さん 選ばれし者になりたい
    「皆好きな巨猫に食べられたらいい。私はもちろん巨猫のグーちゃんに食べられたい。そしてグーちゃんの一部になりたい。私の心もちょっとだけグーちゃんの中に残ったらいい。グーちゃん、そしたらゴジラみたいに、あいつとあいつとあいつ、それからあいつも踏んづけに行こうね。あいつとあいつ、バリバリ食ってやろうね。」

    が好きです。

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    2026年04月02日
  • 100万回生きたねこ

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    「100分de名著」を機に、何度目かわからない再読。
    飼い主のエゴかもしれないけど、愛されて、泣いてもらっていた人生ばかりだったのにな、とは思ったが、やっぱり飼い主ひどいな。
    愛されるより愛したいということか。

    しろねことは、100万1回目のプロポーズだなと思った。

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    2026年03月10日
  • 100万回生きたねこ

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    >号泣する人もいてはるというウワサも聞く怖ろしい絵本ゆえ、いつか読もうと思いつつ敬遠してきた一冊。なるほど、こういう話やったか。みずみずしい感性を失いすれっからしと成り果てている現在、さすがに泣いたりはせえへんかったゆえホッとしたけど。
    >とらねこはじぶんいがいのぜーんぶがきらいでいつもきらいなまましんでいったけどはじめてすきなものができたとき…
    >何を書いてもネタバレになりそう。

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    2026年02月28日
  • 神も仏もありませぬ

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    独特な文体で描かれる日常生活。
    いや独特ではないか。
    1人の作家の日常を作家が描くとそうなるのか

    いやはや視点よな

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    2026年01月31日
  • ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうする

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    等身大の絵。あたたかい。説明しすぎない言葉。途中で離脱して、久しぶりに開いてなんとなく閉じようとしたら物忘れの話。目が離せず離脱したとこから戻って精読。
    人生のどこかと接触した瞬間に言葉が急に意味を持ちはじめる。

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    2025年12月27日
  • 100万回生きたねこ

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    猫はなんのために100万回も死んだのか、生き返っても自分のことが好きだったからか?本当の愛情がわかったから最後は死ねたのかな?難しい本だなと感じました。

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    2025年12月26日
  • おじさんのかさ

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    たまにこういう勘繰りたくなる本がある
    おじさんはとにかく大事な傘を濡らしたくない
    だから雨が降ってもささない

    あめがふったらぴっちゃんちゃん
    と心地好い言葉の調でお子さんも楽しく読める

    さて、大人の時間だ

    大事な傘、いいだろう。では傘を持ち外に出るのはどんな時か?
    曇天や元々雨の日、または雨予報だろう
    そう、おじさんは雨により使うだろうから持ち出している
    にも関わらず使用しないのだ
    ああ、おじさんよ
    あなたの亡くなった妻の愛用だったのだろうか
    ああ、おじさんよ
    父親が大事にしていた傘だったのだろうか
    ああ、おじさんよ
    初めての子供にプレゼントした記念の傘が今では所有者がいなくなったのだろうか
    ああ、おじさんよ
    初めての給料で買ったのだろうか
    ああ、おじさんよ
    婚約者と待ち合わせ、見つけて手を振ったところ脇見運転に彼女は飛ばされ、転がった傘を今も持ち、あの時の雨の日を彼女と待ち続けているのだろうか

    あ?そんな話でないだろって?
    ええやん、別に 懐が深い作品ってことで

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    2025年09月30日
  • おじさんのかさ

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    おじさんのような人って、結構いるのかも知れない。物の価値に気付く瞬間というのは、些細な出来事が多いのかも知れません。

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    2025年09月26日