佐野洋子のレビュー一覧

  • 問題があります
    著者は馬鹿が付くくらい正直者で、信じられないくらい善良で、謙虚過ぎるくらい謙虚なのだ。更に明晰で冷静。何冊か読んできて、漸く著者に惹かれる理由と著者の文章の魅力に気付いた。ご存命の内に気付きたかった。
  • 私の猫たち許してほしい
    『100万回生きたねこ』の佐野洋子さんのエッセイ集。
    猫本かと思ったら、猫に関するエッセイはタイトルの章だけでした。
    北京からの引き上げの事や外国に住んでいた頃の事が
    佐野さん独特の視点で語られていた。
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん
    佐野洋子と西原理恵子のがっぷり四つトークが最高。二人が口にするやさしさと愛はとっても格好良い。
    さまざまな表現方法を持つ、三者それぞれの視点がまじりあって、どんどん展開していくのをもっと長く見たかった!と、残念な気持ちにもさせられる一冊。
  • ふつうがえらい(新潮文庫)
    絵本「100万回生きたねこ」を描いた人とは知らず、ずいぶんざっくばらんで楽しい人生を歩んでいる方だなぁ。と思ったのだけど、絵本作家さんだと知って驚き。
    でももうお亡くなりになっているのね。。
    このエッセイを読んだだけで、とても親しみを感じていたので、なんだかさみしく悲しい。
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん
    入院中、活字飢えの私を満たしてくれた一冊。特に西原さんは破天荒そのもにをネタにした生き方をする女性で、あまり好きではなかったけど、人の生き死にに関しての考え方があまりに自分と共通点があるので驚いた。
    佐野さんの奇抜さにのうらにあるどっしりとした一貫性は本当にかっこよくてあこがれる。
    リリーさんのお父...続きを読む
  • 神も仏もありませぬ
    老いていく自分を時々卑下しながらも、
    まぁ いいか的な感じで日々を送っている作者の歯に衣着せぬ言いようが小気味よいエッセイでした。
    登場するご近所さんもかなり個性派揃い。
    自分も60歳をすぎてこんな風にユカイに過ごす事ができれば老いもそれ程悪くないカモ・・・。
  • ふつうがえらい(新潮文庫)
    なんとも潔い言葉がバンバン出てきて、クスッと笑えたり、引いてしまったり・・。絵本の作者さんなので、勝手に想い描いていた人物像と全く変わりました。
    毒舌に嫌悪感もつ方にはお薦めできませんが、言いたいことが言えず、自分を変えたいなって思ってる方にはお薦め。
  • 役にたたない日々
    やっぱりエッセイは苦手す。普段から、ブログとかツイッターとかにも一切興味がなくて、要するに他人の日記とかそういう類のものを見たいという欲求が皆無な訳で。作者の死生観は素敵と思うし、その点では共感出来ました。
  • ふつうがえらい(新潮文庫)
    切り捨て御免!のロックなエッセイ。著者が抱く愛のかたちは、強く潔くてしびれるばかり。
    対談番組で、谷川俊太郎氏が元妻・佐野さんのことを「あんなに親切に 残酷に批評されたことはない」と語っていたことを思い出して可笑しかった。
  • 役にたたない日々
    初体験佐野洋子。視点がえげつないほどシリアス。解説書いてる酒井順子に上野千鶴子が毒化して混ざった感じか。亡くなる直前というのがこれまた後から味わい出てくる感じです。好き嫌いは出てくる内容でもありますが。
  • 役にたたない日々
    タイトルだけ見て、面白そうだと思って読んでみたのだが
    よくよく見てみれば『100万回生きたねこ』や『おじさんのかさ』の佐野先生が筆者なのだった。

    絵本から受ける印象とは当然というのが全く違い
    毒舌と言えば毒舌なのだが、正直でストレートな言葉が小気味よいエッセイ。

    時節柄、
    元いじめっこに「いじめ...続きを読む
  • 私の猫たち許してほしい
    人間は、子供時代から色々な体験・経験をしながら、自分しか知らない自分だけのエッセイ集を心の中に刻んできているのですよね。佐野洋子さんは、自分の読書レパートリーに入っていませんでしたが、スミスの本棚で脚本家の北川悦吏子さんお薦めだったので、読んでみました。男として生まれ、日本で育ち、理科系だった自分で...続きを読む
  • 役にたたない日々
    好きなように生きておられる方なのかなあって思った。あけすけな感じで楽しい反面、その裏にある悲しい部分も見え隠れして読んでるこちらが少し切なくなる気がしました。
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん
    サイバラと佐野洋子のそれぞれの親子関係のことは他の本で読んでいたので、それらの再確認に終わった。リリー・フランキーの父親がリリーいわくの「ムードの人」というのがすごくイメージがしやすい表現でおもしろかった。
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん
    もっと絵本の事が色々語られてるのかと思いきや…でもリリーさんもサイバラさんも佐野さんも好き☆続きも盛り上がりそうだったのに残念。
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん
    佐野洋子がこんなに機嫌よく人の話を聞いてあげられる人だとは、ちょっと驚き。自分のことを気分よくしゃべりたくて対談したのかと思ったけど違った。
    もっと長生きして第二段やってほしかった。
  • 友だちは無駄である
    成長するごとに変わっていく、友達であるということ・友達でなくなるということ。筆者の色々な体験、考えを交えつつ対談形式で語られている。
  • がんばりません(新潮文庫)
    「百万回生きたねこ」の絵本作家著者のエッセイ集。短編集となっていて、時間をおいても読めた。辛口々調で、文末の一言の中にも、ハッとさせられる場面もあり、楽しめました。タイトルが魅力で、この本を手にしたんだろうか?。著者も書かれてるように 『本を読むことは、怠惰な快楽であった。....私が飢えていたのは...続きを読む
  • 役にたたない日々
    面白いけど、あけすけすぎて下品だと感じてしまう部分があるかも。この本の前に読んだ『神も仏もありませぬ』があんまり良かったので、期待していたのですが。講演会はされていたんだろうか、お元気なときに直接お話を聞いてみたかったと思います。
  • がんばりません(新潮文庫)
    知識や教養に裏打ちされない、非常に泥臭い怠惰な「人間」というものの気配がまとわりついてくるように感じました。
    上手く言葉に出来ませんが、これは私が読書に求めているものとは違うなと感じます。なのに油断するとハッとさせられる文章に出くわしたり、一筋縄ではいかないエッセイでした。
    まだ自分の中では未消化で...続きを読む