あらすじ
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まぼろしの名作絵本が待望の復刊!
『100万回生きたねこ』で“愛”を描いた佐野洋子のユーモアあふれる“平和”のお話。
むかしむかし あるところに、おうさまが いた。
その おうさまは、ちっとも いばらなかった。
まいにち おきると、おきさきさまに ぺこぺこ、
けらいに ぺこぺこ、
にわの くじゃくにも ぺこぺこ。
ちっともいばらない王さまは、
となりの国がせめてきても、いつものように、ぺこぺこ戦います。
兵隊は、ぺこりぺこりと頭をさげて、ぺこんと地面にはいつくばる。
お城もぺこりとおじぎをするので、敵の大砲もあたらない。
ひとりのけが人も出ないうちに、大砲のたまがなくなってしまいました。
ちっともいばらない王様は、「ごくろうさんでした。おつかれでしたね」といって、
せめこんできたとなりの国の王さまを食事にさそいますーー
おとうさんがこどもに語る、ユーモアあふれる平和な王さまのお話です。
*本書は1993年に文化出版局から発売になった同名の絵本の復刻版です。原画をあらたにスキャンをしなおし、色あざやかな1冊になりました。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ふんだ、ふんだ。
小さい子にこのお話の深い部分は伝わるんだろうか。
ふんだ。
私はいばりんぼうじゃないけど、たまには言ってもいいじゃないか。
ふんだ。
…でも本当に見習うべきは王様よね。
ぺこぺこしているけど、『平和』というものを理解している。
だからお妃さまも大臣も食べられる魚までもが「ふんだ」と言いつつも王さまに従うんだろうな。
大砲をぺこぺこして避けちゃうなんて素晴らしくない?
兵隊だけじゃなくお城も木も草もみんなぺこぺこしちゃって被害はひとつもない。
攻めてきた方だって、玉を使い果たして疲れ果てただけで怪我すらしてない。
で、一緒にご飯食べて帰っていく。
王さま素晴らしい!
そもそも攻めてこないのが一番だけどさ、攻め込まれた時にこんな風に被害を出さずに丸く納められるって素晴らしい王さまだと思うわ!
でも最後にひとつだけ…
顔が濃すぎる!!!
特に動物系。
見れば見るほど面白い。
Posted by ブクログ
子どもがお父さんにおはなしをせがむ。
戦争したくないおうさまのおはなしをしくれる。
おじぎのぺこぺこと、缶けりのぺこぺこっという音をかけててなんだかほがらか
Posted by ブクログ
これはどうだろう。深い意味を読み取ろうと思えばできるのかもしれないけど、そんなことするなと拒否されているようでもあり、話も絵も佐野洋子だなあと思ったのでした。