あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
NHKの人気番組「ヨーコさんの“言葉”」が、大人のための絵本になりました!
この言葉を見事に絵で伝える北村裕花さんの250点近い作品もオールカラーで収録。
大ベストセラー『100万回生きたねこ』の絵本作家・佐野洋子さんが、シンプルな視点で教えてくれる、ほんとうの幸せのカタチ、人生を豊かに生きる秘訣。
ヨーコさんの、手加減しないけれど深いまなざしで綴られたエッセイにも多くのファンがいます。そんなエッセイから、選りすぐったのがこの1冊です。
ヨーコさんは本作で、才能神話や美容整形ブームといったものの本質を突くいっぽうで、個性や自由、愛情について、老後の幸せについて、日常生活の出来事をとおして気づかせてくれます。
そして私たちは、その言葉に触れると、何を手放したら豊かに生きられるかが見えてきます。
何につけクヨクヨしがちな人、自分らしく生きたいけれどなかなかできない人、もちろん人間関係で心が折れそうな人にも役立つはずです。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今の時代ならそうでもないだろうけど、この人の若い頃はこの行動は浮いただろうな〜。淡谷のり子の話は聞いた事がある。そういう時代にしたいようにする、とんでもない勇気というか、度胸?
Posted by ブクログ
NHKの5分番組を書籍化したもの。甘くはない、ビターな言葉で淡々と語られるヨーコさんのエッセイはどこか哲学的だ。さすが詩人の谷川俊太郎がヨーコさんと離婚したのち決して再婚しようとしなかったほど惚れぬいた女性なだけはある。「ピカソに子供時代はなかった。彼は生まれついてのプロフェッショナルであった。老いてのちようやく子供になることができたのだ」という章とお嫁に行き老いて亡くなった伯母さんの人生を描いた章がかなり涙腺にきた。全回収録されていないのでぜひ続編も刊行してほしい。北村裕花さんの味のある絵も最高です。
Posted by ブクログ
佐野洋子のエッセイだと知って読んでみたが、まさかNHKでやってる番組の書籍化だったとは、しかも2冊目だったとは。
「せめてこれ以上、誰も何も考えないで」と「ビンボー人の品性」と「フツーに死ぬ」が良い。
テント担いで山に行くと、携帯の電波が通じないとこが多い。財布にいくら入れてても、お店自体がほとんどなく、営業小屋で買えるものも知れている。人の少ない危険なとこを通るとき「ここで落ちて誰も助けが来なかったら一人で死ぬことになるんやな」なんて思ってしまう。
それでも、山に居るのが楽しい。それは勿論、山が好きだからなんだけど、実は、「不便で、少ない物で生活して、人が少なくて寂しい」その状況自体を楽しんでいるって部分もある。
「俺は少々捻くれてるのかなぁ」と思ったりしたんだけど、この本の上記3篇を読んだら、合点がいった。
「便利で、豊かになって、人とずっと繋がっていられる」世の中である。昔は良かっただけとは思わない…。でも「せっかく便利なんだし、せっかく豊かなんだし、せっかく人と繋がるのがラクになった」んだから、「便利に甘えすぎず、使いこなす以上に持たず、過剰に繋がらない」ぐらいの節度を持って暮らす方が味わい深い日々を送れるんじゃないか。
ヨーコさんはそう教えてくれている。
Posted by ブクログ
テレビ番組なのですね!
それは知らなかったんやけど読んでとても心がすーっとした。すっきりした!とかそういう意味ではなく、なんだかすーっとした。
絵がまた素晴らしい!
Posted by ブクログ
文字数が少ないので、あっという間に読めるのに、
すごく深い内容だなと思いました。
本の帯に書いてある通り、
”大人のための絵本”です。
時々読み返したくなる本だと思います。
Posted by ブクログ
ビビッドな黄色いカバーが書店で一際目立っていた本。『百万回生きたねこ』で有名な佐野洋子さんが著者だ。いつも、佐野洋子さんと小川洋子さんを混同してしまうのだが、小川洋子さんは『妊娠カレンダー』や『博士の愛した数式』を書かれた方です(←当たり前)。
買おうか買うまいか手にしてから悩むが、最初の『才能ってものね』を読んでクスリ。絵は北村裕花さんという絵本作家の方が描いているのだが、この絵も佐野さんのことばにピッタリあっている。買うのを決めました。
どの話しもクスッとしながらも、鋭い視点に感心させられる。世の中、ビジネスモデルとかコンプライアンスとかグローバル化とか、何かこっちの方向にいかねば! いや、当然行くよね! 的な雰囲気が充満しているけど、佐野さんの本を読むと、もっとゆっくり考えてもいいじゃないかと思えてくる。ときどき読み返したい本。
Posted by ブクログ
友達からプレゼントしてもらった本。「100万回生きたねこ」の著者佐野洋子さんの言葉。
その1 才能ってものね
その3 ハハハ、勝手じゃん
その7 腹が立っている時は・・・・・
がお気に入り。読む時によって思うこともまた変わるだろうな。
挿絵も素敵すぎる。北村裕花さん。味があるねぇ。
Posted by ブクログ
NHKの番組に、「ヨーコさんの言葉」というものが2014年辺りにあったらしい。その書籍版。
北村裕花さんの絵がたくさん描かれていて、それに佐野洋子さんのエッジの効いた言葉が添えられている。
やはりこの方はただものではない。なんでもないような言葉が、心の奥深くまで染み込んで揺さぶってくる。少ない言葉でとめどなく襲ってくる。
佐野洋子さん、大好きだなぁと改めて思う。
特に好きだったところを少し…
◯愛は身近にいるものを
いつくしむところから生れて、
それは実に
不公平なえこひいきで、
美意識すら変えるものなのだ。
〈個人主義のベルリンの老人たちを見て〉
◯いかに長い歴史と習慣が
個に徹することをたたき込んでも
孤独は孤独なのだった
(略)
切っても切れない血縁のしがらみの中で泣き、怒り、疲れている日本人は
しかし、その血縁の中で自分を生かしてきた。
今急激に日本は変化しつつある。
(略)
「人に迷惑をかけない、かけられない」という戦後日本のモラルを再検討すべきではないか。
Posted by ブクログ
175ページ
1300円
4月6日〜4月8日
『100万回生きたねこ』の著者、佐野洋子。ヨーコさんの〝歯にきぬ着せぬ〟エッセイ。
ヨーコさんの正直な思いが、絵と共に綴られており、ほっこりしたり、確かにそうだと納得したり。共に過ごしているネコが描かれてはいるが、話の内容にはかおを出さず、次こそは、次こそは...と読んでいっ
た。
Posted by ブクログ
初めて佐野洋子さんを知った1冊
絵本を読んでもらった記憶がないので
「100万回生きたねこ」も知らんし
絵本の殿堂?とも言われる「ぐりとぐら」すら
大人になってから知った私…
活字びっしりの本が苦手な私なので
雰囲気のあるイラストとエッセイ風の文字で書かれたこの本はすごく読みやすく、あっという間に読めたけど、短い言葉のなかには胸がきゅっとなるものや
ぷぷぷっと笑えるものもあり素晴らしかった!
淡谷のり子さんになる!というお話は何度読んでも悲しく泣けてきて、私の世代ではものまね王座の時に厳しい採点するおばあちゃんとしか認識なかったから、あらためて淡谷のり子さんを知りたいと思った
今更ながら佐野洋子さんを知れて良かったし
他の作品も読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
Eテレで『100万回生きた猫』で有名な佐野洋子さんのエッセイを、北村裕花さんの絵と上村典子さんの語りで5分の番組にしている。
その番組を書籍化したもの。
ヨーコさんの言葉にはいちいち納得。
昔やっていた『美容整形の実験番組』に感じたもやもや感は
「手術後はあいまいな同じような顔になる。ああ、世界は平らになる。デコボコがあってこそこの世と思うのである。気に食わん」
という気持ちも確かにあったし、
戦中の雰囲気の中「淡谷のり子さんのぎんぎらぎんのあの化粧と、どっ派手な洋服で、ちゃらちゃらしてそれで押し通したと言われて」いるまさに‘命がけ’の勇気には賛同と尊敬を覚える。
エッセイのひとつひとつが味わい深く、ものがたりを読むような充実感がある。
北村さんの絵は一見小学生が描いたようなラフな絵。
でも人物の表情が生き生きしてて、エッセイに沿った絵の展開が素晴らしくドラマチックでした。
すぐ読めてしまうのに心に残る本でした。
Posted by ブクログ
ダックスを飼っている人が
まったくおんなじことを。笑
偶然その方にこの本をお貸ししたら、お手紙にそのことが書いてあって、そういえばそんなことおっしゃっていたなと思い出した訳なのですが。
ぬきんでて才能のある子
特別に才能のない子
そして凡庸と凡庸と凡庸と
けれど不思議なことに、
運動会で大人の涙腺をくすぐるのは
凡庸の競い合う姿
凡庸が凡庸と
鼻の先ひとつで
ゴールを奪いあう姿に
誰の子とも知れなくても
こみあげてくる
圧倒ではなく
凡庸に
凡庸が
世界を盛り上げる
Posted by ブクログ
「ヨーコさんの言葉」、佐野洋子(文)、北村裕花(絵)、2015.8.4発行です。この本は・・・、佐野洋子さんを描いた「絵本」でしょうか~!佐野語録(人生哲学)の9つが北村さんのユーモア溢れる絵とともに物語になっています。佐野洋子さん、天国で微笑んでらっしゃると思います(^-^)
「ヨーコさんの言葉」(2015.8)、「それが何ぼのことだ」(2016.4)、「わけがわからん」(2017.1)、佐野洋子さんの箴言も3冊発刊されています。Eテレ日曜の8:55AMからの5分間も続いてますね!何とも言えない「味わい」がありますね(^-^)
Posted by ブクログ
佐野洋子さんの感性好きです
凛としてて
ご自分で言われるほど強くなくて
でもやっぱり強い
そうだよねえ、うんうん
なんて言いながら読みました
イラストもいいです
≪ 凡人の 中であがいて 歳をとる ≫
Posted by ブクログ
絵本のような本。ヨーコさんの言葉にイラストがとってもあっています。
彼女の人柄が好きです。正直な人間性がよく出ています。
嫌いなものは嫌いと大きな声では言えない感じ、よくわかります。亡くなってとても残念です。
Posted by ブクログ
Eテレの番組が絵本になったそうだか、なんというか佐野洋子さんの文章がまずよいのだけど、北村裕花さんという人の絵がチカラを加えていて、グッとくるのでした。
Posted by ブクログ
あと10年後くらいにまた読もう。
私にはまだ早かった。
子どもの頃に100万回生きたねこがよく分からなかったように、もっと歳を重ねたらわかるのかもしれない。
でも最初のスイミングスクールのは共感したな。
1人の特別に才能を持った子と、1人の特別に才能のない子と、その他大勢の凡庸な子たち。
特別な天才にはなれなかったけど、私は凡庸な人で良かったかな。
Posted by ブクログ
帰省中実家本棚。モタさんの言葉を数年前に読んだ。母の本棚でヨーコさんバージョン3冊を見つけて思わず手に取る。世界を斜めから見ているようで正面からぶつかっているような気もする文章。価値観は人それぞれで、幸せの形は人それぞれだよねと感じるようになった最近。本やネットや様々な表現、媒体を通して様々な価値観や考え方に触れることが楽しい。自分の頭で考えるための引っ掛かりをもらえる。そして、その文章や表現はきっと作者の中の一部で、ここで表現されていること以外のものも多いのであろうことを想像する。それで何になるのかはわからないけれど、考えることは楽しい。2020/1/4
Posted by ブクログ
北村裕花さんの絵も素敵で、言葉とあっていて読み応えもあります。言葉は短いのですが、共感出来て、多岐にわたっていてうなずいてしまう。
考えを持って観察力があってそして生きて来たおもみがあります。
作者の佐野洋子さん2010年に亡くなていたんですね、でも、こうして亡くなられてから本が出ている。。。
Posted by ブクログ
エッセイ。漫画。NHKで放送されてる「ヨーコさんの”言葉”」をまとめたもの。佐野洋子さんカッコいいし、淡谷のり子さんもカッコいいなぁ。
Posted by ブクログ
NHK日曜美術館の前に放送されていた“ヨーコさんの言葉”。最初はぼーっと見ているだけだったのに、いつしか楽しみになった。絵も素朴で味わい深いし、声も少しだけぶっきらぼうで味があって、大好きな時間だった。本が出たと知り、即買いした。9割はTVで見た記憶のあるものだったけど、相変わらず読んだ後に心の中を深い思考のようなものが広がる。この感覚が好きだ。出典が巻末に載っていたので、佐野さんの本を読んでみようかなと思う。