榎田尤利のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
エロスと官能の珠玉の短編集。
短編集というと普通は物足りない感の詰合せになるのだが、どれも内容が濃くて一つの物語として完結している様は流石。マニアックなエロがてんこ盛りなのだが、美しく流れるような文章で不思議と下世話な印象はなく上質なエロティシズムが感じられるのは榎田さんの小説という先入観があるからなのか(^^;;
そして最後の「書生の戀」のような作品こそ榎田さんの真骨頂ではないだろうか。一度も交わるどころか逢瀬すらしていない、ただ書簡のやり取りを通して紡がれる恋物語。書生が創り出した絵空事だったはずの物語がどんどん真実味を帯びてきて、いつのまにか二人の恋が事実として存在していたかのように感情 -
Posted by ブクログ
エロティックがテーマの短編集。6作品が収録されていて、そのうち半分が書き下ろしです。「痛い靴」「カルメン」「クリスタル」は以前に読んだような記憶がうっすらとあります。
エロに特化したというだけあって、短編なのにかなり濃い内容です。そのエロがまたマニアックなんだな…好き嫌いが人によっては出てくるでしょうが、ここはちょっと太っ腹になってあれこれお試ししてみるチャンスではないかと思われます。文章がうまいから、変態なのにノーマル感があふれてるのですんなり入り込めます。
榎田センセのエロ嗜好と文章の実力を、一度に味わうことができました。
全体的に、そこそこBLを知り尽くした上級者に向けての作品という気