榎田尤利のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
エロティックがテーマの短編集。6作品が収録されていて、そのうち半分が書き下ろしです。「痛い靴」「カルメン」「クリスタル」は以前に読んだような記憶がうっすらとあります。
エロに特化したというだけあって、短編なのにかなり濃い内容です。そのエロがまたマニアックなんだな…好き嫌いが人によっては出てくるでしょうが、ここはちょっと太っ腹になってあれこれお試ししてみるチャンスではないかと思われます。文章がうまいから、変態なのにノーマル感があふれてるのですんなり入り込めます。
榎田センセのエロ嗜好と文章の実力を、一度に味わうことができました。
全体的に、そこそこBLを知り尽くした上級者に向けての作品という気 -
Posted by ブクログ
ネタバレ完読しました。
文庫全5巻が、ハードカバーで上下巻になってます。
喪失に重なる喪失で、自分を無意識に追い込んできた魚住と、
それを支えることもしない、出来ない久留米との不器用な恋。
魚住たちを取り巻く人物が本当に魅力的で、誰一人として
ご都合主義的役回りを演じない。
マリにサリーム、響子に濱田、其々が其々に沢山の物を抱え、悩み、
それでも誰に依存するでもなく淡々と物語が進む。
ストーリーの随所に泣きどころがあり、それは読む人間によって、
其々全く異なる場所であると思う。
本当に些細な一言で、ぼろりとくる。
御涙頂戴的展開なら、きっと上巻の『夏の塩』の方がぼろ泣きできると
思うが、私は幸福感が -
Posted by ブクログ
マンガVer.では町屋センセが淳平×英のヤングcpを展開していて、小説Ver.では橘高×サガンのアダルトcp中心で展開。要所要所でマンガと小説の話がシンクロしているのが面白い、ここの出版社らしい企画。
内容はとてもビターテイストで地味。恋愛なんてキラキラした綺麗事ばかりじゃないよ、と恋して苦しんだり悩んだりする辛い気持ちからアプローチしてくるので。
何といっても、橘高もサガンも経験値高めの大人なので、その辛さに説得力があります。背負っているものも年月の分いっぱいで重そうです。
橘高は女にモテて地位でも財産でも何でも持ってる男なのに、ただ一つままならないサガンの心を手に入れようと本気になります -
Posted by ブクログ
ネタバレpet lover's シリーズの中でもダントツで好き!
最初、犬?首輪?SM?とかって思ったら、全然違いました!
もっと精神的な主従関係、そして純愛でした。
愛する者を失った轡田と愛されたことの無い倖生…ご主人様と犬という関係で、二人の孤独は埋められていきます。一見歪んだ関係に見えますが、そこにお互いの存在価値を見出していました。でもその関係性を超えてお互いを求めるようになってしまい…愛に臆病な轡田と愛に飢えている倖生が葛藤しながら真実の愛を知る、ストーリーです。
題材の割りに、後半までいたしているシーンはありません。
なのに、今時の若者の倖生が犬として従順に躾けられていく様子にす