安西水丸のレビュー一覧

  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    四十年前に書かれた村上春樹のエッセイ。若き日の村上春樹の生活が描かれていて新鮮で面白い。体制や過剰な資本主義とは距離を置き自分のペースで生きる彼の感覚に憧れる。

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    2024年12月30日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    村上春樹のエッセイ本の中でも多分、トップクラスで文量が少ないエッセイ集だと思う。それでもこの短さの中にも村上春樹のユーモアが炸裂してて、読みやすくておもしろい。
    一番印象に残ったのは、ベルリンの映画館で観たという、「クリスチーネ・F」。この映画は、とある商店街で買ったパンフレットのひとつ(それはまだ観たことなかったけど、ジャケットの白人の女の子に目を奪われて購入したもの)がその映画だった。観たいなーと思っていたらこんなところで出会うことになるとは思いもしなかった。(別に観れたわけではないけれども)。
    でもこういうことって不思議とよくある。偶然なんだけど、それまでのことが伏線のように感じるぐらい

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    2024年09月27日
  • ちいさな城下町

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    とある古本カフェで何気に買った本。解説含めて267ページ、1cmあるかないかの、薄っぺらとまでは行かないにしても充分に「薄い」本である。

    しかしその内容たるや凄まじくて素晴らしい!最近はベタベタ付箋を貼るのを控えてはいるのだけれど、気がついたらベタベタ本になっていた。

    とにかくその「城」に行くまでのルート、周辺の景色、食事をした店のメニューから地酒ブランド、泊まる温泉、何よりその城の歴史や関わった人々を描いた小説などの参考資料までが網羅されていて、ここは行かねば、これは読まねば、という旅好き本好きの背中をバンバン押しまくってくれる「超」のつく良書!

    『ちいさな城下町』というだけあって、名

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    2024年09月07日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    村上春樹さんの小説は読んだことあるがエッセイは初めて。とっても好き。優しい口調が読みやすい。自由な生活(きっと日々忙しいと思いますがエッセイではそう感じられる書き方だった)も好き。
    さくっと読めていい気持ち。またいつか読み返したい。

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    2024年08月28日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    映画とジャズに詳しくないので
    内容を100%把握できているとは言い難いけど
    飄々とした語り口が心地よい。

    あと安西さんといちゃいちゃしてる対談もよい。
    いい大人なおふたりだけど、チャーミングで可愛い。

    肩に力入ってるなーと思ったら
    村上春樹のエッセイは有効な手段。

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    2024年08月21日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    安西水丸さんの挿絵付き、25編からなる村上春樹さんのエッセイ。
    村上春樹さんの軽やかな文章と安西水丸さんの鮮やかなカラー挿絵がとても和やかに調和しています。
    こちらの本は1984年6月に2年間雑誌で連載されたページをまとめたものだそうです。
    本のために「ランゲルハンス島の午後」という1編も書き下ろしされたそうで、それが本のタイトルになっています。
    110ページなのでサラッと読みやすく、また1編1編が短いので、ちょっとした空き時間にちょこちょこ読んでいました。
    読んでいると穏やかに緩やかに時間が流れました。

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    2024年07月31日
  • 安西水丸が遺した最後の抒情漫画集 陽だまり

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    水丸さんのいつの作品でしょうか。
    金貸しの愛人やら貸しボート屋の事務員やら、逃避行中の犯罪者やら、訳ありな女の人が出てきます。エロチックです。
    あっ漫画です。モノクロの。
    モノクロなので余計簡素です、絵が。
    樹木の葉っぱ、風になびく草、ただの線です。それもすごく投げやり…
    でも、あ~水丸さんだ…とうれしい。
    巻末に、水丸さんと縁のある人たちの思い出話も楽しい。
    それぞれ皆さんの中の水丸さんはまだまだ健在で、そのときどきの教えだったり、言葉だったりを大事にされているのです。
    そんな水丸さんの書籍を私も未だに探しています。

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    2024年01月27日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    ネタバレ

    おもしろい!
    初めて村上春樹のエッセイを読んだがこんなに面白いとは思わなかった。普段の小説からは考えられないシュールさやゆるさ、だけど文章はしっかりと村上春樹のものでとても新鮮だった。1つの話が2ページで終わるのも良かった。あっさりしていて、テンポ良く進めていけるのも好きだった。
    安西水丸さんの絵がなかなか可愛らしくて、想像が捗った。
    つけで本を買う話は、子供がツケ払いをすることが可能な町が存在すること自体が面白かった。今じゃ考えられないことであるからこそ、日本っていいなあと思う。
    「千倉における朝食のあり方」を読んで、千倉に興味が湧いた。これを読むまで千倉の存在すら知らなかったが、肉屋がほと

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    2023年12月02日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

    購入済み

    コラム集なので、短くて読み易い

    紙の本も持っていますが、「老眼」で小さい字を読むのがつらいので、電子書籍を購入しました。執筆当時とは時代も価値観も大きく変わりましたが、読んでいてちょっぴり笑えたり、少し考えさせられたりする点は変わらないなと感じました。でも、日刊アルバイトニュースを覚えている人って、どの位いるんだろう?今はスマホでバイト探しだものね。

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    2023年10月30日
  • あじフライを有楽町で

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    (抜粋)
    安心するのです。胸もとをはだけた三角座布団。ぴんっと突き出た尻尾も、お約束。いつの時代も底値安定価格。冷めたら冷めたで、身がきゅっと締まっておつな味。予想を裏切ることのない、揚げ物界のご隠居さん風情がすてきだ。定食屋でも居酒屋でも、「あじフライ」の五文字を確認すると、品書きに安泰感が漂いますね。ほっとする。
    (「あじフライ」を有楽町で)

     分かる!分かる!分かるぅ!
    あじフライって何で時々食べたくなるんだろう?もっとも私は自分で作るには「めんどくさ」さのほうが優って、スーパーのお惣菜で冷めたあじフライのお世話になっている程度で、母にあまり作ってもらった記憶もなく、定食屋や居酒屋で食

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    2023年09月09日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    ネタバレ

    彼の作品は小説としての顔だと
    「答えが明確に出ない」から好きではないです。
    各自考えろ、というスタイルなのはわかりますがね…

    このエッセイは面白いです。
    意外なのは昔は結構ひどい生活を
    送っていたようで。

    今のあの姿からは全く想像がつかないです。
    それとこの当時まあまあ良く切符をなくすのよ。
    完璧そうな人なのにな…と思いました。

    そして何気に画伯をいじるのです。
    ある嫌いなものを意図的に書かせる嫌がらせ(笑)
    なおその文章はグロいです。
    そんなものぜってぇに見たくねぇよ!!

    こちらは愛せそうだわ。

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    2022年11月26日
  • 嵐山光三郎セレクション 安西水丸短篇集 左上の海

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    いかにもな純文学っぽい、日常に潜む不幸を抱えた女と男の話。愛と別れと生活の話。

    イラストレーターの為せる技なのか、
    風景描写が瑞々しく、あざやかである。

    読後には爽快感と、切なさと、違和感が残り、
    非常に面白かった。

    左上の海とは、なんとも巧みな幻想的表現であろうか!

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    2022年10月31日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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     村上さんの徒然も、そして水丸さんの挿絵もちらちら楽しみながら読みました。画面を上下に二分して下側に明度の低い色を上側に高い色をおいて、何か面白い絵が描いてあります。水平線の位置でずいぶん様子が変わるんだ…などと思いました。
     夜中の汽笛の文章はずっと遠い昔にどこかで読んだことがあって、その時もコピーをしてガールフレンドに読ませてあげたい気持ちになりました。そして少女が語る物語が楽しみになりました。

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    2022年09月14日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    1985年から1986年のエッセイ。
    随分前のことが書かれていますが、今読んでもとても面白い。
    そして気になることは調べながら読むといういつもながらの読書になります。
    ほんと面白かった。水丸さんのさし絵もほんと良かったです。

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    2022年05月14日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    この人の文章は、理由はわからんけど、中毒になってしまって、他の人の作品がしばらく読めなくなってしまった。

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    2022年04月11日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ストッキング

    ”ちょうどそのとき、ドアにノックの音がします。こんこんこんこん。男は花瓶を部屋の隅に隠し、ドアをそっと開けます。ドアの外には赤い蝶ネクタイを結んだ禿げた小男が立っています。そして丸めた新聞を彼にさっと突きつけ、硬い声で言います。
    さて、ここで問題です。
    禿げた男はいったい何と言ったのでしょう?
    十五秒で答えてください。ちくたくちくたく。”
    -村上春樹、夜のくもざる「ストッキング」

    よし、勇気をもって
    「あなたが探しているのはこの金のボストン・バッグですか?それともこちらの銀のボストン・バッグですか?」

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    2022年03月28日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    村上主義者の一人です。
    ランゲルハンス島の午後、タイトルのエッセイは、本の最後の一編。これが、癒やされる!時に、回り道や休憩、すこしいつもと違うことをしてみると、幸せの種にきづけるのかもしれない。時折、読み返したくなる、読み返す大切な本です。

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    2022年01月14日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    エッセイもイラストも両方楽しめる本です。
    文章を読んで絵を見て、ほんとに楽しかった。
    これは単行本で読むとまた味わいが違うかもしれないなぁ。

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    2021年12月12日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    気軽に読める。考えることもある。くだらないこともある。
    なんといっても「ネコまぐれ」について知ることができます。
    ฅ(´ω` ฅ)ニャー

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    2021年07月27日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    村上春樹さんがまだ30代だった頃のコラム集。
    話しかけられているような気分で読みました。
    水丸さんのイラストもとっても良かった。
    後半に2人の対談のようなものもあって、楽しかった。

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    2021年07月08日