安西水丸のレビュー一覧

  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    2部構成のエッセイ。パートⅠは、J・プレスの、パートⅡはパーカー万年筆の雑誌広告のために書かれたもの、ということだ。本書の「あとがき」の日付は、1995年の4月のこととなっているので、今から30年前に最初に発行された本であることが分かる。
    J・プレスは、アイビースタイルの洋服屋さん。ブルックス・ブラザーズとともに、アイビーを代表するブランドだった(私はファッションに知見があるわけではないので、私のファッションに関する乏しい知識によれば、という前提)。ファッションにさほど興味のなかった私ですら、J・プレスとブルックス・ブラザーズのスーツやブレザーを(数は少ないけれども)持っていた。
    というような

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    2025年05月24日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    安西水丸のイラストは好きだけれども、本書の中で好きな村上春樹の文章は少なかった。好きだったのは、「ジョン・アプダイクを読むための最良の場所」「マイ・ネーム・イズ・アーチャー」の2つくらい。
    前者は、村上春樹が(とは限らないけれども)郷里から大学入学のために東京に出て来た際、郷里から東京のアパート宛に送った荷物がまだ届いておらず、何もない部屋で、煙草を吸いながらジョン・アプダイクを読み、それは悪い経験ではなかった、と回想する話。悪い経験ではなかったと感じた理由を説明することは難しいだろうけれども、確かにそれは悪くないよね、と思わせるのは作家としての力量なのかな。
    後者は、ミステリー作家のロス・マ

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    2025年05月04日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    34才、まだ熟してゐないエッセー
     ビーフ・カツレツの話を読む。
     すると、丸谷才一の『食通知つたかぶり』を思ひだしたりする。実際、「旅行先で映画を見ることについて」も、多分に丸谷才一っぽい。
     ただ、私は食通ではないので、関心がない。(大江や司馬もさうだったらしい。)

     エッセーの文体も、『いかにして鍛えられたか』『村上T』ほど、洗練されてゐない。《である》《である》《である》がつづいて単調だ。

     このとき、34才である。いまでは考へられない村上の様子もみえる。
     椎名誠の名前も飛びだすし、豆腐(4)でカストリ雑誌的な未亡人とふける妄想もおこなふのである。女性にたいする時代劇拷問でいいね

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    2025年05月24日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    短いエッセイが25編。安西水丸さんのゆるく鮮やかなイラストと一緒に。小確幸、葡萄、八月のクリスマス、「核の冬」的映画館、地下鉄銀座線における大猿の呪い、ランゲルハンス島の午後が特に良かった。村上さんの日々の生活での視点や空想を感じられて面白い。

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    2025年02月08日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    頭を空っぽにして読める
    村上春樹の下手くそな絵が見られる
    運動しなければ
    ランニング、スイミング
    ビタミンCも摂りたい

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    2024年08月12日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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     通常の短編集よりもさらに短い短編集が収録されている。大半の作品がシュールでユーモアな話で、現実では起こりえない話が展開される。また各作品には安西水丸によるイラストも収録されており、絵を眺めるだけでも楽しめる構成となっている。

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    2024年07月11日
  • ちいさな城下町

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    行った事があるのが、

    飯田市(飯田城)、米子市(米子城)、岸和田市(岸和田城)、掛川市(掛川城)、西尾市(西尾城)、大洲市(大洲城)、亀山市(亀山城)、高梁市(備中松山城)。

    米子城は期待以上の素晴らしい石垣だった。高梁市は城下町の面影が色濃く残り、麓の尾根小屋の石垣も見事だった。

    行った事のない中でまず行きたいのは二本松城だが、いつになったら行く機会が出来るものか。

    丸善さんすて岡山店にて購入。

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    2024年06月16日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    昔読んでいた村上春樹を数十年ぶりに読んでみた。かなり古いが、現代に通じるところもある。ものすごく面白い訳でもないが、なるほどと納得する場面も多い。

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    2024年04月25日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    村上春樹さん、36歳ぐらいのエッセイとあって、
    自由奔放で楽しい。
    fの鉛筆が、セーラー服を着た鉛筆にみえてきて困ってしまう話や高所恐怖症の話、ヤクルトスワローズの話など肩が凝らなくて面白い。
    アトムズ時代、本当に弱かった。ジャイアンツにかもにされていた時代を思い出した。
    ストの話も懐かしい。車のなかった我が家は、同じ学校に通う同級生の家にたのんで乗せてもらってた。
    村上春樹さんの違う一面が見えますよ!

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    2024年03月18日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    ネタバレ

    日刊アルバイトニュースに連載されたコラム集。
    三十代の若き春樹さんのエッセイ。相変わらず自由でのびのび。安西水丸さんのイラストでさらに脱力感。

    お気に入りは、
    タクシードライバーがわけわからない民族音楽をかけて、「どこのくにの音楽かわかる?」と質問されるエピソード。スーダンの○○地方の音楽を当てるお客がいたなんて本当かな?

    早稲田の映画演劇科卒業だったのか。映画を年間200本以上観ていたことにビックリ!お金がない時は、演劇博物館でシナリオをかたはしから読んだという。自分の頭の中だけの映画を作り出せるから。
    知らない土地に行くと映画が観たくなるというのも面白い。
    パートナーとの馴れ初めまで書

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    2024年03月10日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    村上春樹のエッセイは本当に読みやすい。肌に合う。スイスイとあっという間に読み終えてしまった。内容は20年前の古いものなので、いささか全時代的なテーマが多いから、最近村上が書いたエッセイがあれば読んでみたい。

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    2024年01月28日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    本当に小さいエッセイが取り上げられている。何となく読めて何か残るわけでもないが読みやすくて挿絵も趣がある。

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    2024年01月16日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    ランゲルハンス島の午後がとても面白かったので、象工場のハッピーエンドも気になって速攻読み始めた。どちらかというと前者の方が頭を空っぽにして読めるから好き。
    コーヒーの話、確かにそうかもしれないと思った。コーヒーが好きというより、コーヒーを取り巻く空間が好き。もっと大人になったら好みも変わってコーヒーの味が好きになるのかな。コーヒーを飲みながら読書とかしたい。

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    2023年12月07日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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    CDの存在が新鮮だったころの、様々な工場見学記。ちょっとシリアスになる題材が真ん中あたりに配置されていて良かった。全体的に軽~い感じのノリの工場見学エッセイ。

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    2023年10月28日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    そうだ、昔もこの本を読んで私もこんな文章を書きたいと思ったことを思い出した。たまに自分の考え、気持ちを整理するために短い分を書くが、そんな習慣が身に付く一因にもなった一冊かな。
    エッセイを読み返すことなんて無いが、昔の春樹氏の文だけは繰り返し読んでしまう。読むとリラックスできる文章。

    ウイスキーはストレート派だが、ロックを飲みたくなった。

    小確幸を探すのは楽しい。仕事後のビール、寝そべって読書、季節の野菜

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    2023年08月29日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    ネタバレ

    星新一が好きでまあまあ読むんだけど似たニュアンスを感じる。
    エッセイかな、夢の話かな、みたいな短編がいくつも連なっている。それぞれに繋がりはそんなにないけど「ドーナツ」を空虚さを表す名詞としてちょいちょい使っていていいなあと思う。ドーナツの穴(虚ろな部分)についてみんな述べるけど、ドーナツ本体を愛してやりなよみたいな部分はわからないなりに興味深い。空虚さを表すドーナツにおいて縁の部分って何なんだろうな。まだわからない。

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    2023年07月17日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    平成元年に文庫化された、村上春樹エッセイ。安西さんとの第二弾。ちょい斜に構えた感じが当時は、面白かったんだろうな。
    No.319(個人的)処分。2023/4/12

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    2023年04月12日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    初期の昭和のエッセイ集。
    本についてのところは面白い。
    子供の頃、父親のつけで本を買っていたらしい。
    No.318(個人的通版) 処分

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    2023年04月12日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    1984年刊。『日刊アルバイトニュース』に連載された、安西水丸さんが挿絵を手掛けた村上春樹さんのエッセイ。挿絵で1ページ、エッセイで2ページの計3ページが1篇の分量です。

    村上春樹さんって、思ってたよりもずっと外向的だなあ、とこのエッセイから感じられました。アウトサイダーってほどじゃないまともな感じがしてる。なんか、とっても健康なんです。

    80年代。こういった、くだらなさと嘘と雑学と気楽さとが混ざり合った空気感の創作物で笑ったり楽しんだりする、というのがおそらく生まれでたのが80年代ですよね。僕は77年生まれなので、物心ついてから小学校を卒業するまで80年代の(でも地方の)空気にどっぷりと

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    2023年02月17日
  • ひさしぶりの海苔弁

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    とにかく海苔弁がたべたくていてもたってもいられなくなる。
    作って食べてみたものの、海苔がぱりっと縮んでしまい、いまいちな味に。子供の頃に食べた、懐かしい海苔弁が作れるよう、がんばろうと思わされた。
    平松さんのこのシリーズは制覇すべく少しずつ読んでいるが、読み終えて再読したくなる中毒性があるなと思う。

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    2023年02月05日