安西水丸のレビュー一覧

  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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    もう四半世紀前に出た本です。安西水丸さんがお亡くなりになられてこういうコンビの本は、もう決して生まれないのだと思うといても立ってもいられなくなり買い求めました。工場見学ルポですが、例によってカラーイラストが散りばめられてパラパラ捲っているだけでも楽しい本。結婚式場の見学では、この頃の典型的な披露宴の例が載っていますがやはり時代を感じます。バブルの名残りがありますが、賑やかでこれもまた良さがあるなあと思ったりしました。最後のアデランスの会社や工場の見学は、あちこちで笑えました。村上さんの解説が可笑しいのかも…それにしてもこの頃は半ズボンを履いていた!とても若かった村上さんなのでした。

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    2017年01月13日
  • ひさしぶりの海苔弁

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    表紙のシンプルさに、ガツーン!
    海苔弁のシンプルさをダイレクトに伝えているわけだが、私のような素人が描こうとしたら、欲張って、どうにかして断面を見せようとか思ってしまうんだろうな…
    もちろん、平松洋子さんの食のエッセイなのだが、1編ごとに安西水丸氏のイラストが載っており、それは文章との絶妙の相性を見せている。

    一方、平松さんの文章の方といえば、この人の食べ物の描写はどこまで高みを目指すのだろうと驚く。
    あらゆる食材を描いて、(いろいろ読ませていただきましたが)かぶらない。

    そして、美味しさの描写もかぶらない。
    たとえば、さんまの描写、『ぎらりと光る蒼い刀が並ぶ』
    たしかに秋の刀の魚とは書く

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    2016年10月31日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上さんのエッセイと水丸さんのイラストが読みたくなって買ったやつ。
    安定して好きな感じだけど、無限にあるわけではないんだから、大切に読んでいかないとな。

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    2016年10月25日
  • ひさしぶりの海苔弁

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    食欲の秋にどんぴしゃり。あまりたくさん食べることは出来ないけれど、少しでも美味しいものを多く知りたい!食べたい!な、食いしん坊の私にうってつけ。読むだけでお腹が満たされます。食べることへの執着心が増す、食への愛が溢れたエッセイ。これからは、もっとゆっくり味わって食べよう。…できる限り。まずは、お腹を満たすためだけの食事は止めようと思います。

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    2017年06月27日
  • ひさしぶりの海苔弁

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    相変わらず平松洋子のエッセイは美味しい。しかも、このエッセイ集にはユーモアと蘊蓄もたっぷり詰まっている。安西水丸のイラストと共に綴られた食のエッセイ83編と文庫版のあとがきにかえて、平松洋子と安西水丸の対談を収録。

    どのエッセイも絶品なのだが、最も関心したのは『かまぼこ板の美学』冒頭の“ちくわは穴を食べるものだと思う。”という一文。何と哲学的で深い視点であろう。

    また、『奥州のぬか釜ごはん』で、岩手県奥州市の『農家レストランまだ来すた』が紹介されているのも嬉しい。平松洋子も胆沢区の絶品天日干しの新米の羽釜炊き御飯を味わったかと思わずニヤリ。次のエッセイ『ピーマンうどん』も同じ奥州市が舞台な

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    2016年09月07日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    エッセイでこんなに笑ったのは初めてかも。
    言葉の言い回しのリズムとテンポの良さで、
    サクサク読めてしまう。
    想像力が豊かなんだなぁ、と感心します。
    さすが作家ですね。

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    2016年07月07日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    良質なブログを読んでいるという感じだった。よくこんなにネタがあるものかと感心しましたが、後書きを読むとご本人も苦労してためておられるですね。とても文章が分かりやすいから面白いのかな?笑えるようなところも度々あって面白かったです。

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    2016年06月25日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    春樹さんのエッセイ、読めば読むほどに春樹さんが好きになる。
    何回読んでいるかわからないくらいなんども読んでいる本。
    落ち込んでいるときに読むと自分のペースでいけばいいんだ、ってそっと背中を押してくれるような…たぶん春樹さんはそんなつもりで書いてないんだろうけど。好きだなあ。

    追記
    最後に掲載されている春樹さんのレストランへの手紙は、何かと役立つ。

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    2018年04月14日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    裸で家事をする主婦は正しいのか?

    野球チームのヤクルトの話や、体罰の話、さらにはラブホテルの名前の話まで多種多様な話が楽しめる。
    中でも私が一番気に入ったのが『苦情の手紙の書き方』で、巻末にはなんと実際の文章まで収録されている。
    村上春樹氏にかかれば、苦情の手紙さえ読み物になるのだと感心した。

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    2015年06月23日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    本から顔をあげると、知らぬ間に身体中に絡まっていたものがほぐれているのに気付く。ゆっくり生きよう、って思えた作品。本を持たないと決めているわたしが所有している、数少ない本。

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    2020年03月28日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    村上春樹さんの小説は好きだが、村上春樹さん自体がより好きだ。生き方とか考え方、過ごし方、謙虚さなど。
    だから村上春樹さんのエッセイ集が好きなのかもしれない。

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    2014年11月21日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    少し前に安西さんがお亡くなりになったことを聞きました。村上さんの短いお話と安西さんのイラストの切っても切れないセットのような作品ですから、これは手元に置いておかないとと思い、あらためて買い求めました。
    パラパラと捲っただけでも気分が良くなる本ですね。

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    2014年11月09日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    普段本を読むのが遅くて、読み終わるまでに何日かかかることが多いが、すらすらと読めて一日で読み終わった。村上さんの作品は小説しか読んでいなかったので、くだらなくて思わずふっと笑ってしまうようなことが多いこの本を読んで、さらに彼の他の作品に興味がわいた。

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    2014年08月20日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    読んでいてとても面白いエッセイでした。今まで読んだエッセイの中でも最も面白かった部類に入るかもしれない。出過ぎず、引っ込み過ぎず、本当に文章のうまい人だなあと思う。

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    2013年08月23日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    面白おかしい話の中にも、時折彼の小説の萌芽となったと思われるようなエピソードもあり、ものすごくよかった。

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    2013年03月26日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    年またぎの一冊ということで、確実におめでたく幸せな一冊にしようということで、この本を再読しました。
    もう、何回読んだかわかりません。文庫本もボロボロで、新潮文庫の象徴である紐のしおりも切れて短くなってしまってます。第九刷の文庫本でなんということはないのですが、僕にとっては宝物です。

    この本は「週刊朝日」1985年4月5日号~1986年4月4日号に掲載されたエッセイで、なんと約28年前、僕なんか14歳の中学生だったわけです。それでいて、41のオッサンになって読んでも文章がみずみずしく楽しいのだから、流石は春樹ちんである。そして、このエッセイを読んで、僕の生活スタイルは結構細かいところでいろいろ

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    2013年01月21日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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    数十年昔の工場見学なのですが、村上さんの視点が楽しくて気になりません。小岩井農場行きたい。人体模型工場行きたい。アデランス本社行きたい。剛毛多毛だけどカツラ作っちゃうかもしれない。

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    2012年12月10日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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    ××はいったいどういう工場でどんな風に作られているのか?
    この好奇心から村上春樹と安西水丸が7つの工場を訪れ、イラストとエッセイで綴る体験記。

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    2012年11月03日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    ネタバレ

    海亀の執拗な攻撃から僕らの身を守ってくれた秘密兵器とは?ヒトは死んだらどこにいくのだろう?―読者が参加する小説「ストッキング」から、オール関西弁で書かれた「ことわざ」まで、謎とユーモアに満ちた「超短篇」小説が36本!(さらに替え歌「朝からラーメン」のおまけ付き!)絶好調の村上春樹=安西水丸“nice&easy”コンビが贈る「村上朝日堂」小説特集号。

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    2012年08月06日
  • りんごりんごりんごりんごりんごりんご

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    ネタバレ

    「がたんごとんがたんごとん」より、うちの息子はこっちのほうが食いつきがよかった。
    りんごりんごりんごっていうリズムがたのしい。
    読んでるほうも場面によって自然にりんごりんごの調子も変わる。
    このまゆげがかわいいなあ、しかし。

    <追記>何回か読んでいるうちに、息子@8ヶ月が反応するように。「りんごりんご・・・」がくると、手足をばったんばったんさせてリズムにあわせてる。何回やっても、そこだけやるのでびっくり~!!!

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    2012年06月27日