安西水丸のレビュー一覧

  • ひさしぶりの海苔弁

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    今回もとてもお腹が空きました。
    前作までとは違って短いエピソードがたくさん入った一冊となっていましたが、面白かったです。
    レモンスパゲッティやにらの味噌汁、作ってみたいなぁと思うものもありました。
    「人生の救い」も読みたくなったし、石井好子さんのレシピ本はわたしも好きです、となったり、美味しいものを知ることだけではない世界が広がります。
    安西水丸さんの挿絵もほのぼのでかわいかったです。
    シリーズ続きも楽しみです。

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    2018年03月18日
  • あじフライを有楽町で

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    解説にもあるよう、平松さんのエッセイには物語がある。食事とそれらをめぐる記憶と物語がとても心地よく、いつまでも読んでいたいと思う。

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    2018年01月11日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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    ネタバレ

    これは井上ひさしを彷彿とさせる哲学書である。
    セックスを覚えた少年の様に清く正しく美しいのである。
    中でも、小岩井農場の巻は泣けた。私が丑年であるのが原因かも?知れない。この村上春樹が今や万年、ノーベル賞文学賞の候補者である。今年、それはカズオ・イシグロ氏が受賞した。

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    2017年10月18日
  • あじフライを有楽町で

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    食に関するエッセイを読むのは、僕にとっては精神安定剤の服薬にも似た行為である。その中で、特に著者の本は常に手元に置いておきたいほど愛好している。

    前作の「ひさしぶりの海苔弁」と同じく、安西水丸のユーモラスな挿絵も楽しめる本書では、あじフライ、羊羹、立ち食いそば、湯豆腐、どじょう鍋などの食材を通じて、食べることが生きることであり、よく食べることはよく生きることである、そうしたテーゼを実感できる。

    東京交通会館のあじフライを早く食べにいきたい。

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    2017年09月24日
  • あじフライを有楽町で

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    食べ物についてのエッセイ集。個人的に言えば、若干味の指向性が異なるところがあるようで、ほんの少しだけど「この料理なら、僕はそれほど美味しいとは思わないなあ」と感じるものがあった(実は香味野菜的なものがやや苦手である)。それでも、読んでいるうちに「だまされたと思って食べてみようかな」と思うくらい、それぞれの食べ物たちが魅力的に見えてきて、今まであまり口にしようと思わなかったことが、人生の大きな誤りのように感じてしまうあたりがすごい。だって、いちいち美味しそうなんだ。

    味付けとか、素材とか、ことさらグルメぶるというよりも、旬のものを愛情いっぱいに受け止めて、最小限の手間をかけて、楽しくいただく、

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    2017年08月27日
  • あじフライを有楽町で

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    平松さんの食のエッセイは、何冊か読ませていただいている。
    しかし、かぶっている、とか、デジャヴ、みたいなことが一つもない。
    毎回新しい発見なのだ。
    毎日、ごはんとお味噌汁の食事でも、その時のちょっとした加減や、自分の心持で、一度として同じ食事は無い…みたいなものだろうか。

    この本で、アッと言わされたというか、長年生きていれば自分でも気付いていたはずなのに、初めて気付かされたと思ったのは、“鴨南蛮”
    そうね~、その辺のお蕎麦屋さんで、鴨なんて入ってないけど、誰も偽装だ嘘だ、と怒ったりしませんよね。
    落語の演目にちなんだ鰻料理、自分では食べられないので、お話を聞く(読む)だけでも素敵な味わい。

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    2017年07月21日
  • あじフライを有楽町で

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    週刊文春連載のエッセイをまとめた一冊。食については含蓄豊富で楽しめる作品。亡き安西水丸氏との共作もこれが最後か。

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    2017年06月20日
  • ひさしぶりの海苔弁

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    週刊文春に掲載されていた食事に関するコラム
    83回をまとめた一冊。

    本書のタイトルもインパクトありますが、
    83個のコラムのタイトルもインパクトのあるものが
    多数あります。

    1つ1つの話は非常に短いエッセイですが、
    筆者の経験や分析が散りばめられており、
    話題になっている食事が食べたくなる内容ばかりです。

    パラパラ読めてお腹の空く作品です。

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    2017年04月23日
  • ちいさな城下町

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    ネタバレ

    村上春樹の作品の挿絵等を書いており、作品の展覧会にも行った。
    お城好きとは知らなかったが、大変楽しい本になっている。歴史への含蓄も深く、勉強になった。

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    2017年01月01日
  • ひさしぶりの海苔弁

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    大好きな平松さんのエッセイ。
    そう言えば私海苔弁て食べたことないや と思いつつ読んでみる。作りたいなって思うことはあってもあまりに簡単なためかやっぱりまだ作ってない。から食べてない。
    貝づくし 粉わかめ さぬきうどん 丁寧なジェノベーゼ
    毎度毎度お腹が空く。
    青いレモンは読んでいるだけでエラが痛くなってきた。空腹の身にはなんとも辛い。と言ってもウミネコのエサに手を出してはダメでしょ。
    ニラどっさりお味噌汁作らなきゃ。

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    2016年09月13日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    このお二人のつくられる世界が好きだ。

    読んで、眺めて、幸せな時間が
    この本の中にある。

    少し不思議な物語もあったりしたけれど、
    「あとがきにかえて」を読んで、
    それもこれも、全部、
    A DAY in THE LIFE

    あたたかく、幸福な気持ちになった。

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    2016年07月15日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    ・ほんのちょっとしたことなのだけど、我々の人生や世界観はそのような「ほんのちょっとしたこと」で支えられているんじゃないか、という気がする。
    ・何というか、言葉じゃ言えない雰囲気だ。何もかもを一度に眺めるのは無理だが、何もかもを一度に感じることは出来る。

    「マイ・スニーカー・ストーリー」を読んで村上春樹が一気に可愛く思えた。笑ったしキュンとくる。
    「鏡の中の夕焼け」も好き。美しいけどファンタジー。

    安西水丸さんの絵がまた可愛いの!
    シンプルだけど特徴を捉えていて、色も綺麗。白黒でもかっこいい。買ってよかった。

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    2014年10月18日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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    村上春樹の小説って長くて意味不明で苦手、、ていう人にオススメしたい一冊。工場見学を通して、村上春樹のユーモアあふれる世界観が炸裂している。1986年に取材されているので、日本の工業歴史的読み物としても◎安西水丸さんの絵もユルくていい。個人的には、アデランスのかつら工場はねじまき鳥に出てきたよね〜と嬉しくなった。

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    2014年09月01日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    まだまだ村上春樹が俗っぽいというか、世間と関わりを持ってるし、ストイックさもそこまでな感じで珍しい。個人的にはストイック期もちょっとそこまでなので、アメリカ滞在時期あたりが一番好き。90年代前半。

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    2014年08月25日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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    再読。十年ぶりとかじゃないか。かなりくだけたバブル期特有の文章を村上春樹が使うとは… 工場自体はまったくかすりもせず知らないところなので純粋に読めた。きれいな工場いいなあ。小岩井はいったことがあるが、かなりえぐいとこまで取り扱ってて良い。あと結婚式場な… この頃から何が進歩したというのか………

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    2014年07月20日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    村上春樹さんはホントのように嘘のお話を書くのが上手い方だなぁ、ということをしみじみ感じ入りました。マイ・スニーカーストーリーなどは「えええ!?嘘でしょ?でもホントかな?」と突っこみながら読んでいたらやはり嘘だったので大笑い。ユーモアの中に知的センスと哲学がさりげなく含まれていて、誰かがそう簡単に真似できるような類のものではないとおもいます。安西水丸さんのイラストにも同じことが言えますね。真似できそうで出来ない、親近感をもたせながらどこかきわめている。そんな感じ。忘れかけていた遠い日の夢を呼び覚ましてくれる、大人のポエム、大人のメルヘン集ともいえる本だと思いました。

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    2014年01月23日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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    1980年代の話なんでかなり古いんだけど、読み物としてはかなり面白いです。
    製品の話聞いてわけがわからないので「うなずきトリオ」になっちゃうとか……。

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    2013年12月01日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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    社会見学本。ここでのカツラメーカーでの取材経験がばっちり『ねじまき鳥クロニクル』に生かされてるんだなぁと。『ねじまき鳥〜』では何でここでカツラ!?と思ったけど何となく謎が解けた。こういう本また出して欲しい。2011/016

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    2013年09月13日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    これもなかなか面白かったけど、「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」の方が面白かったかな。本著を書いてから15年近くたって、言葉の選び方なんかがさらに成熟していたように感じる。

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    2013年08月23日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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    バブル前の7つの工場見学の模様を安西水丸さんのイラストを交え伝える本。村上春樹の筆力に脱帽でした。話の内容も今読んでもあたらしかったです。

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    2013年05月03日