安西水丸のレビュー一覧

  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    村上春樹36才頃のエッセイ。
    最近と逆の事を言っていたり、昔から変わらない考え方だったりするところが面白い。でもやっぱり何でもないことを分析して文章に出来るっていいなぁって思う。自分なんか本は読んでる方だと思うんだけど表現力がないんだよなぁ。この年令(50才)になっても。

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    2021年07月22日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上春樹さんのエッセイを初めて読んだ。隣でぽつぽつ話して聴かせてくれているような口調の中に、映画をひたすら見たりシナリオを見て想像を膨らませるエピソードはじめ、節々に凄みがあるのが良い。そして、安西さんの挿絵も素敵。さらに、安西さんの挿絵が描きづらい題材を持ってきて困らせてやろう、という狙いで豆腐の話が立て続けにきたり、嫌いな虫の話を敢えてしたりするのが妙にカワイイ。

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    2021年07月09日
  • 嵐山光三郎セレクション 安西水丸短篇集 左上の海

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    閉じた奥津のなかで柳の枝が風にゆれていた。むしょうに誰かに会いたかった。死、その一文字が頭のなかで小さく光った。小さく光った。奥津のなかからすべてが消えていった。

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    2021年07月09日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    相変わらずおもしろい!
    "セーラー服を着た鉛筆"の勢い感めちゃ好き。
    あとは山口下田丸くん関連も面白かった〜
    安西さんの挿絵も素敵。

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    2021年06月15日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    気になった言葉は以下、

    ちょっと道がずれていれば逆の主張もありうる

    家族というものは絶妙なバランスで生きている

    一に健康二に才能
    水平的選択においては軽く、垂直的選択においては重く


     総括して、1人の頭の中でもこれだけ色々考えるからやはり人間は面白い。

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    2021年02月07日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    安西水丸さんの絵に見覚えがあった。1995年に絵本として出版されていたらしい。そのとき書店でじっくり読んだのだが、話の内容は何も覚えてない。つまり絵を見ていただけらしい。
    短い短篇集。たしかに短い。短すぎる。でもそこがいい。いつどこから読んでもいい。そしてこんなに短いのにどこから読んでも春樹節(勝手に命名)。意味がわからない話も多いのにじわじわ面白い。

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    2020年12月25日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    国語教材にもなっている「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」を始め、さまざまな短編が集結されていて一つの物語も短く読みやすい。

    作品中のオススメは、「コロッケ」「ビール」「ことわざ」「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」

    しょーもない話から、なんの話、と言うようなくだらない話も多くあるが、それは何処か親しみが有り笑えるような所があるのがこの作品の面白いところである。

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    2020年11月24日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    ネタバレ

    うーん、いいですね。凄く良いです。村上さんの、エッセイと小説での振れ幅の大きさが、凄く好きですねえ。

    小説は、こう、ガンガンに身につまされる感じが、します。
    エッセイは、こう、お気楽極楽ノホホン、って感じが、します。
    あんなでえれえ小説を書く御仁が、お気楽極楽ノホホンなだけの人生を送っている筈がない、とは思うのですが、村上さんのエッセイのこのユルさは、凄いなあ。エッセイが、こんだけユルいからこそ、あんなに引き締まった小説を書くことができるのかな?とも、思う次第ですね。

    でも、このエッセイも、凄くこう、ノホホン路線なんですけども、きっちりとドギツイ事も書いていたり、すげえ真っ当な「怒り」みた

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    2020年10月19日
  • あじフライを有楽町で

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    食のエッセイ。
    文章から、食べる喜び、幸せが溢れてくる。鯨めし、そんなに美味しいの??鯨雑炊、どんだけ美味しいの???あじフライにはタルタルソースとレモンだなぁ~とか、お腹が減ってたまりません。いつも何気なく食べてる食材たちに改めて感謝したくなる、良本です。

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    2020年10月16日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    ネタバレ

    J・プレスとパーカー万年筆のCMに使われた小品集。
    安西水丸さんの挿絵と共に。
    毎月続いた、シュールな短編集。

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    2020年07月19日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「村上朝日堂」を読む前に、一応の続編?であると思われる、こちらから先に読んでしまった、、、しまった、とか思ったりもしたのですが、多分、大丈夫っぽいです。なんせ村上さんのエッセイは、いついかなる時にどんな順番で読んでも、抜群に面白いのですから、という事を、わかりやすく教えて頂ける作品かな、と。

    すげえ大したことない内容だと思うんですが、それでも、抜群にこう、面白い。1986年のエッセイなのに、2020年によんでも、普通に面白いし、全然古びていない(ように感じられる)のは、いったいどーゆーこっちゃ?って思うんですよね。世の中の流れは、すげえスピードで、変わっていっていることは、間違いないでしょう

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    2020年04月04日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    最初の版は読んだことがあったんだけど、文庫には「苦情の手紙」がついていた。これ読みたかったのよね。それにしても先生は文章うまい。

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    2021年01月05日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    人生の中で、こうゆうくだらないことも大事な余白だと思う。
    「夜中の汽笛」は響いた。好きの表現がすばらしい。

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    2019年12月13日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    シュールで、シュールすぎる、シュールな短編集。
    村上春樹さんは小説よりエッセイやこういう軽い話の方が大好きだ♪
    へんてこな話ばっかりなのに、ふとこれは村上春樹さんの周りのほんとの出来事なんじゃ…と思ってしまうリアリティ感をもってしまうのが春樹ワールドなのだよね。
    気分転換に軽く読めます。
    安西水丸さんの挿絵も◎!

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    2019年06月22日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    村上春樹の暮らし方、地に足ついてるようでついてなくて、少しだけ宙に浮いてるみたいで、だいすきだ。
    午後のレストランでちょっとした料理とお酒をゆっくり嗜みつつ、本読みたい。

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    2019年04月13日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    「あたり猫とスカ猫」猫にはあたりとスカがあるという。外見ではわからず、血統もあてにならない。何週間か飼ってみるとやっとわかる。村上氏の経験から、あたりにめぐりあう確率は3.5匹から4匹に一匹だそうだ。私が猫だったら間違いなくスカになるだろうから、ペットとしての面白みは足りないけど、スカに共感。

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    2025年07月27日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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     初出1987年という古い本。村上氏の卑近なたとえ、水丸氏のほんわか図画、とともに7件の工場の見学記。CDとコム・デ・ギャルソンの話が特に面白い。専門家ではない人の独特の視点もわかるし、もっと突っ込んでくれ、という独り言も言えるなど、すぐ読み終わるものの楽しい本。30年以上前とは思えない新鮮さもあり、読んでよかった。もうすこしボリュームがあるとさらに良かったかも。

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    2019年02月19日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    私が生まれた年に書かれた本だった。

    そして、水丸さんはもう、この世にはいない。


    私は、水丸さんのことを全然知らないのだけれど、
    ニュースで訃報を知った際に、

    「あぁ、村上春樹は今、何をしているのだろう?」とふと思ったことを思い出しました。

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    2018年05月03日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    あとがきにあるが、このエッセイは、筆者にとって「精神バランスを維持するための息抜き」とあるように読者にとっても息抜きとなり、精神衛生に寄与している気がする。何かを求めて読むのではなく、自分の肩の荷を下ろすために読むような。そんな幸せの再確認かもしれない。

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    2018年04月28日
  • あじフライを有楽町で

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    シリーズ4冊目もとてもお腹が空きました。
    前作から引き続き、文章の中で小さなレシピが書かれているものもあるので、書き出して作ってみよう…となるのも楽しいです。にんじんサラダは作りました。美味しい。そして今も食べています。
    帯の「あの味を知ってしまったのは、幸福だったのか。」にドキッとしますが、きっと幸福ですね。
    安西水丸さんのゆるい挿絵も好きでした。
    ずっと続くと嬉しいシリーズです。そうしたら、次の挿絵はどなたになるんだろう…?

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    2018年03月29日