安西水丸のレビュー一覧

  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    えっらい昔の話ですよ、コレ。
    作者が35〜6歳の時ですよ。
    国電なんて走ってますよ。
    切符ですよ。

    それでも変わらないものは変わらないし、真理は真理だし、村上春樹も安西水丸も面白いし、つまりいいものはいいって話。

    「どんな風に書くかというのは、どんな風に生きるかというのとだいたい同じだ」p.35

    「いちばんヤバイのが専門家の話、その次にヤバイのがかっこいいキャッチ・フレーズである。このふたつはまず信用しない方がいい。」p.38

    「年をとってから思いかえしてみると自分がすごくはりつめた青春時代を送ってきたような気がするものなのだが、実際にはそんなことはなくて、みんな馬鹿なことを考えながらたらたらと生きてきたのである」p.71

    「抜け道の数が多ければ多いほどその社会は良い社会であると僕は思っている」p.80

    「世の中には右から左に抜けていくだけの身につかない情報が余りにもあふれすぎてるんじゃないかと思うだけである」p.218

    「若い人たちの傲慢さや無神経さって、それだけで独立して機能していて、権力に直接結びついていないから、そのぶんだけ若い人たちを相手にしているとホッとするのである。」p.272

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    2022年04月04日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    村上春樹さんの長編小説はだいぶ前から読んでるが、エッセイは始めて。
    こんな人だと思わんかった。

    個人的には、ネコの当たりとハズレの話が印象に残った。
    あ、あと、電車の切符を耳に入れておくの。

    また別のエッセイも読もう。

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    2022年03月20日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    ゆるいエピソードが多くて、心が落ち着く。特にタクシードライバーの話がお気に入り。自分は、滅多にタクシーには乗らないが、乗る機会があれば、タクシードライバーさんとお話してみたいなと思った。

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    2022年02月01日
  • あじフライを有楽町で

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    平松洋子の食べ物読み物に間違いはないけれど、この確固さたるや。
    解説にあるが「食うという行為は、味うんぬん以前に、楽しい行為なのだということを知る。つまらなさそうに食べたら、すべてが台無し、楽しく食うことが一番なのだ」とあるが、それに尽きる。

    どんな些細な料理や材料にもストーリーがある。それを丁寧に掬い上げてこの本は出来ている。簡単そうでなかなか奥が深い。だって通常はそんな些細なこと、人は記憶していないから。

    丁寧に向き合う。生けるものを食すからにはそれが礼儀。なんてムズカシイことを言っているわけではない。それが自然なのだ、彼女にとっては。

    そのお裾分けを少々いただく我らは襟を正して食事(食材)に向き合おう。楽しく食べよう。

    B級ならぬC級グルメあたりのレシピが簡単に載っている。
    豚白菜をやってみた。美味。

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    2021年11月04日
  • 青豆とうふ

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    私の好きなおふたりの共著。
    タイトルは春樹っぽいなぁと思ったら、やはり水丸氏と居酒屋(といってもそんじょそこらの大衆居酒屋ではないだろいけど)飲んでる時に、相談されたまたま食べてたつまみをタイトルにつけたそう。
    確か”1Q84”にも青豆って出てきたよね。まっおいといて。
    交互でエッセイを書き、しかも題材がしりとりになっていてそれを受けて次の人が書き、ハゲで始まってハゲげ終わる洒落た構想。
    イラストは書き手じゃない方が担当。
    とにかく、楽しい本だった。
    おふたりとも、鬼畜に入られたのね。
    寂しい限り。

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    2021年09月11日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    温い共感と温かな違和。素面のままでも心地よい微酔。夢と現の境目が消えかかる頃に読み終わる。旅先で読むにもってこい。

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    2021年08月13日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    村上春樹36才頃のエッセイ。
    最近と逆の事を言っていたり、昔から変わらない考え方だったりするところが面白い。でもやっぱり何でもないことを分析して文章に出来るっていいなぁって思う。自分なんか本は読んでる方だと思うんだけど表現力がないんだよなぁ。この年令(50才)になっても。

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    2021年07月22日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上春樹さんのエッセイを初めて読んだ。隣でぽつぽつ話して聴かせてくれているような口調の中に、映画をひたすら見たりシナリオを見て想像を膨らませるエピソードはじめ、節々に凄みがあるのが良い。そして、安西さんの挿絵も素敵。さらに、安西さんの挿絵が描きづらい題材を持ってきて困らせてやろう、という狙いで豆腐の話が立て続けにきたり、嫌いな虫の話を敢えてしたりするのが妙にカワイイ。

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    2021年07月09日
  • 嵐山光三郎セレクション 安西水丸短篇集 左上の海

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    閉じた奥津のなかで柳の枝が風にゆれていた。むしょうに誰かに会いたかった。死、その一文字が頭のなかで小さく光った。小さく光った。奥津のなかからすべてが消えていった。

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    2021年07月09日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    相変わらずおもしろい!
    "セーラー服を着た鉛筆"の勢い感めちゃ好き。
    あとは山口下田丸くん関連も面白かった〜
    安西さんの挿絵も素敵。

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    2021年06月15日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    気になった言葉は以下、

    ちょっと道がずれていれば逆の主張もありうる

    家族というものは絶妙なバランスで生きている

    一に健康二に才能
    水平的選択においては軽く、垂直的選択においては重く


     総括して、1人の頭の中でもこれだけ色々考えるからやはり人間は面白い。

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    2021年02月07日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    安西水丸さんの絵に見覚えがあった。1995年に絵本として出版されていたらしい。そのとき書店でじっくり読んだのだが、話の内容は何も覚えてない。つまり絵を見ていただけらしい。
    短い短篇集。たしかに短い。短すぎる。でもそこがいい。いつどこから読んでもいい。そしてこんなに短いのにどこから読んでも春樹節(勝手に命名)。意味がわからない話も多いのにじわじわ面白い。

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    2020年12月25日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    国語教材にもなっている「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」を始め、さまざまな短編が集結されていて一つの物語も短く読みやすい。

    作品中のオススメは、「コロッケ」「ビール」「ことわざ」「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」

    しょーもない話から、なんの話、と言うようなくだらない話も多くあるが、それは何処か親しみが有り笑えるような所があるのがこの作品の面白いところである。

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    2020年11月24日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    ネタバレ

    うーん、いいですね。凄く良いです。村上さんの、エッセイと小説での振れ幅の大きさが、凄く好きですねえ。

    小説は、こう、ガンガンに身につまされる感じが、します。
    エッセイは、こう、お気楽極楽ノホホン、って感じが、します。
    あんなでえれえ小説を書く御仁が、お気楽極楽ノホホンなだけの人生を送っている筈がない、とは思うのですが、村上さんのエッセイのこのユルさは、凄いなあ。エッセイが、こんだけユルいからこそ、あんなに引き締まった小説を書くことができるのかな?とも、思う次第ですね。

    でも、このエッセイも、凄くこう、ノホホン路線なんですけども、きっちりとドギツイ事も書いていたり、すげえ真っ当な「怒り」みたいなもんも書いている。でも口調はあくまでもノホホン。その感じが、とても好きですね。村上さんの、世の中の捉え方が、好きなんだろうなあ。自分には、とてもシックリとくるんだろうなあ。

    なんだか凄いな、って思うのは、村上さんが、あとがきで書かれているのですが、このエッセイの連載を続けながら、その間に、あの、すげえシビアなノンフィクション「アンダーグラウンド」を書き上げるためのインタビューを、同時進行で続けていたのですね、当時。

    こんなに(いい意味で)チャランポランなエッセイをガンガンに書きつつ、あの超どヘヴィーな「アンダーグラウンド」を作品として発表するための準備を、着々と進めていた。その、村上春樹の、二面性よ。素晴らしい。素晴らしいなあ、って思うんですよね。

    この人の発する言葉は、どうしても、自分の心を打つのです。そんな事を感じられる作家に出会うことのできる喜びってのは、全くもって素敵なことですよね。

    ちなみに、自分は、タモリさんの事は全く知らないですし、テレビをほとんど見ないので、タモリさんの出ている番組もほとんどちゃんと見た記憶はないのですが、村上春樹のエッセイは、タモリにとっての「タモリ倶楽部」みたいなものか?とか思う次第です。

    とてつもなくくだらない事を、ちゃんと追求して、面白さが一番の根本にありつつ、他の誰かの気持ちをホワッと幸せにして、本人もとにかく楽しんでいる。そんな夢のような素敵な相乗効果。そんな村上さんとタモさんの共通点みたいなものを、なんだか、フワッと感じるのですよね。

    「タモリ倶楽部」を、ちゃんと見たことが全くないので、あくまでもイメージだけでの話なのですが。いやしかし、「空耳アワー」は、間違いなくウルトラ好きです。

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    2020年10月19日
  • あじフライを有楽町で

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    食のエッセイ。
    文章から、食べる喜び、幸せが溢れてくる。鯨めし、そんなに美味しいの??鯨雑炊、どんだけ美味しいの???あじフライにはタルタルソースとレモンだなぁ~とか、お腹が減ってたまりません。いつも何気なく食べてる食材たちに改めて感謝したくなる、良本です。

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    2020年10月16日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    ネタバレ

    J・プレスとパーカー万年筆のCMに使われた小品集。
    安西水丸さんの挿絵と共に。
    毎月続いた、シュールな短編集。

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    2020年07月19日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「村上朝日堂」を読む前に、一応の続編?であると思われる、こちらから先に読んでしまった、、、しまった、とか思ったりもしたのですが、多分、大丈夫っぽいです。なんせ村上さんのエッセイは、いついかなる時にどんな順番で読んでも、抜群に面白いのですから、という事を、わかりやすく教えて頂ける作品かな、と。

    すげえ大したことない内容だと思うんですが、それでも、抜群にこう、面白い。1986年のエッセイなのに、2020年によんでも、普通に面白いし、全然古びていない(ように感じられる)のは、いったいどーゆーこっちゃ?って思うんですよね。世の中の流れは、すげえスピードで、変わっていっていることは、間違いないでしょうに。

    ということは、アレか。村上さんは、こんなにも何の変哲もない言葉で、人類普遍のなにかを、アッサリと書いちゃっていたのか?みたいな事を考えたりもする、のですが、ホンマにもう、大したことない内容だと思うのですが(途轍もなく失礼な言い方ですみません)、それでも抜群に面白いです。いやもうホンマですこれは。すっごいよなあ、村上さん。

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    2020年04月04日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    最初の版は読んだことがあったんだけど、文庫には「苦情の手紙」がついていた。これ読みたかったのよね。それにしても先生は文章うまい。

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    2021年01月05日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    人生の中で、こうゆうくだらないことも大事な余白だと思う。
    「夜中の汽笛」は響いた。好きの表現がすばらしい。

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    2019年12月13日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    シュールで、シュールすぎる、シュールな短編集。
    村上春樹さんは小説よりエッセイやこういう軽い話の方が大好きだ♪
    へんてこな話ばっかりなのに、ふとこれは村上春樹さんの周りのほんとの出来事なんじゃ…と思ってしまうリアリティ感をもってしまうのが春樹ワールドなのだよね。
    気分転換に軽く読めます。
    安西水丸さんの挿絵も◎!

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    2019年06月22日