【感想・ネタバレ】嵐山光三郎セレクション 安西水丸短篇集 左上の海のレビュー

あらすじ

「夢の中でとてもきれいな海を見つけたの。私のいるずっと左上のほうに」。夢と現実の交錯、そして突然の別れを描く表題作ほか、二度と戻らない時間や大切なひとの喪失、刹那の愛の風景を綴る短篇集。繊細な空気をまとった十二篇を収録する。〈解説〉嵐山光三郎

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Posted by ブクログ

いかにもな純文学っぽい、日常に潜む不幸を抱えた女と男の話。愛と別れと生活の話。

イラストレーターの為せる技なのか、
風景描写が瑞々しく、あざやかである。

読後には爽快感と、切なさと、違和感が残り、
非常に面白かった。

左上の海とは、なんとも巧みな幻想的表現であろうか!

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2022年10月31日

Posted by ブクログ

安西水丸さんのことは展覧会(世田谷文学館)で初めて知って、この本もその時にミュージアムショップで購入。
これ大好きで、今回で何回目になるだろう?と思うくらい読んでる。ちょっぴり官能性が漂ってくる感じなのが魅力の一つ。

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2025年04月13日

Posted by ブクログ

絵が頭に浮かぶので余計良く感じる。
NY, 赤坂、館山…情景も時代も感じられる良い短編集だった。他のも読みたいけど手に入るのかな?

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2025年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者については、昭和生まれなのでなんかの広告とかでイラストは目にしていたかもしれない。とは言え、村上春樹作品(主にエッセイみたいなものなのかな)でより認知していった気がする。ちょっと切ないものからヘヴィな作品も収められていますが個人的印象としましては清潔感でもなく清涼感でもなく、なんていうんでしょうか「乾いた視線」みたいなものを感じました。軽すぎず重すぎずというか。他の作品も読みたくなりましたよ。

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2024年03月27日

Posted by ブクログ

閉じた奥津のなかで柳の枝が風にゆれていた。むしょうに誰かに会いたかった。死、その一文字が頭のなかで小さく光った。小さく光った。奥津のなかからすべてが消えていった。

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2021年07月09日

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