信田さよ子のレビュー一覧

  • なぜ人は自分を責めてしまうのか

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    わたし自身が、母への憎しみをもつことへの罪悪感を抱えてきた。母へ尊敬の念をもつことができないのは、私が精神的に成長せず、いつまでも幼稚なせいだ。
    同じ状況でも親に激しく怒鳴られることもあれば、何も起きないこともある…というような因果の見えない精神的な危険にさらされた子どもが、その状況をまるっと呑み込める呪文が「わたしが悪い」なのだという。「わたしが怖い思いをするのは、わたしが悪いから」と、自分の存在を悪だと定義すれば、どんな状況で困難が起きたとしても必ず適用することができる魔法の呪文だと。
    安全安心に生きていくための規範を教えることが躾などだとすると、一定の規範がない状況でも生きざるを得ない子

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    2025年07月13日
  • なぜ人は自分を責めてしまうのか

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    信田さんのやってこられていることは、他の臨床家とは異なっており、まるで常に緊急支援をやっているかのようです。
    だからか、キレイな整理された言葉ではなく現場よりの生々しい言葉が湧き出てる。母と娘の関係に関しての知見が溢れている

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    2025年06月15日
  • なぜ人は自分を責めてしまうのか

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    “母性愛なんてものはありません。
    人間ってそういうものでしょうとか、母性愛がないのかなどと言っちゃいけないんですよ。それがどう時間をかけて、歴史的に私たちに埋め込まれてきたのか考えないといけない。”(p.131)


    “娘もしくは息子から母への罪悪感の背後には、父がまったく機能しないということも、私は付け加えなければいけないんじゃないかと思う。
    「娘には娘の人生がある。言いたいことがあれば、夫である僕が聞くよ」と正面から妻と向かい合っていれば、娘から母への、もしくは息子から母への罪悪感は、すこしは軽減されたはずです。”(p.134)



    “子どもに腹を立てることもあるし、母と同じようにひどい

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    2025年06月10日
  • なぜ人は自分を責めてしまうのか

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    2025/04/01予約 22
    ACの定義
    現在の生きづらさが親との関係に起因すると認めた人
    わかってもらおうという気持ちを捨てることはできなくても、距離を取り、生育歴を語り、お母さんを研究し、10cm高いところから見る

    物理的距離をとることが効果的なのは身にしみているので次は10cm高いところからみてみよう、なかなか言うは易しではあるけど。

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    2025年06月01日
  • 家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ

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    とても面白かった。著者の口調がどこかいい意味でふてぶてしく、パンクな感じにすごく好感を持った。大きなものに萎縮せず、堂々と啖呵を切るような感じで、こういう知識人があと100人くらいいたら、日本社会のナラティブが変わるのになと思う。

    臨床心理士と精神科の領域の棲み分けやアプローチの違いなど、あまり知らなかったことがわかり面白かった。

    また、アメリカではベトナム戦争後の復員兵のトラウマ、その家族のDV被害から、精神科で診断基準ができ治療が進み始めたこと、一方日本では、戦後同様に復員兵とその家族に大きなトラウマと暴力の問題があったのに、全て家族に対応を押し付け国として医療面からの対策は取らなかっ

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    2025年05月25日
  • さよなら、お母さん 墓守娘が決断する時

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    娘が成熟した女性になる過程で、ブラジャーが必要になったり、化粧をする時に「いやらしい」「女っぽくして媚を売って」などと言うことがミソジニー(女性嫌悪)から来ているというのは当たり前のようで今まで全く気が付かなかった

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    2025年03月23日
  • 家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ

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    心理療法士の信田さよ子氏の2021年の著書。暴力はいかなる理由があれ絶対的悪であるとの前提で書かれている。DV.依存症.(アディクション)アダルトチルドレン(AC)性的虐待をテーマに詳細に論じられてます。

     今の日本人のもっている家族観は明治に入ってつくられたらしい。男は家父長として一家を支えるという意識、まずは戦後民法からして、間違ったジェンダー意識を明治から植え付けられてきた。男のDVも多くの事例はこの事を起点としている。家族を絶対視する考えは改めなくてはいけない。家族もそれぞれ人格を持ち同床異夢の世界で生きているのだから。自民党や安倍政権、日本会議が推し進めようとした明治いらいの家族主

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    2025年01月12日
  • 母・娘・祖母が共存するために

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    ワードの暴走 自己肯定もそうだけど、「自分を知る」って意味から、上げる下げる付けられて使われてるのを見てすごい違和感感じてた。それと共に、信田さんから教えて貰った名称ですら、同じように乱発乱用されてる。本来の意味は置き去りに、言葉だけが軽すぎて切ない

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    2025年12月02日
  • あなたの悩みにおこたえしましょう

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    普段はカウンセリングしかやらない信田さんが新聞の人生相談的なことをしてお悩み相談に回答しているのは興味があって読みました。

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    2024年08月31日
  • 共依存 苦しいけれど、離れられない 新装版

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    2012年文庫発行の新装版でした。
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    誰かにとって
    「かけがえのない存在」になることの快楽は、
    支配の快楽と同じだ。

    引きこもり、ギャンブル・アルコール依存、
    DV、母親問題、
    家族関係に悩んだとき、明快な答えがここにある。
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    ニュースで目にする痛ましい事件。
    そのなかには子どもが犠牲になるものも。

    前半は、共依存についての説明や、
    周辺情報を説明してくれているのですが、
    症例や事例も織り交ぜて語られていて読みやすく、
    知識のない素人の私でも理解できました。

    後半は、実際にというところと、

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    2024年04月08日
  • 言葉を失ったあとで

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    上間陽子さんの言葉に触れたくてこの本を選んだ。信田さよ子さんとの対談は、DVや性被害の加害者と被害者へのアプローチが語られている。上間陽子さんは読者のためではなく沖縄の女の子の隣にいるためにどんな言葉が必要なのか上間さん自身のために信田さんの「聞く」現場が知りたかったとあとがきに書いている。信田さんの秘儀の一部は知ることが出来たらしい。そんな凄い(←貧弱な語彙)対談がここに展開している。そして豪傑な信田さんだった!

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    2023年10月07日
  • 共依存 苦しいけれど、離れられない 新装版

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    ドラマや映画の話も上がっていて、とてもわかりやすい。弱者を支配するのは、本当に簡単だと思う。そしてほとんどの人はそのことに無自覚だ。
    また、熊谷さんの解説もとても良かった。

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    2023年08月18日
  • 逃げたい娘 諦めない母

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    ・自分を認め、自信を持つ
    ・乱されない範囲で付き合う
    ・泣き落としには動じない。ガードする壁を堅牢に
    ・相手の体調の悪さの元凶は自分ではない姿勢を貫く
    ・自分の気持ちを大切に、自分の人生を生きる
    ・一呼吸して、「私はどうしたいの?」と問うてみる

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    2023年07月26日
  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    社会学者の上野千鶴子さん、心理学者の信田さよ子さん、女性向けアダルトグッズの店をやっている北原みのりさんの対談本。テーマは「毒婦」(と呼ばれた女たち)。木嶋佳苗や角田美代子、東電OL、畠山鈴香など。
    その事件だけにはとどまらず、女性を取り巻く社会について、さまざまな視点から描かれている。私が1番衝撃を受けたのはここ。
    P143-144
    『彼女たちは、誰かの性的対象になることで、自分のアイデンティティを復活させようとする。アイデンティティって言うのもおかしいんだけど、性的対象にならなければ自分というものが存在しないっていう自分、を持っている人たちが一定数いるわけですよ。…中略…自分が性的な女性と

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    2023年07月24日
  • 家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ

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    家族内のDVについての話。
    国家はあまり関係ないから、そこを期待すると違うかも。

    メンタルヘルスの話としては普通に勉強になった。

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    2023年07月16日
  • みんなの宗教2世問題

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    ネタバレ

    「カルトの子」に衝撃を受け、何度も読んでいる身としては読まずにいられないテーマ。宗教と発達障害の関係については考えたこともなかったけど、人生がうまくいかずに宗教に助けを求めることを思えば、生きづらさを感じやすい人たちがはまってしまうのはなるほどと思う。当事者のインタビューは読みやすかったけど、専門家のところはちょっと読み飛ばすところも。信田さよ子さん、久しぶりに読んだけど、やっぱ分かりやすかった。斎藤環さんとの対談のとこも。こういう本を読むと、あの高校時代のエホバの子を思い出す。今どうしてるんだろうなぁ。エホバの個別訪問が辛い思いをさせて、コミュニティへの帰依を高めるためだという意見にはなるほ

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    2023年07月15日
  • みんなの宗教2世問題

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    ネタバレ

    宗教者、精神科医、ジャーナリストなどこの問題に向き合っている様々な専門家との対談や取材と2世当事者の声を集めた章が秀逸。
    むしろそこだけでも良かったのでは、と思うくらい。
    最後の方の章は著者自身の著作や宗教関連の文学や映像作品の紹介と見解が多く、興味を惹かれるものもあったが映像に関してはほとんど見ることのできないものが多いこともありちょっとうるさく感じてしまった。蛇足感がある、と言ったら言い過ぎだろうか。

    p253で著者が創価学会について、エホバの証人のように2世問題を唱えてる人や宗教被害を受けたと言っている人が実数からすると多いと思えない、ゆえにエホバが2世問題を生み出しやすい宗教と言える

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    2023年07月08日
  • 共依存 苦しいけれど、離れられない 新装版

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    感想
    排斥か受容かではない。好きな人の嫌な所を見つめなければ溺れる。それを指摘できないのは自己が確立されていないから。拒絶は死を意味しない。

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    2023年06月09日
  • みんなの宗教2世問題

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    1章は聞書のためか整っていない文章に読み取りにくさを感じると共にとてもリアルに訴えかけてくるものがあった。3章の識者による宗教2世論はとても興味深く、宗教、特にカルトの問題をどう捉えるかの指針となる。特に釈撤宗氏の項で述べられているように宗教教団側の取組むべき課題を明確にし、2世問題を家族の問題だけに留まらせないように社会はしっかりと向き合っていかなくてはならないと感じた。
    宗教問題を取り扱った本や映画の紹介もあり、続けて手にしていきたい。

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    2023年04月27日
  • 言葉を失ったあとで

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    DV、虐待、性被害についてや、加害又は被害を「聴く」「治療する」ことについて、考えさせられる対談だった。近接領域で働いているのでお二人の話にそうですよね〜と深くうなずきたくなる場面も結構あった。加害者って映画の世界みたいに綺麗に変わらないですよね。被害者の気持ちを真に理解できる人も少ないんだろう。
    もちろん知識や経験の不足を痛感することも多々あった。海外ではDV加害者が裁判所命令でDV加害者のためのプログラムを受講を義務付けられると知って驚いた。
    信田さんの面接で愛着障害だとか自己肯定感が……とかいう言葉を禁じているという話もなるほどと思った。その人の中で物語として完結してしまっていたらそれを

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    2023年01月03日