信田さよ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
(心理的に)傷つく、傷つけるということは、人間同士のある程度以上の距離の地下さの中で起こる。
もちろん通りすがりの人に傷つけられることはあるが、それも、他人と自分の距離が分からないと、長く引きずることになるのではないか。
人間関係の距離を車間距離に例えたのはわかりやすい。
危険な車には近づかないのはあたりまえ。
前の車が、安全運転の優良ドライバーだったとしても、一定の車間距離で安全を保つのです。
親密でなくてはならないという幻想に囚われ、家庭の中では数々の問題が起きている。
そして、傷つけられたり、傷つけたりしていることに気づかないし、認めようとしない。
母と娘の問題は、自分に置き換えられ -
Posted by ブクログ
WEB連載がもとになっているというせいもあるかもしれないけど、この前に読んでいた『変わる家族と介護』の地に着いた感に比べると、威勢はいいんだけどどっかでも聞いたことある感で進んでいく話。結局、女たちが求めているのは女みたいな男(ま、純草食男みたいなね)だというんだけど、本当かなあ? 物足りなくなっちゃうんじゃないの? それに男の立場も考えてあげるべきだと思う。希少価値だから元気がいいってこともあるわけで、消沈した男がデフォルトになったら、確かに今まで女たちが面白くない思いをしていた一部は癒えるかもしれないけど、別の意味の楽しさがなくなってしまうような……。
日本で女やるのって、いちばんお気楽だ -
Posted by ブクログ
「結婚」というものとそれにまつわるあれこれの問題について2人の巨頭が対談する本書。カウンセラー(但しかなり型破りな!)の信田先生が、社会学者である上野氏とどのような「化学反応」をするのか、楽しみながら読んだ。…と、言いたいところだが、テーマがテーマだけになかなか単純に「楽しむ」とはいかないのである。お互いに身も蓋もない発言を乱発しつつエスカレートしていく議論はエキサイティングではあるが、やはり術語のすれ違いは否めない気がする。いや十分刺激的なのではあるけれども。DVや性犯罪など、心理臨床とも社会学とも強く関連するテーマにかなりディープに踏み込んでいるので、多少なりとも関心のある向きは必読か。但
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Posted by ブクログ
今週おすすめするのは、『父親再生』という挑発的なタイトルの一冊。臨床心理士として長く家族の問題を扱ってきた信田さよ子氏による父親論です。
著者は、これまで多くの本を著していますが、父親について書くのは実は初めてだそうです。父親について書かなかった理由は、「父親は家族の中に存在しているのに、その姿が見えない。話しているのに、言葉が沁みてこない」から。何とも手厳しい評価ですが、実際、著者が出会ってきた家族では、家族の問題と向き合おうとせず、協力もしようとしないとう父親のほうが普通のようです。カウンセリングをしても、まるで会議をでもしているようにしか話せない。自分の感情や言葉というものが奪われてし