信田さよ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なぜ自分を責めてしまうのか、「私のせいだ」「私なんて生まれてこなければ」と感じてしまうのか、を親子(特に母と娘)の共依存的な関係性にスポットを当てて紐解いている。
著者がセミナーで話した内容をベースとしているため、心理学やカウンセリングに知見がなくてもさらさら読みやすかった。
最近話題のAC(アダルトチルドレン)とは、著者の定義では「現在の生きづらさが親との関係に起因すると認めたひと」としている。
そしてACの母親、毒親と言われる母親はDVの加害者と似ているところがある。「自分はこれだけ苦労している」「あなたのためを思って」と相手を非難するところだそう。これにはなるほど!と思わず唸った。
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Posted by ブクログ
自分自身がクヨクヨする性格のため、購入しました。筆者の明快な主張に心が洗われた気持ちになりました。
親が子どもに「(交通機関などで)そんなことをするとまわりの迷惑でしょ」と言っているのを聞くと筆者は呆然とするようです。「静かにしなさい」だけではいけないのかと思っているようです。その理由は、筆者の信念でもありますが「人は人に迷惑をかけずに生きることはできないと思っている」からということでした。(153P)確かにそうです。人は人に迷惑を掛ける存在です。そうだからこそ、人に迷惑を掛けられた時もお互い様という精神で乗り切れる(成り立っている)のではないかと思っています。
グループカウンセリングで上岡 -
Posted by ブクログ
著者の考え方、いいと思う。
「母の愛」「あなたのために」という呪いの言葉を否定している。
母と娘の関係。
父と息子のことは西洋の心理学者もよく語るが、母と娘はあまり語られないとも。
女同士の母と娘。
母をそういう位置づけに追いやったのは明治時代。
窮屈な規範に押し込んだ。
その亡霊はいまだ生きていて、母はこうあるべし、家庭はこうあるべし、と縛る。
ミソジニーは男だけのもの、ではなく、女が女を蔑視する。「あんたは女なんだから」と。
工業化時代にはそれが効率が良かった。男が工場で朝から晩まで働き、女は子を育て家庭を守る。
そんな時代はとうに過ぎた。
なのに明治時代の仕組みを懐かしむ輩が多数い -
Posted by ブクログ
なぜ人は自責思考に陥るのか。その根幹は、自分が悪いと思い込むことで世界を理解しようとする心にある、と著者はいう。
たとえば、虐待される子どもやDVに遭う嫁や旦那が相手を庇うのはなぜか。それは文脈のない攻撃に耐えられないからだ。どうにか理屈をつけなければ、自分を保てない。これは、親と子の関係にも言えるという。
親子というのは、一筋縄ではいかない。昨今では毒親や親ガチャという言葉があるが(この言葉自体ですべてを括るのは私は他者依存すぎるから好きではない)、子は親を許すべきであり、自立して親孝行するのが立派だと言われる一方で、親は子を守るべきであるという世間の"常識"に私たち -
Posted by ブクログ
親になったので、どうしたら自分の子が健やかにのびのびと育っていけるかなーと思い、参考にしたくて買いました。ケアすることの危うさなんて考えたことがなかったので驚いた。ケアと支配は表裏一体。子どもに対して支配的な言動を無意識のうちにとっていないか気をつけなければと思った。特に「あなたのために」「あなたのためを思って」は要注意、今のところ言ったことはないけどこれからも言わないように気をつけよう。
子は責任ゼロで我が家に生まれてきてくれたのだ、わたしは幸せでいる(または幸せなふりをする)ことで、親としての義務を全うしたいと思った!
もっと理解を深めたいので他の本も読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
まさかアダルトチルドレンや娘母問題が出発点の新書とは思わなかった。
タイトルにもなっている最後の自責感の章素晴らしかった。「すべて自分が悪いと責める」ことは理不尽な世の中(本書では家族)を合理的に捉えるために生み出されたものだと言われた。
188ページの「自分を徹底して否定することで、世の中が説明できる。世の中はそれなりに合理的なんだ、なぜなら自分が悪いから。」という文章に衝撃を受けた。
自分自身物事に論理性を求める。しかし世の中は不合理で論理的ではない。これは仕方ないことだと思う。これを認めない限りは自分を卑下し続けることになるのではないかと気付かされた。
すぐ自分を責めることを「自己肯定 -
Posted by ブクログ
カウンセラーの信田さよ子さんと、沖縄の社会学者の上間陽子さんの対談集。とても読み応えがあった。信田さんは、カウンセラーのこれまでの歴史、精神科医との向き合い方の違い、そして性加害者、依存症への対処の遅れの指摘があった。昭和の男性は自らの性を語るとみな渡辺淳一になるという言葉には爆笑!カウンセラーとして、安易な共感はせず、抽象語にまとめてしまうことを許さず、体験を具体的に語らせる、語った言葉から構築できた事のみに対峙するという姿勢がかっこよい。上間さんは、家庭的に恵まれず虐待や性加害のあった少女・少年たちが、安心して被害を語れる場・機会に恵まれていないこと、加害者の卑怯さへの怒りが語られる。DV
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分に必要な本だ、と思って読んだ。
本書は、
第1章 母はまだ重い
第2章 共依存を読みとく
第3章 母への罪悪感と自責感
第4章 逆算の育児
第5章 なぜ人は自分を責めてしまうのか
の全5章で構成されている。
カウンセリングセミナーの講座の内容を文字にしたもので、話し言葉寄りの文章で書かれている。
思っていたよりも「母と娘」にフォーカスした話が多かったが、「第5章 なぜ人は自分を責めてしまうのか」に至るまでの章を読み、第5章を読み進めると、これまで書かれていたことと繋がり、理解が深まったような気がした。
「すべて自分が悪い」という思考は、虐待的環境で生きるために自分の存在を否定し、合理性 -
Posted by ブクログ
母子関係をテーマに描かれているが、父親や友人といった関係においても似た状況を起きていると思う。
身近な人間との関係に疲れている人にはおすすめ。
親切にしてもらっているのに、思ったことを言いづらい相手との間には、本書で指摘しているようなことがあるのかもしれない。
★★★
「あなたがいないと私は生きていけない」と言われたほうは、もう無上の喜びなんです。「たいしたことがない私」が、一人の人間にとってかけがいのない存在になる。
★★★
権力は状況の定義権
★★★★★
罪悪感は、自分の外部にある規範にそむいていることから生じる
★★★★★
自分を責めるとは、自分にすべての責任があるという感覚で、